@はこちら。
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そろそろ腹も減って来たし、どこかで飯にするか。といっても、ここまで見てきた通り、今日訪れた林道では飯にするのに良さそうな場所もなかなか見当たらない。
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なので、今日は先ほどの長合沢線から少し下ったところにある合角ダム園地の東屋でラーメンタイムだ。
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うん、たまにはこうしてちゃんと人が座るために作られた場所で飯にするのも悪くないね(笑)。
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飯を終えて、続いてやってきたのはこちら、林道明ヶ平沢戸線だ。この林道、公式には現在も通行止めの扱いではあるのだが、せっかく近くまで来たし、現状の様子がどうなっているのか、せめて行けるところまででも行ってみようと思ってやってきた。路肩に立つ林道標識の脇には通行止めの立て看板があるが、路上には特にバリケードなども置かれていない。
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そしてその少し手前には、ここから3.7km先で法面崩落のため通行ができないとの看板があった。これはつまり・・・その崩落地点までは通行できるということだよな?
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そう解釈し、とにかく通行止めとなるところまでは進んでみよう。
舗装区間を少し進んでいくと、法面に大きな穴の開いた地点がある。
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これ、初めて見たときは何のためのものか全く分からなかったけど、もうちょっと行った先にはロトンネルもあるし、もしかして試掘抗とかだったのかな?
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初めて走ったときからはだいぶ舗装区間の延びてしまったこの林道だが、こうして冬枯れた景色の中を走っていると、これはこれで悪くないな、とは思える。
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人の気配のないひっそりとした冬の舗装林道、いいよね・・・。
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起点から2.6kmほどの地点で、突然路面が真新しいアスファルトに変わった。
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路上に白く記されたマーキングも、まだ書かれたばかりのように見える。ぬぬぬ、崩落で車両が通り抜けできない今のうちに舗装化を進めてしまおうという腹か!
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その真新しいアスファルトは200mほどで途切れたのだが・・・。
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そのすぐ先で、以前からあった舗装区間が現れた。ああ、そうだった、この辺りはすでに舗装されてたんだっけな。舗装区間の中に残っていた未舗装部分を潰すためにアスファルトを敷いたのかもしれない。
そして、この辺りの区間は、アスファルトを覆いつくすように落ち葉が堆積していた。先ほどの新しく舗装された区間までは工事車両の出入りもあったろうが、この辺りはもうそうそう車両もやってこないのだろうな。まあ、通行止めの林道だしね。
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その先で現れる桜沢トンネル。ここを抜けると・・・。
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ここから先は本格的に未舗装区間となる。そして、谷側には視界が開けるようになってきた。
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その先、事前に予告されていた3.7km地点で、路上に渡されたテープによって車両の通行が規制されていた。
そして、この地点は偶然にも、俺がこの林道に来るたびに必ず写真を撮っていた、この林道で一番好きな地点だった。この背後に広がる、山の斜面に点在する集落をここから眺めるのがとても好きだった。今日、出来ればこの地点までは到達できればと思っていたのだが、通行できる最奥が、まさにこのジャストな地点だったとは・・・。
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そして問題の崩落は、テープで閉ざされたこの地点からそう遠くは無いと思うが、一体どのような様子なのか、ちょっと歩いて進んでみよう。
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テープを超えて日影の区間に入ると、そのすぐ先に崩落地点はあった。ただ、ここから見る限り、この程度の土砂であればバイクで超えられるんじゃないかと、そんなふうに思ったのだが、いざあの土砂の上に立ってその向こう側を覗いてみると・・・。
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うおお!?な、なんだこれは??
これを見て一瞬状況が飲み込めなかったのだが、道はこの地点から下り勾配で続いているため、こちら側では大した量では無いように見えた土砂も、その向こう側でかなりの高低差ができていたようで、眼下には土砂に押されて道の外にひしゃげてはみ出したガードレールと、その下に続く谷底が見えた。これは歩いて渡るのも難儀しそうだ。まあ、ここは過去何度も通った林道なので、いまあえてここを通過しようとは思わなかったが・・・。
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崩落地点をパノラマでも撮ってみた(タップすると拡大写真を開きます)。左側に見える日向の部分のすぐ先がBAJAを停めてある地点だ。
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この地点の様子を動画でも撮ってみた。法面の一番上の部分からごっそり崩れてしまっているのが分かるかと思う。
見たところ、いまだ復旧時工事の手は入っていないようだが、そのわりにはさっき通過した新しい舗装区間があったりして、いまのところ通り抜けに関してはそれほど重要視されていないのかな?
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崩落地点の観察を終えてBAJAの元まで戻ってくると、先ほどまで日向だったこの地点も、冬の低い太陽が山の影に隠れ、あっという間に日影となっていた。
とにかく、ダメ元でやってきたこの明ヶ平沢戸線だったが、こうして崩落地点までは来れたことと、その地点が俺の一番好きな地点だったことは嬉しかった。やっぱりスルー市内で立ち寄ってみて良かった。この先、いずれ崩落が復旧しても、その頃にはこの辺りも舗装されてしまっていることもあるかもしれないし、最悪ゲートが出来て通行できなくなってしまうなんてことも無いとは言い切れない。今日、こうしてまだダートのうちにこの地点まで来ることができて良かった。
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明ヶ平沢戸線を引き返して次の目的地へ向かっている途中、台風の被害を受けた道を、片側交互通行で復旧工事をしている地点があった。まあ、いまだ県道だの市道だのでこういう場所がまだまだあるから、林道の補修どころではないというのも分かるけどね・・・。
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そして、秩父市から少し外れ小鹿野町に入り、本日最後の目的地へとやってきた。林道岩殿沢線だ。
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林道起点に架かる橋の路面は、もともと水溜まりだったのか、すっかり凍り付いていた。この辺りは終日日影になっていそうだから、これが溶けるのはもう来年の春か。
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標高を上げてくると、ようやく日差しが降り注ぐ区間に出る。ここからは遠くに武甲山の姿も見えていた。
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この奥には、以前は冬桜が見られる敷地があったはずで、以前は起点にそれを知らせる看板もあった。今日はそれが無かったので、その敷地ももうどうなっているのかは分からないが、かつてはそれなりに一般車両の通行もあったせいか、路面はとても走りやすく締まった状態となっている。
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ただ、こうして路上を覆い隠す落ち葉の様子を見ても、やはりいまではここを訪れる人ももうほとんどいないのだろう。
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あ、この左手に分かれる道がその敷地の入口だったはず・・・。
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この奥がいまどのような状態となっているのかは分からないが、まあ深追いはせんでおこう・・・。
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そしてその分岐を境に、ここまであれほど走りやすかった路面は、一気に草に覆い隠されてしまった。
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その先で道は下り勾配となり、路面は落ち葉で覆い尽くされてしまった。ここまでくるともはや廃道の域だが、あともう少し先で道の状態が一気に変わる。
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あのガードレールが途切れる地点、あそこまで行ってみよう・・・。
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その地点の様子がこれだ。
お分かりいただけただろうか、下り勾配の道が、何も遮るものがないまま突然ぷっつりと途切れて終わってしまっている。
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その途切れた道の先は、そのまま地形が谷底へと落ち込んでいる。誤ってここを直進したら、そのままこの谷底へ真っ逆さまとなってしまう・・・。
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道の末端を下から見るとこんな感じ。本当に何の処置もないまま道が途切れているのが分かると思う。まるで工事の途中かのような見た目だが、林道開設当初はこの谷に橋を架ける計画でもあったのだろうか?仮にそのような話がかつてあったとしても、もう何年もこのままの状態なので、とっくに無かったことになっているのだと思うが・・・。
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以前と全く変わっていなかったこの岩殿沢線。ちょっとは何か対処したら?と思わなくも無いが(笑)、久しぶりに見るとやはりなかなかにインパクトのある光景なので、まあ来れて良かったかな。
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ちなみにこの終点付近は、そこそこ勾配があるうえに、積もった落ち葉の下はちゅるちゅるの腐葉土となっているうえ、何よりあの末端地点は大変危険なので、万人にはおススメしません(笑)。
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そんなわけで、久々に埼玉のマイナー林道を巡ってきたが、明ヶ平沢戸線の様子を見ても分かるとおり、埼玉のそこそこダート区間の残るメジャーな林道は、2019年の台風19号がもたらした大規模な災害を受けて、いまだ復旧の手も入っていない路線がほとんどだが、来年あたりはそろそろ復旧を目指して動き出して欲しいものだ。その願いを込めて、本年の林道納めとさせていただこうと思う。
皆さま、本年も林道ナノレカワ線にお付き合いいただき、ありがとうございました。良いお年をお迎えくださいませ!
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