夏休み初日・・・
2023/09/02-① 群馬県藤岡市~下仁田町・御荷鉾スーパー林道
 
 今年の夏休みは、お盆から少しずらして取る予定になっていて、今日2日がその初日なんだけど、天気予報を見ると、台風の影響なのか明日からしばらくぐずついた天気が続くようだった。本当だったら、初めてとなるエリアの林道に一泊くらいして走りに行きたいと思っていたんだけど、予報によればとりあえず俺の休み期間でまともに林道へ行けそうなのが今日だけだったので、もうどこでもいいから林道に行こうと思ってBAJAに跨って走り出した(まあ、これを書いている今は、その予報も見事に外れて青空が広がっていて、また天気予報に騙されただけで休みが終わるんじゃないかという絶望感がプンプン漂ってはいるが・・・)。
 
 ・・・また御荷鉾に来てしまった。いま近場でサクッと走ろうと思うと、どうしてもここになっちゃうんだよなあ。まあ、別に御荷鉾に不満があるわけではないし、真夏のこの時期に(といってももう9月だけど)ここに走りに来るのは何気に初めてだったりするので、せっかくならここを抜けて、しばらく訪れてなかった林道にも足を伸ばしてみよう。
 
 緑が濃い・・・。ここ最近、俺の中で御荷鉾といえば秋~冬のイメージが強くなっていたのもあって、ダートに入って早々の、このむせ返るような緑に包まれた御荷鉾の景色には圧倒された。
 
 ここは御荷鉾に来ると必ず写真を撮る場所だけど、あまりの緑の濃さにいつもの印象と全く違っていて、最初同じ場所と全く気づかずに通り過ぎそうになった。
 
 今日は一日、天気は持つと思うんだけど、ここへ来るまでに雲の多さが少し気にはなっていたので、展望台から周辺の様子を見てみよう。
 
 うわあ、、、北の方角には上空を覆い尽くすように雲が広がっている。ここへ来るまで日差しを遮っていたのはあれかあ。
 
 幸いいまの時点でこの御荷鉾スーパー林道の上空にまではかかっていないようなので、これ以上こちらへ流れてこないことを祈るのみだ・・・。
 
 展望台からすぐ先にある管理棟まで来ると、上空には青空が!いいぞ、このまま晴れてくれ!
 
 ここで写真を撮ってて、後にあるカラマツの色がちょっと赤み掛かってることに気づいたんだけど、この時期のカラマツってあんな色になるっけ?もしかして今年の猛暑の影響だったり・・・?
 
 展望台から見えた雲は相変わらず空を漂ってはいると思うけど、幸い林道にはその影響はなさそうで、明るい日差しが落とす木漏れ日が路上を斑に照らしている。
 
 鮮やかな緑のトンネルを潜り抜けていると、それだけでテンションが上がるぜ!
 
 夏の陽を受けた緑が、その光を周囲に柔らかく拡散させている。夏の林道を走る喜びに満ち溢れた景色だ。
 
 あっという間に9月となり、時期的にはまだまだ残暑は続くだろうけど、今年の夏を感じながら林道を走れるのは、もしかしたら今日が最後かもしれない。台風の野郎、なんとも微妙なタイミングで発生しやがってよお。
 
 一旦舗装路になる区間からは、今日も叶山鉱山がくっきりと見えている。
 
 そこから再びダートに入ってすぐのお気に入りの場所で。ここは日差しが入ると地面の緑が綺麗なんだよな。
 
 日影に入れば、路上に落ちる木漏れ日に撫でられながら走り抜けていくのがまた楽しい。やっぱり夏の日差しは何物にも代え難いな。
 
 ここのストレートに入る直前の、少しうねった線形がお気に入りなので、いつものようにそこで写真を撮りたかったんだけど、今日はたまたま、登山の途中なのか林道歩きのおじさんがいたのでそのまま通過してしまい、こんな中途半端なところで撮ってしまった(笑)。
 
 それでも、今日は普通の週末だからもっとバイクが多いかと思ったけど、予想に反して意外と少なかったな。そのほうが俺は嬉しいけど。
 
 そんな夏の緑の中を気持ちよく走ってきたら、あっという間に東側のダート区間が終わってしまった。この舗装路の入口にはその、ダート区間からたくさんの砂利が流れてきていた。これダートよりよっぽど怖いやつやん・・・。
 
 そしていつものように八倉峠に立ち寄り。
 
 やっぱり今日はあっち方面はずっと雲が掛かってる感じなのかな?この調子だと、今日は稲含高倉線のほうはまたどんよりと霧がかかっていそうな気がするなー。今日は直で御荷鉾に来て良かった・・・。
 
 そしてこちらも素通りはできない御荷鉾スーパー林道展望台。
 
 南側はずっと晴れてるんだよなー。これ、ホントに明日から天気悪くなるんかね?
 こうして空を眺めると、上空を漂う雲は、やはりすでに真夏のそれとは違っているように見える。
 
 ここで少し景色を見ながらのんびりしていたけど、周囲を吹き抜けていく、ほんのりと涼しさを感じさせる風に「夏はもう終わるよ」と言われたような気がした。
 
 塩ノ沢峠を越えて西側ダート区間に来た。今日は久しぶりにここを通り抜けて行こう。
 
 こっち側も、東側と同様の走りやすい路面が続いている。眩しい緑の中を何も気にせず走っていけるのがとても気持ちいい。
 
 このトンネルの入り口も目を惹く場所だけど、坑門の上を緑に覆い尽くされたこの季節の光景も実に良い。
 
 この西側ダート区間、場所によってはこんな感じで洗堀が出来ている場所もあるけど、普通に走っていればこんなのに嵌ることはまずないはずだ(フラグ)。
 
 ときおり現れるカラマツ林も、今年の猛暑の後だと秋の色付きが心配ではあるな・・・。
 
 まあ、とにかく今はこの過ぎ去る夏を惜しむような緑を享受して先へと進もう。
 
 ダート区間も終盤に差し掛かり、空が開けてきた。ここを抜けると次の林道まで1時間くらいかかるし、その前に飯にしておきたいな・・・。
 
 とは言っても、こっち側は飯にできそうな場所もそんなに多くないんだよな。ここは前回来た時にも立ち寄った場所だけど・・・。
 
 オッケー、今日もここでいいや!今日の飯はねぎ塩×塩むすび。若干、塩分過多な気がしないでもないけど(笑)、暑い日差しの中を走るにはこれくら塩分摂ってもいいよね!
 
 向かいの山並を眺めながらのんびりと麺をすする。上空には斑に雲が漂ってはいるが、日差しを遮ることはないので気分は穏やかだ(笑)。
 
 お、山の鞍部を超えて行く送電線見っけ!人間が苦労して造り上げた巨大な建造物も、この雄大な山々の中にあると本当にちっぽけに見えるこの景色が、たまらなく好きなんだよなあ。
 
 その飯の場所を過ぎるとすぐにダート区間が終了し大仁田ダムに至る。このまま県道方面に下って次の目的地へ向かおう。
 
 山深い中を延びる県道124号上野小海線を走っていると、群馬から長野に入る県境のぶどう峠に着いた。うわあ、ぶどう峠に来るなんて何年ぶりだろう。
 
 進む先の空には、でっぷりとした雲が浮かんでいるが、まあ今日は雨さえ降らなきゃいいや。この次に向かうのは、走るのは何と10年ぶりとなる林道だ。
 
②へ続く。