コンチャッス!ナノレカワッス!
今日は金曜日、平日ッスけど林道に来たッス。ケッコー涼しくなってきたッスけど、ジブン、今頃ンなってやっと夏休みッスよ!
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と、変なテンションで始まりましたが、そうなんです。今頃になってやっと夏季休暇をいただけることになりました。そりゃ変なテンションにもなりますわ・・・。
さて、本日やって来たのは奥多摩の日原街道沿いにある林道川乗線。ここへ来るのは2年前の5月以来だ。この林道を、紅葉の時期に訪れてみたいとずっと思っていた。恐らく紅葉のピークにはまだ幾分早いとは思うのだが、この林道はハイカーも多く訪れるため、週末は相当数の歩行者がいることが予想されるが、平日であればそれほどハイカーもいないだろうという思いもあった。
ここは起点にゲートが設置されてはいるが、施錠はされておらず通行者がゲートを開けて入ることが出来る。そのゲートには相変わらず色々と掲示物が貼られているが、どれどれ・・・。
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・・・ヒィィィィィ!
ま、まあバイクの音がすればクマさんも寄っては来ないよね・・・。
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そんな張り紙に若干ビビりながら林道へと入る。久しぶりの川乗線、今日はどんな景色を見ることが出来るだろうか。
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昨日一昨日と降った雨によって、杉の木と苔の匂いの溶け込んだ空気が鼻腔をくすぐる。
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起点からしばらくは舗装路が続くが、この道沿いには「警笛鳴らせ」や「落石注意」などの警戒標識が多く立っている。やはり車などで上ってくる登山者に配慮してのものなのだろう。
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「落石注意」のすぐ先に落石があるのは御愛嬌(?)。
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まるでジオラマのような印象的な岩場の切り通しを越える。空にはまだ雲が残り、やや寒々しい空気が漂っているが、予報によれば昼頃には天気も回復してくるらしい。
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ひとつ上の写真の場所もそうだが、この道はダイナミックに岩場を切り拓いた印象がある。この先には更に驚くような場所が待っているんだけどね。
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あ、起点のゲートの張り紙にあったハチの巣はここか。
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どれどれ・・・うーん、ここからじゃ見えないな。って、見えたら見えたでイヤだけどね・・・。
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その橋からは、まばらに色付いた山が見える。晴れていればかなり発色がよくなりそうなんだが・・・。
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道は深い谷沿いを通っているかと思うと、ときおり沢との高低差を縮める。
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極限まで透明度の高い沢水がさらさらと流れていく。暑い夏だったらここに飛び込みたくなること間違い無しだ(笑)。
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少しずつではあるが、雲の切れ間から青空も覗くようになり、路面にはっきりとしたBAJAの影が落ちるようになってきた。
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奥に見える山は紅葉の色が混じり初めてはいるものの、すぐそこの山肌は杉林に覆われているため、局所的に特に季節感の無い見栄えとなっております(笑)。
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この場所から崖下を覗くと見えるのが、かの有名な『百尋(ひゃくひろ)ノ滝』だ。
ただ、ナノレカワ的にはどちらかというと・・・。
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この、切り立った岩場に無謀とも言えるような勢いで通したこの道の風景!さっき言った、更に驚くような場所とはまさにここのことなのだ。あの岩場の窪んだ隙間に造られたコンクリートの擁壁の異様さと言ったら!遠目から見ているだけでゾックゾクするぜ!
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その擁壁のある場所までやって来た。ここから見えるこの山々のひしめき合った景色が本当に好きなのだ。ここからの眺めは新緑の季節も素晴らしいのだが、こうして季節を変えて訪れるのもまた最高だ。
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で、せっかくなのでこの場所がどんな凄いところを通っているのか、実際にご覧いただきましょう。いきますよ〜。
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チラッ。
ひィヤあァぁァあ〜〜〜!怖い怖い!自分で撮ってて背筋がゾッとするわ!
だってさ、ここがまだ手付かずの崖でしか無かった頃に、こんなところに道を通そうなんて、よくそんな無謀なことを考えたよなあ、って思わない?
写真ではBAJA君がだいぶ道の中央寄りに停まっているけど、路肩に掛けて路面が傾斜しているうえ、道の勾配自体も結構な斜度があるので、これ以上路肩寄りには恐ろしくて停められないんだZe!
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そんな場所を越えて更に進むと、道は百尋ノ滝の上流沿いに延びていく。ここではカーブの先で、道の下を小さな滝が流れ落ちている。
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周囲を木々に囲まれた区間でも、こんな景色がそこかしこに現れるので、舗装路とはいえ決して飽きることは無い。この滝の上に掛かる橋がまた萌えるな(笑)。
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紅葉のピークにはまだ早いとは言え、夏のそれとは明らかに異なる、暖かみを纏った色彩の溶け込んだ空気の中を走っていくと、確実に季節は移り変わっているということが実感として押し寄せてくる。
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そうそう、ここも好きな場所なんだよ。やっぱり沢沿いの林道って最高だな。
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・・・それにしても、路面に散らばる落ち葉の量が半端無いな。昨日までの雨に濡れて滑りやすくもなっているだろうし、下りは気を付けて通らないと・・・。
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起点から約6.2kmの舗装路を経て、ようやく道はダートに変わる。
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さっきまで薄暗く空を覆っていた雲もいつの間にか晴れて、青空が広がって来た。山肌の木々も、ようやく本来の鮮やかな色彩を放つようになってきた。やはり紅葉は青空の下で見てこそ、だよな。
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そして、道がダートになって程なく、川乗線と林道日向沢線との分岐地点が現れる。この分岐点の景色もすごく好きなんだよな。何か分からないけど、「ああ、来たな」って感じがする(笑)。
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まずは直進方向に分岐する(ややこしいな)、日向沢線を進もう。
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・・・「これより先 路面凍結」?一体いつから放置されてるんだこの看板?いや、それとも来るべき冬に備えて早めに設置してあるとか・・・さすがにそれは無いか(笑)。
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分岐から少しのあいだ、路面はガレた状態が続いている。とはいえ、慎重に走れば問題ないレベルではあるが。
っと、ここ路肩の状態が怪しいぞ?
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あらら、路肩がコンクリートの擁壁ごと持って行かれてしまっている。ただ、道幅は4輪でも問題ない程度には残っているので、特に通行に支障は無い・・・と思う・・・ような気がする・・・けど・・・どうだろ・・・?
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その崩落の外側は、かなり下のほうまで土砂が流されている。余裕ぶっこいてうっかり滑り落ちたりなんてことが無いようにしないとな・・・。
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お、これはアザミか。一か所路肩に群生しているところがあったのだが、そこが日陰なうえに昨日の雨で濡れたその姿が、なんだか物淋しさを漂わせていた。
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標高を上げてくると、周囲の景色も紅葉の度合いを増してくる。
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あれ、確かこの辺りだったかな?晴れていればあの稜線の向こうに富士山の姿がはっきりと見える場所があるんだけど、生憎奥に見える山の上にはまだ雲が残っていて、残念ながら富士山を見ることは出来なかった。
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そして、ここまで来ればそろそろアレが見えてくるはず・・・。
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踊平トンネルに到着した。前回の記録によると、川乗線との分岐から約2.3kmの地点だ。
初めてこの日向沢線に来た時は、このトンネルまで辿り着くこと無く引き返してしまったので、今でもここへくると妙な感慨深さを感じるのだ。
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そして、そのトンネルを越えれば、待っているのはこの廃道区間。せっかく完成したこのトンネルも、今では日向沢線として車両が通行出来るのがこの地点までとなってしまっているため、実質的にこのトンネルを越える意味は・・・無い。あまりにも哀れなトンネルの末路だ。
今日はこの先を進むつもりは無かったのだが、せっかくなので少しだけ歩いて進んでみよう。
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歩き始めて最初の崩落の地点だが、堆積した土砂の上に微かに残る踏み跡の位置が、ガードレールよりも高いところを通っている。ここ、以前より酷くなってないか?前回来た時に、こんなところをBAJAで越えた記憶が無いんだが・・・。
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道の外に見える向かいの山は、鮮やかな紅葉を纏っていたが、トンネルを越えたこちら側にはいまだ雲が残っていて、靄に包まれた景色となっている。眩しい陽の下で見たかった景色だが、まあこれはこれで悪くは無いか。
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何と、この区間が開削されたのは、たった10年前の話しなのか。当時は有間峠まで延ばす気マンマンだったろうになあ・・・。
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ちなみに、この道の末端の大崩落を引き起こしたのはやはり、御荷鉾スーパー林道などにも壊滅的な被害をもたらした、2007年のあの悪名高き台風9号だったらしい。ただ、それ以前の2003年頃には既に、国立公園内であるこの周辺の自然環境への影響や予想される莫大な工事費用など、様々な要素を鑑みたうえで、奥多摩〜秩父間の開通計画は中止の決定がなされていたようだ。
まあ、あの絶望的な大崩落の光景を見れば、もはや復旧をしようなどという気力も起きないだろうが・・・。奥多摩町としては、何としても開通させたい思惑もいろいろとあったようだが、万が一の奇跡でも起きない限り、今後開通計画の復活は望めないだろう。
(それと、今回初めて知ったのだが、上に書いた「莫大な工事費用」とは、埼玉側の日向沢線と接続する際に、県境を越える為にトンネルを想定していたのだそうだ。幻となったトンネル計画か、アツすぎるな・・・。)
とりあえず、この道の末端の光景が気になる方は、前回の記事を参照してくださいませ・・・。
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さて、そろそろ引き返すとするか。そういえば、確かこのトンネルの上に登山道が延びてるって、タマチャリンさんが言っていたような・・・。確かに、上に見える稜線に丸太を利用した駒止のようなものが見える気もするが、一体どこから上がっていくんだろう?
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そろそろ腹も減ってきたし、戻りがてらどこか景色の良さそうなところでも探して昼飯にするかな。
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Aへ続く。
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