伊豆のアレ!!!
2023/10/22-@ 静岡県伊豆市・林道達磨山支線・他
 
 前回のレポでもちらっと書いたが、俺には夏頃から行きたい場所があった。もっと言えば、去年の夏頃からなのだが、本当は1泊くらいしてゆっくり回ろうと思っていたものの、そのときから時間の都合の付きそうな時に限って天気に恵まれないということが続いていた(去年も今年も夏休みは天気に恵まれなかった・・・)。ンモー!だったら日帰りで行ったるわい!ということで、ずっと行きたかった伊豆の林道へ、予定を変更して日帰り日程で向かうことにした。
 
 ここは正確には伊豆の国市だろうか、最初の目的地まであと20分程度まで来た頃、ふいに目の前に見知った構造物が現れた。
 
 うおお!鋼製スリットダムではないですか!これって何の予備知識もなく突然現れるからホント油断ならねえ!林道へと入る前の予想外の出会いに一気に気分が上ってきた!
 
 そこからあと少し走り、そろそろ目的地かと思っていると路面が未舗装に変わった。ここが本日最初の目的地、年川林道だ(現在地)。
 ちなみに本日走るルートは、雑誌「モトツーリング」2022年5月号の付録の伊豆林道周遊ガイドを参考にした。そう、1年以上前に買ったやつをようやく使う時が来た・・・。
 
 林道はここから南西方向に向かっていく。起点付近は伊豆の国市に入っているが、すぐに伊豆市へと入るようだ。序盤の路面はかなりフラットでとても走りやすい。
 
 程なく道は、沢を渡るコンクリートの暗渠を渡る・・・暗渠ではないか?そういえば、こういう構造物は何て言うんだ?路面の下にコルゲートパイプが埋め込まれているけど、路上を水が流れていないだけで、これも洗い越しと言っていいのかな?
 
 今はたまたま晴れ間が出ているけど、ここへ来る途中、ターンパイクを走っているときには、周囲に霧が立ち込めるくらいの悪天候だった。事前に観た天気予報では、伊豆方面は昼頃から晴れになるとのことだったけど、今の天気のままずっと晴れになってくれ・・・。
 
 なんて思ってたら突然!
 
洗い越しきたーーーーーーーーー!!!
 
 規模は小さいながらも、沢に向かってグッと下がった路上を結構な水量が流れている。いやもう、しょっぱなからテンション爆上りですわ!思わずBAJAを水流の中に停めて、ここで数分間写真を撮りまくった。
 ただ、惜しむらくは、これが真夏だったらブーツの浸水の心配しなくて良かったんだけど(笑)。さすがにこの時期は足を濡らしたくなくて、一番深いところにはBAJAを停められなかった。うん、これはまた暖かい季節にリベンジ決定だな(笑)。
 
 その先にも、先ほど見た洗い越し的な構造物を通過。ここも水量が増えてこの上を水が流れるようになったら、さぞ素晴らしい景色になるんだろうな。もっとも、そんなシチュエーションは台風直後とかでなければ見られなそうだけど。
 
 さらにその先では、砂防堰堤の工事の現場に出くわした。堰堤自体は新しいものではなさそうだったけど、何をしているところだろう?
 
 その先で、道は杉の植林帯の中を抜けるストレートに入る。路面は重機で踏み固められたのか、舗装路と見まごうフラットさだ。
 
 その先で路面はコンクリート舗装に変わった。このままもう林道を抜ける感じかな。
 
 そのまま市道に合流して年川林道が終わった。しっかり延長を図り損ねてしまったけど、舗装区間も含めて5kmくらいだったかな?
 
 続いてやってきたのは、伊豆林道周遊ガイドで「名もなき林道その2」と紹介されていた道だ(現在地)。
 
 舗装路を500mほど上がってくると突き当りに出る。
 
 右手に伸びる道は未舗装だが、すぐに行き止まりとなるらしい。今日はパスでいいや・・・。
 
 そして、左手に向かう本線は、ここで一旦コンクリート舗装となるが、この先で未舗装区間もあり、最終的には林道達磨山線に抜けるらしい。
 
 しかし、その舗装区間を少し進んだところで、前方からしいたけ農家の軽トラが来た。ここで停車して擦れ違おうと待っていると、俺のところまで来た運転手のおばあちゃんが何か言いたげな雰囲気。聞くと、この先で倒木があるらしく、現在通り抜けが出来ないとのことで、先に来たオートバイも引き返していったらしい。むむむ、まじかあ。この先には稜線上に延びる区間もあるらしいのだが、まあ仕方ない。引き返すとするか・・・。
 
 続いてやってきたのは林道達磨山支線現在地)。実はこの林道こそが、今回の伊豆ツーリングで一番楽しみにしていた林道なのだ!その理由はこのあとすぐ!
 
 序盤は徐々に標高を上げていく舗装路で、路上には湧水に加え苔が。こういうの、下手なダートより怖いんだって・・・。
 
 なんてことを思った矢先!またしても洗い越し出現!!!
 
 そう!この洗い越しこそ、今回の伊豆林道ツーリングのメインの目的地なのだ!やっとだ、ずっと恋焦がれたこの場所にやっと来れたよ!正直、距離的に言えば、日帰りできる南会津の林道なんかと変わらない(なんなら近い?)くらいだと思うけど、冒頭で言った通り当初は泊まりツーリングを想定していたこととか、そもそもこのエリアの林道に訪れるのが初めてだったこともあって、なんだか遠い場所のようなイメージばかりがあったんだよなあ。
 
 ともかく!やっと来れたこの洗い越しにもう大興奮!一旦通過してからUターンして向きを変えてもう1枚!揺らぐ水面に写り込んだダブルBAJAの姿が素敵よ!
 しかし、惜しむらくはこの天気よなあ。途中で晴れ間が出たタイミングもあったものの、この洗い越しに着いたときにはすっかり雲に隠れてしまったんだよなあ。
 
 しかーし!そんな俺の心を察したのか、お天道様が瞬間的に顔を覗かせてくださった!ここぞとばかりにシャッターを切りましたよワタクシは!
 
 深い森の中に差す光と、沢の水面と面一になった洗い越しの路面が織りなすこの景色。あまりにも美しい・・・!最高だ、やはりここまで来て良かった・・・!
 
 どの位置から見ても絵になる場所だ・・・。あちこちに移動しては、様々な角度で何枚もシャッターを切っていた。最初の洗い越しではブーツの浸水を心配していたものの、いまはもうそんな心配はどこへやら、だ。
 
 楽しい、楽しすぎる・・・洗い越しって、なんでこんなに楽しいんだろ。ここで何枚も写真を撮って、まだこの先の予定もあるので名残惜しいけど先に進もうと思って走りだしたんだけど、そういえばそろそろお昼の時間だ・・・。
 
 というわけで!一旦通り過ぎた洗い越しに舞い戻り、今日はここで山ラーだ!特上の洗い越しでいただく特上のカップヌードル、もう文句なしでしょ!この景色を眺めながら、とても満たされた最高のランチタイムを過ごすことが出来た。
 
 そうこうしているうちに、陽射しは再び雲に隠されてしまった。今度こそ先へ進むとするか。
 
 道は相変わらず舗装路が続いている。途中で未舗装路になるらしいが、どの辺りだろう。
 
 なんて思ってたらまたもや洗い越し出現!
 
 うおお!まじか!何なんだこの林道は!こんな頻度で洗い越しのある林道なんて初めてだぞ!
 あいにくこの洗い越しは、水流が路上を越えてはいなかったけど、それでも路面に造られた3本のスリットからは、勢いよく水が流れ出していた。
 
 すごいな達磨山支線。さっきからずっとテンションが収まらないんだけど。
 
 その先で、道が二股に分かれる場所に出た。本線は左手にカーブしていく道のようで、直進方面は行き止まりらしいが、まずはこの直進する道へ行ってみよう。
 
 道は先ほどから続く沢に沿って延びている。この先にも洗い越しがあったりするのかなーワクワク。
 
 あったよ!なんだよここ最高なのかよ!この、水面と路面が交差する洗い越しの路上って、何度通過しても飽きないんだよなあ。
 
 角度を変えると、澄んだ水の中に、上流側の川底が良く見える。ここは、水面に入る直前が石畳になっているのもまた味わい深いんだよねえ。
 
 ここでも、水面を挟んだダブルBAJAの姿が実に、実に良い・・・。陽射しの遮られた空間はだいぶ薄暗いけれど、これはこれで味わい深い景色ではないかと思えてきたよ。
 
伊豆 is the 洗い越し天国!!!
 
 素晴らしい、素晴らしいぞ達磨山支線!これはやはり、来年暖かくなった時期、そして晴れた日に再度訪れねばなるまい!
 
 その後も道は沢と並走している。この先にもまだ洗い越しはあったりするのだろうか。
 
 その先で、ようやく路面が未舗装に切り替わった。大き目な石くれのゴロゴロした道だが・・・。
 
 そこから程なく、路上に横たわる倒木に進路を遮られてしまった。この先に洗い越しがあろうとなかろうと、この支線はここで引き返すしかなくなってしまった。
 
 先ほどの分岐まで戻ってきた。今度は左手の本線を進もう。
 
 分岐を過ぎて程なく、こちらにも路上に倒木があったが、さすが通り抜けができる林道だけあってか、倒木はカットされて問題なく通過できた。それが道の管理者によるものか、林道ライダーによるものかは分からないが(笑)。
 
 その先で、こちらもいよいよ未舗装路に突入したが、なんとここからは稜線上に道が延びる区間となった。
 
 関東圏だと、御荷鉾スーパー林道などにもこういった稜線上の区間はあるが、ここまで際立って稜線の上を走る区間って近場ではあまり見覚えがない。この区間の延長としてはそれほど長くは無かったけど、いやあ、楽しいなあ達磨山支線。ここがもっと家から近ければなあ(笑)。
 
 お、再び陽が差してきたぞ。なんだよ、もうちょっと早く照らしてくれよ、ちょっと本気で洗い越しまで戻ろうかと考えちゃったじゃないか(笑)。
 
 ってか、よく見ればここも稜線上だな。緩やかな地形と周囲の杉林で気づき辛かったけど。未舗装区間の路面も穏やかで走り易いし、前半の洗い越し天国と合わせて、本当に楽しい林道だ。
 
 そのまま進むと、幅広い舗装路のT字路に突き当たって達磨山支線を抜けた。ここも延長を図り損ねたけど、支線も含めて8〜9kmほどはあったのかな?
 それはそうと、この舗装路は何の道だろう。とりあえずここは突き当りを左手に下るほうへ進めばいいんだな。
 
 そのまま下りの道を進んでくると、別の林道が分岐する地点に林道標識が立っていた。
 
 あ、そうか。ここが林道達磨山線か。そんでそこから分岐する達磨山支線ね、そりゃそうだよね(笑)。
 さあ、ここから次の目的地へは40分程。気張って行きますか。
 
Aへ続く。