前回、雪が積もったであろう二子山線を目指して行くも、路面の凍結によって志賀坂峠まであとほんの僅かの地点で足止めを食らったのは追記したとおりだ。あれから既にひと月近くが経とうとしているが、前回あんな光景を見ていると、山の上のほうではいまだに路面が凍っているんじゃないか、なんて考えが頭にこびりついていた。とはいえ、もうさすがに凍結で走れないなんてことも無いだろうし、ここのところ、以前走った林道の景色が頭をよぎっていたこともあって、春を迎えつつある山の様子を見ながら、軽く走りに出てみることにしよう。
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本日まずやって来たのは、小鹿野町の県道279号線沿いにある林道皆本沼里線。とはいえ、ここはもともと今日の目的としてはいなかったのだが、地図を見ると、この入り口から少し進んだ先に、キャンプ場が記載されていたのを見て、もしかして林道も走れるようになっているかも?と思い、その確認のために立ち寄ってみた。
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お、この標識、よく見ると消えかかった線を上からフリーハンドでなぞって補修してある。まあ、こういうものは取り外すわけにも行かないだろうし、この場でプルプルしながら書いたんだろうなあ。カワイイ(笑)。
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さて、林道を進んでみると程なく、確かに記載されたキャンプ場があったが、その脇の地点には通行止の看板が置かれていた。やっぱりこの先の林道自体の規制が解除されたわけじゃないのね、まあ分かってたけど・・・。
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さて、気を取り直して次へ行こう。皆本沼里線からあと少し県道を進んだ先に起点があるのが林道日陰入線。ここが今日の目的地だ。ここは、途中で分岐する日陰入支線と、そこに接続する浦島支線〜浦島線と走り継いで、再び県道へ抜けることが出来るのだが、前回このエリアに来たときに、浦島支線が土砂崩れの為に通り抜けが出来なくなっていた。現在、あの土砂崩れから復旧しているのかを確かめに、今日はこちら側から様子を探りに行こう。
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もちろんその確認だけではなく、この道の途中で見られる景色が、最近頭をよぎっていた景色なので、それを見ることも目的のひとつだ。
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この日陰入線は、この先で県道に抜ける浦島線に至るまで、本線は全線舗装となっていて、こんな場所もなんてことのない景色ではあるが、木々が芽吹く前の、春の気配漂う空気の中を走っていると、それだけで気分も楽しくなってくる。
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そんな道を走っていると、路肩を大規模に補修した地点があった。見た感じ、わりと最近補修されたような感じだが、これも2019年の台風19号の被害だったりしたのだろうか。
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道の外を覗くと、かなり下の方まで大規模に斜面が崩れていた。それでも、こうしてちゃんと林道の復旧はされるんだな。この調子でダート林道の復旧もお願いしますよ・・・。
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というか、あれ?路肩の補修のほうに目が行って気づかなかったけど、ここ、林道日陰入支線との分岐地点だ(日陰入支線は左手の舗装路)。以前ここに来たときは、まだ日陰入支線の起点標識が立っていたんだけれど、それが無くなっていたことも一瞬気づかなかったことの理由だ。
そして、ここから右手には、日陰入線の続きが未舗装路として延びている。ここへくるのもずいぶんと久しぶりだが、せっかくなので行けるところまで行ってみよう。
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うおっ!未舗装区間に入ってすぐに、路肩に大量の木の根っこが置かれていた。これってもしかして、さっきの土砂崩れの地点から伐り出した木材の残りだろうか?それをこんなふうに路上に放置しておくなんて、この先がもう現役の林道としては機能していないということを暗に伝えているようだ・・・。
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その先で、道の外が開け、向かい側の山がギュッと迫る地点に出る。道は一見何事もない穏やかさを見せているようだが、路上は一面が苔生し、もう長いこと車両の往来が無いことは一目瞭然だ。
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その苔区間を過ぎると、路上には法面から崩れてきた土砂が積み上がり、ガードレールのない路肩ぎりぎりまで緩やかな斜面となっている。
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こうしてみると、バイクでも通過できそうには見えるかもしれないが、路上には思いの外多量の岩石が散らばっていて、うっかり乗り上げてバイクごと弾かれたらそのまま谷側へ真っ逆さま・・・なんてことを考えたらこのまま重たいBAJAで進もうなんて気にはなれんのよ・・・というわけで、ちょっと歩いて進んでみよう。
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以前来たときは、もうちょっと先までバイクで進めていた気がするんだけど、そりゃあこんな林道なんて、人の手が入らなければ廃れていく一方だもんなあ。
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その先で、先ほどとは比べ物にならないくらいに路上が斜面と一体化している地点に出た。そういえば以前来た時もこの地点で引き返していたよなあ。以前はこんなところも普通に歩いていたもんだけど、最近やたらと熊にビビってしまってなあ。また終点を見ることなく引き返してしまった・・・。
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そんな廃道区間を引き返し、このまま接続する林道日陰入支線を進んでいこう。
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支線に入ると、路上には斜面からの土砂が崩れてきている場所がたびたび現れる。以前来た時もこんな状態の場所があったが、こういう場所は、いくら土砂を除けても上からどんどん崩れて来るんだろうな。
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この道のピークとなる地点に来たが、生憎ここからは展望は望めない・・・。
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ただ、そのピークの掘割を過ぎると、ようやく道の外に視界が開けてくる。
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そうそう!ここからの景色が、以前来た時も印象に残っていて、今日見たいと思って目的にしていた景色だ。
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さっきの地点だと路肩の木がちょっと邪魔だったので(笑)、少し下った地点で再停車。このひっそりとした林道から見渡す山々の景色。うーん、最高だぜ。
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そのまま下りとなる道を進むと、日陰入支線の終点についた。ここで前方に接続している、カーブを描く道が林道浦島支線だ。
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この浦島支線も現在は全線舗装化が完了しているが、この先の終点も、今日見たかった景色のひとつだ。このまま終点まで行ってみよう。
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しかしここも、さっきの日陰入支線以上に荒れてるなあ。もしかして、今年ここに入ってくるのは俺が最初かも?なんてことも頭をよぎる・・・(笑)。
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しばらくすると、道の脇の沢も路面に接近してきてだいぶ雰囲気も良くなってきた。
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なんて思っていたら、そのすぐ先で道幅が広くなった終点に着いた。
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この終点の奥には、先ほど道沿いに流れていた沢の上流が流れている。この景色も、今日見たかった景色のひとつだ。
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そして、これは前回は思い至らなかったのだが、ちょうどここが2方向から流れ落ちてくる沢の出合となっていた。おお、ここ良いじゃん!
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というわけで、今日はもうここ以上に良さげな場所はなさそうな気がするので、ちょっと早いけどここで飯に!明るい日差しの中、沢の音を聞きながらの昼飯は最高だぜ!
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ランチタイムを終えて浦島支線を引き返す。ぱっと見では分かりづらいかもだけど、さっきも言ったけどここ舗装路だかんね(笑)。
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日陰入支線の分岐地点まで戻ってきた。このまま浦島支線を下っていこう。前回はこの浦島支線の途中で土砂崩落があったが、今日は通り抜けることは出来るだろうか。
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なんて思っていたら、写真を撮る間もなくあっという間に林道浦島線との接続地点まで来てしまった。結果的に土砂崩落は復旧してたということで、これで引き返すことなく県道まで下っていけることは確定した。
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何故かと言えばこの浦島線は、浦島支線との分岐地点からすぐ先の終点に両神御嶽神社の里宮があり、そのためにこの地点までに通行止めなどがあるとは考えにくいからだ。
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ただ、その下の斜面にあった排水溝の復旧はさすがに諦めたようだ・・・。
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浦島線を県道に向けて下っていくと、道沿いの山桜はすでに満開になっていた。
・・・いや、これホントにヤマザクラか?他の何かの花だったのかな・・・?
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というわけで県道279号線まで戻ってきた。次はこの県道を少し戻り、こちらもだいぶ久しぶりとなる林道に行ってみよう。
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Aへ続く。
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