そうだ、福島行こう Part2
2019/09/13-A 福島県郡山市・黒沢林道〜郡山布引高原風力発電所
 
@はこちら。
 
 続いてやって来たのは黒沢林道。ただ、もちろんここも目的地のひとつではあるが、まずはこの先で分岐する道の先にある郡山布引高原風力発電所へ向かう。
 
 道は一旦ダートになった後、もういちどアスファルトを経て本格的にダートに変わる。その2度目のダートの入り口がここなんだけど、何だこのダートの入り方は(笑)。
 そういえば、この辺りまで来るあいだに、2台の軽自動車と擦れ違ったんだが、よくこんなところを走ってくるなあ・・・。
 
 この黒沢林道、名前に「沢」と付くだけあって、序盤では沢に沿って道が延びている。
 
 橋の上からはこんな沢の様子を見ることが出来る。めちゃめちゃ綺麗だ・・・。
 
 もう少し進むと、道の左手に流れる沢に、右手からの支流が注ぎ、それを小さな橋で渡っている。
 
 沢の本流と支流の出合を眺める。ただこれだけのことが何だかとても楽しくて、いつまででも眺めていられるような気分だ。
 
 さて、しばらく進んでくると、道は突き当たりに辿り着く。
 
 まずはここを右手に進み、風力発電所へと向かう。
 
 道の両脇を熊笹に囲まれた鬱蒼とした道を、看板に書かれた4km程の距離を走っていくと・・・。
 
ぬーん・・・。
 
 う、うわあ・・・下から見たときに嫌な予感はしてたけど、標高があるだけに、空に立ち込める雲が風車に思いっきり被っちゃってるよ・・・。
 
 以前来たときには見られなかったヒマワリも、せっかく今日は満開だっていうのに、この空模様はあまりにも残念だ・・・!
 
 ヒマワリの背中からだけど(笑)。
 
 それでもとりあえず、敷地の中をぶらぶらと走り回ってみる。
 場所によってはヒマワリ畑の隣に、これから見頃の時期を迎えるであろうコスモスが咲いているところもあった。
 
 とりあえずこの時期に来れば、こんな景色が見られることが分かったのは良かったかな。
 
 こんな天気だし、遠くの風車は上の方がすっかり雲に隠れてぼんやりとしてしまっているが、それでも敷地内をうろうろ・・・。
 
 まるで自らに纏わり付く雲を引き剥がそうとするかのように轟音を上げて回る風車・・・この空模様の中で見ると、ちょっと怖さすら感じるんですけど(笑)。
 
 まあ、これはこれで珍しい景色を見られたから良かったかな、という気もしなくもないですけどね(笑)。
 
 それでも、方角によっては一瞬陽が射すようなときもあったりしたんだけど、オッと思ってカメラを構えるけどすぐにまた陰ってしまう・・・。
 
 まあ、こんな天気ではあったけど、それなりに愉しんだし、そろそろ出発しようか。また晴れた日に訪れたいな。
 
 そんな訳で黒沢林道へと戻り、猪苗代湖方面へ向けて進んでいく。以前よりも路面の土が洗い流されてしまっているように見えるが、あまり補修の手が入っている感じはしないな。
 
 まあ、これだけ山深い林道だと、重機で入ってくるのも大変そうな気はするけど。
 
 路面には多くの区間で水の流れで抉れた溝が走り、場所によってはその溝に水が川のように流れているところも。
 
 ああ、ここは良く憶えてるぞ。前回来たときもそこそこ荒れてて、そのときのレポでは「これって台風の影響なのかな?」なんて書いていた。
 
 いやでもこれは、明らかにあのときよりも酷くなってるぞ(笑)。さすがに通過が困難というところまでは行っていないが、これをこのまま放置したらそのうち大変なことになってしまいそうだ。
 
 こんな感じで常に路上を水が流れているから、仕方ないっちゃあ仕方ないのかもしれないけど。
 
 そこを過ぎると、沢が路面に接近する区間に入る。路面と沢の水面が近い林道ってすごく好きなんだ。
 ここまで来ると林道の出口まではもうすぐだ。
 
 黒沢林道を走り終えて舗装路に出ると、直進する道と、右手に折れる道が現れる。本当だったら、せっかくこのエリアに着たのでこのまま直進して、もう1本林道一ノ渡戸・四ツ屋線も走りに行きたかったところだったんだけど、時間がそこそこ押してきちゃったのと、今日1日がずっとあんな天気だったせいかそれなりに疲れも出てきていたので、このまま右手に分岐する林道会津若松線を抜けて猪苗代湖方面へと向かう。
 
 センターラインの引かれた立派な舗装路に入ってすぐの頭上に、林道名を記した、こちらも立派な青看板が設置されている。
 
 これ、前回来たときに見た記憶が無いんだけど、最近作られたのかな?単に俺が憶えていないだけかもしれないが・・・。
 
 坂を登り詰めてくると、開けた道の外に向かいの山肌が見える。あそこは前回来たときに、開削されたばかりと思しき作業道が見えていたが、今回はその痕跡もあやふやになるほど緑が復活していた。
 
 ふと、その谷底を見ると、植林された杉の木々が綺麗なグラデーションを見せていた。まるでイラストみたいな杉林だ・・・。
 
 その展望地点のすぐ先に、二幣地トンネルが現れる。前回来たときは、このトンネルを潜らずに引き返していたので、ここから先へ進むのは今回が初めてだ。
 
 トンネルを越えても綺麗な2車線の林道は続くが、交通量は相当少ないと見えて、ほぼ全ての区間に渡って、路肩に積もった落ち葉や枯れ草なども、路上にまで迫り出してきている。
 
 そんな道を進んでいると、ふと道の外に視界が開ける地点が目に留まった。
 
 おお・・・これは美しい。それに、気づけばいつの間にか天気も好転して青空が見えるようになっているじゃないか。ここに来てようやく天気予報の通りになったか、遅いわ(笑)。
 
 会津若松線を抜けて、猪苗代湖沿いの道を走り更に北上していく。そういえば、その途中でさっき立ち寄った布引高原のほうを見たら、あの辺りもすっかり晴れ上がり、山の上で綺麗に回る風車の姿が遠目にもクリアに見えていて、あと少し早くこの天気になっていてくれたら、と思ってぐむむ・・・ってなった(笑)。
 
 さて、本日の宿にやって来た。ここは桧原湖畔の、こたかもりオートキャンプ場。ここは9年前に福島〜宮城ツーリングをしたときに利用したことがあったのだが、湖畔の雰囲気の良さがずっと印象に残っていて、今回もここにしようと決めていた。しかも、今日は平日の金曜日。俺の他には、先に来ていたソロライダーと、数人のグループの2組だけ。この静かな雰囲気を味わいたくて平日に休みを取って来たんだ。
 
 先に来ていたライダーから、少し離れたところにテントを張ってひと段落。湖の上に広がる空は、だいぶ雲も流れて行き、明日の天気に期待が持てそうな夕焼けを見せていた。
 さあ、寝る準備は出来たし、風呂に入りに行くか!
 
 キャンプ場から少し離れたところにある温泉センターに来た。ここも前回利用したところだ。
 
 こちらも平日と言うこともあってか、俺ひとりの貸切状態!誰もいないのをいいことに、思いっきりバタフライしてやったぜ!(しねぇよ!)
 そういえば、ここの親父さんが遠い昔に川越にいたことがあったそうで、それに加えて地下鉄マニアだとかで、東武東上線に乗り入れる有楽町線と副都心線のこともよくご存知だったのには驚いた(笑)。
 
 風呂から戻ったらすっかり暗くなっていたが、いつものように簡単ズボラ飯を作って夕飯にするんだぜ。それにしても水場があるってだけで、キャンプ場って本当に便利だなーって感じる(笑)。
 
 飯を済ませたら、まだ21時頃だというのに、やはり今日1日の疲れが出てきたのか、ずいぶんと眠くなって来た。やっぱり無理してもう1本林道に行かないで良かった・・・(笑)。
 今日はあんな天気だったこともあり、日中ずっと涼しかったので、夜は持ってきた装備じゃ足りないかな、なんて心配もしてたけど、実際はそんな心配をよそに、実に快適な夜を過ごすことが出来た。
 明日はここから山形に向かい、今回の一番の目的地へと向かう。それじゃオヤスミナサイ・・・zzz。
 
2日目に続く。