早春の御岳山 2009/03/15 林道御岳山線とその周辺−秩父市〜小鹿野町の林道 |
久しぶりに気持ちよく晴れ渡った日曜日。こんな日に山に行かなきゃ絶対後悔するぞ!
ってことで今日は、こんな日に気持ちよく走れそうな林道ということで秩父市の林道御岳山線をチョイス。
R299から一気に秩父へと向かうが、3月の晴れた日とはいえ、谷合を走る体感温度はまだまだ真冬並み。真冬装備でも横瀬町に入る頃には体がすっかり冷え切ってしまう。早く気温上がらねーかなぁ、などと思いながらようやく県道37号線に到着し、林道の入口を目指す。
あー、やっと着いた!寒かった〜。ここからはダート路に一気にテンションをあげて走り出しますよ。
走り出して程なくすると、道の脇に「この先凍結 スリップ注意」と書かれた看板が立っているのだが、よく見ると枠のほうに何か貼ってある。
おお、すげえ!林道にもIT革命が!(古いよ)
いくつものコーナーを経て高度を上げていくと、途中、何ヶ所か路面がぬかるんだ地点が。
どうやら、えぐれた路面を埋めるために土を入れたようだが、昨日の雨でどろどろになてしまったようだ。林道に入ったばかりだが、いきなりBAJAと俺の足元がドロだらけに。
それにしても、今日は本当に良い天気。高度を上げていくと次第に視界が開け、どこまでも続く空の青が目に沁みる。
こんないい日に来れてよかったなぁ〜。な、BAJA君。
前回来たときもやはりこんな雲ひとつない青空だったけど、どうやら俺と御岳山とは相性がいいらしい。
なんてな。
やがて、御岳山トンネルを抜けて、この林道のハイライトとも言える区間へ。
今回もパノラマにしてみました。
前回来たときは無かったはずだが、法面がコンクリで固められ、そこに階段が造られていたのでよじ登って撮影。
他にも、前回は無かったガードレールが新たに付けられていたり、着々と整備は進んでいる模様。
相変わらずの絶景にうっとりしながら先へと進み、続いて途中で分岐する林道御岳山2号線へ。
うっすらと雪の残る奥秩父の山々にまたうっとり。完全に春になる前の、まだ空気の澄み切っているこの時期に来ることが出来て本当に良かった。
さて、今日はこのまま国道まで抜けずに、このあと小鹿野町へ行きたかったのでこの2号線まで来たところで県道側へ引き返すことに。
さっきよじ登って写真を撮ったコンクリの法面が見えます。
うーん、うっとりしすぎて何枚も写真を撮っちゃうなぁ。
県道まで戻り、さて、小鹿野へ行くかと思い走り出すが、御岳山線の入口からわずか数十mのところで林道標識を発見。
林道古池線、かな?
今来た方向から180度折り返すように道が延びているが、どこまで続いているんだろう。
と、ふと足元を見ると花が咲いている。
毎年この花を見ると、あぁ、春が着たんだなぁ〜と実感します。まだまだ寒いと思っていたけど、少しずつだけど確実に季節は移り変わっているんだな。
さっそく古池線を走り出すが、わずか200m程で御岳山線に接続して終了。
そういえばさっきこの分岐は見たけど、民家にでも続いているのかと思ったら、あんなところから繋がってたのか。しかし、こんなところにこんな短い林道が別に存在しているなんて、何か意味があるのかな?
と、ここで上の写真を撮っていると、御岳山線の奥のほうから黒いジェベルに乗った方が走ってきて、こちらへ寄ってきたので軽く挨拶をすると、
「もしかしてホームページもってませんか?」と話しかけてきた。
あ、はいそうです!と答えるが、突然の出来事にナノレカワうっとりどっきり。何でも、今日はこのサイトの御岳山線のページを見てここに走りに来たとのこと。自分の御岳山のページを見てくれてきた人と、この御岳山で出会うなんてなんという偶然。こんなことってあるんだなぁ。
何気に林道で自分のサイトを見てくれたという人と出会うのが初めてだったのですっかり舞い上がってしまい、ろくな話もできないまま黒ジェベルの方とお別れをし、自分は今度こそ小鹿野町へと向かう。今日は腹ごしらえに行ってみたい店があるために市街地へと向かうが、途中県道沿いに幾つか林道があるので、腹をグーグー鳴らしながらもついつい寄り道。
まず林道上野沢線。
道沿いには梅の花が咲き、春を感じさせる700m程の舗装路を経て終点へ。
↑こういうのあると助かります。ついつい走りすぎて民家の庭先まで行っちゃうこともあるんで(笑)。
続いて林道六葉線。
しいたけ栽培の盛んな道を進んでいくと、後半は未舗装路になり800m程で終点に。
次に林道中平線。
ところどころ民家の立ち並ぶのどかな舗装路を経て、やがて未舗装路に。
最後はぬかるんだ急坂の上で行き止まり。切り返すのに苦労した・・・。そういや、未舗装との切り替わりの地点に、チェーンが置いてあったような気がしたが、もしかして林道としてはそこで終わりだったのかな?
これらの林道を探索し、今度こそ小鹿野で腹ごしらえ。小鹿野といえば、そう、わらじかつですが、今日はあの某有名店ではなく違う店に行ってみることに。
焼肉レストラン東大門というこの店。小鹿野にはわらじかつを出す店がいくつかありますが、今日はお肉屋さん直営のこの店に行ってみます。
わらじかつ丼、800円也。味噌汁付きなのがポイント高し(笑)。
肉とタレの味も申し分なく、なにより某店のように並ばずに、すんなり入れるのがいい。意外と穴場かもよ?自分みたいに少しでも林道を走る時間が欲しいと、こっちのほうが都合がいいかも。ちなみにこの店には”メガわらじ”なんてのもあるらしい・・・。
帰りぎわ、店のお兄さんが「もう暖かくなっちゃいましたけど・・・」と笑いながら使い捨てカイロをくれました。さすがバイクで町興しの小鹿野町!ごちそうさまでした!
満腹になったところで、林道探索午後の部へ。県道37号線から分岐する県道367号線沿いの林道へ向かいます。
まずは林道大堤線。
コンクリの簡易舗装を経てわずか400mで終了。
追記:ここは大堤線ではありませんでした。詳細はこちら。
御岳山線から伸びている終点側と、いずれ繋がる予定の起点側区間です。
ここは起点に採石場があるらしく、道の脇には砂利が詰まれた山がいくつかあるのだが、それらの間を縫うように作業用の道が枝分かれしていて、ちょっと迷いながらもなんとか林道の本線を見つけて進んでいく。
ガードレールの向かい側、わりと近い地点に向かいの山が見える。大名栗の後半に近い印象を感じるが、視界を遮る木々が無いため広々とした雰囲気の道を上っていく。初めて入ってみたけどここもいい林道だなぁ。全線開通して御岳山線と繋がれば、このエリアだけでかなり楽しめることになりそうだ。
起点から2.2km程上がっていくと、重機の置かれた地点に行き着いた。今日は休工中らしいが、今まさに開設工事の真っ最中のようだ。
ここでバイクを降り、歩いて先へ進んでみると、すぐに開削中の地点が見えた。
道の谷側をコンクリートの壁で固めてあるが、そのすぐ先は道の開削もまったくの手付かず。この先、完全に開通するまでに、あと何年くらい掛かるんだろう・・・。
続いて林道高井原線。
起点から未舗装だが、300m程進んだ地点で、道がごっそりとえぐれた地点に出た。
写真では分かりづらいかもしれないけど、膝くらいの深さがあるんだよねコレ・・・。流水跡が広がったのだと思うが、こんなに酷くなるものなのか。しかも途中でこの溝が路面を横断してしまっているため、完全に通行不能状態。なのでやむなく引き返すことに。
次に林道譲沢線。
500m程の舗装路の先は、民家に行き着いて終わり。これってもはや私道じゃないのか・・・?
次、林道中尾線。
九十九折れの舗装路を1.6km程進むと道が未舗装に変わり、すぐに通行止めの衝立が。ここからバイクを降りて歩いて進むと、ガレた路面の先で、道がごっそりと抜け落ちている地点に出た。
写真じゃちょっと分かりづらいかも知れないけど、ここの土、どこ行っちゃったんだろう?
この先も道は続いているようだが、この林道はもうこのまま廃道化してしまうんだろうな・・・。
更に、この中尾線から分岐する林道中尾支線。
もう何年も車両の通っていないと思わしき舗装路で、500m程で終点に。
再び県道に戻り、更に奥へと進むと、景色もかなり山深くなってきた。
この県道沿いの林道も残すところあと一つ。県道を再奥まで行き着くと、林道小森線の起点に接続します。
地図を見るとこの道の先は行き止まりだし、サクッと終点まで行ってサクッと引き返すぞ。
幾つかのヘアピンを超えて高度を上げる道を進んでいくと、0.6km程で通行止めになっている地点に行き着いた。
まだ先は続いているようだが、道の脇を見ると、ナニやら書かれた立看板が。
お、ここから先は作業道なのか?・・・っていうか、何だか色々書いてあるなぁ。しかも、1人1000円って・・・。
よく読むと、どうも登山者向けに書かれているようでもあるが・・・?あー面倒臭ぇ、今日はもうここまででいいや。
と言うわけで、本日の林道探索はこれにて終了。空気が冷え込む前にさっさと引き上げるとするか。
3月とはいえ、まだまだ肌寒く陽の傾くのも早いしね。こんな細かい林道をまわっているだけでも、意外と時間を食うもんだな。あー、本格的な春が待ち遠しいなぁ。