前回走った群馬県桐生市の林道群、どれもとても雰囲気の良い林道で、さらには初めて走るエリアということもあって、とても楽しく走れた印象が残っていた。そして、前回のエリアに程近い場所にも幾つかの林道が点在しているらしいということで、今回も桐生市の林道へと向かうことにした。どんな林道たちが待っているのか楽しみだぜ!
ちなみに今回、地域によっては緊急事態宣言も出ている期間ということもあり、食料の買出しなどは事前に済ませ、道中はコンビニすら寄らず、誰ひとり顔を合わせずにひたすら山の中だけを走ってきた。感染対策という意味において、理論的には日常生活よりも安全なツーリング。これなら何も文句あるまい、わっはっは。
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本日最初にやってきたのは、新里町にある林道大久保線。今日目的とするエリアは、前回走った梅田エリアから、国道122号を挟んで北西側に位置している。今日はこの新里~黒保根エリアに散らばる林道を巡っていく。
ちなみにこの地点に起点標識の類は見られなかったが、すぐ脇に立つ保安林の看板にしっかりと路線名が書かれていた。
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序盤は、フラットダートに射す木漏れ日が綺麗なこともあって、なかなかいい感じじゃん、なんて思いながら走っていたものの・・・。
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次第に鬱蒼とした竹林に囲まれた景色に変わってきた。
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道自体も勾配にこれといった変化も無く平坦に延びている。うーん、こう言っては何だが、林道と言うよりもそこらの裏山の道、といった雰囲気が・・・(笑)。
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道沿いには、いくつかの砂防堰堤が見えた。きっとこれらを管理するのがこの道の主な用途なんだろう。
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そのうちに道は緩やかな下り勾配に変わった。ここでも砂防堰堤が見えるが、こちらはコンクリートの風合いから見てもまだまだ新しいもののようだ。
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それにしても、うーん・・・やっぱり裏山感が・・・ザリガニ釣りでもできそうな雰囲気だ(笑)。
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やがて、起点から1.2kmほどで道が分岐しているように見える地点に着いた。直進する道はすぐ先で泥がヌタった路面となり、右に逸れる道は急勾配で下っているようだ。
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BAJAを停め、とりあえず右に下る道から覗いてみるが、いかにも妖しそうな雰囲気・・・。
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う、あかん、これは車道ではない・・・。いや、もしかしたら過去に車道だったこともあったのかもしれないが、少なくとも現状では徒歩で辿るのもツラそうに見えるので早々に引き返した。
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分岐まで戻り、続いて直進する道へ。ヌタった地点には排水溝のような溝も掘られ、これだけ見ても明らかに車道としての機能はとうに破棄した様子だが、その奥には駄目押しとでも言わんばかりに、路上に獣を捕らえる檻が置かれていた。
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その檻のすぐ奥で、右に下る道があったが、そこにはチェーンゲートが掛けられ「立入禁止」と書かれた小さなプレートが下げられていた。「立入禁止」ったって、どうみてもそのゲートの先のほうが外の世界のように見えるんだけど。それともこの先は私有地だったのかな?ちなみにこのプレートの裏側には「通行止」と書かれていた。こっちはこっちで「通行止」と言ったところで起点からは普通に入って来れちゃうんだけど(笑)。
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そして、直進する道もすぐに、ひとつ上の写真に見えている貯水池へと下る道に続いて終わっていた。もうわざわざここまでBAJAでくる必要はないな・・・。
取り立てて見どころの無い林道ではあったけど、途中ではシカとニホンカモシカを1頭ずつ見かけた。人里に近い印象の林道だったけど、あんな野生動物が普通にうろついているのは意外だった。
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大久保線を引き返して次の林道へと向かう途中で、印象的だったので停まって撮った1枚。大久保線の起点の手前には民家もあったので「人里近い」という印象を持っていたけど、意外と高いとこまで上ってきてたんだな。
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続いてやってきたのは、黒保根町にある林道広仁田支線。県道70号線から分岐しているのに「支線」とはこれ如何に?まあ、単にこの県道が林道由来ってことだろうけど。
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その広仁田支線の路面はというと、万沢林道の直線ストレートを思わせるようなフラットダートが延びている。
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・・・と思ったものの、その直線ダートを僅か100mほど進んだところで、チェーンゲートによってあえなく閉鎖されていた。その奥は造成地のような盛土の地形が見えているが、この林道はいったい何のためのものなんだろう?
とりあえず、これ以上進めないものは仕方ないので引き返そうと思ったのだが、この地点からよさ気な未舗装路が分岐していたので、せっかくならちょっと入ってみよう。
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おっ、おおお?なんだここは?左手の斜面にはソーラーパネルが見えるものの、広々とした空がなかなかいい雰囲気じゃないか。
そのままこの道を進んで行くと、やがて路面がガレた地点に出たのだが、ほぼ山の消えかけたリアタイヤで頑張ってそこを越えると・・・。
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おおお、なんだここは!?先程よりもさらに広々とした斜面が広がり、まるで牧場のような開放感だ!あまりに広々としているので、もしかして入ってきてはいけない場所ではないのか、なんて一瞬戸惑いすら感じたものの、とくに立ち入りを制限するようなものは一切見受けられなかったのでたぶん大丈夫だろう・・・(笑)。
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とにかく、ここをこのまま上っていけば元の県道に合流しそうな雰囲気ではあったのでそのまま進んでみよう。
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予想通り、無事元の県道に出たが、その隣に別の道が分岐している。その脇に立っていた標柱を見ると・・・。
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お!ここ、ちょうど次に向かおうとしていた田沢(梨木榆沢)林道だ!なんかちょっと嬉しい(笑)。
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起点の標柱の感じだと、ここは国有林林道のようだが、起点にはとくにゲートは設置されてはいない。とりあえず行けるとこまで行ってみよう。
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少し進むと、道の脇に広々としたスペースのある場所に出て、その奥には東屋も見えている。
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おおお!なんだここは!めっちゃいいじゃん!道の周囲は新緑に囲まれ、あまりの爽快感にちょっとテンション上った(笑)。
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東屋の脇にあった石碑によると、この辺りは「水源の森」として整備されているようで、それもあって国有林林道といえどもこうして一般に開放されているのかもしれない。
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おおお!めっちゃいいじゃん!道に沿って立ち並ぶ木々の向こうに、遠くの山々の稜線が連なっている。
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道を覆う木々は自らの影を路上に落とし、陽射しを遮ることなく青空を透かして見せている。
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いやー、すばらしいな田沢(梨木榆沢)林道!新緑に彩られた道が美しすぎて、さっきから少し走ってはすぐに停まって写真を撮っているのでちっとも先に進んでいないぞ(笑)。
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新緑に包まれた、こんな蛇行した線形も最高じゃないか!
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道は緩やかな下り勾配で、少しずつ標高を下げて奥へと延びていく。
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うおお、爽やかだ!爽やか過ぎる!これはたまらんばい!!
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しばらく進むと、進行方向からこちらに向かって、道に沿って流れてくる川がすいぶんと接近してきていた。
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そのすぐ先、起点から約1.7kmとなる、川を渡る橋の手前でゲートが閉じられていた。さすがに国有林林道だけあって、最後まで開放されているということはなかったが、2km弱も走れるのは御の字ではないだろうか。しかもこんなに美しい景色に囲まれているとなればなおさらだ。
ここには1台、無人の車が停まっていたが、きっとこのゲートの奥で関係者が作業でもしているのだろう。
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その橋のすぐ脇では、清らかな水が堰堤を流れ落ちている。ここで昼飯にするのも良さそうだけど、とりあえず引き返して次の林道へと向かってみるか。
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県道70号線へと戻りさらに奥へと進み、次にやって来た猿川林道は、こちらも国有林林道で残念ながら起点からゲート閉鎖。あうう・・・。
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次の林道へ向かおうと、県道をさらに奥へと進んでくると・・・。
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え?進入禁止!?あれ、俺、この先も道なりに進んで次の林道へいけると思い込んでたんだけど、どうなってるんだ??
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看板によれば、この行った葉森林公園となっているようだ。んー、なんか俺勘違いしてきちゃったのかも・・・?仕方ない、今来た県道を引き返すしかないか・・・。
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ま、どうせ引き返すなら、次の林道までは少し距離もあるし、さっきの田沢(梨木榆沢)林道のゲート脇の堰堤で飯にしようと思い、もう一度ここまでやって来た!ちなみに、あの奥に見えているのがゲートの先に続く橋だ。
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で、最初は堤体の上に腰掛けてお湯を沸かしてたんだけど、あと少し上流に行くともっと景色が良いことに気づいて移動してきた。
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上流側を振り返るとこの景色!もう文句なしじゃねえか!最高のランチタイムだ!
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あまりにも気分が良くて、もう少しゆっくりして行こうと思ってコーヒーも淹れて少しのあいだここで寛いだ。
ここで休憩していると、林道の奥から3台ほど関係者の車が降りてきて、ゲートを開けて通過していったが、最後の一台がこちらに気づき、(何かいるぞ??)的な視線でしばらくこちらを見ていたが、情況を理解したのかそのまま通過して行った。何にも言われないで良かった・・・(笑)。
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天気もいいし新緑も沢水も綺麗だし、やっぱりここで昼飯にして良かった。この田沢(梨木楡沢)林道自体もとても雰囲気の良い林道と言うこともあってすっかり満足しちゃったけど、そろそろ次の林道へ向かって出発しようか。これから向かう林道もどんな道が待っているのか楽しみだ。
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②へ続く。
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