しかしなあ・・・去年の台風19号で各地の林道が甚大な被害を被って以来、今年は手軽に走れる林道が少なくて困る・・・。頼みの綱だった御荷鉾スーパー林道も、先日松下時子さんから土砂崩れで通り抜けが困難という話を聞いていたし、埼玉県内も現時点で通り抜けが出来るダート林道は石神沢線ただひとつという有様。県外へ出て少し遠出をすればそこそこ走れる林道はあるし、新型コロナ感染拡大防止の観点からも、ソロの林道ツーリングなんて誰にも会わずに帰ってこられるので、そこに関しての心配もしていないのだが、もうちょっとふらっと気軽に出かけられる林道は無いものか・・・。
あ、そういえば少し前にウェブの記事で、群馬の榛名湖周辺の林道が紹介されていたのを見たっけな。どれも走ったことのない林道だし、あの辺なら下道でもそれほど時間も掛からないし、ちょっと行ってみるか。
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という訳で、まずやって来たのは、群馬県道33号線から分岐する林道杏ヶ岳線。 「杏ヶ岳」は「すもんがたけ」と読むそうだ。
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こちら側が起点となるようだが、起点標識はそうとう年季が入っているな。
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その脇には起点の杭も立っているが、そこには延長5,798mと記されている。ここは途中で舗装区間もあるようなので、ダートの延長はこれより更に短くなると思うが、どんな感じだろう。
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それではさっそく行ってみよう。起点の橋を渡るとすぐに路面は未舗装になる。
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未踏の林道を走るのもだいぶ久しぶりだなー。どんな道が待っているのか楽しみだぜ!
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景色の開けるような感じの林道ではなさそうだけれど、こうして眩しい木漏れ日の中を走りぬけていくのが本当に気持ちがいい。
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時折ちらっと覗く青空も、夏!って感じがして嬉しくなる。
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斜面から濃密な緑が押し寄せてくるようなこの感じ、嫌いじゃないぜ。
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起点から2.5kmほど走ってきたところで、それまで1車線だったダートが突然、センターラインのある2車線の幅広の道に変わった。え!?何この落差は!?すっごい無駄なことしてない!??
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・・・なんて思ったけど、良く見たらこれはセンターラインではなく単なる待避所で、道はすぐに1車線になった(笑)。
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そのまま舗装路を進んでいると、法面が一面苔に覆われている場穂があった。おお、これはなかなか見事だ。
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走りながらよくよく路面を見ていると、まだ舗装されてからそれほど期間が経っていないような真新しさを感じるような気がする。この調子だと、うかうかしてるとどんどん舗装化が進んでしまいそうだ。
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この辺りは路面に落ち葉が散乱し、普段から交通量もそれほど多くはないのでは、という雰囲気がある。そんな道を無理に舗装しなくてもいいんですよ・・・?
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お、あそこに見えているのは榛名山かな?これから更にあっち方面に近づいていくぞ。
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そうしているうちに終点に到着。結局、ダートが途切れてからは終点までずっと舗装路が続いていたので、現状で全体のおよそ57%が舗装されてしまっていることになる。このくらいでも残っているうちに来れて良かったかも。
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次の林道への間、しばらくは農道を抜けていくことになる。後ろを振り返ると、青空の下で雄大な山々が連なっている。こんなにいい天気の中を走れるのも久しぶりだから本当に嬉しい!
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林道杖ノ神峠線だ。真新しい標識が目に付くが、こちらは終点となるようだ。
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目の前の未舗装路との境目にAバリケードが置かれていて一瞬焦ったが、そこに書かれているのは「安全第一」の文字のみで、他に通行止めなどの表示は無かった(実際、ここから林道を抜けるまでの間に、他にバリケードなどは見当たらなかった)。とりあえず安全には細心の注意を払い通行させてもらう。
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ちなみに、ここから後ろを振り返った眺めがこちら。ここまでの農道は終始こんな景色を背に進んできたが、ここから森の中に入ってしまうのがちょっと勿体無いような(笑)。
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この杖ノ神峠線も周囲を木々に囲まれた林道だが、夏の強い日差しが降り注いでいるおかげで、閉塞感を感じることは無い。
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空に向かってスッと伸びる木々に囲まれたこんなストレートなんて最高じゃないか!
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連日の猛暑は少しも緩むことはなく、今日もめちゃくちゃ暑くはあるんだけれど、初めての林道をこんな天気の中で走れる喜びのほうが何倍も勝るぜ!
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林道に入って約1.9km、路面が舗装に切り替わる地点に来た。
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先ほど杖ノ神線の終点から入ってきたが、ここにも杖ノ神峠線の終点を示す標識が立っている。ひとつ上の写真の右側には白い支柱が写っているが、そこにはかつて違う林道の標識も付いていたらしい。要は、もともと別の路線として造られた2つの林道のうち、終点側にあった林道が杖ノ神峠線に編入されてひとつにまとまったのだろう。先ほど見た終点標識がかなり真新しい物だったのはそのせいか。
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終点から約2.6kmで杖ノ神峠に到着。かなり錆付いた看板が目に付くが、周囲も特に展望も無く、ひっそりとした印象の峠だった。
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そこから少し下ったところで、視界が開ける地点があったのだが、ここが結構な下り坂でBAJAを停めることが出来なかったので降りずに山の写真だけ撮った(笑)。
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その先で再び路面の舗装が途切れたが、ここからは13%の下り勾配に加え、ゴロゴロとした大き目の砂利の路面になった。
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・・・調子こいてズザーッと行かないようにしなければ。
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まあ、そんな路面は長くは続いてなかったけど。距離的にはこの林道もそろそろ終わりかな。
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そうこうしているうちに起点に到着。杖ノ神峠線を走りきった。総延長は約5.4km、こちらもダートは全体の半分弱って感じかな。
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現在地はここ。
ここで写真を撮っていると、子供連れの主婦の車に、榛名湖へ行くにはどっちを進んだら良いかと聞かれたのだが、俺にもよく分からなかったので地図を開いて確認したら、何のことは無い、左右どちらへ進んでも榛名湖へは下れるらしかった(笑)。
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これが杖ノ神峠線の起点標識。さすがに開設当初に立てられたもののようで、終点標識とは対照的な年季の入り方だ。
っと、あれ?こちらは「杖の神峠」表記、「の」がひらがなになってるな。こういうのって新しい標識のほうが正しいとは必ずしも限らないだろうけど、二つの終点標識も、峠の看板も「杖ノ神峠」表記だったので、きっと「ノ」表記であってる、と思う(笑)。
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一旦、榛名湖まで下って来た。途中のパーキングに入ってはみたものの、特に観光に来たわけではないのでこの日撮った榛名湖の写真はこれだけ(笑)。
この後、ここから少し東に移動して、グーグルマップで目星を付けていた県道126号線沿いの林道の入り口っぽいところを2〜3覗いてみたものの、どれもゲート閉鎖であえなく撃沈。なので、この後は県道33号線まで戻ってそのまま南下し、次に目星を付けていた目的地へと向かうことにした。
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その途中、国道406号と交差する地点で目に付いた「道の駅くらぶち小栗の里」の案内看板。ブ、ブタ君が鳶に捕まってる!あまりの面白可愛さで、この看板のために思わず停車しちまったぜ・・・。
さあ、次の目的地まではあと少しだ(笑)!
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Aへ続く。
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