秋色のロングダートへ
2020/11/01-@ 群馬県みなかみ町〜中之条町・秋鹿大影林道
 
 前回は、週末ごとの雨続きにしびれを切らし、雨さえ降らなければいいやと、あんな天気の中に林道へ行ってきたわけだが、その後、ようやく晴天が続くようになってきた。各地からは紅葉の便りも届くようになり、そろそろどこかへ走りに行ってみるのも良いかもしれない。
 
 という訳で、本日やってきたのは群馬県の秋鹿大影林道。直近では去年の夏に走っているが、実はここは紅葉の季節に走ったことがなかった。
 
 おお!この「村道 大影・秋鹿線」の標柱!去年は意識することなく通り過ぎてしまったけど、まさかまだ残っているとは思わなかったよ!
 
さあ、いよいよダート区間に突入だ!どんな景色を見せてくれるのか楽しみだぜ!
 
 おお、朝日に照らされた、色付き始めた木々の葉がなかなか良い感じではないか!
 
 序盤は紅葉のピークにはまだあともう少しという感じだが、眩しく光る黄色の葉もこれかこれで良いものだ。
 
 そして、奥へ進むにつれて周囲の色彩も深みを増してくる。
 
 緑に黄色に橙と、様々な色が混ざり合った、温かみのあるこの景色。やっぱり最高だね。
 
 1年のうちの、ほんの僅かな期間にだけ観られるこの色彩の景色。今年も林道で味わうことが出来て良かった。
 
 少し進むと、沢と並走する区間に出た。あ、そういえば確かに去年通ったとき、この場所は確かに覚えがあるな・・・。
 
 っていうか、ちょっと待って!沢に沿って延びる落ち葉の積もった道と、その周囲を覆う鮮やかな紅葉のトンネル!ここの景色、ちょっと美しすぎないか!?素晴らしい!素晴らしいぞ!
 
 去年ここを通過したときは、既に夕暮れ近くて周囲もだいぶ薄暗くなっていたために、確かに沢沿いの綺麗な区間ではあったが、それほど意識することなく通過してしまっていたようだ。それが、こうして周囲が秋色の景色に変わると、これだけ印象も違って見えるとは!
 上3枚の写真はほぼ同一地点で撮ったものなんだけど、ここの景色にあまりに感動して、ここで写真を撮ることに数分を費やした。それでも他に誰も通らないんだから、林道っていいよね(笑)。
 
 さあ、どんどん進んで行こう!
 
 進むにつれて、場所によってはそろそろだいぶ葉も落ちてきている木もあるが、これだけの長い道だと、区間によって紅葉の進み具合も様々なようだ。
 
 周囲を秋の色に包まれた、静かな道を通り抜けていく。何とも言えない贅沢な気分だ。
 
 そうしているうちに、峠となる林道の交差点に到着。
 (交差する道はどちらも進入出来ないが。)
 
 お、峠の名を刻んだ看板が。ここが「霧峠」と言うことは今回初めて知った・・・気がする。
 
 ここで写真を撮っていると、後ろから1台のオフ車が走ってきて俺を追い抜いて行った。彼もこの後、万沢林道を抜けて行くつもりかな?そうだとしても、俺はもう彼には追いつかないだろう(笑)。
 
 まあ、俺自身は何も急ぐ理由も無いので(笑)、紅葉の景色をのんびり堪能しながら進んで行こう。
 
 林道に入って序盤のほうでは、雲が陰ってきたときもあってちょっと心配してたけど、陽射しも戻ってきたおかげで紅葉も鮮やかに見えていい感じだ。
 
 霧峠までは、黄色味の強めな景色が多かったが、四万側に入ると、だいぶ紅い色彩も増えてきた。
 
 文字通りの紅葉が青空に映えるぜ!
 
 ああ、嬉しいなあ。毎週雨続きだった9月の頃を思うと、こんな晴天の中、鮮やかな紅葉に囲まれて走ることが出来るのが本当に嬉しくて仕方ない。
 
 そういえば、今年は台風の日本への上陸が無かったっけ。毎年この時期になると、またいつ台風によって林道を壊されてしまうんじゃないかとビクビクするのが常なのだが、なんでも台風の上陸の無い年っていうのは十二年ぶりなんだとか。
 
 今年は穏やかな秋を迎えられて良かった。各地で被害を受けた林道も、今のうちに復旧を進めてくれることを期待したいと思う。
 
 秋の色彩をたっぷり堪能して秋鹿林道を走り抜けてきた。次はこのまま、この先の王道ルートである万沢林道へ向かうつもりで、その前にこの地点の写真を撮っていると、先ほど霧峠で俺を追い越していったオフ車が万沢林道方面から戻って来た。あれ?万沢を走って往復して来たにしてはちょっと早すぎる気もするが・・・?
 
 まあ、ちょっと気になりはしたが、そのまま万沢林道の入り口までやって来た。こちらも秋鹿同様、秋に来るのは初めてなので、どんな景色が見られるのか楽しみにしていたのだが、ダート区間の入り口まで行ってみると・・・。
 
 !?
 ゲートが閉まってる!??
 
 期間を見ると、これは・・・去年のものか?どちらにしろ、冬季閉鎖にはまだ早いはずだが・・・?
 実際、今週の平日には、ツイッターでも万沢林道を走ってきたというツイートをいくつか見かけていたので、俺もなんの疑いも無くここへやって来たのだが。さっき秋鹿で見たオフ車が、ずいぶん早く戻って来たなあ、と思ったのもこれが原因か。
 ここで、どうしたものかと思いながら写真を撮っていると、後から来た2台ほどの4駆も、このゲートを見て引き返していってしまった。果たしてこれは、管理者が閉めたものなのか、それとも誰かが勝手に閉めたのか・・・。
 
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 ここでこのゲートについてツイートしたところ、その後この件で中之条町建設課へ問合せをしてくれた方がいたのだが、それに対する返答は、
 
 
 ”結論的に言えば、やはり悪意を持った第三者によるイタズラだろうとの事 役場が冬季閉鎖する場合はチェーンロックするそうです”
 
 
 との事だった(イトウアカメ@O3xRYCWBo5KJAf8さん、ありがとうございました)。
 やはりイタズラで閉められたという可能性が濃厚だったようだが、実際ここで引き返してしまった人は複数いたことになるので、本当なら甚だ迷惑な話ではあるけど・・・。
 
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 ただ、こうしてゲートが閉まっている以上、ここを開けて勝手に入っていくのも何だかな、という気もしたので、仕方ない、ここはさっさと気持ちを切り替えて、本来予定はしていなかったが、別の目的地へ行くとしよう。
 
Aへ続く。