紅葉の中津川林道へ
2024/11/17-@ 埼玉県秩父市・中津川林道
 
 どうも、ナノレカワです。
 しかし今年は紅葉の時期の見極めが難しいっすねえ。去年一昨年と続けて紅葉を見に行っていた、群馬の秋鹿〜万沢林道も、例年より紅葉するのが遅いうえに色付きもいまひとつ、なんてハナシも聞いてたし。まあ、今年は前回行った湯の丸高峰でかなり満足は出来ていたのでいいかな、なんて思っていたら、どうやら奥秩父の中津峡の紅葉が良い感じになっているらしいじゃないか!今日は天気もそこそこ良くなりそうだし、よし、そんじゃあちょっくら行ってみっか!
 
 国道140号から県道210号中津川三峰口停車場線に入って、この先の中津川林道を目指す。目の前の山肌は、事前情報通り紅葉が鮮やかな色彩を見せている。いまから行くぞ、待ってろ中津川林道!
 
 一気に森林科学館前まで走り、ここで儀式のようにお約束の一枚を。
 
 俺は毎年の林道ツーリングで、ひとつだけ必ずやると決めていることがある。俺にとっての掟ともいえるそれは、年に一度は中津川林道に顔を出すということ。今年はすでに、夏に川上牧丘林道経由で三国峠には行っているので、その決めごとは済んでいるのだが、やはりこちらの起点側の通行可能区間も走っておきたいし、紅葉の便りを聞いてしまってはなおさらだ。
 
 こまどり荘を過ぎると現れる、「村道中津川線(17号線)県道昇格早期実現」と書かれたこの看板。「村道」と書かれているとおり、ここがまだ大滝村だった頃からずっと存在しているのだと思うが、県道への昇格はなかなか難しいみたいだね・・・。
 
 まだ舗装区間だけど、周囲はすでに温かみのある色彩に包まれている。た、たまらん!これを求めてたんだよ俺は!
 
 そしてようやくダート区間へ。今年も来たよ、中津川林道!
 
 鮮やかに色づいた木々が、前方から照らす太陽の光を吸収し、自らが発光しているかのような輝きを放つ。やはり今日来て良かった・・・!
 
 事前の週間予報だと、今週末は土日とも曇りの予報だったんだけど、直前になって、今日の午前中は晴れ間が出るとの予報に変わって、それならとやってきたけど、正直ここまで快晴に恵まれるとは思わなかった。今日はそんなにあちこち走り回るつもりもないし、行きたいところは太陽が出ているうちに回り切れるだろう。
 
 太陽に照らされて、もみじの紅い葉もこれ以上ないくらい鮮やかに見える。紅葉の季節に中津川林道に来るのはもう4年ぶりになるのだが、この景色を見ると、その長さを感じないくらい馴染みのある景色なんだよなあ、と感じる。
 
 そして、今回もまたあっというまでゲート地点に着いてしまった。柔らかな色が包む景色と、落ち葉の積もる路上に、斜めから差す光が落とす木々の影。冬を間近に控えた、このひっそりとした空気感。とても良い・・・。この写真、今回撮った中でもお気に入りの一枚なのだ。
 
 いつもはバリケードのところで引き返すんだけど、今日はゲート手前まで来てみた。
 
 すると、以前このゲートに取り付けられていた張り紙が無くなっていることに気づいた。「侵入者を発見した場合は関係機関へ通報する」なんて物々しい文言が書かれていたけど、それが無くなったからと言って、立ち入りの制限が解除された訳じゃない・・・よね?
 
 ああ、せっかくこれだけの紅葉に染まった中津川林道、せめて信濃沢橋のゲート地点まででもいいから、ここから先の区間も通れるようにならないものか。前回通行止めとなってしまってからもう丸5年が経ってしまった・・・。
 
 まあ、それを行っても仕方ない。今日はせっかくの中津川林道をもうちょっとぶらぶらして行こう。
 
 紅いもみじと青空のマッチングが素晴らしすぎる。正直今日はここまで良い天気になるとは思っていなかった。こんな青空の下で紅葉真っ盛りの景色が見られたことが嬉しすぎる!
 
 そろそろどこかで山ラーにしたいなと思って、良さげな場所を探しながら走っていると、ちょうど道沿いの木々が途切れたところから川を見下ろす場所があった。
 
 よし、今日はここで1食目の山ラータイムじゃ!
 
 ちょっと引いてみるとこんな感じの場所。中津川が普通に通れていた頃は、こんなところで飯にしおゆなんて思ってもみなかったけど、通行止めとなって通行量が減ったいまでは、こんな場所に腰かけて山ラーするのも悪くない。
 ただ、そうは行ってもさすがの中津川林道。こうしていても、背後をバイクがぽつりぽつりと通り過ぎていく(笑)。
 
 そして今日は、先日買った砂防コーヒーも初めて持ってきた!今日はルワンダナチュラルだ。「山の果実」と書かれているだけあって、普段飲んでいるコーヒーとは比べ物にならないくらいのフルーティーな香りがとても美味い!
 今日は砂防堰堤の前で飲むことは叶わなかったけど、この川沿いに砂防堰堤はあるのでまあいいだろう。次こそは(笑)。
 
 お!飛行機雲だ!青空に伸びていく飛行機雲、やっぱりいいよなあ。
 
 紅葉も綺麗だし、んー、至福の時・・・。
 さて、腹も満たされたし、もうちょいぶらぶらしてくかあ(笑)。
 
 そういえば、この場所は以前も紅葉の時期に来たときに、この木の手前にあった旧制標識ともみじの組み合わせが印象的で写真に撮っていたんだけど、今回その標識が無くなっていることに気づいた。え、いつ無くなったんだろう。支柱だけは残っていたけど、ということは、あえて標識だけ取り外したということなのだろうか?うーん、残念・・・。
 
 橋の欄干越しの紅葉も良い・・・。
 
 紅葉の色素が溶け込んだかのような空気の中に佇む。一年のうちのほんの僅かな期間にしか味わえないこの感覚が味わいたくて今日ここまで来たんだ。
 
 日影から見る、光るような鮮やかな木々も美しい。
 
 そんで、せっかくこの時期に来たのなら、久しぶりに武州中津川森林鉄道の路盤跡でも見て行こうか。
 
 いやあ、これもまた素晴らしいな・・・黄金色に輝く木々に包まれた路盤跡を、積もる落ち葉を踏みしめながら歩いていく。
 
 ただ、最近やたらと熊出没のニュースを耳にするせいか、なんとなく奥まで進むことを躊躇してしまった。
 
 地形的に、奥まで入ってくると日影になってしまうこともあったかもだけど、今日はこの辺で引き返すとするか・・・距離にしたら全然大したことないんだけどね・・・。
 
 トンネルを進んだ反対側は、明るい日差しが石垣を照らしていた。あの路盤上でラーメンってのも良かったかもしれないな。
 
 それじゃあそろそろ引き返すとするか。久しぶりに紅葉の季節の中津川林道に来たけど、短い通行可能区間にも関わらず、とても素晴らしい景色を見ることができた。やっぱり中津川大好きだなあ、俺・・・。
 
 さて、こまどり荘のところまで戻ってきたけど、ここでひとつ、あるものを見ていただこう。
 
 いまではすっかり釣り場の幟の支柱にされてしまっているが(笑)、古い1本の鉄柱がある。
 
 これが何かと言うと、中津川林道がかつて有料林道だった頃の、通行管理所のゲートの支柱なのだ。
 
 

『大滝村誌資料編写真集』 秩父市(平成23年発行)より引用 
 これは以前も紹介したものだが、有料林道当時の中津川林道通行管理所を写したものだ。その管理署の脇に下りているゲートの支柱が、先ほどの写真に写っていたもののようだ。その奥に写っている平屋の建物が今も残っているのも確認できると思う。
 その後、中津川林道は1982年に無料開放されているが、そこから40年以上経った今でも、この遺構が残っているというのは嬉しい。まあ、幟の支柱として使われている限り、今後もここから撤去されることはないだろう(笑)。
 
 これは、森林科学館に貼り出された林道通行情報。3路線とも通行止めなのはわかっているんだけど、つい見ちゃうんだよね・・・。
 
 今日走った区間だけでもかなり満足は出来たけど、ああ、やっぱり早く三国峠まで抜けられるようにならないかなあ。あのゲート先の景色のすばらしさを知っているだけに、再びあの先へ行きたいという気持ちは募るばかりだ。
 
 神流川出合の出合トンネルまで戻ってきた。
 
 (↑この写真は行きに撮ったものなので日影になってるけど 笑。)
 そういやこの奥は、上野大滝線も金山志賀坂線も通り抜けはできないけど、通行止め地点までは行けるはずだよな?もしかしたら紅葉も見られるかもしれないし、今日は全く予定に入れてなかったけど、久しぶりに行ってみるか。
 
 この区間は、地形の関係上日陰になる部分が多いけれど、それでも谷を挟んだ、一面を暖色に包まれた山肌が迫る光景は圧巻だ。
 
 程なく林道上野大滝線の起点に着く。
 
 そこからしばらく走ると、ようやく周囲が開けて日当たりの良い区間に出た。正直、ちょっと紅葉が見られればいいかなくらいに進んできたけど、ここまで来たんだからせっかくだしもうちょっと先まで行ってみるか。
 
Aへ続く。