@はこちら。
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再び池の平林道を進み、観音峠大野山林道との分岐点までやって来た。も、もうだめだ・・・腹減った!いい加減どこかで飯に出来る場所を探さないと!
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なんてことを考えながら走っていると、観音峠大野山林道に入ってすぐに、東屋のある展望広場があった。しかも、その先には富士山の姿が・・・。
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おお!これは抜群のロケーションだ!生憎空は霞み気味になってしまったが、それでもここまで空腹を我慢してきて良かったと思える眺めだ(笑)。
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脇には東屋もあったが、今日はこの特等席で昼飯だ!ラーメンを食べてコーヒーを淹れて、一息ついてそろそろここを立ち去ろうとしていたとき、ドライブで来た初老の夫婦が隣のベンチにやって来て、俺と同じようにランチを始めた。話を聞くと、そのおじさんは昔、この近辺で炭焼きをしていたことがあったそうだ。
「ちょうどあの辺りでやってたんだ」と、おじさんはこの柵の下の斜面を指さした。その頃が懐かしくて、ときおりこうしてドライブに来るのだそうだ。
「俺も若い頃は浅草辺りで働いてたこともあったけど、やっぱり都会のビルの街はダメだな。こうして自然に囲まれてるのが一番だよ。」
うん、分かります。俺もそうだもん(笑)。そして、俺が一人なのを見て、
「オニイサンは何だ、一人で周ってあるってんのか?でも一人は気楽でいいやな。俺はもう足腰がキツくて一人じゃ出て歩けないけど。」と言って笑っていた。
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展望広場を後にして、そこから10分程進んだところで、ようやく林道大明神線に到着!大弛峠を出てから、かれこれ1時間40分程も経ったろうか、ここまで本当に長かった・・・。この大明神線、俺の2011年版のツーリングマップルには、まだダートを示すオレンジの破線で記されているのだが、実際は分岐(こちらは終点)からまだ真新しい綺麗なアスファルトで覆われている。ただ、ここが舗装されているというのは確か聞き覚えがあったし、ここまで来た本当の目的地はまだこの先だ。
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さっそく大明神線を進むが、この辺りの区間は黒々としたアスファルトの上に真っ白なラインが眩しく、本当にまだ舗装されたばかりのようだ。ホント、山梨はダート林道に容赦がねぇな(笑)。
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そんな舗装路を進んでいくと、突然目の前に盛り土で平場を造っている場所が目に飛び込んできた。しかもその先には、薄っすらとだがまたしても富士山の姿が見えている。もう何も考えず直進ですよ(笑)。
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おお、これは凄い。あの先に見えている平地は韮崎のほうかな。
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ここも晴れた日に来れば、かなりの眺めなんだろうなあ。こんなに曇ってきてしまったのが本当に惜しい。
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そんなこんなで、大明神線を起点まで進んで来た。いよいよここからが真の目的地、林道前山大明神線となる。この林道を走るのは初となるが、果たしてどんな道が待っているだろうか。
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っておい!今まさに工事の真っ最中なのかよ!でも、ここに書かれている内容からは、仮に工事をしていても、待っていれば通り抜けはさせてもらえるようにも読み取れるが・・・。とにかくここまで来たんだ、行けるとこまで行くとしよう。
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大明神線との接続地点付近は、こちらもまだ舗装されて間もないであろう漆黒のアスファルトが出迎えてくれた。さすが山梨だぜ・・・。
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前山大明神線に入ってから2km程で遂に路面がダートとなったが、そのすぐ先でまたもや市街地を見下ろせる地点があった。なかなか雰囲気の良さそうな道だが、さあ、この先は一体どうなっているんだ!?
・・・どうなっているかって?
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それでもさっきの看板で、通り抜けが出来るんじゃないのかと淡い期待を抱いていたんだが、俺のことを見つけた作業員の人に、腕をクロスさせて思いっきりバッテンを出されてしまった。ダートになってからここまで、その距離は僅か200m足らず。たったこれっぽっちのダートを走るために、延々とクリスタルラインを走って来たのか俺は?こんなことならさっきの木賊平林道をもっと走っておけばよかったよ。ただ、後から聞いた話だと、この日も早朝の工事の始まる前は通り抜けが出来ていたらしい。まあ、例によってロクに下調べもしないで出て来た自分が悪いんだけどさ、このまま帰ったんでは本当にただ遠回りしに来ただけになってしまう・・・。
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なんてことを言っているが、実はさっき舗装区間の途中で分岐する未舗装路を見つけていた。なんとなく作業道っぽい感じもするが、このまま帰ったんじゃ気分的にもあまりにも中途半端だし、せっかくだから入ってみるか。
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入口から奥の覗いてみると、かなり雰囲気の良いストレートが続いている。これは結構期待出来るか?
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うん、なかなかいい感じだ。道は緩やかな下りが続いているが、このままどこかに抜けてたりするのかな?
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そんなことを考えながら下っていると、突然3方向の分岐が現れた。上の画像の左手から下って来たのだが、直進方向(画像奥)に2本と、それに加えてほぼ180度でターンする道がある。分岐点には道標も立っているので、やはりどこかには抜けているようだが、さて、どっちへ進もうか・・・。まあ考えたところで、今自分が何処にいるのかも全く分かっていないので(笑)、適当に雰囲気の良さそうな方を選んでみるか。
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結局、180度ターン方面の道を選んでみた。路面も穏やかで幅員もそれなりにあり、かなりこの先に期待を持たせる景色が広がっている。
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が、少し進んでくると、なにやらアタックでもしているようなタイヤ痕のある斜面が。それに、今進んでいる本線そのものもだんだん作業道っぽい雰囲気になって来た。このまま進んでも大丈夫かな?
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ここにも道標は立っているので大丈夫だとは思うけど・・・これってもしかして登山者用か?そう思うと、だんだんこの先を進んで行ってもいいのか心配になって来たぞ・・・。
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さらに進むと、再び道が広くなる場所に出た。今進んで来たのは画像右手方向からだが、この奥の方向には、やはりここもアタックポイントなのだろうか、タイヤの痕が付けられたかなりの急斜面が上っている。この道、俺は全く知らなかったけど、もしかしたらこの界隈では結構有名な場所なのかもしれないな。まあ、俺は大人しく下って行きますけど(笑)。
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そしてその先には、道の脇に緩やかな斜面が広がっている。
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下草に覆われた斜面の中に、まばらに木の生えた景色がちょっと幻想的な雰囲気。へえ、とりあえずのつもりで入ってきたけど、なかなかいい感じの道じゃない。
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と思っていたら、何だこの激坂は。ただ、この右手にここを迂回する普通の道(?)があるので大人しくそっちを進むことに。
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で、そっちを進めば進んだでこんな感じ。まさかこのまま先細りになって車道が終わる、なんてことはないだろうな・・・。
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とりあえずさっき坂の上から見えていた開けた場所まで出てきたけど、この道、本当にどこかに抜けてんのかな・・・?
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脱出成功!前山大明神線の替わりのつもりで入って来て、実際それほど長さも無かったと思うけど、どこに抜けるか分からないまま走ってくるのって、ちょっと面白かったな。まあ、今も何処にいるかは分かって無いんだけど(笑)。
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そこから脇を見ると、何やら大勢の人が集まっている。何だろう、さっきも植林のイベントがあったけど、こっちでもそんなことでもやってんのかな?
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やっと舗装路に抜けて来た。これから韮崎方面に向かい、R20〜R140と抜けて雁坂トンネル経由で埼玉に戻るぞ!
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R20をひたすら甲府方面に進む。途中、進む方向を間違えたんじゃないかと思うくらい長い道のりだったが、前方に富士山が見えているので間違ってはいないはず・・・なんて思いながら走っていると、ようやくR140を示す青看が!そりゃ、あれだけクリスタルラインを走って西に移動してったんだ、戻りだって遠いわけだよ・・・。
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R140を埼玉方面に進み、やっと雁坂トンネルを抜けて来た。ここを通るのもずいぶんと久しぶりだが、このトンネルを今日のルートに組み込んだのには訳がある。
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これは、山梨県道路公社が雁坂トンネルの開通記念に発行した『蘇る古道 雁坂トンネルと秩父往還』という本。B5版全283ページフルカラーのかなり豪華なものだが、中身も、古代から現在に至る秩父往還の歴史や、秩父地方やその周辺の国道140号に関わる地域の風土や文化、信仰・伝説、雁坂トンネルの開発計画や施工概要など盛りだくさんの内容が、豊富な写真とともに綴られた逸品である(ちなみに以前紹介した古い大達原隧道の写真は、この本から引用したものだ)。以前、地元の図書館で見かけて以来ずっと欲しかったものなのだが、実はこれ、雁坂トンネルの通行者で希望する人には無料で配布しているものなのだ。これが欲しくて今日は雁坂を越えて来たというわけ。雁坂トンネルのwebサイトに詳細が載っているので、気になる人は見てみるといいかも。ただ、部数限定でいつまでも残っているものではなさそうなので、欲しい人はお早めに・・・。
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(追記:この本を配布していた「雁坂トンネルご利用ありがとうキャンペーン」ですが、2013年末で終了したようです。)
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さて、雁坂トンネルを越えて秩父に戻って来たが、今日はあと1ヶ所だけ寄り道をして行こう。R140沿いの大達原地区で分岐する、林道大達原線である。ここは行き止まりの林道なのだが、現在延伸工事の真っ最中であるらしい。以前来た時からどれだけ延びているのか、進捗の様子を見に行ってみよう。
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起点から1.8km程の舗装路を経て、路面は未舗装に変わる。どうやら舗装区間の延長は以前から変わってはいないようだ。
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コンクリートブロックの擁壁に、木で組んだ梯子が立て掛けてあったのでよじ登って写真を撮っていたら、起点方向から土を積んだダンプが走って来た。慌てて擁壁から下りてBAJAをどかしてやり過ごす。そうか、今日は土曜だから工事やってんのか。
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ただ、せっかく来たんだし道の末端は見ておきたいと思い、ダンプから少し離れて付いて行った。路面が乾いているせいで土埃がすごい・・・。
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そして、起点から約3.5km程で工事真っ最中の現場に到着。以前来た時よりも現時点で500m程延びているようだ。道はヘアピンで折り返して下っているようだが、このまま何処かに抜けさせるのだろうか。延ばす方向から考えられるのは、舗装の大輪線と繋げるくらいか。ともかくこのまま完抜けするなら今後が楽しみだな。秩父方面に来た時はその都度見に来てみるか。
今日は久しぶりの川上牧丘林道に、初めて走る前山大明神線など、最近にしては(笑)結構走ったな。特に木賊平林道や前山大明神線の支線など、やはり初めて走る林道はワクワクして楽しいな。さあ、次はどこへワクワクしに行こうかな?
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