久々に晴れた週末のプチツーリング
2021/09/20 群馬県高崎市・林道三ッ丸大平線
 
 それにしても今年の夏は嫌になるほどの雨続きでしたなあ・・・。
 ここ最近でも、停滞していた台風のせいもあったのかとは思うが、毎日毎日どんよりとした雲から雨が降り続き、こっちの気分までどんよりだよ・・・。
 (ちなみに去年の9月の記録を見ても、やはり「9月に入ると週末ごとの雨」なんて書いてた。いつも9月ってこんな感じだったっけ??)
 
 それでも、9月も下旬に差し掛かろうというこの時期になって、ようやくお天道様が姿を現すようになってきた。よし、落ち込んだ気分を上げるためにも、久々にどこか行くかあ。ここの所ちょっと忙しかったこともあって、あまりガッツリと走る気にもなれなくて、どこか近場で山ラーでもできればいいかな、なんて思い、じゃあどこに行こうと頭の中で思い巡らせて・・・そうだ!8月の間に行こうと思っていて、結局行けずじまいだった林道三ッ丸大平線に行こう!
 
 というわけで、三ッ丸大平線の起点へと続く入口までやってきた。去年の8月に初めて訪れたときに、渓流沿いの緑の美しい道に魅了され、結局去年は秋にかけて3回も訪れた林道だ。
 
 先ほどの分岐から2kmちょっと進んでくると、路面が未舗装になる。ただ、ここからダート林道が始まるのかと思うが、このダートはすぐに途切れて一旦アスファルトとなる。
 
 道の下には清涼な沢が流れているが、お楽しみはもう少し進んでからだ。
 
 林道区間に入った先で、とても印象的だった渓谷地点があったので、今日はそこで飯にでもできればいいなあと思っている。
 
 そう、ここはまだ「林道区間」には入ってはいないのだ。いま走っているこの区間は、扱いとしては高崎市道ってことになるのかな?
 
 林道起点まで到達していなくても抜群に雰囲気がいいのがこの道のいいところ。通行可能な林道終点まで、延長5kmほどのダートが楽しめる。
 
 道の横を流れる沢も上流に近づいき、川岸に点在する岩の間をすり抜ける水流がとても印象的だ。
 
 対岸の岸壁は、その岩肌からしみ出した水がきらきらと輝きながら流れ落ちている。綺麗だなあ。
 
 沢は小さな砂防堰堤を経て、上流に向けて少しずつ高さを上げていく。あのコンクリの上で飯ってのもアリかもしれん(笑)。
 
 緑を透かした光に照らされた「警笛鳴らせ」の標識。木に括り付けてあるのかと思ったけどよくみたらちゃんと支柱あった(笑)。
 
 そんな楽し気な区間を走り、いよいよ林道の起点までやってきたが・・・。
 
 ええっ!?通行止め!??
 
 これはどうやら伐採作業のための措置のようだ。しかも、今年になってここに来たのが初めてだったので知らなかったのだが、通行止めの期間は今年の4月から来年の3月末まで、まるまる1年に及ぶらしい・・・!マジかよ!?それじゃ今年の紅葉の季節もダメってことじゃん!
 
 張り紙によると、伐採は通行止め地点から100m先で行われているらしい。その地点がどうなっているのかがどうしても気になって、歩いて進んできてしまった。予告された100mほどの区間を進むと、「いそむらはし」を超えた地点から先で伐採の作業が行われているようだった。
 
 見ると、伐採作業と言うのは右斜面の杉林の間伐のようだった。ここ、紅葉の時期になるとものすごく綺麗なのだが、幸い紅葉の景色には影響はなさそうだった。ただ、ここまでバイクで入ってこれないんじゃ、もう今年は来てもしょうがないかなあ・・・。
 (去年の11月の様子はこちら。 2020/11/08
 
 その先では伐られた木材が路肩に積まれていた。間伐のおかげで日光もよく入るようになり、今年のこの区間はさぞ美しいだろうなあ。ま、それはまた来年のお楽しみってことで。
 でも、楽しみにしていた、この先の渓谷区間でのラーメンは叶わなかったかあ・・・。
 
 っちゅうわけで、今日もこの道に来た時は必ず立ち寄る川岸で昼飯じゃ!
 
 ラーメンを食った後で、こっち向きのほうが景色が良かったことを思い出して、わざわざ向きを変えてコーヒータイム(笑)。
 
 で、今日はもともと山ラーをメインで考えてたし、たまにはランチタイムを少しゆっくり取っていくかと思って辺りを見回してたら、岩にへばりついたヤゴの抜け殻を見つけた。おお、なんか映画のエイリアンみたいでカッコイイぞ!で、これなんのヤゴだろうと思って、写真を同僚に見せていろいろ調べまくってたら、どうやらオオヤマカワゲラであろうことが判明した。ちなみに「ヤゴ」というのはトンボ亜目の幼虫に対しての呼び名らしく、つまりこいつはヤゴではなく単に「オオヤマカワゲラの幼虫」ってことになるな(笑)。
 
 さらに辺りをうろついていると、木漏れ日を受けた苔がやたらと綺麗だったので、しばらく苔の写真を撮って遊んでいた。
 
 
 ひとしきり苔の写真を撮って、ふと見上げると、木々の色や日差しの強さが、もう夏のそれとは変わっているように見えた。久しぶりに林道に来たけど、なんだかやっと夏の終わりを実感した気がする。
 
 さあ、それじゃ引き返すとするか。
 
 今日は本当に三ッ丸大平線だけ走って帰ろうと思ってたので林道走行的には若干消化不良って気もしなくもないけど、自然の中でだいぶのんびりは出来たので、まあ良しとするかな。
 
 戻り際、法面の岩肌を流れ落ちる湧水がとても良かったので思わず停車してカメラを構えると・・・。
 
 その湧水のしぶきが陽を受けて虹を作り出していた。こんな小ぶりなものだけどなんだか嬉しくなってしまった。
 
 
 さて、今日は大したことしてないのでPHOTOは無し。さあ、ここからは帰りの寄り道も全部こっちに乗せてしまいますよ。
 
 これ、俺の大好きな交通安全の看板。今回も無事を確認できて一安心だ。
 
 その看板のある道から1本浦に入った道沿いの田んぼで。
 
 鮮やかな黄金色に色づき始めた一面の稲穂がとても綺麗だった。
 
 ところ変わってここは坂戸の島田橋。そろそろ彼岸花が見ごろだろうと思って立ち寄ってみた。
 
 ただ、今年は思いの外開花が早かったようで、ほとんどの花がピークを過ぎて退色が始まっていた。遠目に見る分には綺麗なんだけどねえ。
 
 そんな、久々にすっきりと晴れ渡った週末のプチツーリングでした。来月はガッツリと林道を走りたいなあ。