福島日帰り弾丸ツーリング!
2023/05/02-A 福島県福島市・二ツ小屋隧道〜磐梯吾妻スカイライン
 
@はこちら。
 
 石垣の並ぶストレートの先に、カーブに沿って立つ擁壁が見えた・・・!
 
 来たぞ!二ツ小屋隧道だ!
 
 この二ツ小屋隧道に来るのはもう12年半ぶりとなる。前回来た時は、この先の栗子隧道に到達することばかりに気を取られ、この二ツ小屋隧道をほとんど写真にも収めることなく通過してしまっていた。その後、栗子隧道の山形側には2019年に訪れているのだが、その時もこちらの福島側区間には立ち寄らずに帰ってしまい、ずっとこの二ツ小屋隧道を再訪したいと思っていた。
 
 坑門の姿をバイクなしでも1枚。デザインのみについて言えば、ピラスターで孔口を挟んだ姿が、栗子隧道の坑門よりも美しいと個人的に思っているが、前回撮った数少ない写真がことごとく白飛びしてるものばかりだったので、こうして改めて写真に収められることが嬉しくて仕方ない!
 
 で、ちょっと引いた位置から撮ろうと思うと、ちょ!そこの車邪魔(笑)!山菜採りにでも出かけているのか、車の主の姿は見えなかったが、何もこんな隧道の手前に置き去りにすることはないじゃんか(笑)!
 
 というわけで、一旦隧道を潜って向こう側に抜けてみよう。途中、壁面の崩落地点にくると、向こう側から来たと思われる登山者がここで撮影をしていたので、彼らの後に俺も写真を撮った。
 
 少し前に調べたときは、この孔の外から注ぎ込む雪解け水もかなりの水量があったのだが、今日はかなり少なくなっているように見える。この外に残る雪も、もうだいぶ減ってきているのだろう。
 
 いよいよ隧道を抜けてきた・・・が、だーっ!こっちも車いるじゃん!5月連休とはいえ、暦の上では今日は平日なんだけどなー、なんなんだよ今日は(笑)!
 
 そんなわけで、その車が写り込まない位置で撮影(笑)。坑門の上に芽吹き始めた新緑が輝くこの景色、堪らんなあー!
 
 そして、隧道を抜けた先には、まだこれだけの雪が残り、この先の道を塞いでいたが、これは事前に情報を得ていたので、今日はここまでしか進めないのは織り込み済みだ。
 
 でも、そうは言ってもその情報ももうひと月ほど前の物なので、さすがにもう少し雪解けも進んでいるかと思っていたけど、全然そんなことは無かった。
 
 ただ、その雪の上を歩いて進むと、その先はもう路上にも雪は無いように見えた。恐らくこれだけ雪が残っているのは、この擁壁の間だけなんだろう。
 
 隧道に戻りいろいろ観察していると、入口の内壁が剥がれ落ちているのに気づいた。ここ、こんなふうに二重に巻きたててあったのか。
 
 坑門脇の擁壁は崩れて穴が開き、こちらも沢水が滝のように流れ落ちている。
 
 もうちょっと色々写真を撮りたかったけど、あの車も邪魔だし、さすがにそろそろ腹も減ってきたので、一旦引き返して飯にするか。
 
 ということで!南側坑門まで戻り、今日はここから隧道を見下ろしながらのランチタイムだ!上から見下ろす姿も実に美しいぜ。
 
 ここからのアングルがあまりにも良かったので、飯を終えて一旦下まで降りて、BAJAをここから見える位置に停め直してまた戻ってきた。うーん、最高(笑)。
 
 また下まで降りて写真を撮っていると、さっきあの奥に停まっていた車が引き返してきた!
 
 ここでのんびりしていたら、また別の車が来ないとも限らん!なので急いで再び隧道を抜けていく・・・けど、この地点がさっきとは陽の入りが違っていたのでもういちど停車(笑)。
 
 うん、やっぱり知らない人の車は無い方がいいね(笑)。
 
 内側からも撮るぜ。
 
 そんな感じで、この二ツ小屋隧道でずいぶんとのんびりしてしまったせいで、気づけば予定していたスケジュールを1時間ほどオーバーしてしまっていた。そろそろ次の目的地に向かうとするか。
 
 久しぶりの二ツ小屋隧道、堪能させてもらったよ。次はまた栗子隧道とセットで訪れたいな。
 
 戻り際、この廃トラックに、「またのお越しをお待ちしております」って言われたような気がした。おう、また来るよ!
 
 二ツ小屋隧道を後にして、またしても1時間ほどを要して続いてやってきたのは、そう、磐梯吾妻スカイラインだ!ここは2019年以来となるが、せっかくここまで来たなら、やはりあの浄土平の景色は見て帰りたいと思った。
 
 今日のこの天気なら、浄土平もきっとまた素晴らしい景色が見られるだろう。
 
 この道の道路最高地点まで来ると、道の周囲にはまだ多くの雪が残っていた。それだけに、思ってた以上に寒い・・・!そりゃあ、この時期の福島のこの標高なら当然だよなあ。そして、ここを超えて行くと現れるのが・・・。
 
 磐梯吾妻スカイラインのハイライトとも言えるこの景色だ!
 
 相変わらずの絶景にテンションも爆上りだ!その上、今日は空もすっきりと割れ渡っているおかげで、麓の市街地もクリアに見渡せている。
 
 山肌には、まだ僅かばかりの雪が残っていた。ここのこの季節の景色を見られたのも初めてだ。
 
 俺の大好きな、あの桟橋区間もバッチリ見渡せている!前回来た時の、雲海越しの天空感溢れる景色もとても良かったけど、今日のこの景色もまた素晴らしい!
 
 ただ、今日は一日中ずっと強風が吹いているんだけど、ここがこんな吹きっ晒しの場所ということもあるのか、いままでバイクに乗っててこんな強風に晒されたことないよ!ってくらいの風に煽られていた。こうして写真を撮っているあいだも、停めているBAJAがあまりの強風でグワングワンと揺れているので、いつバイクが倒れやしないかとヒヤヒヤしながらシャッターを切っていた。
 
 そんなわけで、あまりここに留まっていることも出来ず、写真もそれほど多くは撮れなかったけど、久しぶりにこの浄土平の景色を見ることができたことには非常に満足できた。
 
 この景色をしっかりと目に焼き付けて帰ろう。本当はこの後、林道の1本も走れればいいなと思っていたんだけど、二ツ小屋隧道で時間を取りすぎたせいもあって、ここから林道へ向かったら山の中で真っ暗になってしまいそうだったので、このまま素直に帰宅することにした。まあ、林道へはまた今度、林道メインで訪れればいいし、今日は林道無しでも非常に充実したツーリングだった。
 
 そんなわけで、福島まで日帰りの弾丸ツーリングだったわけだけど、この距離なら1日でこのくらい回れるってことが分かったのは良かったな。ちなみに朝は東北道の二本松ICで下車したんだけど、そこまで来ると案内標識に「仙台 102km」って出てきて、あと1時間も走ればもう仙台なんだ、やろうと思えば日帰りもできるな、なんて思いながら走っていた。まあ、さすがに日帰りできるとはいえ、それじゃあどこも見て回ることができないだろうから行くとなれば泊まりになるだろうけど(笑)、また宮城に行きたいなあ、なんて思いが沸々と湧いてきた。なんてったって、宮城は俺の第2の故郷とも言える場所だからね。夏頃にでも時間が取れそうならまた宮城林道ツーリングの計画を立ててみようかな。