2015年走り納め
2015/12/27 埼玉県小鹿野町〜秩父市の林道-A
 
@はこちら。
 
 県道367号線を引き返し、続いてやって来たのは林道御岳山2号線の鳩の沢工区だ。ここは現在、御岳山線から分岐するこの2号線の終点側と繋げるべく工事が進められているが、最後に訪れた2年前からどれだけ道が延びているのか見に行ってみよう。
 
 おおっ!そうそう、ここここ!日陰の区間を抜けて正面に向かいの山々が現れるこの地点は、この2号線の中でも特に印象的な場所だ。つい毎回ここで停車してしまう。
 
 途中には、以前から有ったのかは分からないが、路肩に残土を積んだ平場が出来ていた。最近、ああいった平場を見る度に(メシ・・・)と思ってしまうのだが(笑)、さすがにこの時期にあの日陰の中でメシにするのはツラい。そろそろ腹も減ってきてはいるが、もう少しだけ我慢して先へ進もう。
 
 谷を見下ろすと、遥か下に今通って来た道が見える。広い山の中に、人間が造り出した一筋の道がこうしてチラッと見えている眺めって本当に好きなんだ。
 
 冬の澄んだ青空のなかにくっきりと浮かび上がる山の稜線って本当に最高だな。
 
 ここまで来ると工事中の地点まではあと少しだが、この辺りは重機やトラックが頻繁に通る所為か、路面が磨かれたようにつるつるになっている。これで凍結でもしてたら超オッカネーな・・・。
 
 ここは現在工事中の地点から少し戻って来た地点。今引き返してきたところなのでBAJAが手前を向いているが、このカーブを抜けた先で重機やトラックが停まっていたので、それ以上進むのを止めてUターンしてきた。
 
 BAJAを停めた地点から路肩越しにその先が見えているが、あの地点は以前来た時にはもう造られていた場所だ。
 
 そのすぐ奥に、現在開削中の道と、その上に重機の姿が見えているが、あの地点が現在の道の末端だとすると、以前来た時からまだ100mも進んでいないことになるな。御岳山線から分岐する終点側も今現在どれだけ進んでいるのか分からないが、この2号線が繋がるのは一体いつになるのだろう・・・。
 
 御岳山2号線を引き返し、続いてやって来たのは林道御岳山線。今年ここへ来るのはこれが最初になるが、同時に今年最後でもあるな(笑)。
 
 路肩には「通行注意」の看板が立てられている。この周辺の地域でこれだけのロングダートが通行止めの措置も無く解放されているのは実に貴重だが、それは途中で何度か登山道が林道と交差していることも関係しているのかもしれない。
 
 以前来た時は、途中でかなり路面が荒れた場所も多かった印象なのだが、今回は全般的に路面がかなりフラットになっていて走りやすくなっていた。今現在、木々の伐採が進められているらしく、路肩にはあちこちで伐り出された丸太が積み上げられていたが、路面が綺麗に整備されているのはその作業の為でもあるのかもしれない。
 
 そして今回気付いたのは、以前には無かった幾つもの枝道が出来ていることだった。もちろんこれは伐採の為の現役の作業道なので、入って行ったりはしないですけどね・・・。
 
 序盤の区間は、至る所で路肩に丸太が積まれている。
 
 その丸太には、一本一本にQRコードが貼られている。試しに読み取ってみたところ、このラベルにも書かれている数字が出てきただけで、最初何の為なんだろうと思ったが、要は人が読むものではなく、機械に通して個別に認識させる為のものなんだろうな。
 
 日陰の区間に入り、路肩が広くなった場所からトラックの出入りで路面にタイヤ痕が付いていた場所があったのだが・・・。
 
 そのタイヤ痕は全て霜でガチガチに凍りついていた。そりゃそうだ、もう真冬、今年ももう終わりだもんなあ。
 
 登山道の交差する掘り割りの向こうに、日向の区間が見えてきた。日陰の向こうに、日に照らされた冬枯れた木々の見えるこの眺め、堪らんですな。
 
 標高を上げてくると、道の外側には次第に遠くの山々が見渡せるようになる。
 
 遥か遠くまでクリアに見える、冬ならではのこの空気感が堪らなく好きだ。こういう景色が見られるから寒くても走りに出ようという気になるのだ。
 
 御岳山トンネルまでやって来た。ここを越えれば、この林道一番のビュースポットはもうすぐだ。
 
 どうだ、この眺め!国道に沿って続く街並みが、冬のクリアな空気と相まって遥か遠くまで見渡せる。実に素晴らしい!
 で、本当はこの景色を眺めながらメシにしたいなあ、なんて思っていたのだが・・・。
 
 今この眺めを見ている場所はこんなところ・・・しかもものすげー寒いし。ここでメシはさすがに無理!というわけで、絶景を堪能したところで、引き続き昼飯の場所を求めて進んで行く。
 
 おや?路肩に岩が転がっているが・・・。
 
 ・・・いや、今更「立入禁止」なんて言われましても・・・。
 
 峠を越えて少し下って来たところで、いよいよ空腹に耐えきれなくなってこんな路肩で停車。
 
 ここを少し下がったところにちょうど良いスペースがあったので、今日はここでメシにするよ!あ、今日は無事にラーメン出来ましたよ(笑)。
 
 ここから見える景色はこんなもんだけど、冬枯れた木々の向こうに遠くの山々も見渡せるし、まあこれはこれで悪くないと思える。要は気の持ちようですよ(笑)。
 
 メシの後でコーヒーもいただくよ。今日は久々にコーヒーバネットを使ってみた。ここ最近、手軽なのでずっとドリップパックだったけど、やっぱりこっちのほうが雰囲気だよね。
 で、ここで飯を食っている間じゅう、斜面の上のほうから、人が歩く熊鈴の音が引っ切り無しに聞こえてきていた。最初登山者かと思ったのだが、どうやら猟犬を連れたハンターだったようでで、犬に向かって合図する掛け声も聞こえてきた。まあ、向こうもこちらを気に掛けることは無いだろうけど、うーん、何か落ち着かないな(笑)。
 
 メシを終えて更に下って行く。分岐する御岳山2号線の御岳工区は、トンネル手前でバリケードによってがっちりと閉鎖されている。ここが開いてさえいれば、ここから少し進んだ先に最高の昼飯スポットがあったんだけど、残念だがまあ仕方ない。
 
その御岳山2号線との分岐から更に少し下ると、路肩に平場があるのを見つけた。
 
 おおっ?さっきの路肩なんかより眺めも良いし、ここで昼飯にしたほうが良かったんじゃねーの(笑)?
 
 というわけで、御岳山線を国道まで下って来た。今まで未踏だった林道の末端も見れたし、林道でラーメンも出来てなかなか楽しめたかな。
 そして、今日がナノレカワの2015年の走り納めとなります。今年も一年、林道ナノレカワ線におつきあいいただき、ありがとうございました。来年もどれだけ走りに出られるかは分かりませんが(笑)、いつも通りユル〜い感じでお付き合いいただければと思います。それでは皆様、良いお年を!