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樫山小森川線を抜けて次の林道へ向かう途中にも、目の前にはこんな雄大な景色が広がっている。天気も快晴だし(さっき一瞬だけ曇ったけど笑)、こんなウキウキした気分になるのも本当に久しぶりだ。
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その樫山小森川線から少し北上し、続いてやって来たのはここ。
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そう、林道横尾山線だ。
この横尾山線、過去の記録によれば、訪れるのは実に11年ぶりとなるようだ。そして紅葉の季節に走るのはこれが初めてとなる。
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どんな景色を見せてくれるだろうと期待に胸膨らませて走り出すと、道沿いではまさに紅葉のピークと言った景色が広がっていた。
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黄色、橙、赤と様々な色彩が交じり合った木々が、青空から降り注ぐ光を受けて林道を鮮やかに彩る。
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路肩の木々の色づいた葉が太陽の光を透かし、その温かみのある色彩を空気に溶け込ませ空間を満たす。
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最高だ・・・金ヶ岳線からさらに北上したおかげで紅葉の色づきも今日一鮮やかで、秋の林道を走る喜びってこれだよなあ、と改めて実感しながらのんびりと路面を踏みしめる。
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この季節は太陽も低いので、走る向きによって、木々の向こうでまぶしく光る太陽を見ながら走ることになるが、この時期特有の、太陽の光を受けた紅葉が、まるで自らが光を放っているかのように輝いている様が本当に美しくて、こうして何度も足を止めてはシャッターを切ってしまう。
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この横尾山線も、場所によってカラマツの植林帯があるのだが、そのカラマツも今まさに黄葉のピークのようだ。
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ふと路肩が開け、遠くの山々が見渡せる地点があったので停車。そういえばここ、以前来た時も景色を眺めるために足を止めた覚えがあるな。
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で、せっかくなんで、ここで遠くの山々を眺めながら、最近は一回のツーリングで必ず二回食べると自分に課している(笑)山ラータイムにしよう。
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ここでも背後を振り返ると、斜面にカラマツ林が広がっている。カラマツの黄葉は、秋の林道で見られる景色のなかでも特に好きなもののひとつだが、今年もこうしてこの景色の中に佇んでいられることが本当に嬉しい。
・・・それはいいんだけど、こうして他に物音のしない山の中にいると、たまに風に揺られた梢がぶつかり合うコツコツという音だけが響くのだが、それを聞くと(おおぅ、熊かしら・・・??)とビビってしまうのはここだけの秘密だ。
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そんな中でもラーメンを食べ終わり、さらにコーヒーを入れて長々と寛いでいると、さっきまで山々の稜線の向こうに広がっていた雲が途切れているのに気付いたが、その雲の中から・・・おお・・・!
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富士山だ!山頂付近を薄っすらと雪化粧した富士山が雲の切れ間からその姿を現した!そういえば、以前ここで足を止めたのも、あの富士山の姿を見るためだったような気がする。あのときは夏の蒸し暑い空気で、見渡す山々も霞んで薄青のシルエットになっていたけど、今日はこんなにもくっきりとその姿を見せてくれた。
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さあ、再び先へと進んでいこう。いま、時間的にはまだ15時頃なんだけど、低い位置から照らす陽光が早くも夕刻の雰囲気を漂わせる。
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ススキの穂も、逆光を受けるとその輝きが本当に綺麗だ・・・こんな何でもないところでもつい足を止めてしまう。
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ここでも路肩の木々の途切れたところから、遠くに連なる山々が見える。
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剥き出しの岩肌が突き出す山と、その手前で山々を渡っていく送電鉄塔がとても印象的な景色だが、あれは何という山だろう。AR山ナビ使えば良かった・・・(笑)。
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路上に落ちる木々の影の中を走っていくと、その光と影がチカチカと明滅し網膜を撫でていく。これもこの季節の林道の楽しさだ。
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道の外が開けた地点に出た。こういった林道の景色は、今の埼玉では望むべくもなく、こうして他県の林道に訪れたときに見るのが、たまのご褒美みたいな感じで本当に嬉しい。
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少しずつ夕刻の色合いを帯びつつある光が、暖かな色彩の山肌を照らしていく。改めて、今日こっち方面に目的地を変更したのは正解だったなー。
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いやあ、ここも素晴らしい眺めだな。ひとつの林道の中に、こんなに絶景ポイントがあるなんて、ずるいぞ山梨県(笑)。
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道を木々が覆う区間も、その葉の輝きに目を奪われる。
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その景色をカメラに収め、BAJAに戻ろうと振り返れば、遠くには冠雪した山並みが。すごいな、どちらを向いても絶景だらけだ。
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この時期の、山肌の筋に沿ってうっすらと雪を纏う山々の姿も本当に綺麗だよなあ。できることならば、日が暮れるまでここでこの景色を眺めていたいよ(笑)。
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それにしても、横尾山線ってこんなに景色が良かったんだな。以前来た時の印象以上に開けた場所が多い印象だけど、この辺りも以前来た時より後になって伐採されたんだろうな。
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そして、そんな開放感のある景色を、紅葉のこの時期の、最高の天気の日に再訪できたのは本当に良かった。
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この、低い位置から差す夕日が、路上に落とす長い影もまた最高だよ。本当にいいタイミングで来ることができたと思う。
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そんな素晴らしい景色をいくつも見せてくれた横尾山線も、起点に辿り着いて終了だ。さあ、ここから次の林道へ向かおう。
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横尾山線を走り抜けた向きのせいで、一旦ぐるっと回るかたちにはなってしまったが、ようやく目的地に到着。
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本日最後の林道はここ。林道松平線だ。
実はこの松平線を走るのはこれが初めてとなる。総延長およそ6kmとなるこの林道、いったいどんな景色が待っているだろうか。
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走り出して早々、眼前に夕日に照らされて彩度を増した、黄葉のカラマツ林が視界に飛び込んできた!この橙の色彩を前にして、その景色のあまりの美しさに涙が出そうになってしまった・・・。
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さらに低くなった太陽が、木々を照らして路上を横断するストライプの影を落とす。これもまた、この季節の林道で見られるお気に入りの風景だが、輝く紅葉が周囲を暖かな色彩に染め上げた景色は、喩えようのない美しさに感じてしまう。
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そしてそんな景色があるからこそ、こうした日陰の中で彩度を落とした風景もまた、違った趣の美しさを感じることができるようだ。
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それでもやっぱり、太陽を浴びた紅葉の輝きのほうが何倍も好きだけどね(笑)。
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昔、林道ツーリングを始めたばかりの頃は、夕暮れの山の中の景色に物寂しさを感じたりしたこともあったけど、今ではこの喩えようのない美しさが大好きになった。時間さえ許せばキャンプをして、この景色が夜になっていくまでの変化をただ眺めていたいくらいだけどねえ。
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そうして暮れゆく林道を進んでいくと、道の外に一面に広がるカラマツ林が目に飛び込んできた。
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おお・・・この燃えるような色彩と、その奥に聳える無骨な山々の織りなす景色。なんという美しさだ・・・もう言葉にならない・・・!
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初めて走るこの松平線だけど、季節、天気、時刻と、その全てが最高のタイミングでがっちりと組み合った、あまりにも素晴らしい景色を見せてくれた。こんな喜びが他にあるだろうか!(いや、ない。)
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ここでこんなに時間をかけてのんびりしていると、帰りの道中はもう真っ暗だろうなあ、なんて心配もしつつ(笑)、この景色を前にしてしまったら、ここを足早に駆け抜けてしまうなどという勿体無いことは俺にはできないのでありました。
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紅葉真っ盛りのこの季節の、今日この時刻にこの地点を走り抜けられたことは、奇跡のようなタイミングだったんじゃないかって思う。大げさだと思うかもしれないけれど、本当にそれくらい感動しながらこの松平線を走っていた。
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今日も一日が終わりつつあるが、それは山に棲む生き物たちの時間の始まりでもある。紅葉の林道を走るたびに思うのだが、山の動物たちも、この鮮やかな色彩の景色を前に、何かしら感じたりすることはあるのだろうか。
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路面が舗装に変わってしばらくしたところに、堰堤の天端が道を兼ねる地点があった。ここも、水量が増えた時には洗い越しのような効果を発揮するのだと思うが、それは相当の雨量のときだろうな・・・。
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そして、ついに松平線の終点に辿り着いた。初めて走った日に、これだけの素晴らしい景色を見せてくれたおかけで、ここもまた大好きな林道のひとつになった。またいずれ、秋になったらこの季節の景色を見に訪れたいし、季節を変えて緑のシーズンにも訪れてみないとだな。ありがとう松平線、また来るよ!
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林道を抜けて帰り道を進んでいると、ここでもまたとてつもなく素晴らしい景色が目に飛び込んできた。手前の日陰の景色とそこに延びる農道、その向こうで夕日を受けて光る山々の織りなす風景があまりにも美しくて、思わず足を止めてシャッターを切った。こんな景色、ウチの近所にも欲しいなあ(笑)。
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その後、どういうルートで帰ろうかと帰路を調べたら、たぶん高速が渋滞してるせいで高速道路と一般道の所要時間が30分しか違わなかったんで、「だったら下道で行ったらあっ!」って走り出したらまさかのぶどう峠経由(笑)!
空には徐々に雲が広がっていき、次第に闇に包まれゆくぶどう峠は、バイクはおろか車すら通らず、ヘッドライトが照らす範囲だけの視界を頼りに進んでいく、まさに苦行のような行程だったが、もはや俺も変なテンションになっていて、そんなことにすら楽しさを感じていた(笑)。
さあ、今年も無事紅葉の林道を堪能できたし、こんどはいよいよ冬の林道シーズンの始まりだが、まず行きたいところは決まってんだ。冬季閉鎖になる前に、冬枯れた景色を見に行くとするか。
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