冬の空に逢いに行こう
2016/12/11 埼玉県秩父市・林道粟野山線〜林道明ヶ平沢戸線・他-@
 
 12月に入り、空気もすっかり冬本番という感じになってきたが、ここ数年この季節になると思い出す景色がある。今日は天気も良さそうだし、周囲の林道も併せてサッと走りに行ってみよう。
 
 国道299号をひたすら進み、小鹿野で県道37号線へと入り秩父市の下吉田地区を目指して、まずやって来たのがここ。
 
 林道粟野山線だ。ここは途中で1ヶ所、視界の開ける地点があり、どの季節に訪れても素晴らしい景色を見せてくれるのだが、特に空気の澄んだこの季節は本当に絶品!これだけ青空が広がっていることもあり、今日はかなり期待出来そうだぞ!
 
 起点から400m程の舗装路を経て道は未舗装に変わる。周囲の木々の葉が落ちているおかげで、遥か先に浮かび上がる武甲山のシルエットがはっきりと見える。
 
 ああ、この冬枯れた景色、やっぱり好きだなあ。落ち葉に囲まれた静かな道の上で耳を澄ますと、遠くから微かにチェーンソーのモーター音が聞こえてくる。この雰囲気、悪くないぜ。
 
 道が山肌に沿って伸びるこのカーブも印象的な地点だ。そして、あと少し進むと、今日一番の目的地だ。
 
おおおおおっ!来たあああああっ!!
これだよ!この景色が見たかったんだよ!
 
 どうですかーこの景色!ここからの広々とした景色を少しでも伝えたくて、少しだけ、本当に少しだけ(笑)ワイドにしてみた(↑写真クリックで別ウインドウで拡大します)。んー、でもあまり変わってないかな(笑)。
 
 遥か遠くまで波のように連なる奥秩父の山々の稜線が、冬の蒼白い空気に淡く染まり、溜め息が出る程に美しい。この景色を眺めていると、あの先にはもう、どこまで行っても山しか無いんじゃないか、という気すらしてくる。
 以前のレポでも言ったけど、起点からたった2km程上がってくるだけでこの景色だからね!ホント、近くに来たときにはここに立ち寄ることをオススメするよ!
 
 あまりの景色の美しさに、かなり長い時間この場所に留まっていた。この先へ進むと、終点にみかん農家の敷地があるのだが、今日は特にそこまでいく理由もないし、こうしている間に、まさにその敷地の人の軽トラが奥から降りてきたので、今日も作業をしているのだろう。この粟野山線は、ここからの景色を見ることが目的だったし、もうすっかり満足してしまったのでここで引き返して次の林道を目指そう。
 
 続いてやって来たのは林道大波見入線
 
 起点標識の下の、ハンターへ注意を促す看板が物々しいが、確かにこの季節はちょっと林道へ入れば猟銃を持ったハンターとの遭遇率はかなり高いからなあ。
 
 起点から300m程上ってくると人家も途絶え、路面が未舗装へと切り替わる。
 
 この林道、この地点ではまだ辛うじて轍が残ってはいるが、奥に進むに連れてかなりの放置臭を放ってくる。まあ、この写真を見ただけでもなんとなく伝わると思うけど(笑)。
 
 この溢れ出るマイナー感・・・最高でしょ(笑)?
 
 やがて終点近くまで来ると、路面が斜面の木々からの落ち葉で覆い尽くされた区間に辿り着く。
 
 この場所、以前訪れたときもこの季節で、やはり同じように落ち葉に覆われた路面がとても印象的だった。また今回もこの光景を見ることが出来て良かった。
 で、どこから写真を撮ろうかと、いいアングルを探して路上をウロウロしていると、突然道の端で落ち葉に隠れた側溝に足がズボッと埋まってしまった。これ、足だったから良かったけどBAJAで知らずに突っ込んでたら恐ろしいことになってたな・・・。
 
 で、道はこのすぐ先で行き止まりになるのでそのままUターンしてきた。
 ここ、写真左側の杉林も広葉樹林だったらかなり素敵な景色になったんだけどなー、惜しい!
 
 その落ち葉の区間から少し下った日当たりの良いカーブにて。まるで芝生のような車両の通行跡の全く無い路面、素敵でしょ?
 
 続いては林道明ヶ平沢戸線。過去レポによると、ここへ来るのももう4年振りらしい。
 
 ・・・うわ、ここの起点標識ってこんな感じだったっけ!?文字の塗料が風化して淵から浮き上がってしまっている。ま、まあ、旧タイプ標識のようなものだと思えば、これはこれで味わい深い(笑)。
 
 さて、序盤の舗装区間を進んでいると、こんなに長かったっけかなあ?っていうくらいいつまでも舗装が続いているように感じる。これはオカシイな・・・と思っていると、見覚えのある、法面に空いた大きな孔の地点に辿り着いた。この孔は以前ちょっとだけ潜り込んだことがあるが、その時はこの地点はまだ舗装されていなかったはずだ。うわ、こんなところまで舗装化が進んでいたのか!
 
 というワケで、舗装区間の延長を測る為に、一旦起点まで引き返して改めて上がって来た次第(笑)。この舗装は一体どこまで続いているんだろう?
 
 うわ、ここなんてまだ舗装されたばかりのピッカピカのアスファルトじゃねぇか・・・。
 
 そんな地点からふと道の外に目を遣ると、谷合を伸びる道と、それに沿う集落が見えた。
 
 深い山に囲まれた集落のある風景って、凄く好きなんだよなあ。山肌に斑に雲の影が落ちているのもまたポイント高し。
 
やがて、起点から約1.8kmの地点で、路面が未舗装に切り替わった。前回来た時は、起点側の舗装は400m程だったから、あれからずいぶんと延びちゃったんだな。
 
 で、その先はというといきなりこんな感じ・・・。これならこの先はしばらく舗装化の心配は無いかな(笑)?
 
 少し道の外が開けた地点から、進む先の道が山肌に沿って延びているのが見えた。
 
 こういう、山の中に一筋のガードレールが延びている景色も、林道で見るものの中で好きなものの一つなんだよね。あんなところを走っていくんだと思うと本当に楽しいよ。
 そろそろ腹も減ってきたので、この先にある昼飯スポットに立ち寄って飯にするかな。
 
Aへ続く。