2020年林道走り納め
2020/12/29-@ 山梨県小菅村の林道
 
 今年も無事に仕事納めをしたことだし、さあ、走り納めに行くぞ!
 ・・・とはいえ、どこへ行こう?この時期、そんなに行ける林道もそう多くないし・・・。
 
 というわけで、やって来たのは山梨県の小菅村。実はここは去年の走り納めにも来ていたのだが、景色を眺めながらのんびりと走るなら、まあそれもいいだろう。前回と同様、まずは国道139号沿いに終点が口を開ける林道棚沢今川線からのアプローチだ。
 
 序盤に続く、斜度のあるコンクリート舗装の区間。ここ、空に向かって登って行く感じが結構好きなんだよね。
 
 そこから一旦、右手に分岐する林道棚沢大成線に入る。
 
 ここはダートの距離はごく短いものの、ここからの景色が見たくて立ち寄っただけなのですぐに引き返す(笑)。
 
 棚沢今川線に戻ると程なくして路面は未舗装へと変わる。
 
 その先で現れるのが、この林道で俺が一番好きなこの地点!道沿いに立ち並ぶ冬枯れた木々の向こうに、国道を挟んだ向かいの山の稜線と空が広がる景色がとても爽快なのだ。ただ、今日は空に薄雲が広がり、期待していた真っ青な冬空とはなっていないようだ。天気予報では、今日は小菅村の辺りも晴れってなっていたんだけどなあ。いや、晴れは晴れなんだろうけど、もっとこう、スカッとした青空を期待してたんだが(笑)。
 
 谷へと続く斜面を埋め尽くす、冬枯れた木々の並ぶこの光景も冬ならではといった感じでとても好きなのだ。
 
 この、白く霞んだ空がやや残念ではあるが、この先でスカッと晴れてくれることを期待して進んで行こう。
 
 この、道の脇にちょこっと飛び出したスペースは何なんだろう?かつて伐採した木材を溜めておく場所とかだったのだろうか?
 
 ここからの眺めも、雲ひとつない青空の日ならめちゃめちゃ爽快なんだけどなあ・・・(笑)。
 
 棚沢今川線を抜けて、続いてやって来たのは林道コアラシ線
 
 先ほどの棚沢今川線と較べると路面は概ねフラットだけど、こちらのほうが浮き砂利が多いので少し注意が必要だ。
 
 このコアラシ線は、終始道沿いに獣避けの電気網が張り巡らされているのが特徴で、そんな景色でも快晴の日だとそれなりに爽快感があるのだが、空を覆う薄雲も少しずつ厚みを増してきているようで、路上に注ぐ光も次第に鈍くなってきてしまったようだ。
 
 そんな感じでテンションも上りきらないままコアラシ線を抜け、続いて林道小菅線へと続く未舗装区間に入る。
 ちなみに、今年久しぶりに買い換えた(笑)ツーリングマップルでは、この未舗装区間は「大菩薩峠線」と記されていて、調べてもそんな名前の林道はなさそうだな、と思ったら何のことはない、国道139号から道なりにここまで続く山梨県道508号線の路線名だった。ただ、この先の未舗装区間も県道扱いなのだろうか?
 
 未舗装区間に入ると、序盤は杉の林立した区間を通り抜けていく。
 
 ここはあまり記憶に残っていなかったのだが、意外と斜度ある区間もあった。ところどころ路面が凸凹した場所もあったりして、乗用車でも難なく通れる未舗装区間という印象ばかりが頭に残っていたけど、この辺りはちょっとスムーズに走るという分けにはいかなそうだ。
 
 杉の植林帯を抜けると、この未舗装区間の真骨頂となる、広葉樹林に囲まれた区間となる。ここも冬には開放感のある景色が広がって好きなのだが、いかんせんこの白く霞んだ空だけが惜しい(まだ言うか!)。
 
 この冬枯れた森の景色っていうのは本当に好きなんだけど、今日はなんだかテンションが上りきらないまま走り続けているなあ・・・。
 
 落ち葉に多い尽くされた斜面も良いし。
 
 松の巨木の脇を通り抜けるこんな区間もすごく良いし、この未舗装区間、景色はホント素晴らしいんだよね。あー、スカッと晴れて欲しかったなあ!(しつけぇよ!)
 
 そんなこんなで、林道小菅線の起点に着いた・・・んだが、ここで路面の異変に気づいた。この標柱を境に路面がコンクリート舗装となっている。前からやぐらの標柱の地点からはアスファルトにはなっていたけど、去年来たとき、ここはまだ土の路面だったはずなんだが・・・。
 
 そんな変化をちょっと気にしつつ、去年足止めを食らったゲートまで来ると、今年はちゃんと開いてる!やったぜ!
 
 そのゲート地点を過ぎると、路面が真新しいコンクリート舗装に覆われた区間が続いていた。そういえば確かに、去年あのゲート地点に、コンクリート路面工を施工しているとの看板が立っていたっけな・・・。
 
 ああ、この辺りも前回来たときはまだ普通に未舗装だったはずだが、実はあのゲート地点から先の区間を走るのはもう10年ぶりとなる。前回来たときはゲートから先はすぐに未舗装になったはずなんだけど、そりゃあ、そんなに時間が経てば舗装もされちゃうよなあ。やはり林道は走れるうちに走っておかないとダメだなあ、と改めて痛感した次第・・・。
 
 年季の入った簡素なコンクリート橋を渡る。
 
 橋の下には、古い石垣の奥に新しい蛇篭が造られている。こういう、古いものを壊さずに新しいものを造るやり方はとても好きなんだけど、これは特に古いものを残す理由があったわけではなく、単に壊さずとも蛇篭を造れるから、ってだけな気はするな。
 
 場所によってはそこそこ年季の入ったコンクリの路面が交互に現れたりもする。部分的に少しずつ舗装化が進められていたんだろうなあ。
 
 しばらく進んでいると、カーブを抜けた先でようやく砂利道が・・・。
 
 と思ったけど、実はここもう終点なんだよね。林道小菅線、久しぶりに全線走ったけど、結果的に結局全線舗装化を確認してしまった・・・。
 
 ちなみにこの終点の奥には登山道?が延びているらしく・・・。
 
 谷を流れる沢には橋も掛かっているのだが、残念ながら危険のため通行禁止との看板があった。確かに、この先に続く道、だったと思われる踏み痕のような筋は、もうだいぶ不明瞭になっていた。
 
 さて、本当だったら今日は、この小菅線の終点までくることが出来たらここで昼飯にしようと思っていたんだけど、ずっとテンションが上りきらないまま、なんだかどうにもそんな気になれなくて、このままここは引き返すことにした。
 
 なので、結局去年と同じ、沢沿いの地点で昼飯に。
 
 今日はあの滝を眺めながらの山ラー納めだ!
 
 とても小振りな滝ではあるんだけど、この岩肌を流れる水の音を聞きながらの昼飯はとても落ち着く。
 
 その滝から流れてきた水は、すぐに伏流水となって消えてしまうが・・・。
 
 その先の堰堤に空いた孔からジョバジョバと流れ出ているので、地下にこの出口に至るパイプでも通しているのかな。
 
 とりあえずランチタイムには満足できたけど、林道自体はなんとなく物足りないな・・・。どうせここまで来たんだし、戻りがてら久しぶりにあの林道でも寄ってみるか。
 
Aへ続く。