@はこちら。
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湯の丸高峰林道から1時間ほどかけて、林道中日影線にやって来た・・・が、うおっ、ゲートが閉まってる!?前回来たときは問題なく通れたんだけどなあ。それに、以前通行止めになっていたときは、「立木伐採作業中のため」って理由が書かれた看板があったんだけど、今回はそういった物も見当たらず。通年閉鎖にでもなってしまったのだろうか・・・?
まあ、ここはもともとついでに通れればいいかな、くらいの気持ちだったので、早々に次へと向かう。
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続いて、中日影線からほど近い位置にある、林道湯沢線の起点へ。
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そこから道なりに進んでいくと、その湯沢線の第2起点?に着く。そうそう、ここまで来るといよいよ湯沢線が始まるぜ!って気分になるよな。
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その第2起点から少しのあいだ続く舗装路は、雨量が多かったときなどは路面が川のようになっていることもあるが、今日はこれといった問題もなく、やがてダート区間に至る。
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路上には木漏れ日が落ち、路肩にはここでも掘っただけ水路が道に沿って続いている。なんという爽快感!
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ただ、今回湯沢線を走って、ずいぶんと路面が荒れ気味だったのが気になった。
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こういった洗堀がそこかしこで見られて、もともと砂利深い林道という印象はあったけど、ここまで荒れていた記憶はなかったんだけどな、前からこんな感じだったっけ?
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そして、次第に上空を雲が覆いはじめ、緑に覆われた周囲は薄暗くなってきた。
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木々の隙間から見える向かいの山は、稜線をすっかり雲で隠されている。うおお、まさか峠もこんな感じなのか?
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閻魔橋に着いた。ここでも前方の山はすっぽりと雲を被ってしまっている。
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むうう・・・。さっきの湯の丸高峰林道が快晴だったからすっかり油断していたけど、このままどんどん酷くなってしまうのだろうか?
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後方の空は、雲が覆いながらもすっきりと晴れているんだけどなあ。
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そして、見なくてもいいのに橋の下を覗き込んでみる。ううう、相変わらず心臓がギュッとなるなあ・・・。
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雲が増えてきたとはいえ、路上にはときおり木漏れ日も落ちるので、このまま空模様が好転してくれることを期待して先へと進むが・・・。
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やっぱり峠方向はどんよりとした雲が覆っているように見える。だ、大丈夫かこれ?せっかく久しぶりに来たんだ、一時的にでもいいから晴れてくれえっ!
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そして、場所によっては相変わらず路面が荒れていて、こぶし大の丸石がゴロゴロして、まるで川底のようになっているところもあって、(これなら川上牧丘のほうがナンボかマシじゃね?)なんて思いながら走ってた場所もあったんだよな。改めて考えると、さすがにそれはねぇだろ、って感じだけど・・・。
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峠へ向けて走っていると、曇ったかと思えば陽が射したりと、きっと上空は雲の流れが速いんだろう。
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次第に峠に近づき、路肩の視界が開けたところで、向かいの山肌を太陽が照らしているのが見えた。おお、これなら峠の天気は期待できるのでは!?
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ただ、向きによっては変わらず稜線が雲に隠れているところも。峠に向かって流れてくんじゃねえぞ・・・。
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いつも立ち寄る、峠の様子が確認できる平場まで来ると、峠は明るく陽が差しているのが見えた。よっし!俺が行くまでこのまま晴れていてくれ!
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終点まであと少しの、いつも写真を撮る地点から見る景色は、上空を分厚い雲で蓋をされていて、辛うじて麓がちらりと見えているような状態だった。うん、もう今日は峠さえ晴れていてくれればそれでいい・・・!
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そんな湯沢線も終点に到着。ただ、今日の本当の目的はまだこの先にある!
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湯沢線を走っているときはどんよりしていた空も、峠に着いたら青空も見えてこの日差し!やったぜ!最高なのか!毛無峠は俺を見捨てなかった(笑)!もうね、さっきの湯沢線での曇り空もこれで全部チャラですよ!
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そして、この県境のチェーンゲートの脇から、一本の登山道が延びている。
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今日ここに訪れた本当の目的。それは、この先を歩いて破風岳に登ることだ。
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そのために今日はトレッキングシューズを持参してきたからね。ここでオフブーツから履き替えて、準備を整えたらさっそく行くぞ!BAJA君、ちょっとここで待っててね。
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破風岳へは、毛無峠に来るたびにずっと登ってみたいと思っていて、前回来た時も、
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次回こそは登ってみようか。来年は湯沢線の冬季閉鎖明けに破風岳目当てにここへ来て
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・・・なんて書いていたんだけど、結局あれから3年も経ってしまった。今まではいつも湯沢線から毛無峠に来ると、だいたい欲張って万沢林道〜秋鹿林道を目指してしまっていたので、どうしても破風岳は後回しになってしまっていたのだけど、今日はここをメインと決めて来たンだっ!
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歩き出してすぐに群馬県側を振り返ると、すでに今まで目にしたことがなかった景色が広がっている。青空が照らす緑も実に美しい。いきなり感動するなこれは・・・。
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対して長野県側は、変わらず分厚い雲で空に蓋をされてしまっている。峠を境にここまではっきりと天気が変わるんだな。
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序盤の平坦な区間では、スニーカー履きで散歩する人の姿もちらほら見えていたが、いよいよここからは本格的な登りとなる。
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徐々に標高を上げていくと、先ほど出発した毛無峠とともに、小串硫黄鉱山跡も一緒に視界に入ってくる。
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そしてこの登山道だが、路上には熊笹の枯れ落ち葉が一面に残っていて、かなり足を滑らせやすい。
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そのうえ、こんな感じで路肩が崩れているところもちょくちょく現れるので、思ったよりも気を使いながら歩かざるを得なくなる。
それに、ここまでくればそんなに暑くないかな、なんて思っていたけど、やはり歩き出せばじんわりと暑さを感じ出して、それもあるのか今日は歩き始めから妙にしんどさを感じていた。うっかり写真に撮りそびれたが、途中の道の上には腰かけられるような大岩がいくつもあったので、たびたびそれらに腰かけては休憩しながら登って行った(そして、そのせいもあったのか、帰宅後に見返したら道中の写真が極端に少なかった・・・)。
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山頂までだいぶ近づいてきた頃、ふいに分岐が現れた。んん、これはどっちが破風岳方面だ?地図を見るとどうやら右がそうらしい。
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お、ここ、飯にするのに良さそうだな。戻りに立ち寄るか。
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標高1,999m、破風岳。登頂完了!毛無峠の標高が1,823mなので、獲得標高は僅か176mだけど(笑)。
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それでも、ここから見下ろす景色はあまりにも雄大で、そんな僅かな距離しか登ってきていないとは思えないほどの感動を味わっている。こんなに素晴らしい景色が見られるのなら、もっと早くに登っていれば良かった・・・。
そして、事前に「毛無峠から破風岳までは40分もあれば登れる」という情報を見ていたのだが、実際に時間を計ってみたら、歩き始めから29分でここまで来ることができた。休み休みだったけど、思いの外早かったな。
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さて、ここから奥へはさらに回り込むように道が続いているが、これは土鍋山へと向かう周回コースだろう。今日はこの先へ行くつもりはないんだけど、ちょっとだけ先の様子を見てみよう。
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ふと道の脇を見ると、外側は急峻な崖になっているようで、その下に見える山肌からはかなりの高低差があるのが分かる。遠くが雲で霞んで、景色の全体像が見渡せないことが、より異世界観を強調しているが、この景色、浅間外輪山を思いだすな・・・。
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そしてその先では、きっとここでは激しい風が吹き荒ぶのか、一方向にたなびいた木々の枝が流れる雲に霞み、荒涼とした雰囲気を演出していた。おお、これはこれで実にそそられる光景だ・・・。
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さて、破風岳に戻って、せっかくここまで来たならと、普段のツーリングなら絶対にやらない自撮りをしてみた。ただ、長野側を覆う雲のせいで背景真っ白だけど(笑)。
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んで、ふとこの後ろを覗き込んでみたんだけど、この岩の向こうがほぼ垂直な崖になっててさ?それに気づいた瞬間、あまりの恐怖に思わず尻込みしたよね!高所恐怖症のナノレカワにとって、マジでこういう「落ちたら死ぬ!」みたいなところ、本当に無理だから!心臓がバクバクして目眩がしてきたわ!!!
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そんなんで、この場にいることが本当に恐ろしくなってしまい、写真も撮ったし、早々にここを引き返すことにした。さっき下を覗き込んだ場所を脇から見てみたら、こんな崖になってるでやんの。マジで怖すぎるんだけど・・・。
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というわけで、その少し下にある、さっき見かけてた場所で昼飯だ。ここなら安心して座っていられるぜ(笑)。
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(↑タップで拡大写真を開きます。)
しかも、お湯を沸かしてたらさっきまで峠上空を覆っていた雲が徐々に流れて晴れてきた!破風岳から見る毛無峠と小串硫黄鉱山跡、これほどまでに素晴らしく美しい景色が待っていたとは!ここから見渡す風景にとても感動して、思わずパノラマにしてみた。
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動画でも撮ってみた。少しでもこの景色の雄大さが伝わるといいのだが・・・。
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そして、ここから毛無峠を見下ろすと、かつて索道が峠を介して硫黄鉱山と麓を結んでいたと知識では知っていても、こうして俯瞰で見ることで、その事実を改めて実感できた気がする。峠からだけでは分からなかった感覚に、しばらくのあいだここからの眺めにただただ見入ってしまった。
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こんなにも景色に魅かれ、この場を離れ難くなってしまった場所というのも久しぶりに見た気がする。俺が登っている間だけ、こうして上空の雲が晴れてくれたのも、俺のことを待っていてくれたのか、なんて勝手に思って嬉しくなってしまった。本当に想像以上の感動的な絶景だった。
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いつもの林道ツーリングの昼飯では考えられないほど、のんびりと景色を眺めながら長い時間居座ってしまったけど、そろそろ下るとするか。
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登りにも気になっていた熊笹の枯れ落ち葉、これ、下りだとより滑りやすいからマジで気をつけてな・・・。
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帰り道は、振り向かずとも峠と鉱山跡、そして鉱山跡に下っていく道が見えている。
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昔、まだ峠のチェーンゲートが開いたりしてたときは、あの区間をバイクで下って行ったこともあったけど、最近はもうずっと閉じられたままなので入るのは自重している。いつかまたバイクで走ってみたいとも思うけど、あの鉱山の過去の歴史を知ったら、「遊ぶ」ような場所では無いとも思うし、峠を訪れる人も増えた今の状態で開放したら、収拾がつかなくなりそうだな、とも思う・・・。
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峠まで戻ってきた。今日は行かなかったけど、次は土鍋山への周回コースも巡ってみよう。
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トレッキングシューズを履き替え、今度は鉄塔を見に行くかと歩き出し、ふと破風岳を振り返ると、さっきまで快晴だった山頂付近がすっかり雲に覆われていた。本当に俺が登る間だけ待っていてくれたような感じだ・・・。
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で、これから向かおうとしていた鉄塔も、こんな感じで雲に隠れていたんだけど・・・。
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おおお!一気に晴れ上がった!破風岳といいこの鉄塔といい、本当に俺に合わせて晴れてくれたかのようだ!これは嬉しすぎる、やはり今日来て良かった・・・!
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群馬県側を望む。こちら側は先ほどからずっと晴れていて、青い空と白い雲、鮮やかに輝く山肌の緑のバランスと、そこに佇む鉄塔のある景色が絶妙で、惚れ惚れするほどに美しい。
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ただ、長野県側を振り返ればずっと雲に覆われている。
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谷から来る雲の流れが速くて、ここに滞在している間もときおり陽が射したかと思えば、雲で一気に視界が遮られたりと、景色の変化が忙しなかった。
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この倒壊した鉄塔越しに見る景色の、荒涼とした雰囲気も好きなんだよねえ。
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3年ぶりの峠の鉄塔風景、堪能させてもらったよ。願わくばこの鉄塔たちはいつまでもこのままで・・・というより、いずれ残るこれらも倒壊したりすることもあるかもしれないが、それも含めてあるがままであって欲しい。
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さーて、次に来るのはいつになるかなー?いっつも来るたびに「来年には」とか言っても、あっという間に2年3年が経ってしまうけど、今年は湯の丸高峰林道のカラマツの黄葉も見たいし、その足でまたここに来て、今度は土鍋山まで周回して見るのもいいかもしれないな。毛無峠の秋の色彩も綺麗なんスよねー。っちゅうわけで、またな、毛無峠。
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そこからの帰り道、本日3基目の鋼製スリットダムを発見!いやー!大漁大漁!お腹いっぱいじゃあ!ワッハッハ!
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