甘楽町の未踏林道へ
2022/04/30-A 群馬県甘楽町・林道草喰八丁河原線〜林道大平線
 
@はこちら。
 
 稲含高倉線を抜けて次の目的地へと向かう途中、県道46号線から分岐する林道芳の元線という林道を通過する。
 
 恐らくは全線舗装林道だとは思うが、それでも林道標識があると撮らずにはいられないという習性(笑)。
 
 想像通り全線舗装の芳の元線を上がってくると、道が左右に伸びる突き当りの地点に着いた。
 
 ここが次の目的地、林道草喰八丁河原線だ(座標:36.191043, 138.895355)。
 芳の元線から見てこの地点を境に、左手に未舗装路、右手に舗装路が続いている。
 
 ただ、初め林道名の書かれた杭を見たとき、写真奥側の舗装路側に杭が立っていた(ピンク矢印)ため、その舗装路側が草喰八丁河原線で、それに対しての起点の杭なのでは?と思ってしまった。
 
 杭の向かい側(こちらもやはり舗装路側)の路肩に銘板もあったので、余計にそう思ってしまったのだが、実は反対側のこれから向かう未舗装路も草喰八丁河原線だ(後述)。ここの舗装と未舗装の分かれる地点に、最初に通ってきた芳の元線が接続して終わるというかたちのようだ。
 
 ただ、舗装路側も気にはなったので少しだけ進んでみたが、しばらく舗装路のままでこの先も舗装が途切れる雰囲気がなかったので適当なところで引き返してきた。途中にはこんな景色の場所もあるので、ここに来たついでにはちょっと見ていってもいいかも。
 
 それでは改めて草喰八丁河原線の未舗装区間を進んで行こう。反対側の舗装区間が山に向かって登っていくのに対し、こちらは緩やかだが下り勾配となるようだ。路面は実に穏やかなフラットダートが続いている。
 
 かと思えば突然ヌルンチョの泥路面が現れたりするので要注意だ(まあ、林道では当たり前の光景だが)。
 
 道は新緑に囲まれた景色の中を延びているが、この林道、さっきからずっとどこかで見た景色のような既視感を感じている。どこかに似てるんだよな・・・あ、分かった!R299の志賀坂峠の直下にある、林道二子山線にそっくりなんだ!
 
 道の線形も、道の周囲に広がる山並みも、本当に二子山線にそっくりだ!
 
 二子山線を走ったことのある人なら、これらの写真を見ただけでもその感覚がなんとなく分かってもらえるんじゃないかなとは思うけど。いやあ、これはまた素晴らしい林道だな!これで完抜けしてるっていうんだから最高じゃないか!
 
 一つ上の写真の場所の山側には、こんなささやかな滝も流れている。新緑の色に滲んだ空間が美しい・・・。
 
 わお!アンカー打ちまくり法面登場!
 
 道はフラットなまま、適度な湾曲を伴って続いている。ここも実に気持ちよく走れる林道だ。
 
 路肩が少し広くなったところで、林道の銘板を発見した。
 
 お、やはりこっち側も草喰八丁河原線で良かったのか!ということにここでやっと確信が持てた(笑)。
 
 道は断続的にコンクリートで舗装された区間を挟みながら下っていく。途中、やはり舗装された区間の脇に分岐する道が見えたが・・・。
 
 うお、路上に灌木が生えてしまって車両進入不可!
 まあ、バイクなら入って行けないことも無さそうな気もするが、この時はあえて入ろうとは思わなかった。ただ、これだけしっかりとガートレールまで設置された道が、一体いつごろから使われなくなってしまったのだろう。ちょっと奥が気になりだしたぞ・・・。またここに来たら、ちょっと歩いてでも入ってみようかな・・・。
 
 芳の元線との接続地点から約4.8km地点で、道が分岐する地点に着いた。ここはどういう状態になっているんだろう?何か路線名などを示すものはないかと周囲を見てみると・・・。
 
 直進方向のすぐ先に、林道名の記された杭が立っていた。
 
 それによると、こちら側は林道大平線というようだ。
 
 なるほど、今走ってきた草喰八丁河原線はここで大平線に接続して終わり、その大平線はこのままこのカーブを超えて標高を上げていくんだな。それじゃあ今度はこの上に続く大平線を進んでみよう。
 
 草喰八丁河原線が接続するカーブの地点だけコンクリ舗装が施されていたが、その先で路面はすぐに未舗装へ変わった。
 
 この大平線沿いは、山側斜面が杉の植林帯、谷側斜面が広葉樹林という、林道ではたまに見かける、道の両側で全く異なる植生となっている。谷側の広葉樹が陽光を浴びて眩しく輝いている様がとても美しくて目に留まる。
 
 そして、先ほどの草喰八丁河原線との接続地点から800mほど上ってきたところで、道の脇に平場のある地点に着いた。道はまだこの先にも続いているようだが、ここまでと比較して道の斜度がややきつくなっている。
 
 ちょうどこの地点には、ここから先が作業道であることを示す杭が立っていた。ああ、やはりそういうことか。
 
 この平場の脇には、轟(とどろく)登山口という登山道の入り口もある。つまり、一般車両の入れる林道の終点ということで、ここに登山口を作ったのだろう。
 
 そして、ここから先も、作業道とは言え、埼玉辺りのそれと比べたら格段に道の規格も高く、入口も特に閉鎖されてもいない。俺的に普段は作業道まではフォローしないのだが、ちょっとだけ入ってみようかしら・・・。
 (ちなみに、↑写真右上に見える道のような箇所は、写真で見えている部分だけで終わっている。単なる重機などの転回場所のようだ。)
 
 そう思って進み始めると、さっそく作業道らしい分岐が現れた。
 
 うっはっは、これはまたいかにもな(笑)。
 
 なーんかフッカフカしてそうな路面が続いているなあ・・・。
 
 とりあえずここはスルーして本線(?)を進もう。
 
 これ、作業道というだけあって、縦横無尽に支線が張り巡らされているやつだ・・・。そう想いながらしばらく進んでくると、道が左手方向に直角に曲がる地点に出た。作業道はあまり深追いする気はないんだけど、ここからしばらくは真っ直ぐに登る道が見えている。最後にこの区間だけ進んでみるか・・・。
 
 その上りストレートを100mほど進んでくると、道が左右に延びる突き当りに出た。作業道起点から約500m地点だった。
 
 左手には掘ったばかりのような路面が続き・・・。
 
 右手の道は急勾配で下っているように見えた。
 
 よし!今日はここまで!BAJAでこれ以上深追いはしないよ(笑)!
 
 さあ、大平線を麓まで下って帰ろう。
 
 草喰八丁河原線との接続地点まで戻ってきた。ここから右手に下る大平線も、しばらくはダートが続くようだ。
 
 大平線を下る途中、右手に法面の工事で閉鎖されている分岐があった。
 
 どれどれ、路線名はと・・・んん?草喰八丁河原線!?
 そうか、さっきの舗装路を進むとここに繋がるってことか!?それに、ここから見る路面は未舗装路になっていて、あの先のどこかでアスファルトが途切れていたのかもしれない。なるほど、だったらさっき引き返したその先を、もう少しだけ進んでみても良かったかな。もっとも、この様子だとそちら側もどこかで閉鎖されていたかもしれないけど・・・。
 
 そして、その分岐地点からは、恐らく富岡市街地方面と思われる景色が見渡せた。
 
 ここからこんな景色が見えるってことは、ここで分岐する草喰八丁河原線の区間にもかなり展望の良さそうな地点がありそうな気がする。このエリアはまた近いうちに再訪しよう。
 そして、冒頭でも書いたが、ここは御荷鉾スーパー林道からほど近いエリアでもあるのだが、その御荷鉾は別日に訪れる予定があったので今日はスルーしてこのまま帰ることにした。ただ、今日走った林道は、距離的には御荷鉾も併せて走る方が楽しいと思う。
 
 まあ、今日のところは帰ります(笑)!今日はちょっと出発は送れちゃったけど、初めて走る林道で好景観も楽しめて、かなり満足できたよ!あー、楽しかった!
 次回は御荷鉾スーパー林道へ行くよ!