前回、秋鹿と万沢に行ってからすでに3週間が経ち、あっという間に11月も下旬となったが、そのわりにはいまだに夏日が続いたり、かと思えば一気に寒くなったりと、今年の気候は本当に地球の行く末が心配になるほどだ。で、この時期になると気になるのが各地の林道に訪れる冬季閉鎖だが、御荷鉾スーパー林道も、この日の時点で年内に走れる週末はあと3週を残すのみとなった。ただ、最近は一気に寒くなる日もあったりで、突然路面凍結によって冬季閉鎖が早まってしまうかも・・・なんて心配が頭をよぎり、だったらもう行ってしまおうと、さっそく現地へ向けて走り出した。
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今日は国道462号〜群馬県道46号線経由でやって来た。46号線もだいぶ林道に向けて上ってきたが、この辺りではまだぎりぎり紅葉が残っていた。
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このルートで来たときはお決まりの、塩沢峠で1枚。少し雲が多めだけど、今日は天気が崩れることは無いだろう。
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御荷鉾スーパー林道、ダート区間の入り口までやって来た。道の脇の斜面はすでに一面の落ち葉で覆われている。
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ダート区間に入ると、周囲の木々はすっかり落葉していた。それがどういうことかと言うと・・・。
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日向の区間に出ると、日差しを遮るものがないため、この青い空を透かす冬枯れた木々に囲まれた中を走っていくということだ!素晴らしい!これこそがこの季節の林道の楽しみなんだよなー。
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さて、こんなにいい天気なら、展望台からの景色がどんなもんか見ていきましょうかね。
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いやあ、素晴らしいね!冬のクリアな空気のおかげで、遠くの山の稜線までくっきりと見えている。このままこの天気を保ってくれよ。
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真っ青な空を背にスッと伸びる、葉を落としきった白い幹と、その中に延びる白いフラットダート。これがこの季節の御荷鉾の良さだよなあ。
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いつも写真を撮る、管理等の先のカラマツが立ち並ぶ印象的な地点も、この季節のこの時間はまだ日陰の中だ。
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その足元に積もる落ち葉には、霜が纏わりついている。この季節ではもう当たり前の光景ではあるのだが、つい先日までTシャツ1枚でも汗ばむような気温が続いていたこともあって、なんだか季節の移り変わりに頭が追い付いていないような気分だ・・・。
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日陰の中を走る区間は、青味を帯びた寒々しい空間の中を進んでいく。
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そして再び日向へと出て、いつもの撮影スポットでも1枚。この季節特有の、空に溶け込む淡い青のグラデーションに染まる、連なる山々の姿が美しい。
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その地点から続く、稜線上を伸びるこの区間も、この冬枯れた季節ならではの開放感は格別だ。
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この時期は太陽が低いこともあって、場所によってはすぐに日陰に入ってしまうのだが、こんな寒々しい景色もまた、この季節特有の風情をしみじみと感じる。
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夏の緑豊かな生命力に溢れた時期を「動」とするなら、色彩を落とした冬枯れたこの時期はまさに「静」だ。この静かな空間に身をゆだねて走っていくのも、この季節の林道の楽しみのひとつだ。
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今日の天気予報では、最高気温も師走並みとのことで、確かに林道へ来るまでの道のりはそれなりに寒さも感じたが、いざここまで来てみると、覚悟していたほどの寒さではない感じだ。
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この、色彩のトーンを落とした景色の中を走るのは、何とも言えない心地よさだ。
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そして、毎年この時期にはしつこいくらいに言っているが(笑)、何と言ってもこの冬枯れた木々の幹が路上に落とす影のストライプの美しさよ。林道は、どの季節に訪れても、その季節でしか味わえないそれぞれの良さがあるので、何度でも訪れたくなってしまうのだ。
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ここもいつも写真を撮る地点だ。東屋が空いていたので、今日はここでラーメンタイムにしようかとも思ったけど、他のバイクがひっきりなしに通るであろうこの場所よりも、あと少しだけ進んだ地点まで行ってみよう。
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ここから見える山肌も、カラマツはすでに黄葉の時期を終え、また次の春に芽吹くために一足早く眠りについてるようだった。
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そこから程なく、道は再び未舗装へ。さあ、今日はあの東屋でラーメンタイムにしよう。
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ここは以前、緑の生い茂る季節にも使ったことがあるんだけど、その時は周囲をむせ返るような木々の葉に覆いつくされて、他には何も見えないくらいだった(笑)。
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まあ今日だって、いくら葉を落としきった季節とはいえ、決して見晴らしがいいような景色ではないけれど、こんな冬枯れた木々に囲まれた中でのんびりとするのも、ここの景色でしか味わえない良さは確かにある。
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ここも御荷鉾の中で好きな地点のひとつだ。セピアに染まった下草と、その中に蛇行する白い路面のコントラストがただひたすらに美しい。
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そんな景色を味わいながら走っていたら、いつの間にか空には雲が多くなってきたようだ。
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彩度を落とした空が、実に冬らしい景色を演出している。
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この季節はクリアな青空の下を走るのが一番好きではあるけれど、こんな鈍い色彩の中を走るのも、冬枯れたこの季節だからこそ、却ってその趣きが引き立つようだ。
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なんてことを思っていたら、再び雲の切れ間から陽が射してきた。うん、やっぱり晴れてるのがイチバンだな(笑)。
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前方の木々の隙間には、この先に蛇行して延びるガードレールが見えている。同じ場所でも緑の季節には見ることのできない景色だ。
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そろそろこの東側ダート区間も終盤だ。今日は西側ダートには行かずに、ある目的のために塩ノ沢峠から下るつもりだ。
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その前に、八倉峠の崩落地点だけは立ち寄っていかないとな。今日は久しぶりにいつもの地点の反対側にも来てみた。ここからだと、遠くに見える浅間山もバイクと一緒にフレームに収めることが出来るのでお気に入りの場所なのだ。
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その浅間山の山頂付近には、僅かに雪が見えていた。もう少し冠雪していることを期待してたんだけど、もしかしてこの時期にしては雪の量が少なかったりするのかな?
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そして、反対側のいつもの地点もマストだ。ここで1枚撮らないことにはこの先には進めない(笑)。
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ただ、今日は展望台前がやたらと混みあっていて、展望台の上も2組ほどお食事やらチェアーを出してのガチ休憩の真っ最中だったので、今日は展望台の前までは進まずに引き返した。
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ここから埼玉方面を見ると、その上空はすっぽりと蓋をしたように、低く暗い雲が覆い尽くし、武甲山もその山頂を雲の中に隠していた。今朝の埼玉は、家を出たときから群馬に入る手前までずっと曇っていたけれど、今日は一日ずっとあんな感じなのかな?群馬は晴れていて良かった・・・。
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Aへ続く。
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