@はこちら。
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岩茸石を通り過ぎて、更に先へと進む。この辺りから道は再び登りへと転じる。
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道は尾根に沿って延びているが、この周囲は、その尾根を境に右手は広葉樹、左手は杉林と、きれいに植生が分かれている。
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左手の斜面を見下ろすと、凄まじい密度で植林された杉が真っ直ぐにその幹を伸ばしている。この辺りもいずれは伐採されるのだろうか。早いとこ花粉症対策品種に置き換えてもらいたいですう・・・。
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斜度が上がる区間に入ると、道には丸太の階段が設置されている。しかし、誰もこの階段を利用しようとはしていない。何故かというと・・・。
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この写真ではちょっと分かり辛いと思うけど、丸太の段と段の間の土がみんな流失してしまい、本来階段であるはずの丸太が単なるハードルと化してしまっている。そもそも山に設置された丸太階段自体が得てして歩き辛いものなのに、こんな状態ではそりゃみんなここを避けて通るわ。
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そんな、最早階段としての機能を失った丸太区間を登り切り、おおっ!着いたぞ!
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ゴンジリ峠だ。ここからの展望は、一つ上の写真で見られる程度のものだが、あの急坂区間を越えてきた地点ということもあってか、多くの人が休憩をしていた。
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お、ゴンジリって「権次入」って書くのか。飯能で権次入って沢は聞いたことが無いな、と思って地図を見たら、奥多摩側にあるゴンジリ沢から付いた名前なのね。
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少し体をクールダウンしたら、更に先へと進んでいこう。
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またしても道が登りに転じると、その正面にある道が柵で閉鎖されていた。
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なるほど、植生の回復中ね。でも、具体的に何をするんだろ?完全に道を潰して再び木を生やすつもりなのかな?
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そんな訳で、杉の根の張り出した斜面の中を登って行く。
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杉林の斜面を登りつめていくと、突然目の前に青空が広がった。おお、来たか!?
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ぅいよおおおおーーーーっし!着いたぞおおおおおおーーーーーーっ!
ここが今回の到達点・・・。
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標高969m、棒ノ嶺だ!
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↑の写真をクリックすると別ウインドウで拡大します。先ずは何も言わずこの大パノラマを見てくれ!実に爽快だ!
昨日までずっとぐずついた天気が続き、明日からもまた空模様が崩れるという予報になっていたので、今日ピンポイントでこの素晴らしい景色を、こんないい天気の日に訪れることが出来て本当に良かった。
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その山頂はかなり広々としたスペースになっているのだが、見ての通り多数の人で賑わっていて、至る所に腰掛けてお昼にしている。凄いな、まさかここまで混み合っているとは・・・。登山口からここまで2時間ちょっと、首都圏からのアクセスも良く手軽に登って来られて、これだけの展望があるのだから、そりゃ人気のコースだということも頷ける。
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眼下に広がる市街地もこんなにはっきりと見えている。今日は比較的暖かいほうだったけど、これからもっと寒くなって行くと、更にクリアに見えてくるんだろうな。
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おおっ!あれに見えるは大名栗線じゃないか!遥か遠くまで見渡せる景色も素晴らしいが、林道おたくはこういったところにグッと来てしまうのだよ(笑)。
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で、この山頂の混雑具合じゃあさすがにここでお昼にする気にはなれないなあ、なんて思っていたところ、タマチャリンさんがこの道標を見て、ちょっと足を伸ばしてこの先の長尾丸まで行ってみませんか、と提案してきた。ふふふ、断る理由など無いですよね(笑)。
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当初はここで引き返すつもりだったのだが急遽予定変更!引き続き2.6km先の長尾丸へと向かうぞ!
しかし、ここから先の道はいきなり周囲を藪に覆われ、山頂があれだけ混雑しているにも関わらず、見たところこちらの道へ進もうという人は皆無の様子・・・。
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実際、いざ先へと進んでみても、足元に明確な踏み跡は見えず、本当にこっちで合ってるの?なんてことを言いながら恐る恐る進んでいる始末。恐らく白谷沢経由で棒ノ嶺まで来た殆どの人が、こちらの道を意識することも無いんだろう・・・。
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えっ、これってまさかクマ剥ぎの痕・・・?(←東大演習林のサイトへ飛びます。)
いや、いても全然おかしくない場所だとは思うけどさ・・・。こんな踏み跡も不明瞭なルートでもしもクマさんと鉢合わせにでもなったら、どっちへ逃げたらいいのさ!?
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それでも、ところどころでは木の幹に赤テープが巻きつけてあるので、落ち着いて見ればルートを見失うことは無い。
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途中には道標もあるので、ちゃんとした登山道であることには間違いないんだが、この人の少なさ(というか全くいない)は、やはり棒ノ嶺から白谷沢へ往復するほうが手軽だし、ルートとしても魅力があるということなんだろう。
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でも、この辺りの物静かな雰囲気なんて凄く好きだけどなー。山肌を覆い尽くす落ち葉がより一層この雰囲気を強くしていて実に良い。
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その斜面を登り切った先に、一つの道標が立っていた。
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標高945m、槙ノ尾山だ。周囲の展望は全く開けず、休憩用にベンチなどがあるわけでもなく、この道標だけが、ここが山頂であることをひっそりと伝えている。
で、先にネタばらしをしてしまうと、棒ノ嶺から進もうとした長尾丸をここだと勘違いしてしまい、これ以上日向沢ノ峰方面へと進むことなく、ここから下ってしまった。たしかに棒ノ嶺からずいぶん近い2.6kmだとは思ったんだけど、それだけ俺が健脚になったのかと勝手に思い込んでいた(笑)。
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で、この時点ではまだそれに気付いていなかったのだが、道標が指し示す落合方面は、今まで以上に明確な踏み跡など見えず、単なる山の斜面にしか見えない・・・。本当にこっちに下るルートなんてあるのか?と思っていると、まあもさんが一人でその先を偵察しに下り始めた。初めは俺とタマチャリンさんも、「ええ〜、ホントにそっち行っちゃいます〜(笑)?」なんて笑いながら様子見をしていたのだが・・・。
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うむ!ちゃんと道標もある!大丈夫だ!よし、ここを下って行こう!
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それに、写真では殆ど分からないとは思うが、よく見れば足元には薄っすらとした踏み跡も見えている。全般的にかなり急な斜面の下りとなっていて、ひと気を全くと言っていいほど感じないルートだが、やはりそれなりに通る人はいるのだろう。
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この仙岳尾根、山と高原地図にも破線ながらしっかりと記載されているが、さすがにこの区間には(迷)マークも付けられている。慎重に行けば迷うことは無いと思うが、実際足元も急勾配でかなり滑りやすくなっていて、ソロで踏み込むとしたらちょっと躊躇ってしまうような場所だ。
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おおう、これもクマ剥ぎなのかなあ、怖えなあ〜。こんなところでクマさんが出てきたら、もう斜面を転がって逃げるしかねぇな・・・。
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道は尾根伝いに延びていく・・・というか、尾根の上を(ここが道だよなあ・・・)という具合に探り探り進んでいる感じだ。
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進む先は再び登りとなっているようだ。このままずっと下り続けるのかと思っていたのでちょっと意外だった。
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おおっ、大名栗線のガードレールだ。白谷沢の上で一度交差した大名栗線だが、再び登山道との距離を近づけてきたぞ。
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その先で、道は痩せ尾根の急な下りとなる。道に沿って張られたトラロープを伝って慎重に進んで行く。
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その先で、道は尾根の突端で急激に折れて下りとなる。この眺め、なんか好き。
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今いるこの道も、眼下に延びる大名栗線との距離をだいぶ縮めてきた。あと少しだ・・・。
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緩やかにアップダウンの続く尾根沿いの道を歩く。冬枯れた木々の隙間から陽が差し込む、この季節ならではの山の風景に思わずウットリ。
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見晴台、っていうか単に道の突端のようだけど・・・。
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いやでも、この眺めはなかなか素晴らしいぞ!あの山肌に見える一筋の線は、林道西名栗線だな!
そして、ふとこの場所から足元を見下ろすと・・・。
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で、周囲を見回してもそこに下る道筋が見当たらなかったのだが、まあもさんがそれらしいルートを見つけた。よし、行こう!
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今、再び林道大名栗線に降り立つ!
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Bへ続く。
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