冬の御荷鉾を走ろう
2025/11/29 群馬県・御荷鉾スーパー林道-A
 
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 展望台を後にして、西側ダート区間を目指す。そこまでの舗装区間でも、道を覆う冬枯れた木々の向こうに広がる青空の美しさに目を奪われ、ついつい停車してしまう。そりゃあそうだ、ここだって御荷鉾スーパー林道なんだから。
 
 この場所、いつもはこのカーブを抜けた先の視界が広がる地点で写真を撮ることが多いのだが(リンクは過去の写真)、今日はこの法面と反対側の木々に挟まれたその向こうに見える景色がとても印象的で、初めてここから撮ってみた。
 
 そして、そのすぐ先にある「天空の林道」、前回夏に来た時は、藪が生い茂りすぎていて立ち入るのを躊躇したくらいだったのだが、今日はその藪が刈り取られたのか、視界が復活している!
 
 せっかくなんで、ここでコーヒーでも淹れてゆっくりして行こう。今日はもともと、御荷鉾を抜けてそのまま二子山線にでも向かおうかと思ってたんだけど、もうこの時点で、今日は御荷鉾の往復だけでいいや、なんて気になっていたので、あとはもう気の済むまでのんびりするだけだ(笑)。
 
 この、他に物音のしない静かな空間の中に佇んでいる感覚がたまらないんだよねえ。それがこんな申し分のない青空の下でとあっちゃなおさらでしょ。
 
 さあ、いくらのんびりするって言っても、冬の山の日中は短い。そろそろ先へ進んでいこう。
 
 西側のダート区間入り口に到着。ここから7km先のダート終わりまで行って往復してこよう。
 
 午後を少し回った時間に入ったことに加え、東側よりも若干稜線から低い位置を通ることもあり、こちらの西側はすでに日陰の区間が多くなっている印象だが、東側とはまた異なる印象の景色のなかを走っていくのがまた楽しい。
 
 この屋敷山隧道の坑門も、落ち葉を纏った斜面に囲まれた姿が、この時期ならではの風情があってまた良いんだよなあ。
 
 日陰の中を伸びる道と、その外側に広がる日向の領域とのコントラストの美しさについつい見惚れてしまう。
 
 ときおり日向に出た時に、その太陽の光の暖かさを身体に受け、より際立つ冬の空気を感じながら極上のフラットダートを進む。
 
 これ、日陰の岸壁の向こうで、陽を受けて光る紅葉に目を惹かれて思わず撮ったもので、まるで照明のように輝く葉が本当に綺麗だった。写真はできるだけこの場の印象に近付くように現像してみたんだけど、ここで見た空気感が少しでも伝わるといいんだけど・・・。
 
 自分でも何がそうさせるのかはよく分からないのだけど、この季節の日陰の中から、その外側の日の当たる場所を見る光景に、何故かとても惹かれてしまうんだよな。ええい、伝われ(笑)。
 
 なだらかな斜面が緩やかに道と連なる、その一面に敷き詰められた落ち葉が、西日に照らされて暖かな色彩で周囲を包み込む。これもまたこの季節の見せる美しい景色のひとつだ。
 
 そんな景色を堪能していたら、あっという間にダート区間の出口に到着。
 
 さあ、あとは管理棟側まで往復して帰るとしようか。
 
 暖かみも感じさせつつ、どこかほんのりと寂しさも漂うこの冬の林道風景がたまらなく好きだ。
 
 舗装区間に戻ると、、恐らく食害から保護するためと思われる袋をかぶせた苗木が立ち並ぶ場所が目に留まって思わず写真に収めた。全くそのような意図はないはずだが、どこかしらインスタレーションのような雰囲気を感じてしまった。
 
 八倉峠の崩落地点まで戻ると、往きにはまだ日向だった場所が、もうすっかり日陰に包まれていたが、その向こうに見える明るい山々とのコントラストがとても美しかった。これ、今回かなりお気に入りの1枚。
 
 日向の中を伸びる幅広の砂利道を進み。
 
 冬枯れた木々の影に絡み付かれ。
 
 低い位置から照らす太陽に背中を押され。
 
 冬季閉鎖まであと僅かとなった御荷鉾の景色を、これでもかと目に焼き付けながら走っていく。
 
 今年はこれで最後となる御荷鉾ツーリングを、こんなにいい天気の中で走れたのが本当に嬉しい。
 
 ここも、この季節に来ると必ず写真を撮る地点だ。路上を斜めに横断する幹の影がとてもフォトジェニックだ。
 
 そして、ここの脇には東屋がある。
 
 ここで本日2回目の山ラーにしよう。これを食べたら帰ろうねえ。
 
 日向の暖かな景色も。
 
 日陰の中の青味を帯びた景色も。
 
 そのどれもが、この季節ならではの趣を感じさせる素晴らしい景色だ。
 
 今日、改めて思った。この御荷鉾スーパー林道、どの季節に走っても素晴らしい景色を見せてくれるが、その中でも、俺はやっぱり冬の景色が一番好きだ。この冬枯れた景色のどこにそれだけ惹かれてしまうのか、自分でもうまく言語化はできないのだけれど、そう思わせる何かは俺の心の奥底に確かに存在しているようだ。
 
 往きにも立ち寄ったこの場所も、沈みかけた低い太陽が放つ光に照らされた空間が、1日の終わりを感じさせるようだ。
 
 さあ、ダート区間もあと僅か。
 
 今年最後の御荷鉾を噛み締めて進んでいこう。
 
 そうだ、往きには立ち寄らなかったけど、せっかくだから山の神の丘展望台にも寄っていくか。
 
 おお・・・ここも、最近は手前の木々が成長して景色を覆い隠し始めていたのだが、葉が落ち切ったこの季節は眺望が復活しているようだ。
 
 そういえば、ここには双眼鏡が設置されているんだけど、そうだと思って、双眼鏡のレンズにカメラをくっ付けて景色を撮ってみた。
 
 おー、意外としっかり撮れるもんだな(笑)。
 
 そんなこんなで、気が付けばもう夕暮れどきだ。今日は御荷鉾の往復だけでいいや、なんて思いはしたけど、この時期にこんなペースで走っていたら、たとえ他の林道にも行こうとしたって、着く頃にはもう真っ暗だよ(笑)。
 
 そこから程なくして、ダート区間が終了。今年もありがとう、御荷鉾スーパー林道。また来年、冬季閉鎖が明けたら会いに来るよ。
 
 で、あとはもう真っ直ぐ帰るだけだと思っていたのに、途中で見えた沈みゆく夕陽が美しくて、まだこんなことをしていた(笑)。
 そして、これが2025年最後の林道記録となります。これを書き終えた今はすでに年が明けていますが(笑)、2026年も引き続き林道ナノレカワ線をよろしくお願いします。