林道に春は来たかしらね・・・?
2024/03/31-A 埼玉県小鹿野町・林道塩沢線〜秩父市・林道御岳山線・他
 
@はこちら。
 
 県道279号線を県道37号線方面へと少し引き返し、続いてやって来たのは林道塩沢線。ここへ来るのも初めて訪れた時以来になると思うが、後半にはダート区間が残っているはず。途中で分岐する2つの支線も含めて久しぶりに走ってみよう。
 
 まずは本線を少し入ったところで左手に分岐する、林道品塩沢線へと入る。
 
 ちなみにこの林道、埼玉県の森林管理道位置図には「品塩沢」線と記載されているのだが、この場所に立つ保安林の看板には「品塩」線と書かれている。どっちが正しいんだろう・・・?
 
 この品塩沢線を進んでいくと、途中でコンクリ舗装から未舗装路に切り替わるのだが、ここから見える先の路上になにやら障害物が・・・。
 
 うあ、だめだこりゃ。この先の未舗装区間なんてもう誰も用なんてなさそうだし、この先はこのまま廃道化かなあ。
 
 振り返ればこんなに長閑な景色が広がっている。しゃあない、塩沢線本線に戻りますか。
 
 そして、塩沢線の本線だと思い込んでいたこちらの道は、分岐する林道稲荷山線だったようだ。な・・・何を言っているのかわからねーと思うが(略)。
 途中で見える山肌には、淡い色の花がぽつぽつと彩を添えていた。
 
 眼下には、緩やかな斜面の中に眠る廃車の姿も。時が止まったかのような長閑さだ・・・。
 
 そんな緩やかに高度を上げていく道を進むと、路面が未舗装に切り替わった。きっとここは前回来た時から舗装区間は伸びていないと思う。
 
 その先で、路面に洗堀が現れた。
 
 この先が若干不安ではあるけど、とりあえず谷側にはバイクが通れるだけの路面は残っているのでこのまま進んでみよう。
 
 その先で一旦洗堀は消えたが、その奥が何やらアヤシイ・・・。
 
 わーお、途中でぼっきり折れた細い幹が、路上を遮断機のように塞いでしまっている。しゃあない、ここも引き返すかあ。
 
 さて、塩沢線本線だと思っていた稲荷山線を引き返し、途中で分岐する支線のように見える左手の塩沢線本線を進んでいこう。な・・・何を言って(略
 
 この分岐地点に立つ看板の通り、この道の終点には神社がある。ただ、前回来たときに、ここから神社までの道の写真をほぼ撮っていなかったので、少し気にしながら進んでみよう。
 
 ・・・ああ、分かった、なぜ前回ほぼ写真を撮らなかったのか。特にこれといって撮るべきところが無かったんだ(笑)。
 
 そんな特に見るべきところのない区間を抜けると、やや見晴らしの良いカーブに着く。このすぐ先がこの塩沢線の終点だ。
 
 そしてこのカーブの地点に、塩沢宇賀神社の入り口がある。狐の像がある通り、ここは稲荷神社のようだ。そういえば支線の名前も稲荷山線だしな。
 
 そしてそのすぐ先の林道終点の末端に、その宇賀神社の奥宮がある。
 
 ちなみに神社社殿入り口から見た位置関係はこんな感じ。社殿と奥宮がこんなに近い位置にある神社って初めて見たかも。
 
 さて、せっかくなので、前回は立ち寄らずに終わっていた神社を見ていこう。林道側の入り口から入ると社殿の脇から入るかたちとなる。
 
 正面から見ると、だいぶ年季の入った風合いの社殿だ。
 そして、いま社殿の脇から入ってきたということは、この向かい側に正式な参道があるはずだが・・・。
 
 おお、ここを下るのか。どれどれ・・・。
 
 鳥居へと続く急峻な階段を下ると、そこから90度折れるように、踏み痕かどうかすらも判然としないような参道が、おぼろげながらも続いていた。昔の人は、こんな道を登って参拝してたのか。林道が出来た今ではもうここを通る人もいないんだろうな。それとも、例大祭などがあるときは今でもここを登ってくるのだろうか・・・。
 さあ、この県道279号線沿いの林道はこれくらいにして、次の目的地へと向かおう。
 
 県道279号線から県道37号線へと引き返し、そこから少し南下して県道367号線へと入り、続いてやって来たのは林道御岳山2号線。ここも通行止めなのは分かっているが、せっかく近くまで来たんだ祖、久しぶりに行けるところまで進んでみよう。
 
 うは、なんだこの砂利の路面は!この起点付近は以前から採石場(?)の敷地にはなっていたが、こんなに路面に砂利を敷かれた状態になっているのは初めて見たかも。めちゃめちゃ走りづらいんですけど・・・。
 ただ、そんな路面も長くは続かず、すぐに槌の路面へと変わったが、そこからいくつかのカーブを越えていくと・・・。
 
 うわあ、出た!遮断機ゲート!これ、最近埼玉県内の林道のあちこちで見るようになってしまったけど、これを設置されてしまうともう解放されないんじゃないかって気がしてすごく嫌なんだよなあ。次にここが開くのは、全線が繋がって舗装化が完了したときだろうかと、そんな気がしてならない・・・。
 
 そんな御岳山2号線を引き返し、秩父方面へ向かっていくつかの通行止め林道を確認したりしつつ、この先で林道御岳山線の国道側起点の前まで来た。林道入り口には、「通行注意」と「通行止め」の看板が並んで立ちつつ、この地点には特に進入を規制するものが無かったので、 通行止めならそのうちバリケードでも現れるだろうと、とりあえず行けるところまで進んでみることにした。
 
 そんな様子見な感じで走っていたので、途中で写真なども撮ることなく5kmほど進んできてしまったが、やがて先ほど見た御岳山2号線の、この御岳山線からの分岐地点まで辿り着いた。
 
 そして、その分岐地点である普寛トンネルの手前にも、この遮断機ゲートが設置されていた。この先の2号線も、いまどれくらいまで工事が進んでいるんだろう。今頃はもう道は向こうの県道側区間と繋がったのかなあ。最後にここを走ったのはもう何年前だろう、また走りたいなあ・・・。
 
 そして、写真は盛大にブレてしまったが、御岳山線本線は、ここで路上に小さなバリケードが置かれていた。見た感じだいぶ緩い規制だけど、今日はここまでにしておくか。そろそろここも正式に通行可能にしてほしいよなあ。通行に寛大だった昔の御岳山線に、そろそろ戻ってほしいよ・・・。
 
 せっかく久しぶりに秩父市エリアまで来たんだけど、ダート林道はどこも通行止めばかりでつまらんなあ。コーヒーでも飲んで帰るか。
 
 知ってるかい?ここからは滝沢ダムが見えるんだぜ。そして、あのさらに奥には、いまもまだ眠りにつく中津川林道がある。埼玉の林道がどこも遮断機ゲートだらけのいま、林道ファンからの中津川林道復活にかかる期待は相当に大きい。復旧に関して今のところ芳しい話は聞かないけれど、2019年の台風19号の被害によって閉鎖されてから今年で5年目となる。そろそろ・・・と願わずにはいられない。
 
 まあ、そんな寂しいことを言いつつ、これを書いている今は4月上旬。あと少しすれば関東でも各地の林道の冬季閉鎖も明け始める。もうちょっとの辛抱ですかねー。