ようやく梅雨が明けたぜ!ってことで、さっそくどこかへ走りに行きたいところだが、相変わらず埼玉の林道は満足に走れるところもなく、まともにダート林道を走りたいと思ったら県外へ出るしかないのが現状で、それならと、一昨年の春に行ったきりだった山梨の林道金ヶ岳線に行ってみようと思いたった。
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今日も前回同様、中央道経由で韮崎ICまで一気にやって来た。それじゃさっそく行ってみよう!
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本日最初にやってきたのは、茅ヶ岳林道。ここは、金ヶ岳線も分岐する林道前山大明神線に接続している林道で、前回もこの先の終点は見かけて気になっていたものの、結局走らずじまいだった林道で、今回が初走行となる。今日はここを経由して金ヶ岳線へと向かおう。
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ちなみに、この地点は十字路となっていて、後ろを振り返るとこちらにも未舗装路が延びている。恐らく市街地方面へ下るだけの道だとは思うが・・・まあ、今日のところはパス。
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というわけで早速、茅ヶ岳林道を進んで行こう。起点からすぐに路面は未舗装となっている。
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路面はそこそこ走り易い状態が続く。それほど広くない道の両側から押し寄せる、夏の緑にむせ返りそうだ。
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起点から500mほど進んできたところで、左手に分岐が現れた。ははあ、ここだな、まあもさんが言ってた支線は。んー、でもなんか様子が怪しい・・・まずは歩いて見てみるか。
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う、うげえ・・・道は両側から道を覆い隠すように藪が生い茂り、路面には洗掘が出来てしまっている。もう少しだけ歩いてみたものの、この先も状態は変わらないようだったので引き返した。ごめん、まあもさん。ここに入るのは無理(笑)!ってか、改めてまあもさんのレポを見返してみたんだけど、僅かひと月半で状態が変わりすぎだろ・・・。
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そんなわけで大人しく茅ヶ岳林道本線を進みますよ・・・。あの分岐から先でちょっとだけ路面が荒れてる感じのところもあったけど、特に走行に支障があるようなものではなかった。
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あまり頻繁に車両の通るような道ではなさそうだけど、こんなところの緑なんかはちょっといい感じだな、と思った。
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しばらく進むと、道の脇の擁壁に小さなプレートが埋め込まれているのを見つけた。
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お、この茅ヶ岳林道の銘板だ。そういえばここって、「茅ヶ岳林道」が正式な路線名なのかな?山梨県の県営林道通行規制情報のページにも記載されていないけど(まあ、それを言えば金ヶ岳線もなんだけどね)。
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そのすぐ近くの木には、こんな張り紙もあった。これは恐らく、林道を外れて斜面に分け入るような行為を差しているんだとは思うが・・・。
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なんでこんなところにこんな立派な標識が?と思ったが、ここから右手に1本の支線が分岐している。確かにこの標識があるのはありがたいが、これを頼りにする人はいったいどれだけいるのだろう(笑)?
りんさんの山梨の林道辞典によると、ここを入っても結局前山大明神線には出るようだが、とりあえず今日はこのまま本線を進もう。
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中央道を走っているときはずっと快晴だったのに、林道に着いた頃から空は薄曇になってしまっていたのだが、ようやく少し日が差してくるようになった。木々の間からこぼれ落ちる木漏れ日が綺麗で思わず停車。
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あれ、全く記憶にないけど、こんな立派な橋があったんだ。
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前山大明神線をしばらく進み、ようやく林道金ヶ岳線に到着。前回来たときは、まだ冬季閉鎖明け直後の、緑が芽吹き始めたばかりの季節だったが、夏本番となったこの季節には、どんな景色を見せてくれるだろう。
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ただ、頭上にはまたしても雲が漂い、陽の光を遮ってしまっている。雨を降らせるようなものではなさそうだが、なんとか流れていってくれないものか・・・。
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ただ、序盤のこの辺りは単に山の日影になっているだけのようで、前回は往復したときに、日が差す前と後で、まったく違った印象になったのを覚えている。
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ここなら見渡す北杜市の市街地は、綺麗に晴れ渡っている様子が見て取れる。こっちの林道のほうも晴れてくれよ・・・。
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その先でカーブを曲がると、陽に照らされたストレートの区間へと入る。この直線ダートはとても印象に残っていて、下り勾配の道を駆け下りていくのが気持ちいいのだ。
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超絶フラットな路面を進んで行く。ただし、場所によっては砂利が滑りやすく感じるかも。
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ここは、かつては道の外側の景色が一望できる展望区間だったが、その路肩の木々も年々成長を続け、数年前に各サイトなどで見ていたような見晴しからはだいぶ雰囲気も変わってしまった。こういう変化を見ると、やはり林道は生き物なんだなあ、と感じる。
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さらに先を進む。道を囲う木々は、前回来たときの印象からはガラッと姿を変え、色濃い夏の緑に覆われている。
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金ヶ岳大橋までやってきた。平成23年に、この橋の竣工をもって晴れてこの金ヶ岳線が全通したという。
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この金ヶ岳大橋、幅員自体はそれほど広くないので、バイクと一緒に道の外の景色を入れて撮るのはなかなか難しいが、今回も頑張って撮ってみた(笑)。遠くに連なる山々も、空の青に溶け込むようなグラデーションが実に美しい。
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ここから見える緑と木漏れ日はとても美しく、入って行きたい気持ちも無くも無いが、実は前回この奥で、写真を撮るために停めていたBAJAが、地盤が緩くて勝手に倒れてしまい、引き起こすのに苦労してあまりいい印象がないのだ(笑)。それに、今日のこの空の様子だと、この陽射しもいつまで持つか分からないし、今日はこのまま本線を先へ進もう・・・。
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そうこうしているうちに、またしても空が陰ってきてしまった。
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ここも開けた景色が印象的で、ちょうど陽が出てきたので停まってカメラを構えた途端にまた雲に陽射しを遮られ、再び陽が出るまで少し待って撮った写真(笑)。
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このときに、上空の様子をパノラマで撮ってみた。遠くの方は雲も切れて晴れ間が出来ているのだが・・・どうやらこの金ヶ岳の上空だけ雲が集まってきてしまっているようだ。
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ああ、せっかくなら陽の光を浴びて走りてえぜ(笑)!
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この付近の区間は、道の外に開けた景色が多く、ここは前回も停まって写真撮ったっけなあ、と思いながら停車してみると・・・。
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その足元に、ホタルブクロが咲いていることに気づいた。へえ、ここってこの季節に来るとこの花が見られるのか。淡い紫を纏った、和紙のような質感の花びらが慎ましさを感じるようで、好きだなこの花。
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そしてここは、前回来たときに昼飯にした地点だ。なぜまたここで停まったかというと・・・。
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1体の石仏が置かれているのだ。前回、飯を食いながら周囲を見回していたときに気づいたのだが、何故こんなところに石仏がいるのか不思議で仕方なかった。今日は、あの石仏について何かしらの情報が得られないかどうか、あの下まで行ってみようと思う。ただ、この地点の直下は斜面が急すぎてここから下ることは出来なさそう。そう思って周囲を見回すと、この先のカーブの突端から下ることが出来そうだ。
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というわけでBAJA君、ちょっとそこで待っててね。
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緩やかな斜面を少し下ると、その先は杣道のようになっていた。かつては木を切り出すためにここを使っていたりしたのだろうか。
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そこを歩くと、すぐに石仏の前に辿り着いた。周囲を見回してみたが、石碑の類や台座にも文字情報のようなものは一切見つけられず、結局ここまで下りてきたものの、この石仏が何故ここにあるのかは分からずじまいだった。それでも、ずっと気になっていたこの石仏を目の当たりに出来ただけでも良かった。
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かつてここに仏閣があったような感じもしないし、恐らくはこの山での林業の安全を祈願するために置かれたもの、とかではないのかなとは思った。この穏やかな表情からも、そんな想いが伝わってくるような気がするのは気のせいではないだろう・・・。
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そこを過ぎると金ヶ岳線ももうすぐ終了。前回来たときは、あまりの景色の素晴らしさと清々しい晴天も相まって、この先の林道奥山線と林道樫山小森川線も合わせて往復したんだけど、今日はこの空に広がる雲が気がかりで、この辺りでもたもたしてるうちに雨でも降ってきたらいやだなと思って、今日はこのまま奥山線経由で先へと進むことにした。
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Aへ続く。
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