2022年林道初め
2022/01/16 埼玉県飯能市・林道釜戸谷線・他
 
 皆様、こちらでは開けましておめでとうございます。
 今年は年が明けてもなかなか林道に出向く気が起きなかったが、この週末の数日前に、秩父方面で雪が振ったとの情報があった。すでにそのほとんどの雪は溶けてしまっているであろうことは分かっていたが、もしかしたら山の中に入れば路肩に残る雪くらいは見れるかなと思い、重い腰を上げてBAJAに跨って林道へと向かうことにした。
 
 本日最初にやってきたのは、秩父市の荒川久那にある林道橋立線。ここは過去に、積雪のあったときに何度か走りに来たことがあるが、埼玉県のウェブサイト内の秩父農林振興センターのページや秩父市のサイトなどを見ても、この林道の通航制限の情報が無かったので、もしかしたら走れるのではないか、そして、奥のほうまで行けばうっすらと残る雪くらいは見られるのではないかと思い、本日最初の目的地に選んでみた。
 
 早速起点から進むと、道は一旦下り勾配になり、県道73号線の下を交差して進んでいく。この地点はなかなかお気に入り。
 
 途中、橋立鍾乳洞の入口などを通過する舗装路を500mほど進むと、橋の手前に立つ武甲山御嶽神社の鳥居がある。
 
 その橋を境に道は未舗装になるのだが、橋の入り口にはバリケードが置かれている。
 
 バリケードには、「災害復旧 当面の間 通行止」と書かれていた。災害復旧という文字を見るだけで、2019年10月に関東で猛威を振るった大風19号、いわゆる令和元年東日本台風の被害であることは容易に想像がつくが、うーん、そもそも通行止めなら農林振興センターなり秩父市なりのサイトにでも載せておいて欲しかったわ。もっとも、鍾乳洞までの道は無事だし、未舗装区間のことはわざわざ一般に向けて告知する必要は無いとの判断なのかな?(登山道の崩落の情報は出てくるんだが・・・)
 
 で、通行止めにするほどの災害とはどれほどのものなんだろうと、少しだけそのバリケードの先を覗いてみたが、路肩には作業道から伐り出したと思わしき材木が積まれていて、普通に伐採作業が行われている様子が伺えた。この様子を見ても、恐らく災害現場はもっとずっと先なのだろうが、まあ仕方ない、ここは引き返すか・・・。
 
 今日メインであてにしていた林道が不発に終わり、飯能方面に引き返してどこかマイナー林道でも寄って行こうと、秩父市街地の裏道を進んでいると、古い商店の壁に貼られた看板が目についた。
 
 おお、やった!このタイプの飛び出し注意の看板は、もちろん知ってはいたが初めて写真に撮るぞ!この道も何度か通ったことはあるのに、何で今まで気づかなかったんだろう?というわけで、林道は通れなかったけど、これを見付けられたことで今日秩父まで出てきた甲斐はありました(笑)。
 
 R299を引き返し、東吾野で虎秀地区へと向かう。続いてやってきたのは、林道分木線
 
 そう、旧タイプ林道標識でおなじみ(おなじみ?)の分木線だ!この標識の安否確認も目的ではあったが、この奥に未舗装区間があったはずなので、久しぶりに行ってみよう。
 
 起点から300mほどの舗装路を進んでくると、左手に2本の作業道が分岐している。
 
 しかし、そのどちらも入口をロープで閉鎖されていた。
 
 そして本線のほうはと言うと、以前はこの辺りを境に未舗装路になっていたはずなのだが、路面はコンクリート舗装が施され、コーンバーが置かれてこちらも閉鎖されていた。うーん、ここも駄目だったかあ・・・。
 
 それならと、本日最後のつもりで、分木線からほど近い位置にあるこちらの林道へやってきた。
 
 平戸地区にある林道釜戸谷線だ。ちなみに狙ったわけではないがこちらも起点標識は旧タイプだ。
 
 その起点標識はだいぶ傾いていてすでに満身創痍だが、それでも撤去されずにここに残されているのは素晴らしい限りだ。
 
 起点のすぐ先にある西武池袋線の踏切を渡り200mも進むと路面は未舗装へと変わる。この釜戸谷線、この先に続く本線の他に、釜戸谷1号線、釜戸谷2号線、そして釜戸谷支線と言う3つの支線が分岐している。トータルでの総延長は3km弱に及び、全線走れればそう広くない範囲ではあるがそれなりの未舗装区間を走ることができる。
 
 そして、舗装区間に入ってすぐに、道の脇に屋根付きのテーブルとベンチがある。ここで昼飯を食べることを当てにしていたのもこの釜戸谷線に来た理由のひとつだ(笑)。林道を走り終えて戻ってきたらここで飯にしよう。
 
 ベンチを超えて一旦下り勾配になると、路面がいい感じにデコボコした区間になる。
 
 その先では、先ほど踏切を渡った西武池袋線と、こぐ短い区間だが並走する場所がある。ついさっき列車がここを通過していたので、もう一回来ないかと少し待ってみたもののその気配は感じられなかったので、諦めて走り出したらそのすぐ後で列車が来たっていう・・・(笑)。
 
 道の下には線路に沿うように高麗川が流れている。ここは川との高低差がそこそこあるが、道もやや荒れているので踏み外して落っこちないように注意だ!
 
 そして、起点から約800mで道が分岐する地点に着く。一見本線に見えるかもしれない、右手にカーブしていく道が林道釜戸谷1号線、左手に伸びる道が釜戸谷線の本線だ。
 
 まずは釜戸谷線の本線を進んでみよう。周囲を斜面に囲まれて鬱蒼とした雰囲気ではあるが、角度によって明るい日差しが差し込んでくると、こんな杉林の中を通るなんてことの無いようなマイナー林道でも、とても雰囲気が良く見えて何だか嬉しくなる。
 
 ただ、さすがにこんなマイナー林道だけあって、路面には洗堀が掘れている場所もあり、路上も苔に覆われていたりするので若干の注意は必要だ。
 
 1号線との分岐から約600mで終点に到着。以前は分岐地点にバリケードが置かれていたこともあったけど、今日は無事に走ってくることができた。
 
 それじゃあ引き返して支線のほうにも行ってみよう。
 
 本線を分岐地点まで戻り、こんどは右手の釜戸谷1号線を進もう。
 
 さて。1号線を少し進むと、右手に進む1号線から左手に分岐する支線が現れる。林道釜戸谷2号線だ。
 
 本当は先に1号線を終点まで行こうと思ってたんだけど、この2号線の奥に差す明るい日差しを見ていたら無性にこっちに行きたくなった・・・。
 
 なので、まず2号線を進むことにした。入口から見えていた通り、太陽の方角に向かって伸びる道は、杉の木々の間を縫って差す眩しい光に照らされている。
 
 路面も思ったほどは荒れておらず、路上に積もる枯れた杉の葉の暖かな色味に包まれた雰囲気がほんのりと心地よい。
 
 そして、さらにその先で再び分岐が現れる。
 
 右手に進むこちらは林道釜戸谷支線だが、実は現地ではこちらを釜戸谷2号線だと勘違いして先にこちらを進んでしまった。まあ、だからなんだってこともないのだけど(笑)。
 
 そんな支線を少しだけ進んでくると、進む先に道をふさぐ倒木が見えた。
 
 しかも1本だけでなく、連続して5〜6本は倒れているように見える。分岐からここまで僅か100mほどだと思うが、あえなく通行不能になってしまった。ただ、ここは総延長も約200mと短く、写真右手の杉の木の合間に橋が架かっているのが見えるかと思うが、あのすぐ先で終点となるので、それほど残念という感じもしない(笑)。それよりも、こんな奥まった支線だと、こんな倒木程度も復旧されるのかどうかが怪しい感じがするな・・・。
 
 さて、分岐まで戻り続いては釜戸谷2号線の続きだ。
 
 この釜戸谷線の支線群はどれも進行方向が南側を向いているので、こんな冬の時期でも路上に日差しが入り込んでくるのが嬉しい。今日ここに寄ったのは正解だったな。
 
 道は緩やかに斜度を上げていくが、こちらでも特に洗堀などの荒れた様子は見られない。
 
 そして、2号線の延長としては約500mの地点で終点となった。
 
 2号線を戻り、最後に先ほど残しておいた釜戸谷1号線の残りを進んでいこう。
 
 道の周囲のみならず、轍の中央にまでシダ植物が生い茂り、なんだかここが一番放置臭が漂っているな・・・(笑)。
 
 そして、本線との分岐から約600m地点で終点となった。終点の風景は、当然のように以前来た時から何も変わった様子は無かった。
 
 終点から引き返す途中、向いの急斜面を上り詰める謎の階段が目についた。あれは何だ、登山道か?
 
 そこから少し下ると、その階段に向かって分岐する徒歩道があった。分岐に立つ杭によれば、どうやら送電線の新所沢線59号の巡視路だったようだ。
 
 せっかくなんで下まで下りてみるか。
 
 下りてみると、沢に掛かる、丸太を利用した素敵な橋があった。もっとも踏板はほとんど外れ、橋全体も苔に覆われ、すでに橋としての機能は果たしておらず、直接沢を渡って巡視路へと進むようになっていた。
 
 これ、どのくらい先まで続いているんだろう。今日はオフブーツだからこのまま進んだら大変そうだけど、割と近場ではあるし、こんどトレッキングシューズでここを上ってみるのも面白いかもしれないな。
 
 それじゃあさっきのテーブルまで引き返して飯にしようか。戻る途中、線路と並走する区間でまた少し列車待ちをしてみたんだけど、あいにく動きはなかったので諦めて進んだ・・・ら、またその少し後に通過していった。むー、タイミングを合わせるのはなかなか難しいぜ(笑)。
 
 それじゃあ今年1発目の山ラータイムだ!おっと、よく見たらラーメンじゃなくてうどんじゃねえか!ってことは「山ラー」じゃなくて「山うー」だな!(知らねぇよ!)
 
 まあ、山ラー山うーとは言っても、民家にほど近いこんな場所だけど、それでも晴れ渡った空の下に連なる山の稜線を眺めながらの昼飯は良いもんだ。今年もこんなのんびりとした林道めぐりができるといいなあ。
 
 というわけで、若干消化不良気味ではあったものの(笑)、今年の林道初めはこんな感じでした。
 今年はあの令和元年東日本台風から3年目になるけど、そろそろ埼玉県内の各地の林道も復旧が進んで通行可能になることを切に願わずにはいられない。期待してるよ、埼玉県!