秩父・冬の始まり
2011/12/10 埼玉県秩父市の林道 -A
 
@はこちら。
 
 
 三峰口の駅に着き、TKさんに連絡を入れると、到着にはもう少し時間が掛かるとのこと。それではTKさんが来るまでに昼飯を済ませておこう。今日も山の中で食べる飯の用意はして来たのだが、さすがに駅前でそれは無理(笑)。初めは軽くラーメンでもと思い、駅前に数軒並ぶ食堂を眺めていたが、一軒の店先に「ホルモン焼定食」の文字が。アリだな・・・。
 
 
 昼間っから一人でホルモン焼定食なんて、まさに「うおォン 俺はまるで人間火力発電所だ」って感じだが(笑)。でも実際、美味いよコレ!一緒に出てきた、野菜いっぱいの汁(何て言うんだろ、聞いておけばよかったな)も凄く美味いし、これで700円はかなりのお得感かと。こっちに出て来た時はまた立ち寄ろうかな。
 今これを書きながら、何て店だったかと思ってググってみたら、何と僅か1週間前に賀曽利隆がここでやはりこのホルモン焼定食を食べていたようでビックリ(笑)。(追記:1週間前に記事をアップしたのであって、その日に食ったワケでは無いのね・・・。)
 
 
 食事を終えて店を出ると、ちょうどTKさんが到着したところだった。mioさんは少々遅れるとのことなので、それまで上強石線で遊ぼうという事に。
 
 
 林道上強石線の起点に到着。ここまでの路面に全くと言っていいほど積雪が無かったので、この先に雪があるのか半信半疑だったが、午前中に一度ここを走ってきたTKさん曰く、かなりいい感じらしい。
 
 
 起点からの僅かな舗装区間を越えてダート区間に入ると、さっきまでのドライな路面が嘘のように、道いっぱいに雪が積もっていた。こちらの区間は日陰となっているのでなかなか溶けにくいようだが、それでもTKさんによれば、午前中よりも若干溶け始まっているようだ。
 
 
 路面を覆う雪は、前日に積もったばかりだけあって、雪の下の凍結もなく、非常に走りやすい。
 
 
 路面には、午前中に走ったTKさんの往復分の轍が残るのみ。シャリシャリとした感触を味わいながら走る。おおお、楽しい!
 背後には、まだ紅葉の残る山肌と、その向こうには武甲山の姿もくっきりと見えている。
 
 
 今日はジェベルにトラタイヤを履いてきたTKさん。気合いの入り方が違う(笑)。
 
 
 いやあ、まさか今日、こんな雪景色の中を走れるとは思わなかったな。すげーラッキーな気分。
 
 
 前回はスタックしてしまって終点の直前で諦めてしまったのだが、今回は非常に走りやすい新雪のため、無事に終点に到達。いやー、楽しい!
 
 
 ここで、mioさんからTKさんに三峰口に到着したとの連絡が入ったので、引き返して駅へと向かう。
 
 
 再び三峰口駅へ戻り、mioさんと合流。mioさん、俺のタイヤを見るなり、「今日は大丈夫(笑)?」
 う、うーん、前回よりはマシでしょ(笑)。
 
 
 林道御岳山線、県37側の入口に到着。
 
 
 起点前の舗装路は、午後だというのに凍結してるよ。怖ぇーよ・・・。
 
 
 初めのうちは、路肩には若干の雪が残るも、轍の雪は溶けて問題無く走ることが出来るレベル。ただ、久しぶりに来たら、序盤の区間は至る所で深い雨裂が掘られてしまい、雪とは全く関係無いところでライン取りに気を使うハメに。そして、次第に高度を上げていくと・・・。
 
 
 えっ、雪国?
 
 ここまでの路肩の積雪で、上のほうはそれなりに積もっているんだろうとは思っていたけど、ここまで真っ白な景色が待っているとは予想外だった(笑)。
 
 
 勾配のあるカーブを、苦もなく駆け上がるTKさん。
 
 
 積もった雪の上を躊躇なく走り抜けるmioさん。
 この人達は、雪が降るとホント生き生きしてくるなあ(笑)。
 
 
 そして自分はと言えば、例によって写真を取りながらのんびりと登坂。先ほどの上強石線と同様、こちらでも雪はまだまだ走りやすいコンディションを保っているので、縄に頼ることもなく(笑)安心して進んでいくことが出来る。
 
 
 青い空と、空の色を吸い込んだ雪に包まれた景色にウットリ。
 
 
走行中のTKさんを撮影。
 
 
mioさん(TKさん撮影)。
 
 
 ナノレカワ。TKさんに撮っていただきました。フラフラして何だか危なっかしいな・・・雪道走るって分かっていればタンク満タンにしてこなかったのに(笑)。
 
 
 そんなこんなで、遂に御岳山トンネルに到着。ここを越えれば、この林道の最高地点となる、あの展望区間だ!
 

(↑画像をクリックすると拡大します。)
 
 おお!これは素晴らしい!雪を纏った御岳山も美しいし、空気が澄んでいるために、武甲山や、その向こうの美の山までくっきりと見えている。御岳山線のこんな景色が見られるなんて、今日来てホント良かったなあ。TKさん、誘ってくれてホントありがとうございます(笑)。
 
 
 上の写真と全く同じ場所を縦に撮っただけですけど(笑)。このアングルもいいなあ〜、と一人ウットリ。
 
 
 道に降りてまたウットリ。うーん、タマランばい!
 
 
 この奥秩父の山々の美しさ・・・この景色を上手く表現する言葉はちょっと出てこないな・・・。こんないい天気の日に、林道にだけ雪が残っているなんて、なんという絶好なコンディション!本当に来て良かったと思わせる景色だ。
 
 
 ・・・って、ちょっとmioさん何やってんの!危ないって(笑)!!
 
 
 さあ、あとは国道沿いの起点に向けて下って行こう。ここから先は割と日向が多く、積雪の残る下りとはいえ、ここまでよりも格段に走りやすくなっていた。
 
 
 起点付近の舗装区間から、大輪線経由で国道に到着。ここでTKさん、mioさんとは解散となった。今日は本当にありがとうございました!本格的に降ったらまた遊びましょう(笑)。
 
 さてこの後は、もともと今日回ろうと思っていたエリアで、午前中に回りきれなかった林道を走ってから帰ることにしよう。
 
 
 県37を、県71との分岐近くまで引き返し、やって来たのは林道鉢久保線。入口には砕鉱場の看板が立ち、これまたいま一つ林道っぽくない雰囲気が漂う。
 
 
 起点から割とすぐに、看板にあった砕鉱場がある。
 
 
 そして、起点から700m程進んだ地点でT字路となり、左手には鉄板に覆われた上りとなる舗装路が、右手には下りとなる舗装路が現れた。これ、この先も林道として続いているのかな?とりえず、続きがあるなら上りだろうと思い、鉄板路を進んでいくと、程なくして路面はダートに替わった。やはりこっちで良かったのか?
 
 
 どんどん進んでくると、視界が開ける地点に出たが、果たして本当にここは林道として扱われているのだろうか?鉢久保線自体の延長はこんなに長くはなさそうなのだが・・・。
 
 
 更に進むと、謎の分岐が。この道沿いには他にも何箇所か分岐があるのだが、とりあえず本線と思われる道を進んできた。ここは・・・直進だな(俺基準で)。
 
 
 県道との分岐から、既に2km程は進んできただろうか。恐らく鉢久保線はとうに終わっているのだろうが、ダートが続いているのに引き返すのも勿体無くて、そもそも鉢久保線自体がはっきりしていないので、引き返せないままズルズルと進んできてしまった。こうなったら行けるところまで行ってみるか。
 
 
 その後、道は下りとなり、コンクリート舗装の区間を経て、BAJAが停まっている右上に延びる道から下って来ると、突然幅広の通りに出た。この道を下って行くと、元の県37に出たが、今来た道は地元の人達の作業道か何かなのだろう。結局のところ、鉢久保線としては起点から最初の分岐までの舗装路ということのようだ。うん、そうだ、そうに決まってる。
 
 
 県37に戻って鉢久保線の起点を通り過ぎ、本日最期の目的地へ。林道稲荷沢線です。ここは、県道からキャンプ場の看板がある道に入りしばらく進んだ地点なのだが、標識が立っていたので何とか見つけることが出来た。
 
 
 道は終始舗装路で、キャンプ場の施設らしき敷地に向けて上って行くと、その後はずっと下りとなる。
 
 
 先ほどの入口から1.3km程進んで来ると、キャンプ場がある地点に出た。
 
 
 その地点から左手には橋が掛かっているが、その先の道・・・あれって、今日最初に探索した千鹿谷線だ!そうか、あの先のガードレールに貼ってあった「←小鹿野」の張り紙はこういうことだったのか。じゃあ、ここが稲荷沢線の終点ってことでいいのかな。
 
 
 と思いつつ、そろそろ帰ろうと思いながら辺りを見回すと・・・。(画像にカーソルを合わせてください。)
 
 
 わお!あったよ標識が!しかも、こちらが「起点」ってなってる!さっきの入口で標識を見ていたので、うっかり見落として帰るところだった。あっぶねー・・・。
 
 
 というわけで、本日最初の地点に戻ってきて今日のツーリングは終了です。初めはこの辺りだけ回って昼頃には引き返そうと思っていたのだが、思いがけず雪の林道に誘われて楽しい一日となった。これから真冬に向けて降雪も多くなるだろうし、縄の巻き方を練習しておかないとな(笑)。