紅葉の御荷鉾スーパー林道
2021/11/06 群馬県藤岡市〜下仁田町・御荷鉾スーパー林道
 
 つい3日前には乾徳山に紅葉ツーリングに行ったばかりだけど、今週末もどこか紅葉ツーリングに出でかけようと思う。さて、どこへ遺構かといろいろ候補地を思い浮かべてみたけど、そういえば御荷鉾には紅葉のピークの時期に行ったことがまだ無かったんだっけな、ってことを思い出した。
 
 というわけで本日の目的地はここ、御荷鉾スーパー林道だ。今年御荷鉾に来るのはこれで3回目になる。
 
 今日もクリアな青空が広がっている。ここへ来る途中でも、山肌を覆うカラマツが鮮やかな色彩を見せていたので、ここから先の景色にも期待が広がる。
 
 ダートに入り少し進むと、日当たりの良い登りの直線区間に出る。ここは毎回写真を撮るお気に入りの区間だ。
 
 その先で日影の区間に入ると、斜面に生える広葉樹はほぼその葉を落とし切っていた。この時期でここがもう落葉してるなんてちょっと予想外だったけど、紅葉の一番いいタイミングを狙うのってホント難しいよなー。
 
 しかし、その先では鮮やかな橙に染まるカラマツが俺とBAJAを出迎えてくれた。そうそう、このカラマツの黄葉を見たかったんだよ!
 
 遠くに見える山々も、その一面を橙で覆いつくしている。写真ではいまひとつ伝わりづらいかもしれないけど、この景色を眺めながらゆっくりと走っていくのがとても心地よい。
 
 場所によっては広葉樹でも、でもまだまだ鮮やかに色づいているところも。
 
 道沿いに生える木々のシルエットの向こうには、燃えるような色彩に染まった一面のカラマツ林が広がっている。走りながらだとすごく綺麗に見えるんだけど、静止画だとあの美しさを伝えるのは難しいな・・・。
 
 真っ青な空を背景に、葉を落とし切った白い枝が広がる。冬を先取りしたような景色に、これはこれでちょっと得したような気分(笑)。
 足元の緑と、その向こうに見えるカラマツの橙、そして空の青に霞んでいく遠くの山々。すべての色彩が美しすぎる・・・。
 
 気温が下がり深みを増した空の青と、橙色のカラマツの対比が完璧すぎてため息が出る・・・。それぞれの季節ごとに現れる、自然が作り出す色彩の組み合わせは、どうしてこうも心を震わせるのだろう。
 
 こうして見ると、実はカラマツの黄葉もすでにピークを過ぎていたんじゃないかって気もするが、まだぎりぎり間に合ったようで本当に良かった。
 
 路上に落ちる影も、真夏のそれとは全く異なるコントラストを見せている。1年のうちで、季節としては最も短い秋の空気を噛み締めるように走ろう。
 
 日影の木々の隙間から見ることで、日向の紅葉と青空の色彩がより際立つ。
 
 ここの走るたびに目に留まる印象的な地点だけど、正面のあの山が橙に染まったタイミングで観るのは今日が初めてだ。
 
 一旦舗装となるこの地点も、道から見える景色がとても良いのだけど、今はまだ逆光気味なので写真はまた後で撮ることにしよう。どうせ今日は(も)往復するつもりだし。
 
 御荷鉾のダート区間は、舗装されていないとはいえ終始ほぼ穏やかで、走ることはもちろん、バイクを止めることにもまったく心配がないので、目についた景色でパッと停めてサッと写真を撮れるのがいいんだよね。ガレた林道だと写真撮りたくても路面が悪くて停車を断念せざるを得ないこともままあるし。
 
 俺、カラマツの黄葉、大好きなんだよね。今日は何も考えずに、ただこの秋の美しい景色を眺めながらのんびりと流していこう。
 
 路上に落ちる幹の影の中に佇むBAJA。今日もカッコイイよ(笑)。
 
 路上から見上げれば、その影を落とすカラマツの幹が空に向かって真っ直ぐに林立している。葉を落とし空がより一層透けて見えるこの光景も実に美しい。
 
 日影のカーブを超えると、目の前に逆光気味の日光を受けて眩しく輝く木々が現れた。テンションの上がる一瞬だ。
 
 そしてダート区間を抜けて、いつもの定番スポット、八倉峠へ。今日も文句なしの青空だ。
 
 山々が遥かに続くここからの景色も、この季節は空気がクリアになることで、稜線が淡いグラデーションとなってはっきりとその姿をどこまでも描き出している。何度来てもここからの景色は見飽きることがない(ので何度でも立ち寄ってしまう 笑)。
 
 そしてそのまま御荷鉾スーパー林道展望台へ。
 
 今日もこんなにいい天気だったけど、思っていたほど人は多くなかったから存分に写真を撮りまくった(笑)。
 
 そんなもんで今日は初めて、ウェブでよく見るこのアングルで写真を撮ってみた!この視界いっぱいに広がる空間の広さを感じられてめっちゃ素敵じゃない??
 
 その展望台から道の行き止まり方向に進んで振り返ると、条件さえよければもう少し右側に八ヶ岳も見えるんだけど、今日は雲に隠れてみることはできなかった。
 
 ここから見る山々も本当に綺麗だ・・・。
 
 で、そろそろ腹も減ってきたのでここで飯にしようかな、ともちょっと思ったんだけど、ここはちょいちょい人がやってきては写真を撮ったりもしているので、そこで店開きするのもなあ、と思って場所を改めることにした。去年の今頃は普通にここでラーメン食ってたりしたんだけどなあ(笑)。
 
 それじゃあ飯にする場所を求めてダート区間まで引き返していこう。
 
 展望台から引き返す途中の舗装路でも、ちょいちょい目につく景色が現れるのでついつい停車してしまう・・・。紅葉の季節はいつもより余計に時間がかかるな(笑)。
 
 という感じでやっとダート区間へ。さっきとは違う復路の景色も愉しんでいこう。
 
 御荷鉾では珍しい(気がする)楓も。これも、往路とは違う向きや光の加減で気づく景色だ。
 
 この稜線上を走るストレート区間もすごく好きなんだけど、秋の絶妙な空気感がまた堪らないなー。
 
緩やかに蛇行するカーブ。ついつい速度が乗ってしまう。
 
 そして、道沿いのカラマツも、陽の向きによるものなのか、さっきよりその色合いを鮮やかにしているように見えた。
 
 普段、カメラを斜めに構えることってほとんどしないんだけど、道を挟んだカラマツをできるだけ多く入れようと欲張ったら自然とこうなってしまった。
 
 温かみのある橙の色彩が道に沿って続いている。最高だ、これを見たくて今日は御荷鉾を選んだんだ・・・。
 
 さっきも書いたけど、御荷鉾はダートとはいえ路面はとてもフラットなので、ついついアクセルを開けがちになってしまう。もちろん対向車にはじゅうぶん注意を払っているけど、仮に横から鹿でも飛び出して来たら、ってことを考えるとちょっと怖いな・・・。
 
 林道ではスピードはほどほどにね!
 
 これは、ふと目に着いた、道の脇にあった保安林の看板。今まで気に留めてなかったけど改めて見てみると・・・。
 
 おお!「御荷鉾スーパー林道」の名が!こういう保安林の看板に書かれた林道名を見つけると嬉しくなるよね!
 
 え?なるでしょ??
 
 というわけで、今日も結局山の神の丘の展望台でお昼にすることにした。相変わらずここからの眺めは最高だけど、よくよく見ると左手の木の枝が以前よりも視界に掛かってきている気がする・・・。まあ、木も成長するから当然っちゃあ当然なんだけど、こういうのって剪定とかしてくれたりしないのかな?
 
 さあ、腹ごしらえも済んだし、もういちど八倉峠方面へ走っていくか。
 
 さっきは日影だったこの場所も、時間が経ってすっかり明るい日差しに包まれている。
 
 同じ道でも、陽の高さが違えば景色の表情も全く違って見える。北側斜面の多いこの御荷鉾は、この時期は昼近くまで待つほうがいいんだよなあ。
 
 途中の舗装区間から見る景色も、山肌のカラマツがいい具合に陽を受けて、実に鮮やかな色彩を見せていた。
 
 このカラマツの橙と下草の緑のコントラスト・・・この光景を美しいと感じることができる人間という生き物で良かった。
 いや、これはたまに思うことなんだけど、自然に生きる動物たちも、もしかしたらこういった四季折々の景色を目にして、「美しい」と思うような感情を抱くこともあったりするのだろうか・・・。
 
 そんなことを考えながら、時間によって光の加減を変える景色を眺めつつ走っていく。
 
 そうして本日2度目の八倉峠に到着。さっきも写真を撮ったのにまた同じ事をしてる・・・。でも、ここでも先ほどとは遠くに見える山々の色合いも違って見える。ちょうど他に人もいなかったので、ついついここからの景色に見惚れて過ごした。
 で、本当だったらここから舗装路を下って帰ろうと思ってたんだけど、ナビを見たら、それでもダートを抜けていく方が早いと出たので、もう一度ダート区間を通って帰ることにした。
 
 結局今日は2往復だよ(笑)。
 
 戻りがてら、森林公園管理棟の楓の前で1枚。ここで写真撮るのって初めてだな(笑)。
 
 県道46号線まで戻ってきた。これで今日の御荷鉾ツーリングは終了だ。
 で、冬季閉鎖までにもう一度くらい御荷鉾に来ようかな、とか思ってたんだけど、これを書いてる12/5時点で今年の冬季閉鎖前に週末に走れるのは今日が最後だってことに気づいたんだよ(笑)。まあ、今年は3回も御荷鉾に来たしじゅうぶんだよ。また来年、新緑の時期を迎えたら走りに来るよ!