冬の西秩父・悶絶ツーリング
2012/02/11 埼玉県秩父市・林道橋立線・他 -@
 
 皆さまご無沙汰しております、ナノレカワです。
 気が付けば2月も半ば、ようやく年明け一発目の林道ツーリングへと出掛けることが出来た。でも、とにかく何処かへ走りに行きたい!という気持ちだけが先走り、結局何処を走るかははっきりと決めないまま家を出てきてしまった。まあいいか(笑)。
 

 
 
 今年最初のツーリングは、TKさんがご一緒していただけることになった。TKさんにはあらかじめ、11時を目途に秩父に向かいます、と伝え、自宅を9時に出発。
 この時期の早朝のR299の寒さは、なかなかに耐えがたいものがあるので、今日はR254〜R140というルートを選択。少々遠回りにはなるので、やや時間に余裕を持って出発するも、途中で何度か渋滞などに巻き込まれてしまい、結局2時間を丸々使って、集合場所へと到着したのは11時ジャスト。それでも日陰のR299を走ってくるよりは良かったかな・・・?
 

 
 
 更に今日は、TKさん曰く「イワナ軍団」(笑)のKYさんR人形さんもお見送りにきていただいていた。なんでも休日出勤の合間に出てきていただいたようで、わざわざありがとうございます。
 

 そのKYさん、今日は面白いものを見せていただけるということで、何が出てくるんだろうと思っていると・・・。
 

 
 
 フルスクラッチのHONDA CB250 RS−ZRですが、驚くなかれ実は何とこれ、ほとんどの部分が”紙”で出来ているんですよ!完成まで半年を要したというこのモデル、全長わずか10cm程のスケールにも関わらず、ほぼ紙素材のみでここまで精密な造形を作り上げてしまうなんて、KYさん恐るべし!しかもまで・・・。まさに”神”細工と言うべき仕上がりで、しばらくじっくりと見入ってしまった。KYさんのブログで製作過程を公開されているので、興味のある方は覗いてみてください。
 
 ここでKYさん、R人形さんとお別れしてツーリングに出発することに。お二方とも、お見送りありがとうございました!また時間が取れたら遊びましょう!
 

 
 さて、まず最初はどこへ向かおう?ホントに何も考えないで出てきたからなー(笑)。というわけで、まずはTKさんが先日ブログに載せていたある場所へとご案内していただくこととなった。
 

 
 
 現役の秩父鉄道の線路の脇に、何故か廃レールが延びている。ここは、秩父鉄道武甲線の跡地で、かつて武甲山から産出した石灰石を輸送するための貨物専用線として1918年に開業した路線だった。武甲線は1984年に廃止されたが、何故か影森駅からここまでの区間は、レールが撤去されることもなく今も残っている。
 

 
 
 この線路の進む先の区間は、現在では琴平ハイキングコースとして整備され、レールも撤去されているが、そこも元々はこの武甲線の廃線跡を転用したものだそうだ。
 それにしても何故、ここまでの区間はレールをそのまま放置しているのだろう。特に撤去に手間のかかる場所とも思えないが・・・。
 ともかく、こんな住宅地に程近い場所に廃レールがそのまま残されているなんて、まるで川越の安比奈線みたいだな。テンション上るぜ!
 

 
 
 思いのほかテンションが上がって写真を撮りまくっているところを撮られてしまいました・・・。
 

 
 
 線路脇には、コールタールで黒光りした木製の架線柱も残されたままとなっている。こういうちょっとした心配り(?)がまたニクイねえ。
 

 
 
 線路が途切れた地点から藪を越えて少し進んでみた。この先は影森駅まで線路が続いているようだ。
 

 
 
 列車が通ることもなくなり、放置されたまますっかり赤茶けてしまったレール。イイ!すごくイイぞ武甲線!
 

 
 
 続いて琴平ハイキングコースへとやってきた。こちらの道沿いには、レールを利用した架線柱が残されている。
 

 
 
 レールを用いた架線柱というのも珍しい気がするが、既に架線としての役目を終えた古レールが青空へと向かって真っ直ぐに伸びている様は、何だか不思議な光景だ。
 

 
 
 更に、道沿いにはちょっと気になる遺構も。何の目的の施設だったのかは分からないが、当時の武甲線絡みのものということで間違いないだろう。

 そして、ちょっと気になったのだが、現在のハイキングコースの一段下にもう一列、古い路盤が平行して延びているのが分かった。調べてみると、どうやらこの辺りで線路が分岐をしていたらしい。何やら橋脚跡のようなものも見えた気がしたが・・・そのうちまた探索しに行ってみるとするか。
 

 
 
 線路の上を渡る湯澤橋から。冬枯れた下草の中に浮かび上がる廃レールのシルエットが素敵。
 

 
 
 あの先は現役の線路との高低差が無くなって行くので、徒歩での散策はあまりよろしくないかもしれないが、いずれ、あの先まで歩いて行ってみたいな・・・。
 

 
 
 また撮られちゃいました。TKさん、いちいちお待たせしてスイマセン・・・。
 

 
 
 ああ、そうそう、林道ツーリングの話でしたよね(笑)。
 

 
 
 というわけでやってきました本年一発目!林道橋立線です。TKさんによると、今週は平日に雨が降ったこともあり、その雨でアイスバーンが溶けていればいいが、とのことだったが・・・。
 

 
 
 路肩に僅かに雪の残るダート区間を進むと、やがて橋を渡り舗装の上り坂となる区間に出る。ここは去年スタックして悶絶した地点だが、やはり今年も路面にはアイスバーンが張り付いている・・・。ただ、ところどころ4輪の轍に沿ってアスファルトが顔を覗かせているので、その轍を選んで上って行くが・・・。
 

 
 
 この舗装区間の一番の難所となるコーナーの地点で、とうとう路面を全てアイスバーンで覆われてしまった。なんとか踏ん張って進んでみようと試みるが、氷の上でいくらアクセルを開けてみても、後輪は空しく空転するばかり。TKさんには「縄を持っていきます!」と伝えてはいたのだが、実は持ってくるのをすっかり忘れてしまっていた・・・。
 

 
 
 やはり今年も悶絶・・・。
 

 
 
 空転しすぎて、摩擦で氷が解けて来たよ。ならばこれを続けていればそのうち先へと進めるか?
 
 ・・・日が暮れる頃には(笑)。
 

 
 
 そんなへっぽこナノレカワを尻目に、TKさんが凍結路を上っていった。
 

 
 
 さすがトラタイヤ装備のTKさん、いともあっさりとコーナーを駆け上がってしまった。このコーナーを越えれば再びアイスバーンは無くなっていたようだが、自分にとっては断崖にも等しいこの氷に阻まれ、この地点をもって泣く泣く進行を断念することに。
 

 
 
 そんなわけでスゴスゴと引き返してきました・・・。
 

 
 
 あー、やっぱり冬の山は綺麗だねえ。
 
 と誤魔化しつつ、次へと向かいますよ。
 続いては、TKさんの所有するXL250Rパリダカの整備がほぼ完了したとのことで、ナノレカワBAJAとの2ショットを撮るためにTKさんのご自宅へと向かった。
 

 
 
 TKさんのパリダカとナノレカワのBAJAを並べてパチリ。さすがに綺麗な保存状態です。元々TKさんと知り合ったきっかけがXLパリダカだったので、こうして並べて写真を撮れるのは嬉しい限り。
 「オリジナルのパリダカとの2ショットって、何気に初めてなんですよねー」と言ったら、実はこのパリダカ、フロントフォークがジェベルの物らしい。微妙にオリジナルではないようだ(笑)。
 もうすぐナンバーも取れるとのことなので、近いうちにこのパリダカとツーリングに行きたいものです。アイスバーンが無くなったらね(笑)。
 

 
 そろそろおなかも空いてきたので、午後の林道巡りの前に食事をすることにした。先日、某テレビ番組の小鹿野特集でわらじかつ丼を見て、久しぶりに食べたくなっていたところだったので、TKさんに連れて行ってもらった。
 

 
 
 今日はイデウラのわらじかつ丼です。TKさんによると、この店はライダーが多く集まるようで、店内にはバイク雑誌が山積みされ、ヘルメットやバイクミーティングの写真などが飾られていた。この店へ来るのは初めてだが、ここのわらじかつは肉がかなり厚めに切られていてかなりのボリューム感がある。確かにライダーに人気が出そうだ(笑)。
 久々のわらじかつの味を堪能し、続いての目的地へ。
 
 
 
 ひさつきの氷柱へとやってきた。通りからすぐに降りられる場所と言う事でTKさんが接待してくださいました(笑)。
 

 
 
 ここの氷柱も所謂「養殖物」とのことだが(笑)、岩盤一面に張り付いた巨大な氷壁は、なかなかどうして結構な迫力がある。それでも尾ノ内の氷柱程は有名ではないのか、非常に閑散としておりました・・・。
 

 
Aへ続く。