見落とした林道標識を求めて
2013/04/14 埼玉県東秩父村 林道白石線・他 -A
 
@はこちら。
 
 林道高篠峠線から林道奥武蔵1号線へと抜けてきたが、なんとこんなところで木の伐り出しをしてる!グリーンラインなんてもうすっかり観光道路としてしか機能していないような印象だったが、今でもちゃんとこうやって林業に関わっているんだな。
 
 
 刈場坂峠を越えて林道奥武蔵2号線へ。辺りはまだまだ寒々しい景色だけど、木々の枝には新芽がスタンバイしていた。5月の連休の頃が楽しみだ。
 
 
 奥武蔵2号線をしばらく進み、途中で分岐する林道梅本線へと入る。ここもかつては僅かながら雰囲気の良いダート区間が残っていたのだが、つい最近になって全線舗装されてしまったらしい。
 
 
 この梅本線を下った先に次の目的地があるが、その前に久しぶりに野末張見晴台で休憩。
 
 
 ここからはスカイツリーも見ることが出来るようだが、生憎今日は見えませんでした(笑)。
 
 
 続いての目的地は、梅本線の起点を過ぎて少し下ったところに起点のある林道存沢(そんさわ)線。ここは以前来た時に、あまりにガレた路面にビビって途中で引き返してしまったため、今日は終点を確認すべく、リベンジのためにやってきた。
 
 ・・・何だか内容が先日のレポと同じ流れだな。まあいいか(笑)。
 
 
 起点からすぐの地点に立つ廃屋?の脇から10m程の区間だけ路面はコンクリ舗装となるが、前に来た時はその先からいきなり猛烈にガレた路面が待ち受けていた。あれから3年ちょいが経ち、果たして路面状況に変化はあるだろうか。
 
 
 あれ?全然ガレてない・・・。あんなにゴロゴロしていた瓦礫が嘘のように穏やかな路面になっている!一体、3年ちょいのあいだに何があったんだ(笑)?
 
 
 フハハハハ!行ける!行けるぞお!・・・これならヘタレのナノレカワでも(笑)。
 
 
 思い起こせば、前回はこの辺りで既に歩いていたからなあ。あの奥に見えているカーブの先は見てないんだよな。よし、このままこの調子で終点を目指すぜ!
 
 
 そのカーブを越えて未知の区間へと入ると、いきなり急激な坂道となった。BAJAを停めるためにある程度坂が穏やかになったところで写真を撮ったが、この手前はもっとすごかったんだぜ・・・。
 
 
 そんな区間を越えて、起点から300m程で林道の終点と思わしき地点に到達。
 
 
 あら、美味しそうな薇。と思ったら案の定、そこかしこに既に新芽を刈り取った痕が。こんなとこまで山菜採りに入ってくる人いるんだ、すごいな(笑)。
 
 
 まあそれはどうでもよくて(笑)、「林道の終点と思わしき地点」と書いたのは、その先にも道が見えていたからなのだが、その道は既に林道(森林管理道)規格ではなく、明らかに「作業道」レベルに落ち込んでいる。
 
 
 しかも、作業道に切り替わってすぐに路面を深い溝が横断し、さらにその手前にはこんもりとした盛り土が。ここをBAJAで越えていくのはちょっと厳しいかな・・・。
 
 
 そんじゃ、ちょっと歩いて行ってみるか。一応あそこが林道としての終点だとは思うけど、BAJA君、ちょっとそこで待っててね(本日2回目)。
 
 
 歩きだしてすぐに、木橋を渡している場所があった。並べた丸太の上に板を敷くという簡易的な造りだが、重機が通ることもあるのか、荷重に対してはかなりしっかりしていそうな感じに見える。
 
 
 それにしてもこの道、凄まじいほどの急坂だな。歩き始めてまだそんなに経ってないのに、もうしんどくなってきた・・・。
 
 
 途中で左手に沢を跨いで分岐する道が現れたが、ここは明らかに本線と思われる道を直進する。画像がブレているのは、疲れてカメラを持つ手が固定できないからなんだぜ・・・。
 
 
 ぅおい、一体いつまで続くんだよこの道は!?
 と言っても、実は距離的にはまだそんなには来ていないはずなんだが、なにぶんこの急坂のせいで、かなり長いこと歩いて来た気分だ。既に全身汗だくだが、それに加えて、気が付いたらメットを被ったまま歩いてきてしまったので、メットの中も汗びっしょり。またやっちゃったよ・・・。
 
 
 この先を見ると、どうやら道は尾根を越えて向こう側の斜面まで続いているように見える。そ、そろそろ行き止まり現れろー!
 
 と、そのまま進むとちょうど尾根に差し掛かる地点で道が二股に分かれていた。
 
 
 (↑画像にカーソルを重ねて下さい。)
 
 今上って来た道から右手に入れる道は切り返して下っているが、すぐに行き止まりとなっているようだ。そして左手に延びている道は、尾根に沿って上っているが、その先がどこまで続いているのかここからは見通すことが出来ない。
 
 
 下に延びる道を見ると、その脇の斜面には、まだ伐ってからそう経っていないような切り株が見えていて、この作業道も開削されたのはまだつい最近だということを伺わせる。これからもこの道はまだ伸び続けて行くんだろうな。
 ・・・ってことで、そろそろ戻ってもいいッスか?作業道としか思えない道をこれ以上登って行くのは正直シンドイッス(笑)。
 
 
 実質200m程の延長(引き返す地点まで)だったと思うが、下るのもひと苦労なガレた道をようやく戻ってきた。あの下に続く車道を見ると、なんだかんだ言ってやはり普通の林道は穏やかだよなあ。
 
 
 存沢線を引き返して県61へと合流し、本日ラストの目的地として、今下って来た道のちょうど対面に起点のある林道富沢線へ。ここは起点標識が旧タイプなのだが、最後に訪れたときに、既に倒れた状態のまま放置されていた。あれから標識の状況に変化はあっただろうか。
 
 
 
あ、ああっ!無い!以前倒れていた場所から標識が消えてる!ガードレールの裏側や奥の草むらなどを探してみたが、どこにも標識が見当たらない。とうとう撤去されてしまったか、せっかく白石線で新しい標識をゲットしてきたと思ったのにこれかよ・・・と思った時、ちょうどBAJAのすぐ先の地点に見覚えのある角柱が・・・。
 
 
 全身に錆を纏った”コ”の字型の断面をした角柱・・・間違いない、これは旧タイプ標識の支柱だ!何故この支柱だけがこの場に遺されているのかは分からないが、やはり標識本体は見つけることが出来なかった。標識そのものでは無い支柱は、もはや撤去する手間すら掛けてもらえないのか。何と哀れな・・・。ちなみに、旧タイプの支柱表面にあるはずの管理主体名の表記は既に判別は不可能だった。
 
 
 これで富沢線の旧タイプも画像の中でしか見ることが出来なくなってしまった・・・。そんな残念な気分になってしまったが、せっかくここまで来たんだ、そう長くもない本線を終点まで進んで行こう。
 
 
 林道滝ノ入線との分岐を越えて集落の中を延びる舗装路を進んでいく。一枚写真を撮ろうと思いBAJAを降りた足元に・・・。
 
 
 あ、オオイヌノフグリだ!家の近所では既に見ていたけど、林道で見るのは今年初だな。こんな小さな花だけど、これを見ると春の訪れを実感できて嬉しくなっちゃうんだよなあ。標識の喪失感がちょっと癒えた(笑)。
 
 
 起点から200m程で路面はダートになるが、その境目にバリケードが一つ置いてある。良く見ると、その向こう側に何か貼ってあるようだが・・・。
 
 
 ほう、この先の舗装路が通行禁止ってことか(笑)。
 なんて屁理屈はさておき、たしかにここ数年のゲリラ豪雨の影響で、路面が荒れていても何らおかしくはないはず。「路面が崩壊」というが、一体どれほど荒れているのだろうか。
 

 
 バリケードのすぐ先には浅い雨裂が延びているが、この程度では”崩壊”とは言わないよな・・・。
 
 
 しかし、その先では更に深く幅広の雨裂が、かなり長い距離に渡って抉れていた。これは確かに軽トラなんかで入ってくるにはキツいかもなあ。バイクなら何ら問題はないが(笑)。
 
 
 それよりほら、周りを見れば、春の柔らかな日差しに包まれた、新緑の芽吹き始めた何とも穏やかな景色が!いいぞ富沢線!なんだかテンションが上って来たぞ!さっきまで「標識が〜」言ってたのに、我ながら現金なモンだ(笑)。
 
 
 そして、ダートになって600m程で、登山道へと切り替わる終点に到着。起点標識こそ無くなっていたが、道は初めて走った時と全く変わることなく残っていた。
 と、そんなとりとめの無いツーリングだったが、やっと林道と確認出来た白石線の標識も見ることが出来たし、短い時間だったけど今日もなかなか楽しめたかな。だいぶ寒さと花粉も落ち着いてきたし、そろそろもう少し遠出もしてみようかな。