2011年林道走り初め
2011/01/09 埼玉県東秩父村〜寄居町の林道 パート1
 
 いよいよ2011年が開けました。今年最初のツーリングは何処へ行こう?と言ってもこの時期、行くのは埼玉県内のマイナー林道探索と決まっているんだけどね。
 いつものように地図を見ていて、以前走ったときがわ町のエリアで、一本取りこぼしている林道があることに気付いた。更にそこから北に行くと、東秩父村から寄居町にかけて、未踏の林道が散らばるエリアがある。よし、今日はときがわから寄居にかけて、北上しながら未踏の林道を走り継いで行くことにしよう。

 この時期にしては暖かな気温の中(といってもじゅうぶん寒いけど・・・)、新年一発目にやってきたのは、県道172号線沿いにある林道芦田沢線。路線図を見ると、県道から分岐する橋の手前から林道となっているようだが。

 その橋を渡り、突当りを左手に折れると、すぐに道が二股に分かれる地点がある。どちらも行き止まりとなるようだが、目的の林道は右手に上って行く道のようだ。林道の起点も、厳密にはこの地点のような気がする。

 勾配のある舗装路を600m程進んでくると、ぽつぽつと民家の建ち並ぶ地点で行き止まりとなった。林道らしさの薄いこの道は、今ではすっかり生活道路として機能しているようだ。先に見える民家の庭先で、おじさんが焚き火をしながら、怪訝そうにこっちを見ているので、道の最奥までは行かずにここで引き返す。そりゃ、いきなり朝っぱらからバイクで来た男が道路の写真撮ってりゃ、何事かと思うよな・・・。

 終点から県道へと引き返す途中で、脇に逸れる未舗装路があったので入ってみる。今年最初の未舗装路、まさかとは思うが、こっちが林道の本線か?

 しかし、ダートに入ってすぐに道はシングルトラックになる。やはりこっちはただの作業道かなにかのようだ。しかもすぐ先では倒木で道が塞がれてるし。というわけでこの道は早々に撤収し、次の林道を目指す。
 

 ときがわ町を後にし、続いてやって来たのは、東秩父村の県道11号線沿いの安戸地区から少し奥へと入った場所にある、林道帯沢線。起点標識は見当たらないが、砂防指定地の看板のあるこの地点が起点のようだ。

 起点からしばらくは舗装路が続いている。どうせこのまま終点まで舗装だろうな、と思っていると、やがて予想に反して1.3km程の地点で未舗装へと切り替わった。そこそこ斜度のある砂利ダートを上って行くと、起点から2km程で終点となった。
 

 県11へと戻り、寄居方面に進んでいくと、やがて西へ折れる県11と分かれ、直進する県294へと入る。その分岐から程なく、県道から果樹園の集まる地区へと入って行くと、続いての目的地、林道堂平線が現れる。

 起点にはしっかりと標識が立っているが、これ、手書きで補修してあるよ・・・。恐らく、表面が風化して元々の文字が判別できなくなったが故の処置だろうが、こういうのって、標識を引っこ抜くわけにもいかないだろうし、やっぱりこの場で直していくのかな。

 起点から少しの間、畑の中を通る開放感のある区間を抜けていく。抜けるような青空に向かって、清々しい気分で高度を上げていく。

 道は次第に、冬枯れた木々に囲まれた区間へと入る。舗装路ながらも、柔らかな色彩に囲まれてなかなかの雰囲気。

 やがて、起点から2km程進んできたところで未舗装に変わった。やったぜ!しかも、その先のカーブの地点には標識が立っているのも見える。とりあえずダートとの境目の写真を撮ってと、さあて、奥のダートへと進んでいきますよおっ!

 ・・・しかし、あの地点から見えていた標識は、何のことはない、終点標識なのであった。
 そろそろ引き返そうと、BAJAをUターンさせ、ふと足元に目をやると・・・。

 幸い今日は発砲の音は聞いていないけど・・・さっさと立ち去るとするか。

 堂平線から県道へと引き返す途中、視界の開ける場所があったので思わず停車。この辺りは、割とこんな開放感のある場所が多く、単なる林道への往復路も気持ち良く走ることが出来る。

 再び県道に戻り、更に少し北上し、次の目的地、林道上ノ貝戸線へと向かう。地図によれば、県道との分岐から林道となっているらしいので、ここで一旦トリップメーターをリセットして先へと進んでいく。

 しかし、進めど進めど、道沿いには立ち並ぶ民家に沿って電線が引かれ、全く林道らしくない道が続いている。んー、ホントにこの道でいいのか?

 それでも、やがて電線も途切れ、いよいよ林道らしくなってきたと思い始めた頃、道の脇に立つ起点標識を見つけた。なんだよ、ようやくここからが林道か。

 起点標識を過ぎると、ようやく林道らしい雰囲気になってきた。後ろを振り返れば、木々の隙間から遠く市街地が覗いている。

 道沿いの斜面には、結構な本数の木が立ち並んでいるけど、その全てが葉を落とし、すっかりスカスカな山肌になっております。

 上ノ貝戸線の起点から2kmほど進んできた地点で、他の道に合流した。どうやらここは県道361号線のようだ。このまましばらくこの道を直進すると、二本木峠に至る。

 その二本木峠の脇から、麓に向かって降りていく道が延びていて、ちょっと景色が良さそうなので少しだけ進んでみると、皆野町方面の平地が広々と見渡すことが出来る。
 ここで昼飯にするのもいいかなと思ったんだけど、この脇には工房?のような施設が立っていて、明らかに私有地臭がプンプンなので、残念ながら引き返すことに。

 二本木峠を引き返し、途中のキャンプ場の脇にある東屋で昼飯を食べ、次の目的の林道を目指す。その途中で、新しく開設中の作業道を見つけた。どうやら笹山線という名前になるようだ。

 BAJAを下りて、起点から下りになる道を少し歩いてみたが、すぐ先で重機によって道が塞がれていた。ただ、起点から見下ろした感じでは、その先にももう少し道は延びているようだ。看板には、今年の3月中旬までの工期と書かれているが、その時点で全線開通となるのかな?ともかく、新しい作業道の開通が楽しみだ。

 その起点に立てられていた、工事の注意を促す張り紙たち。工事中の林道ではよく目にするものだけど、なんか妙なのも混ざってるぞ?

 「点検整備」って、何を整備されると申すか?

 ・・・24時間ぶっ通しで巡回なんてしてれば、そりゃそんな顔にもなりますよね。お疲れ様です、クリハラさん。

 開設中の作業道を後にし、県道を更に引き返していくと、またもや分岐する未舗装路がある。往きに見つけてたんだけど、ちょっとだけ入ってみるか。

 落ち葉と枯枝の散乱する道を100m程上って行くと、軽トラが止まっている脇に畑のような場所のある地点に着いたが、更にその先に延びている道から、一人のハイカーが歩いてきたので、邪魔にならないようにそそくさと引き返します・・・。

 一旦、上ノ貝戸線を引き返して県道まで戻り、次の林道へと向かっていく。

 県294から再び西側へと分岐する道を上り、続いてやってきたのは林道大宝線。実はここ、約2年前にこの起点まではやって来ているのだが、あのときは小雨のパラつくあまりの寒さに負けて、この先へは進まずに引き返してしまっている。すぐに再訪しようと思っていたのに、あれからもう2年か・・・ホント、月日の経つのは早いな。

 2年越しのリベンジとなる、特にこれといった特徴もない舗装路を淡々と進んでいく。

 起点から1.8km程進んでくると、他の道に合流するわけでもなく、峠になった地点で突然終点となっていた。このままこの先を進んで行くと、釜伏峠方面へ抜けるようだが、この先には今日の目的地は含まれていないので、ここで来た道を戻ることに。
 そして、県道からこの大宝線へ向かう途中に、あとで探せばいいやと思って端折ってしまっていたのだが、大宝線の起点の少し手前でもう一本、別の林道が分岐しているようだ。これから大宝線を引き返して、その林道を探しに行こう。

パート2へ続く。