晩秋の低山ハイク
2022/11/19 東京都青梅市・長淵丘陵登山-@
 
 少し前に、今はもうサービス終了してしまった旧BBSに、タマチャリンさんからの書き込みがあった。内容は、青梅のとある神社の狛犬がオオカミ(お犬様)ではないか、というものだった。検索してみると、結果それは稲荷神社の狐だったのだが、狐像としては造形的にもなかなか珍しい感じがして、それならばその神社に立ち寄りつつ、赤ぼっこを目指して長淵丘陵を歩いてみよう、ということになった。
 
 本日のメンバーはタマチャリンさんまあもさん、ナノレカワの3名。このメンバーは今年4月の大岳山登山以来だ。
 集合場所とした登山口近くの駐車場で、まあもさんのあけみちゃん(CRF250L)とBAJAを停めるスペースを無事確保。今日は自転車で参戦のタマチャリンさんは、駐車場脇の柵に地球ロック!さっそく最初の目的地へと向かおう。
 
 駐車場から10分ほど歩いてやってきたのがここ、駒木野神社。ここが冒頭で言ってた狐像のいる神社だ。
 
 石段を登り切り社殿の前に出ると、その手前に置かれているのがこの狐像だ。向かって左手のこちらは阿形となる。
 右前脚に宝珠を抱え込んだ姿勢が特徴的だが、尖った口吻やエッジの立った爪先など、シャープに形づくられた全体像も印象的だ。
 
 頭部のアップ。眉間に皺をよせ、睨みを利かせた目元や、全身を覆う、毛並みを表現したと思われる細い筋など、とても繊細な造形が成されている。
 
 社殿向かって右手のこちらは吽形。基本的な造形は阿形と同様だが、こちらは左前脚に子狐を抱え込んでいる。
 
 子狐も親狐同様の姿で、つま先に至るまで実に精細な造形だ。
 お犬様では無かったけど、なかなか独特な造形でテンション上がった!それではいざ赤ぼっこへ!
  
 登山口に向けて歩いていくと、道は未舗装路に変わる。
 
 その先で、道が二手に分かれる場所に出た。この2本の道はどちらも林道で、右手は駒木野2林道となる。
 
 そして左手に延びるのが駒木野1林道だ。タマチャリンさん曰く、このどちらを辿っても本日の目的のルートに入ることはできるとのことだが、こちらの駒木野1林道は、この奥で駒木野3林道に繋がっているとのこと、さらには右手の2林道は以前通ったことがあるとのこと(実はそれは勘違いだったようだが・・・)で、こちらから登っていきましょうということに。なるほど、どんな感じで3林道に繋がっているのか楽しみだ!
 なお、これらの林道の正式名称は、民有林林道としての「林道駒木野〇号線」の形式が正と思われますが、林道標識の表記に倣って記載します。
 
 林道自体は、マイナー林道でよく見るような杉林に囲まれた道が続いている。
 
 道沿いには、土木会社のものと思わしき敷地を囲う、物々しいコンクリートの壁がせり立っている。なんとも物々しい・・・。
 
 こちらもその会社の敷地を隔てるためのものだと思うが、林道ぎりぎりの位置で鉄板が立ち並んでいる。
 
 その先で道を遮るチェーンゲートがあったが、ちょうどここで奥から歩いてきた夫婦のハイカーとすれ違った。このチェーンゲートを見て、ここで合っているのか不安になったようだったが、普段から林道を通ったりしない人にとっては、確かにここを通っていいものか判断に迷うかもしれないな。
 
 その先をさらに進むと、道の脇に駒木野3林道の標識が見えた。どうやらここで道なりに3林道に接続しているようだ(実はこの写真では見えていないが、右手に分岐があって、以前タマチャリンさんが赤ぼっこに登ったときはここから下りてきたのだそうだ)。この手前で1と2が分かれていて、ここで1から3に切り替わるって、管理上の理由なのかとは思うけど、行き止まりの林道としてはちょっと変わってる感じがするな。
 
 そのまま3林道を進むと、道の左手に大きな岩が見えてきた。
 
 この岩は「こんにゃく岩」と呼ばれていて、この名で呼ばれることにはいくつかの説があるようで、そのうちの1つが、毎年12月31日大晦日の深夜(他に2月8日や、実は毎晩という説も)に、こんにゃくのように柔らかくなるという言われがあるらしい。まあ、誰も夜中にこんな山の中に来ることも無いから出た話だとは思うけど、誰も見ていないなら、本当に柔らかくなっているかも分からないよね??
 
 ちなみにこのこんにゃく岩は「迷い子石」と呼ばれ、迷い子石とは本来自然状態であればその位置に存在することのない石を差すらしく、このこんにゃく岩は、今から70万年ほど前のこの地の地盤上昇の結果、、河川による浸食などによりここに迷い子石として残ったらしい(詳しくはこちら→参考:広報おうめ令和2年10月15日号→.pdf)。
 確かに林道を走っていると、何故こんなところにこんな岩が?と思うことが時折あるけど、なるほどそういう理由があるんだねえ。
 
 そんなこんにゃく岩を声てさらに進むと、道はいつの間にか作業道のような心許なさを見せるようになってきた。こういう林道って、なんの目印も無いまま作業道へ、そしてそのまま登山道へ切り替わるっていうことがよくあるんだよなあ。
 
 なんて思っていたら、その先で再び道が林道規格ほどに広くなり、路肩にはコンクリートの縁石も造られている場所に出た。この当たりはまだ3林道の区間なのか?
 
 しかし、すのすぐ先から道は明らかな登山道に変わった。あの縁石の地点が林道としての終点だったのかな。
 
 そこからしばらく歩いて尾根道に合流する。
 
 ここからまずは旧二ツ塚峠方面へと進む。
 
 そこから程なく旧二ツ塚峠に着いたが、なにやら陽との声がする、と思ったら峠地点にはたくさんのハイカーが集まっていた。手頃なコースなのだとは思うが、この先も多くのハイカーとすれ違うことになる。
 
 峠にはハイキングコースの看板が置かれていた。今日はこのルートを辿っていく。
 
 旧二ツ塚峠を過ぎると、道沿いにフェンスが立ち並ぶようになる。
 
 そのフェンスの向こうには、なにやら物々しい施設が見えているが、これは二ツ塚廃棄物広域処分場らしい。かなり規模の大きな施設のようで、道はこの後しばらくこのフェンスに沿って続いていくことになる。
 
 分岐に出た。ここは馬引沢峠・天狗岩へと進んでいく。
 
 お、まといリス発見。このデザインの看板は以前も見たことのあるものだが、このデザインでこの標語は初めて見る組み合わせだ。ということで後ほどまといリス図鑑のページに追加しておきます。
 
 そして、この峠の木に根元に、まっくろくろすけを模した石が置かれていた。まあもさん曰く、以前はこのコース上にもっと多くのまっくろくろすけがあったそうなのだが、持ち帰ってしまう人がいるらしく、いまはだいぶ数を減らしてしまっているそうだ。欲しければ自分で作ればいいのに・・・。
 
 相変わらずフェンス沿いの道を歩いていると、右手から上ってくる林道と接続する地点に着いた。
 
 馬引沢峠だ。そしてここに接続しているこの林道が林道馬引沢線とのことだ(詳しくはタマチャリンさんのブログを参照)。車道終点となるこの地点、ずいぶんと広々としていて、ここまでバイクで来てここで山ラーでもしてみたいと思うほどだけど、残念ながら林道自体はチェーンゲートがありバイクでここまで来ることはできないようだ。このルートへのアプローチに使った駒木野林道もそうだが、登山道に直接繋がっていることも閉鎖の理由の一つかもしれない。
 
 お、謎キャラ発見・・・なんだチミは。
 
 馬引沢峠を過ぎても、道の左手には変わらず処分場の敷地が見えている。
 
 そして山側となる右手には馬頭観音が置かれていた。
 
 観音様の左右には、判読はできなかったが文字が彫られている。もしかしたらこれも石仏道標の類だったりするのだろうか。
 
 処分場の敷地沿いはずっとこのように道沿いにフェンスが続いている。この区間は登山をしているというより、裏山を歩いてる感が強い・・・。
 
 やがてそんなフェンスともお別れし、上空が開けた場所に出た。タマチャリンさんによれば、ここは以前送電鉄塔が立っていたそうだ。だからここだけぽっかりと開けてるのか。
 
 ひたすら赤ぼっこ方面を目指して進む。
 
 お、このまといリスも、この標語との組み合わせは初見だ!
 
 お、木の根っこ階段!俺の好きなやつ!
 
 お、木の階段!あまり好きじゃないやつ(笑)!
 
 赤ぼっこへの道標が見えてきた。残す距離はあと・・・100m!
 この坂を上り切れば赤ぼっこだ!
 
 おお・・・!
 
 着いた!標高409.5m、赤ぼっこだ!
 
Aへ続く。