中津川林道周辺散策
2024/11/17-② 埼玉県秩父市・林道金山志賀坂線~奥秩父もみじ湖右岸道路
 
①はこちら。
 
 そのまま先を進み、林道金山志賀坂線の起点までやってきた。今日はここまで来ることは考えてなかったけど、このまま行けるところまで行ってみよう。
 
 あれ、この林道起点脇にあった廃校の校舎、解体しちゃったんだ・・・。
 
 で、一気に進んでしまったが、その金山志賀坂線の通行止めゲート地点まで来た。なんとなくついでに走るくらいのつもりだったので、途中の写真を全く撮らずにここまで来てしまった。
 
 ゲート脇の看板には、来年1月末までの工期が書かれているけど、この工事が終わっても、まだ一般には開放されないんだろうなあ。ここが通り抜けできるようになると、中津川林道から県境を越えた林道二子山線まで一気にショートカットできるんだけどなあ。
 
 往きに全く写真を撮ってこなかったので、ここから戻りがてら道沿いの写真を撮っていこう。
 現在通り抜けが出来ないこともあって、車両の往来が少ないせいか、1車線分の道幅が確保されている舗装路も、路面は落ち葉に覆われ、僅かに露出したアスファルトがシングルトラックのようになっている。
 
 それでもこの日は、グループライドのロードバイク乗りや、ゲート前で引き返すのに難儀していたスポーツカーなど、そこそこの人影を見た。
 
 ここから見たヘアピンカーブがとても印象的だった。もう何年前になるか覚えてもいないが、以前この金山志賀坂線を通ったときは、道中の写真をほぼ残していなかったので、今日はどこを見ても景色に対して新鮮な感動を覚える。
 
 下からも撮ってみた。いつかこの金山志賀坂線が開放されたら、改めて全線通って記録に残そう。ただ、今後この道が、復旧工事後も一般に通り抜けの開放がされるかは分からないが・・・。
 
 そこから少し下ってくると、道沿いにニッチツ鉱山関連の廃屋が見られるようになってくる。
 
 その廃屋の脇にあった、かつてまといリスが描かれていたであろう看板。いまは錆びに覆われてほとんど読み取ることはできないが・・・。
 
 そういえば、昔に比べて道沿いの廃屋も数が減った気がするなあ。
 
 もちろん、こんな倒壊寸前で残っている廃屋もあったりするけど。
 
 ここは商店だった廃屋だ。以前は店の前の自動販売機も残っていたんだけど、どうやら撤去されてしまったようだ。
 
 道に面した割れた窓から中を覗くと、店内には什器が残ったままだった。さすがにこの中は依然と全く分かっていないようだけど、誰にも使われなければ何も変わるわけないよね。
 
 こちらは何の施設だったのかは分からないが、建物の脇のスペースは鉄柵が組まれ、立ち入れないようになっていた。
 
 建物の外壁には、こんな看板が残っていた。
 
 その建物の向かいには、旧道の橋台が見えた。
 
 こちらは廃屋に至る石垣で組まれた階段が非常に素敵で、歩いて登ってみたくなったけど、めちゃめちゃ怒られそうなのでやめておいた・・・。
 
 この区間、鉱山施設自体はいまだ現役だが、にも関わらずこれだけの昭和臭溢れる物件が剥き出しで連なっているのは、いまとなっては実に貴重だと思う。
 
 大黒橋まで戻ってきたが・・・ぬおっ!?
 
 うわあ!廃坑道!いままでここにあることに気づかなかった!中、どうなってるんだろう・・・。
 
 そこから上野大滝線区間を抜けて、県道210号線に入ったが、この道沿いでは素敵な砂防堰堤をいくつも見た。ただ、走りながらだと良さげに見えても、停車すると道沿いの木々に邪魔されたり、なかなか良い感じに写真に収めるのは難しかった。
 
 そんな中でも、結構いい感じに撮れたんじゃないかな、ってのがこの写真。紅葉に囲まれた砂防堰堤、なかなかいい雰囲気を醸してると思いません?
 あの堰堤の前とかで砂防コーヒー飲めたら最高だろうけど、さすがにこの下に下りられそうなところはないもんなあ・・・。
 
 出合トンネルを抜けて、国道方面を目指す。この区間に入ると、紅葉を撮りに来た多くの人たちで賑わっていた。
 
 俺も道の脇ん委停車してちょっとだけ撮ってみたけど、道の脇を流れる川と、川沿いに鎮座する大岩、それらを取り囲む紅葉が実にフォトジェニックだ。
 
 そして、国道からこちら側の県道区間では、いまも至る所で片側交互通行による復旧工事が行われている。中津川林道の復旧も待ち遠しいところだけど、もしかして、これらの工事が完了するまで中津川の復旧には着手しない(できない?)のではないか、なんてことを思ったり・・・。実際のところは分からないけど・・・。
 
 国道に出るまであと少しのところで、今日はこの塩沢もみじ橋を渡って、この対岸にある奥秩父もみじ湖の右岸道路を通っていこうと思う。
 
 これは、塩沢もみじ橋を渡った地点での一枚。
 実は、いままで中津川林道には何度となく走りに来ているのに、これから進む右岸道路はこれまで一度も走ったことがなかった。今日は中津川林道以外に特にこれといった目的もなかったので、だったらこの機会に走ってみようと思い立った。
 (で、進行方向は写真奥なのに、なんでBAJAがこっち側を向いているのかについては後ほど・・・。)
 
 走り出すとさっそく、対岸から見えていたメタルロード工法の区間が現れる。鋼材で支えられ、浮いたように伸びる道の姿が惚れ惚れするほどにカッコいい。こんな急峻な区間にも道を付ける手段を編み出す人間って、やっぱりすげえなあ。
 
 この道沿いでも、中津川ほどではないにせよ、ところどころで鮮やかな紅葉を見せていた。
 
 おや?ガードレールの外側に何やら道がありますね・・・?
 
 恐らく滝沢ダム建設時の工事用道路だと思うが、ちょっと下ってみますかね・・・。
 
 おっし!ここで本日2食目の山ラーじゃあっ!
 
 お湯が沸くまでの間、この道の先の光景を眺めていた。アスファルトの路面が水中に消えていくこの景色、ゾクゾクするよね・・・。
 
 湖越しの紅葉の景色を眺めながらラーメンを啜っていると、まだまだ時間的には早いが、ちょうとここに陽を落としていた太陽が山の影に隠れてしまい、すっかり日影となった。そろそろ続きを走りに行くか。
 
 道に戻って先へと進むと、程なく右手に分岐する、伸縮ゲートで閉じられた道があった。
 
 「この先、通り抜けできません」??えええ、気になるぅー・・・。
 
 この道からわざわざ山側に分岐するって、何のための道なんだろう?作業道かなにかの類だとは思うが・・・。
 
 ふと振り返ると、湖面の上流側が見渡せる場所があった。うねりながら湖に消えていく工事用道路も見えていて、なかなかいい光景だなあ。
 
 そろそろ国道をくぐるぞ。前方に見えている国道140号の中津川大橋は現在修繕工事中のようだ。
 
 この右岸道路は、このこまどりトンネルで国道の向こう側へ抜けていく。坑門には花と鳥の意匠が彫られている(それぞれ種類は分からん・・・)。
 
 反対側にはもみじと鮎?の意匠があった。
 
 トンネルを越えてさらに進むと、対岸には新遊仙橋が見えている。あんなに何度も通った道からちょっと離れただけなのに、見る景色全てが新鮮で妙に楽しいぞ。
 
 おお!あれは滝沢ダム!
 
 滝沢ダムをこの正面(いや、背面?)の位置から見るのもみちろん初めてだ。いつも目にする姿とはまた違って、ここからの景色もかっこいいねえ。
 
 そして対岸には、あれも工事用道路だと思うが、水中に吸い込まれるように消えていく道が見えていた。
 
 うおお!あっちはガードレールもある!さっき山ラーした道も良かったけど、水中に没するガードレール付きとは!萌え度が段違いに高い!ただ、さすがにあっち側は立ち入れなそうだなあ・・・(笑)。
 
 そんなこんなで、二十六木(とどろき)トンネルまでやってきましたよ・・・。
 
 ( ◜◡◝ ) 
 
(ಠ益ಠ)
 
ぜ、全面通行止!!!
 
 ぐおお!マ、マジかあ!だ、だったらそもそもこの道の入り口を封鎖しておいてくれよお!普通に通れるもんだと思ってここまで来ちゃったじゃん!
 
 まあ、思い返せばここに至るまでには、いくつかの展望台などもあって(実際来るまでそこに立ち寄っている人も見た)、そのために通り抜けは出来なくとも開放はしているということなのだろうが・・・。仕方ねえ、戻るか・・・。
 
 

 
 で、先ほど塩沢もみじ橋を渡ったところで使ったこの写真に戻ってくるわけでありますが、実はこの写真、ここに戻ってきたときに撮ったもので、だからBAJAが進行方向と逆を向いていた、というわけ・・・。
 で、ここに看板が写っていると思うけど、ここに書かれているのが・・・。
 
 そう、二十六木トンネル通行止のお知らせだったんですねえ・・・。
 もちろん、往きにもこの看板は目にしてはいたんだけど、こんな道の脇に、柵に平行に置かれてたもんだから、(以前通行止めの時に置かれた看板だけど、工事が終わって通れるようになったいまは、看板を道の脇に退けて通れるようにしてあるんだろう)と、自分に都合のいい解釈をして進んでしまってたんですわ・・・。
 まあ、通り抜けは叶わなかったけど、いままで見たことのなかった景色を見られたのは楽しかったけどね。それに、秩父市の「秩父市トンネル長寿命化修繕計画」によると、二十六木トンネルは令和5年3月の時点で、健全度評価でIIIの「早期措置段階」、対策区分判定も同じくIIIの「早期に対策」となっているので、このまま放置ということはなく、そう遠くないうちに修繕されて再び通ることができるようになるのではないかと思う。その時は改めて走りに来よう。
 
 (参考:秩父市トンネル長寿命化修繕計画 ←※注意、PDFです!)
 
 というわけで、塩沢もみじ橋を渡って国道まで戻ってきた。この時間になって空は薄曇りになってきたけど、ここまで快晴の中で走れたのは本当にラッキーだったし、久しぶりに中津川林道の紅葉を、僅かな区間ではあったけど楽しむことができて嬉しかった。あのゲートから先の区間も、いまのところいつになったら再開通するのかは全く見えないけど、諦めずにその日が来るのを待つよ俺は。
 
---------- おまけ ----------
 
 帰り道に、国道299号沿いの吾野にある西部秩父線の踏切に立ち寄った。
 
 ここに立ち寄った目的は、この踏切を渡ったところに立つ林道標識だ。
 
 それがこれ。林道坂本線の旧タイプ林道標識だ。
 先日、夏頃に録画したまま観ていなかった、秩父を舞台にしたTVドラマをみていたところ、この標識が映り込んでいた。思わぬところで現存確認となったが、次に近くに行くときは見て行こうと思っていたところ、たまたま今日通り道となったのでついでに見にきたのだ。
 
 俺が最後にこの標識を見たのはもう10年も前になるのだが、それと比べてTVに写っていたものは、以前見たものからだいぶ風化が進んでいたように見えた。特に文字部分は周囲よりも黒ずんでいて、映像を見る限り、文字の塗料が剥がれ落ちてしまったように見えていたが、実際は錆が塗料にサビが染み込んだ結果、黒ずんだようだった。
 
 とまあ、そんなわりとどうでもいい(笑)ことを確認しにきたというハナシでした。ここに来るのも10年ぶりとなったわけだけど、この脇にあるもう広津の林道、アズサズ線の奥にある石灰プラントの廃墟も久しぶりに見に行ってみたいなあ。でも、最近はやっぱり熊の出没が怖いんよねえ・・・(笑)。