夏の終わりの奥多摩へ
2022/09/11-A 山梨県小菅村・林道棚沢今川線〜林道棚沢大成線〜林道コアラシ線〜林道小菅線
 
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 林道後山線から国道411号を少し戻った先で国道139号に入り、続いてやってきたのは林道棚沢今川線。このエリアの林道へくるのは2020年の年末以来だが、実は夏の季節に訪れるのは初めてだ。いままで見たことのない景色に出会えることを期待して行ってみよう。
 
 と、ここで「Forest RunG」というYouTbeチャンネルで動画を上げている、Shinichi Inadaさんにお会いしたのだが、この後も同じルートを通ったため、途中で何度かお会いすることとなった。その時のナノレカワの様子もちらっと動画に写り込んでいる(笑)。
 
 序盤の舗装路をガーッっと上がってくると、途中で右手に分かれる道がある。林道棚沢大成線だ。ただ、今日は入口にコーンが置かれ、そこにはこの先に土砂崩れがあるとか書かれていた。まあ、本気で進入を規制するようなものには見えないので、ちょっと様子を見てみよう。
 
 少し進んでみると、確かに土砂崩れがあったのだろうと思わせる場所はあったが、その土砂は綺麗に取り除かれ、車両の通行は問題ないように見えた。
 
 ただ、そのまま進んで道のピークとなる未舗装区間になると、路上は一面雑草に覆われていた。これは、普通の乗用車とかだとちょっと嫌かもなあ・・・。
 
 まあ俺も、ここからのこの景色を見たかっただけなので、棚沢大成線はここで引き返すよ。それにしても相変わらず良い眺めだが、この季節の緑豊かな発色も、夏の霞んだ空も、いままでの記憶にある眺めとはまた一味違った味わいがある。
 
 (ちなみに、先ほど紹介したForest RunGチャンネルで、この更新とほぼ時を同じく、この棚沢大成線の走行動画をアップされているのだが、それによると、入口に書かれていた「土砂崩れ」は、実はこの更に先で、通行不能状態の崩落があるらしい。だから入口にコーンを残してあったんだね・・・。)
 
 棚沢今川線に戻り更に進むと、すぐに路面は未舗装に変わる。林道の周囲は、今まで見知った冬の空が透けて見える景色とは全く異なり(当たり前だけど)、もう密な緑に囲まれている。
 
 ただ、そんな未舗装区間をあまり写真も撮らずに気分よく走っていると、あっというまに舗装路に出てしまった。あれ?ここの未舗装区間ってこんなに短かったっけ??
 
 そのまま下り勾配となった道を進み、県道18号線に合流。ここから少し北上して次の林道へ。
 
 続いては林道コアラシ線
 
 このコアラシ線も走りやすい路面が続いている。そういえば、ここは途中で法面に階段が作られている場所があったよなあ確か・・・?
 
 あった(笑)。そそてやっぱり登っちゃうのであった。
 
 「えー、ナントカと煙は高いところに登ると申しますが・・・」(うるせえっ!)
 
 そして、このコアラシ線は道沿いにずっと網が張られているのだが、これは何かというと・・・。
 
Yeah,It's electric!!!
 
 そう、獣除けの電気柵だ!いいか!?コアラシ線に来てもこれは危険だから絶対にさわるなよ!?さわるなよ!??
 
 そんなコアラシ線も、気分よく走っているうちにあっという間にダートが終わった。ここで舗装の橋立林道に接続して少し下ると、本日最後の目的地に着く。
 
 さあ、ここから林道小菅線へと至る未舗装区間に入る。
 
 ただ、実際は小菅線の起点はこの先にあるので、この未舗装区間は小菅村の村道という扱いになるのだろうか?
 
 ここも、今まで来ていた冬の季節の、見通しの良い景色とは異なり、周囲は木々の緑に覆いつくされている。
 
 そういえば、空が少し翳ってきたのか、路上に落ちる木漏れ日も姿を潜め、いつの間にか周囲はトーンを落とした柔らかな色彩に覆われている。
 
 この区間はダートとはいえ4輪の通行も多く、踏み固められた路面は舗装路と比べても遜色のないフラットさだが、ところどころぬかるんで滑りやすい箇所もある。
 
 そんな超絶フラットなダートを進んでくると、やがて小菅線の起点に至るが、路面はその起点を境に舗装路となる。林道に入ってから舗装路に変わるなんて、何だか変な感じだよね・・・。
 で、この先はもう行き止まりの終点までずっと舗装路となるので、今日はもうこれ以上進まなくてもいいかな・・・。
 
 なので、最後に白糸の滝でも見ていくか。
 
 くまでるよ!
 
 うん、バイクで走ってるときだったらまだ逃げられるかもだけど、こんな遊歩道沿いで熊を見かけたらさぞ怖いだろうなあ・・・。
 
 白糸の滝へは、こんな感じで程よく整備された歩道を進んでいく。
 
 橋の上から振り返るとこんな感じ。
 
 右岸へと渡り、斜面に付けられた道を進んでいく。
 
 おっ、おおっ・・・足元に穴開いちゃってるよ・・・。
 
 おお、あれが展望台か。
 
 ・・・って、あれ?俺ここに来たことあるか?記憶には無いけど、あの展望台は見覚えがあるようなないような(どっちだよ!)?まあ、他の場所の似たような展望台と勘違いしてるだけかもしれないけど。
 
 それより、この展望台に行かずに右岸の道をそのまま進めば、滝壺まで行けるようだ。せっかくならそっちへ行ってみよう。
 
 程なくして滝壺に到着。
 
 この白糸の滝は落差36mだそうで、その名の通り白糸のような一筋の流れが真っ直ぐに滑り落ちる様は、なかなかに見応えがある。
 で、滝の直下のほうがいいかなと思ってここまで来たけれど、帰宅後に改めて調べてみたら、さっき行かなかった展望台から、紅葉の季節の撮った写真を載せているサイトがあって、それを見たら、あの展望台もいいなあ、ってなった(笑)。秋になったら、川乗〜後山辺りと併せてここも再訪してみたいなあ。
 
 とにかく、今日は久しぶりに良い天気の中で林道ツーリングに出られて、だいぶ満足できた。やっぱり俺には、こうして山の中を走る時間が必要なんだと改めて実感した次第であります。
 これを書いている今は台風シーズン真っ盛りだけど、願わくば各地の林道に大きな被害を出すことなく、無事に紅葉の季節に訪れてもらいたいものだ。