最近、何だか空模様がすっきりしないな、と思っていた先週、とうとう関東甲信越の梅雨入りが発表された。うそだろ、まだ5月だぞ?ちょっと早すぎねぇか?と思ったら、やはり例年よりも10日程も早い発表だったそうだ。もー、勘弁してくれよ。6月になったら早速行きたいところがあったのに・・・と思ったものの、天気予報を見るとどうやら週末の天気はなんとか持ちそうな感じ。そんじゃ、本格的な梅雨空になる前に行ってきちゃいますか!
で、何処へ向かうかと言えば・・・6月といえば、そう!川上牧丘林道の冬季閉鎖解除である!今年も予定通り6月1日に規制解除とのこと。今年はちょうど土曜日に重なったので、2013年シーズン初日の川上牧丘を堪能してくるとしよう!
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まずやって来たのは中津川林道。今日は三国峠で折り返さずに、そのまま長野へ抜けて大弛峠を目指す。中津川はついひと月前にも訪れたばかりだが、ここは何度訪れても飽きないし、今頃の時期は既に峠に至るまでの全ての区間が新緑に覆われているはず。今日はその変化を見ることが出来るのも楽しみだ!
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朝日が路面に落とす、眩しい木漏れ日のなかを進んでいくと、日々の疲れもすうっと癒されていくようだ。早起きは三文の徳と申しますが、昔の人は実に上手いこと言ったもんですね(←ジジ臭ぇよ)。
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木々の緑も、先月と比べて格段にその鮮やかさを増している。生命力に漲る山に囲まれていると、こっちまで体中にそのエネルギーが満ちてくるようだ。
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この萌黄色に染まる山の空気、もう最高だぜ。このままこの空間をまるごと持って帰りたい(笑)。
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中津川は先月も来たばかりだから、今日はなるべく急ぎ足で走ってしまおうかと思っていたけど、だめだぁ、やっぱりついつい停まってシャッターを押してしまう(笑)。
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中津川から離れて、峠へ向けて高度を上げる区間へと入る。先月は、この辺りの木々はまだ芽吹く前だったが、僅か一ヶ月で周囲はこんなにも色濃い緑に包まれている。
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この切り通しも、芽吹き始めた木々が頭上を覆い、緑のトンネルと化している。
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ああ、やっぱり新緑の中津川は素晴らしいな。あんなに早く梅雨入り宣言が出たので、もう夏になるまで来れないかと思ったけど、こうして先月に引き続き中津川を走ることが出来て嬉しいぜ。
いや、別に来たっていいんだけど、正直雨の中を走るのはあまり好きじゃないんだよね(笑)。雨の林道の景色そのものは決して嫌いじゃないんだけど。
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いつもの展望スポットでパチリ。空には若干薄い雲が多くなって来たのが気掛かりではあるが、梅雨入り宣言が出たにも関わらず、これだけの天気を保っているだけ良いほうか。っつーか、そもそも宣言が勇み足だったってことは無いのか(笑)?
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さあ、今日はまだまだ先があるんだから、どんどん進んでいくよ!
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見てくれ、この爽快な景色!先月のような、沁みるような青空の景色もいいけど、新緑に囲まれたダートもまた最高なのだ!
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ようやく三国峠に到着。今日は土曜だし、川上牧丘も開通するので、もっとバイクとか見かけるかと思ったんだが、途中で出会ったのはオフ車が僅かに2台のみ。まあ、おかげで気兼ねなく写真を撮りながら走ることが出来たけど(笑)。
ここで1枚写真を撮ったら、すぐさま県境を越えます(笑)。
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そして長野へと入り、川上村を見下ろす地点へ。ここからの景色も楽しみの一つだ。
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おおお!これは素晴らしい!川上村一体に広がる落葉松の森、先月はまだ茶色かった山肌が、わずかひと月でこんなにも鮮やかな色彩を纏っている。なんて綺麗なんだ・・・。
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だいぶ残雪の減ってきた八ヶ岳、今日は裾野が霞んでいるが、空の中にまるで蜃気楼のように浮き出たその姿も実に美しい。
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そんな三国峠からの景色を眺めた後は、一気に本日メインの目的地、川上牧丘林道(川上村営林道村道川上牧丘線)へ。っと、あれ?そういえばここ、以前は「川上村道秋山川端下線」って名前だったと思うけど、いつの間にか名前が変わったのかな?
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自分的に川上牧丘のエントランスだと思っている、白樺の林立するこの場所。ここを通過すると、ああ、川上牧丘に来たんだなあ、と強く実感する。
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路面こそ舗装されているが、そんなことがどうでもいいくらい素敵な景色だと思わないか?この白樺の中を潜ると、俄然気分も盛り上がってくるぜ。
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そしていよいよダート区間へ!去年は冬季閉鎖直後に土砂崩れで通行不能になってしまい、その後すぐに復旧はなされたものの、結局去年の内に訪れることは叶わなかった。前回訪れてから約2年半振りとなる川上牧丘林道、逢いたかったぜえ!
なんて勢い勇んで走りだしたら、いきなりフロントが滑ってコケそうになった。落ち着け俺(笑)。
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川上牧丘に来たら必ず立ち寄る場所で。ここ、野営にもちょうど良さそうなんだけど、この一帯はキャンプ禁止なんだよなー、実に惜しい。
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去年の落ち葉の残る路面の上に、新たな緑の芽吹いた落葉松の林が広がる。相変わらず景色は美しいが、空は心なしか曇ってきちゃったか。もうちょっと持つかと思ってたんだけどな・・・。
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川上牧丘って、道そのものの素晴らしさに加え、峠としては一般車が通れる最高地点という大弛峠へと至る期待感もあって、すごくワクワクするんだよな。コーナーを一つ一つ越えて行くたびにそれだけ標高が上って行くことを、景色の移り変わりとともに噛み締めるように走って行く。
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ここは川上牧丘の中でも特に好きな区間。大ぶりな石の埋まった路面に、林立する落葉松と白樺の森と、俺の好きな要素が盛り沢山!たまんねえぜ!
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見てくれ、この湿地感!こんな景色が車道のすぐ脇に広がっているんだぜ?正直ここを見るためだけでもこの林道に来る価値はあると思う。
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ああ、これで青空だったら本当に文句無しだったんだけどなー(笑)。梅雨が明けたらまた来たいな。
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この川上牧丘、ところどころでこのような砂地の路面が現れるが、ここでは冬季閉鎖解除に向けた整備をしていた重機の痕が残っている。おかげでこうして快適に走れることを思うと、本当に感謝なのだ。
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ここも来るたびにシャッターを押す場所。淡いベージュの砂地の路面を囲う落葉松の森。素晴らしく美しい。
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峠に近付くにつれ、徐々に路肩の残雪が目立つようになってきた。今年は既に、平地では夏のように暑い日もあったりしたけど、それでもこの辺りではまだこれだけの雪が残っている。5月いっぱいの冬季閉鎖はさすがに伊達じゃないな。
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この辺りは、ごつごつした石が路面から顔を出しているが、しっかりと締まっている為にズルッといく不安もなく、安心してバイクをガタガタ言わせながら走ることが出来るのがとても楽しい。こういう路面ってホント好き(笑)。
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さあ、もうすぐ大弛峠だ。久しぶりの川上牧丘だったが、楽しく走ってくるとここまで本当にあっという間だったな。相変わらずの姿を見ることが出来て嬉しかったぜ。
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いよいよ標高2,360m、大弛峠に到着。今日は林道開通初日にも関わらず、峠一帯はいつものように、登山者の車の駐車の列が長野側のダート区間にまで長蛇の列となっていた。みんなこの日を待っていたんだな。
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今日はこのまますぐに山梨側に下って行くが、あれ?久しぶりに来てみたら道が広くなって、転回するスペースまで出来ている。確かにこれだけの車が集まるには、以前の峠はちょっと狭かったよなあ。
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さあ、この後は舗装の川上牧丘線を一気に下って、次の目的地へ行くぞ!
つーか、ここからが本当に長かった・・・。
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いきなりですが、ところ変わってここは焼山林道から荒川林道へと入る分岐点。ここからただひたすらにクリスタルラインをなぞる様に、薄曇り空の下の舗装林道を黙々と進んでいきます・・・。
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晴れていればかなりの景色になったであろうが、朝方とはうって変わり、全く持って梅雨らしい空に包まれている。こんなに綺麗な道なのに、他にすれ違うバイクなどの姿を見ることもなく、まさに「黙々」という表現を用いるより他に無い・・・。
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更に進んで、ここは荒川林道(画像右手奥)から池の平林道(画像左手奥)へと入る分岐点。池の平林道へは、一旦180度折り返した後、すぐにまた180度近くカーブして上って行くのだが、この線形がツーリングマップルやこの脇に立つ案内板の縮尺だと少々分かり辛く、しばらく案内板を睨みつけたまま立ちつくしていると、その姿を見かねたのか、ちょうど道を歩いていたおじさん(今日はこの池の平林道の先で植林か何かのイベントがあったようで、たくさんの作業員らしき歩行者や数台のマイクロバスが上って行った)が話し掛けてくれて、ナノレカワが理解するまで(笑)とても親切に教えてくれた。後から考えれば、画像に写る黄色い看板を見ればどちらへ進めばいいか分かりそうなものだが、その時は本当に、あのおじさんがいなければ間違えて直進してしまうところだった。おじさん、本当にありがとう!
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池の平林道を進み、甲府市から北杜市へと入る境に、一本の未舗装路が分岐している。起点脇の杭を見ると、木賊平林道というらしい。ツーリングマップルには記載されてはいないようだが・・・。
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この辺りの支線にしては珍しく、ゲートが解放されたままで、しかも未舗装だ。本当はこの先を急ぎたいところなんだけど、ここまででだいぶ長いこと薄曇りの舗装路を走り続けて正直飽きてきちゃったし、どこまで続いているかは分からないけど、ちょっとだけ寄り道してみるか。
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起点から入ってすぐに、道が二股に分かれている。どっちへ行こうか迷ったが、まずはなんとなく気になった下りの左手に進んでみよう。
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下り始めてすぐに、視界が開ける場所に出た。斜面には植林されたばかりであろう苗木が並んでいる。
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その斜面を見上げると、先ほどの分岐で右手に分れた道のガードレールが途切れているのが見えたが、どうやら道そのものも、そのすぐ先で終わっているようだ。やったぜ、こっちで正解(笑)。
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そのすぐ先で、更に左手に枝分かれする道があったが、こちらはまた別の林道のようだ。とりあえずこのまま右手の本線を進んでいこう。
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周囲は落葉松の林に覆われ、高原らしい爽やかな附に気に包まれている。先も急ぎたいのでどこかでUターン出来るきっかけを探しながら進んでいるのだが、先が気になってなかなか引き返せない。
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起点からここまでで3.5kmくらいは進んで来たが、それでも、この先もどこまで延びているかわからないし、この後の本来の目的地までまだ先も長そうなので、適当なところで引き返すことにした。それに腹も減ってきたし、そろそろどこかで昼飯にしたいな・・・。
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Aへ続く。 |