久しぶりに思い出したんだ、木に喰われたまといリスのことを・・・。
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というわけで、今日は午後から散歩気分で走りに行ってみることにした。やって来たのは寄居町の林道馬騎ノ内線。2019年にまといリス看板の大幅な変化を確認したとき、今後は毎年変化を確認しに来ようと思っていたのに、去年はうっかりサボってしまったので、ここに来るのは2年ぶりとなる。
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・・・っと、あれ?以前この辺りに立っていた起点標識が無くなってる・・・。まあ、2019年の時点でほぼ文字も消えかかっていたので仕方ないか・・・。
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でも、起点のすぐ先にある交差点の看板は健在だった。ちゃんと止まりますよ。
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こんなマイナー林道だけど、今日は何人かの歩行者を見かけた。道の脇には「ふるさと歩道」の表示があったので、それを辿っている人だったのかもしれない。
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ここへ向かう途中の国道を走っているときは暑くてたまらなかったのに、林道に入った途端に周囲がひんやりとした空気に包まれて、夏の林道の良さを思い出した気がした(とはいえ、この時点ではまだ梅雨は開けていなかったけど)。
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少し進んでくると、通行止めの看板と、A型バリケードが置かれた地点に着く。
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見ると、イノシシとシカの駆除のための罠が仕掛けてあること(それと、この先が行き止まりであること)による措置らしい。罠と言っても、歩行者も立ち入る可能性のある林道で、堂々と路上に設置してあることも無いだろうし、不用意に道の外に出なければそう危険なことも無いだろう。というわけで、ちょっとだけお邪魔しますね。
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そのバリケードのすぐ先に、目的のまといリスはいる。
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これが、林道馬騎ノ内線の「木に喰われたまといリス」だ。
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前回見たときにはまだ辛うじてリスの足元と「玉県」の文字が見えていたのだが、2年ぶりに目にするまといリスの看板は、リスの姿がすっかり樹皮に覆われてしまい、文字も「県」の半分程度しか見えなくなっていた。着実に浸食は進行している・・・!
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下から覗くと、看板の裏側には若干の空間が残っているが、これも浸食が進めば埋もれてしまうだろう。
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前回、2020年に撮影した画像と比較してみた。このまま行けば、本当にあと10年もしないで完全に木の中に埋もれてしまうかもしれない。
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ちなみにこちらが、2007年にこの木を初めて撮影したもの。この頃はまだリス君の顔も見えていたが、こうして浸食の段階を比較すると、物言わぬ植物も、確かに生きているんだということを実感する。
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さようならリス君、この先何年か後に完全に木に飲み込まれてしまったとしても、君がここに居たことは忘れないよ・・・。
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まといリスの観察を終え、せっかくなので、残りあと数百mほどだけど、このまま終点まで行ってみよう。
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途中、僅かに空が開ける地点があるが、取り立てて眺めが良いとかそういうことでもなく、これ以上ないほどのマイナー林道臭漂う景色だ・・・。
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そして、林道の起点から約1.1kmで、行き止まりの終点に到着。極短い林道だが、終点まで来たのは初めてここに訪れた2007年以来だと思う。恐らく、あのまといリス看板が泣ければ、何度も訪れることはなかった林道だと思う・・・。
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終点から起点方向を振り返って見る。片側2車線の国道からわずか2kmちょっと走っただけでこんな景色が広がっているのがちょっと信じ難い・・・なんて、前回来た時は思ったんだけど、考えてみれば、国道近くに山が迫り出しているというよりは、単に山のすぐ近くに国道が延びているだけなんだけどね。
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そして、これは今回初めて気づいたが、車道終点の先に、こういう林道にはありがちな杣道が延びていた。
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少しだけ入ってみたけど・・・うん、これは深追いしたらアカンやつだ(笑)。よし、戻ろう!
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久しぶりに見た木に喰われたまといリスは、浸食が緩むどころか、着実に木に飲み込まれ続けていた。この先あと何年、露出した看板の巣方を見られるかは分からないけど、今後はサボらずに(笑)ちゃんと毎年変化を確認しにこよう。
そんな午後からのお散歩ツーリングでした。
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