埼玉の林道・最後の未踏エリアへ!
2013/05/05 埼玉県秩父市〜小鹿野町・林道西秩父線とその周辺 -@
 
 今年の連休は、久しぶりにゆっくり出来たなぁ。今日も天気は良さそうだし、連休最後のツーリングへと出掛けることにしよう。本日向かうのは、埼玉県内に最後に残る未踏エリアの林道群だ。
 

 早朝のR299を日高から秩父方面に走行中、飯能辺りでTKさんとすれ違った。こんな朝早くから日高方面って、一体どこへ行ったんだろう?
 
 秩父の市街地を越えて、そのままR299をひたすら真っ直ぐ進み、出発からたっぷり2時間を掛けてやって来たのは林道西秩父線。群馬県との県境にほど近いこの林道、まずは小鹿野町側の入口からスタートし、秩父市の上吉田方面へ向かいながら周辺の林道を探索するのが今日の目的だ。
 到着してみると、道沿いには起点からずらっと乗用車の列が並んでいる。一体何事かと思ったが、何のことはない、このすぐ先から二子山への登山道が延びているようだ。
 
 西秩父線に入ってすぐに林道の案内看板が出ているが、それによるとこちら側は終点らしい、ふえぇ。まあいい、まずは起点に向かいがてら分岐する林道を巡りつつ、その後改めて終点に向けて走ってくるとしよう。ちなみにこの西秩父線、総延長は22.5kmにも及ぶそうだ。凄いな、県内でも有数の長大林道だな。
 
 早速先へと進み始めると、すぐに視界が開ける場所に出る。早朝の空気に霞む山々が素晴らしく美しい。
 
 見てみい!この雲一つない爽快な青空!今日も一日たっぷり楽しめそうだぜ!
 
 そのすぐ先では、二子山トンネルが尾根を貫いている。トンネルの中から観る景色も素敵だねえ。
 
 やがて、西秩父線に入って最初の分岐が現れる。トリップメーターをリセットし、早速下って行く準備をするが、良く見るとこれは・・・群馬県管理の林道高萩線のようだ。地図を見るとこの区間って、ほんの僅かながら群馬に入っているんだな。今日は埼玉県内の林道最優先なので(笑)、ここはスルーして先へと進むことにする。
 
 続いて現れたのは林道二子山線。ここを下りつつ、途中でもう一本の林道が分岐しているので合わせて確認してこよう。
 
 西秩父線との分岐から2km程下った地点で、更に分岐する道が林道桧山線だ。まずはここへ入って行く。
 
 眩しい緑に囲まれた、起点から未舗装のこの道。そんなに長くは無いと思うが、果たしてどんな道だろうか。
 
 鮮やかな木洩れ日の中を進んでいくと、起点から400m程で砂防ダムに行きついて終点となった。短い行き止まりの林道だけど、朝の陽射しも手伝ってなかなか良い雰囲気の道だった。
 
 桧山線を引き返し、一旦、二子山線の起点まで下り、改めて終点まで上って西秩父線へと合流する。
 
 道沿いの集落では、八重桜が満開だった。
 
 桜の淡いピンクの花びらは、やはり青空が良く似合う。ホント、惚れ惚れするね〜。
 
 道の両側から覆い尽くす若葉に囲まれ、眩しい緑で満たされた空気の中を走っていると、こっちにまで初夏の山のみずみずしい生命力が移ってくるようだ。
 
 再び西秩父線へ。この林道、今現在大規模な伐採が行われているようで、所々で木々を刈り取られた斜面があるが、ここでは路肩から索道が張られている。今日は作業はしていないようだが、これが稼働しているところ、見てみたいなあ。
 
 この林道も開けたところが多く、気持ちよく走ることが出来る道だな。ああ、ここがダートのままだったらどれほど素晴らしかっただろう(笑)。
 
 眼下には、林道長久保線との接続地点が見えている。去年の冬、あの長久保線から西秩父線に入ってきたはいいが、ツルツルのアイスバーンに阻まれてスゴスゴと引き返したんだよなあ(笑)。
 
 その長久保線までの途中で、一本の未舗装路が分岐している。
 
 ぱっと見の雰囲気は悪くない感じだけど・・・入口に停めてある重機の脇が良い感じに空いていたのでちょっと入ってみたら、あの奥のカーブの先辺りから、いかにもな作業道になって来たので素直に引き返して来た。さっさと先に進まなきゃ(笑)。
 
 ここも伐採された後だろうか、すぐそこに稜線が見えているので、ちょっとそこまで登ってみたくなるな。
 
 この西秩父線、全線においてこのように大規模に伐採されている箇所がいくつもある。舗装林道でのこういった景色はかなりインパクトが強いが、これも林道の本来の目的の一つではあるからな。それにしても凄い姿だ・・・。
 
 そうこうしているうちに、県71に接続する起点に到着。
 
 この土坂隧道の中にある土坂峠を越えるともう群馬県だが、今日はそっちへは行かないよ(笑)。
 
 この起点の脇には八重桜の木があるのだが、風に舞い散る花びらがとても綺麗だった。写真を撮ってみたところで恐らくは全く伝わらないと思ったが、あまりにも印象的だったので、少しだけ動画で撮ってみた。ちょっとだけでも雰囲気が伝わるかな。
 

 で、終点から走りだして起点まで到達したわけだが、本当はここへ来るまでに、あと2本の林道があるはずだったのに、どうやら見落としてしまったようだ。一応、分岐しているであろう区間は注意して見て来たつもりだったのだが・・・。もしかして、西秩父線には接続していないのか?起点まで着いたらそのまま再び終点に向けて戻ろうと思っていたのだが、これは反対側から探す必要があると思い、一旦県道を下って行くことにした。
 
 県道を合角ダムまで戻り、そこから女形地区へと上る道へ入る。この先に目的の林道の一つがあるのだが・・・。
 
 うわ、やっぱり西秩父線には繋がって無かったのか!どうりで見つからないわけだよ・・・。でも、「この先2.7km行き止まり」って、ずいぶんと短いような?
 
 奥へと進んできた道沿いには女形の集落がある。まだ林道には辿り着いてないが、そろそろ予告された2.7kmが終わってしまいそうなんだが・・・。
 
 そんなことを思っていると、ようやく林道女形線の起点に到着。どうやら「2.7km」というのはこの地点までのことのようで、ここから先の延長は含まれてはいないようだ。もっとも、この先に進んだところで行き止まりのようだし、どうせほとんどの一般の人には、行き止まりの林道なんて用の無い道だしね・・・。
 
 ところどころの区間で、法面をコンクリートの吹き付けで補強されている箇所があるが、その上から土砂が崩れ落ちてきてしまっている。地形にもよるのだろうが、少なくともこの場所の補強は根本的な解決にはなっていないような・・・。
 
 起点から1.1km程で、突然路面が未舗装となった。来た!舗装林道とはいえ行き止まりなので、奥のほうにはダート区間が残っているはずと思ったけど、やっぱり思った通りだ。
 
 道の脇を流れる沢も涼しげでいい感じだし、テンション上がるぜ!さあ、どこまで続いているんだ!
 
 と思っていたものの、ダートになってから500m程で突然路面がアスファルトに。は?何でこんなところで舗装路に?しかもこの路面、まだ結構新しいぞ・・・。
 
 そしてそのまま、起点から約1.9km地点、完全に行き止まりとなるまでアスファルト舗装のままだった。一体何故こんなところを舗装したんだ?まさか今後この先を延長する計画でも?少なくとも今現在の様子からは、そんな気配はこれっぽっちも見られないが・・・。
 それはそうと、そろそろ腹も減ってきたし、どこかで昼飯にしたいな。ここで食うことも考えてみたが、丁度良さ気な日陰もないし、道の脇の沢は水が枯れて寂しげな感じだし、だからってさすがにアスファルトの上で飯ってのも雰囲気じゃないしな。もうちょっと先まで我慢するか。
 
Aへ続く。