冬になる前に・・・ 2011/10/09 長野県の林道‐@ 湯の丸高峰林道〜林道御林線〜林道東豊線 |
おはようございます。本日は長野県小諸市に来ています。 今日はこのチェリーパークラインの先にある車坂峠から分岐する湯の丸高峰林道へと向かう。高峰高原と湯ノ丸高原を結ぶこの湯の丸高峰林道、先日、『「別館」日本の酷道を行く』様で紹介されていて、記事によると林道がスキー場の敷地中を通っているので、冬になると道そのものが姿を消してしまうとのことだ。今の今までこの林道のことはノーマークだったが、スキー場に埋もれる道というシチュエーションもさることながら、景色もかなり良さそうで、冬になる前に走りに行きたいなあ、と思った。 |
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うん、走りに行っちゃえばいいんじゃね?というわけで、関越〜上信越道を走り継いで一気にやってきた。初めて走る林道へ向かうときのワクワク感って堪らないよね。 この先にある車坂峠に向けて、標高をほぼ2000mまで上げていくのだが、この辺りでは既に紅葉が始まっている。それにしてもここまで寒かったなあ。割としっかり防寒対策はしてきたつもりだったんだけど。先月まで暑ぃー暑ぃー言いながら走っていたのに、今年は特にそうだが、9月から10月にかけての季節の変化は本当に忙しない。 |
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平地の方向を見下ろすと、薄っすらと掛かる靄の中から、山が頭を覗かせている。空も真青に澄んでいるし、朝から気分は上々だぜ! |
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標高1973m、車坂峠に到着。ここからは登山道が延びているらしく、周囲は沢山のハイカーで賑わっている。このすぐ先にある分岐を左手に折れると湯の丸高峰林道となるらしい。 |
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ちなみに、タイトルには「長野県の林道」と書いたが、実はこの林道、ほぼ長野と群馬の県境に沿って延びていて、車坂峠からのスキー場内を通る区間は群馬県に入っているのだ。 |
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うお、なんだこれ!?分岐を入ってすぐに道はダートになるのだが、その道沿いにびっしりと乗用車が駐車してある。これみんなハイカーの車か?なんだか大弛峠を思い起こさせる光景だ・・・。 |
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しかし、駐車の列はすぐに途切れ、あとはただ、超が付くぐらいのフラットダートが延びている。周囲の山々もほぼ高さが揃い、そこから上にはひたすらに青空が広がっている。 |
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同じ地点から後方を撮影。この辺りは既にスキー場の敷地内で、道の上にリフトのケーブルが渡っているのが見える。ちなみにここ、アサマ2000パークスキー場は、林道の名前にもなっている高峰山が標高2000mを越えていることから「2000」と付けられたらしい。 路面を良く見ると、部分的に舗装の痕のような箇所も見えるが、かつて舗装化しようとしたことでもあったのだろうか? |
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スキー場と言う立地のために、道沿いにはガードレールなども無く、辺りはかなりの開放感に溢れている。この景色、空の青さとも相まって、文句なしの爽快感である!まだ走り始めたばかりだけど、やはり来て良かった! |
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やがて、最初のスキー場の区間を越えると、辺りはいかにも林道といった景色へと変わり始める。 |
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うおお、これまた素晴らしい!山肌の植生も2000mを越える標高の所為か、さほど背の高い木が多くはないので、道からも辺りの景色を広々と見渡すことが出来る。このいかにも山岳林道といった趣き、堪らないぜ!方角的には、2枚上の写真にも映っている山の方向へと向かっているのが分かると思う。 |
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・・・広々見渡せると思って、せっかく平地の方向も撮ったのに、またピンボケしちゃったよ。悔しいので小さく載せておく・・・。 |
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道はほぼ等高線に沿うように延びているので起伏も少なく、乗用車の往来も多いので、路面はダートながら、これ以上ないくらいフラットに保たれている。オフローダーにとってはちょっと物足りないと感じるくらいかもしれないが・・・。 |
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ナノレカワ的には申し分無しだけどね(笑)! |
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まあ、いくらフラットに整備されているからと言え、そこは林道。場所によっては、こんな感じで法面がダイナミックに崩れていることも。もっとも、この林道ならば土砂崩れで道が覆われてもすぐに復旧しそうだけど。 |
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ああ、この雲ひとつない空に向かって飛び出していくような爽快感、何とも言えない至福の時。 |
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穏やかな路面に不釣り合いなほどワイルドな山肌が顔を見せる道を、じっくりと噛み締めるように進んでいく。 |
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山側も谷側も、360度どこを見回しても素晴らしい景色に覆われている。 |
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こんな青空の眩しい日に走りに来ることが出来てもう最高!あー、やっぱり来て良かった! ダートの実質の距離としては4km程と、割と短めのようだが、じゅうぶん堪能させてもらったよ、湯の丸高峰林道! |
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やがて道は舗装路となり、そのまま下ると主要地方道94号線へと突き当る。湯の丸高峰林道にはじゅうぶん満足出来たが、当然これで終わるわけではないので、続いての目的地へと向かう。 県94〜R144〜県35と走り継ぎ、長野市へと入る。ツーリングマップル(関東甲信越P.61 2−C)には、道の名前が書かれていないが、17km程あるというダートが示されている。 |
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だいたいこの辺りかな、というところで、右手に分岐するダート道を見つけた。入口に標識の類が見つけられないが、だからマップルにも路線名が無かったのかと思い、ここで合っているだろうと先へ進んでいく。 |
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・・・しかし、道はすぐに広場に出て行き止まりとなってしまった。フガー。 |
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先程の分岐から更に少し進んだ地点で、もう1本の分岐を見つけた。こっちはしっかりと林道標識も立っている。 |
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標識によると、ここは林道御林線というようだ。よくよく地図上の線形を見れば、確かにここで間違いなさそうだし、今度は大丈夫だろう。 |
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ふと、林道の入り口から道を挟んだ地点に、なにやら石碑が建っているのに気付いた。 |
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見てみると、「御林山分収林林道開設之碑」と記されている。この御林山分収林林道というのは、ここから分岐している御林線のことなのだろうか。それとも、この県35の県道昇格前の名前だったり?? |
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ともかく、早速林道の奥へと進んでいく。ここから17km程ダートが続くようだが、どんな道なのか、楽しみだ! |
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入口付近は、鬱蒼とした松林に囲まれた狭い道だったが、少し進むと、なかなか雰囲気のいい道になってきた。少しずつ色付いてきた葉が陽に照らされ、柔らかな光を透かしているのもいい感じ。 |
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と思ったが、さらに進むと、道の両脇から草木が生い茂る、圧迫感のある景色に変わってきた。 |
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この景色、なんだか埼玉辺りでもよく目にする光景のような気が・・・(笑)。 |
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道が山の西側を通っているために、この時間帯はほとんどの区間で薄暗い日陰を通っている部分が多いのだが、時々現れる日向にほっとさせられる(笑)。 |
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おや、この分岐はなんだろう?道の接続地点には標識も立っているようだが・・・とりあえずここは方角的にも真っ直ぐ下って行けば問題ないだろう。 |
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しばらく進むと、路肩が広くなった地点で、「松茸山監視所」と書かれたテーブル?のようなものが設置してあった。そろそろ腹も減ってきたので、ちょっとここを間借りして昼飯にすることにした。大丈夫、その間は俺がしっかり監視しておきます! |
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本当は見晴しの良い場所でもあればそこで飯にしようと思って走ってたんだけど、木洩れ日に囲まれた中での飯も、それはそれで悪くない。 |
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ね? |
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休憩を終えて再び走り出す。それにしても、どんとん道が狭くなってくるような・・・。カーブの向こうから対向車でも来たらかなり危なそうな感じだ。 |
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そろそろ林道も終盤だろうか、途中少し路面の荒れたところもあったが、この辺りはたいぶ落ち着いてきているようだ。 |
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・・・うお、凄っ。これは天然の地形かな。 |
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林道の入り口から15.5km程でダートが途切れ、そこからすぐに林道標識の立つ地点に辿り着いた。 |
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標識を見ると、林道東豊線と書かれている。あれ、御林線は? ・・・あ、さっきの分岐のところで、最初の御林線がこの東豊線に接続したってことか。そういえばあの地点にも標識建ってたっけな。あの分岐から先の、この東豊線本線の続きも気になるが、もうだいぶ下ってきちゃったし、この後も目的の場所があるので、どんどん先へ行くよ! |
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この後は、3年振りとなる林道湯沢線、そして1年振りの毛無峠へと向かう。 |
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Aへ続く。 |