ナノレカワ、初の房総林道群へ!
2017/07/22 千葉県・房総半島の林道-@
 
 皆さまこんにちは。ナノレカワです。
 今日は「XRで行こう」のみやさんとのツーリング。前回みやさんと林道へ行ったのは去年の10月だった。その間、僅か9ヶ月。おお、俺たちにしては割といいペースだぞ(笑)。
 
 実は今回、当初の目的地を福島方面に設定していた。しかし、目的の林道が今月初めに起きた土砂崩れによって通行出来なくなっていることが判明し、更には予定の日程直前に起きた新潟〜福島方面の集中豪雨の状況を踏まえて、福島へ向かうことを断念した。でも、それじゃあどこへ行こう?
 長野や山梨、静岡方面なども考えてみたが、その辺りはみやさんも直近で走りに行ってたりするしなあ・・・と、ここでふと千葉県の林道が思い浮かんだ。そういえば俺、いまだBAJAで千葉に行ったことが無かったんだ。みやさんに「千葉はどう?」と持ちかけると、みやさんもそっち方面は久しぶりらしく快諾してくれた。というわけで、今回はナノレカワ初となる房総の林道へ行ってきます!
 
 朝5時に地元のいつものコンビニで待ち合わせをしたものの、うっかり写真を撮り忘れたので、千葉に入って立ち寄ったコンビニでようやく1枚。
 今日もみやさんがルートのプランニングをしてくれたので、ナノレカワは例によって後を付いていくだけというスーパーぼんくら仕様(笑)。ここまでは与野から首都高5号線→中央環状線→湾岸線→東京湾アクアラインというルートで来たが、途中の山手トンネルとアクアライントンネルが信じられないくらいの蒸し暑さ!途中何箇所かでミストを噴射してる地点もあったものの、文字通りの焼け石に水状態。夏場のあのトンネル、確実にライダーを殺しに来てるだろ・・・。
 
 コンビニで食料と水分を調達し、まずやって来たのは林道山口線。この林道自体は舗装だが、この奥で更に林道が分岐しているらしい。
 ちなみに、奥に見えている橋、あれは圏央道だそうだ。
 
 山口線を少し進むと右手に分岐する林道安場線が現れた。今日最初のダート林道だ。
 
 起点標識はオレンジ色の菱形タイプ。埼玉でも北西部の一部の林道で見ることが出来るデザインだが、房総ではこのデザインがスタンダードのようだ。
 
 ちなみにこの標識、手のサイズと比較して分かるかと思うが、かなり小さい。俺は今まであまり見たことのないサイズ感だったのでちょっと驚いた。
 
 さあ、どんな道が待っているかな?早速行ってみよう!
 
 隙あらばみやさんの背後から写真を撮ってみたんだけど、まあ、走りながらそうそう上手く撮れるはずもなく・・・(笑)。
 
 途中、路肩だ少し開けたところでみやさんが停まっていたのでつられて俺も停車。俺は撮りそびれたが、ここに小さなカエルがいたらしい。すぐ近くに沢があるような感じでもなかったけど、どうやって生きてるんだろ?
 
 起点から1kmちょっと進むと、最後に少しだけ舗装路が現れて、千葉県水道局の無線中継所で行き止まりになった。
 
 ・・・え?こんなところまでポケモンGOやりに来る人いるの??
 
 さあ、それじゃ次の林道へ向かおう。
 
 安場線を起点まで戻り、山口線を少し引き返して続いてやってきたのはここ。
 
 林道西沢線だ。この黄色い標識は安場線にもあったけど、こちらは菱形標識と一緒に並んで立っている。
 
 先程の安場線からそう離れていないこともあり、こちらもなかなかに鬱蒼とした雰囲気の道だ。
 
 途中、道の脇は開けている場所があったけど、ここは元々平らな土地だったのかな? 
 
 ブハッ!千葉に来てまでこんな雑草まみれの林道を走るとは思わなかった(笑)!写真を見返すだけでも青臭さにむせってしまいそうだぜ。きっと走りに来る人もほとんどいないんだろうなー。
 
 起点から約1.6kmという道を走り切って終点に到着。ところどころで竹が生えているが、林道と竹の組み合わせってあまり見ない印象。
 
 あ、よく見たら竹の陰に終点標識が。
 
 続いてやって来たのは、山内ダムの近くにあるこの道。
 
 林道ツーリングガイドブックによれば「(仮)山内線」となっているが、この辺にしては珍しく入口、出口共に標識を見なかったし、もしかしたら正式には市道とかなのかも。ま、ダートを走れるなら何でも構わないけどね。
 
 コンクリート舗装の急坂を上って行くと、すぐに未舗装路へと変わる。序盤は、轍の真ん中に雑草の生い茂った、マイナー林道にありがちな風景(笑)。
 
 なんて写真を撮っていたらみやさん登場!慌ててシャッターを切ったからちょっとブレちゃった・・・。
 
 そこから更に進むと、印象的な切通しが。幅員も広くなり、路面もフラットなうえに木漏れ日も射してなかなか良い雰囲気。
 
 その先では、道の外が開けて眼下に民家の見える場所も。開放的で素敵な景色だが、この区間だけ急に道が心許なくなってきたぞ・・・。
 
 道は再び林の中へ。さっきの区間はともかく、基本的にはフラットで走りやすい路面が続く。
 
 鬱蒼とはしているものの、そこそこ距離もある穏やかな林間をずっと走り続けていられるのは楽しい。
 
 突然、周囲が開けた場所に出たが、右手のこれは、田圃・・・なのか?
 
 これ、稲っぽいけど、ちゃんと人が手入れされてるものなのかなあ?耕作放棄されたところに勝手に生えてきてるようにしか見えないんだけど。奇妙な光景だ。
 
 そんな不思議な区間を通り過ぎると、道は更に開けた景色の中を延びていく。ここでも田圃が見えるが、ここは明らかにしっかり耕作されている様子。
 
 7.4km程あるという未舗装路を走り抜けて、余りの暑さにちょっと休憩。みやさんが次の目的地までのルートを調べてくれています・・・。
 
 暑さに負けず、まだまだ走るぞ!
 
 次の目的地へと向かう途中、小さな踏切を越えて一旦停車。
 
 ・・・うお、ここ、遮断機が無いぞ。遮断機はともかく、踏切警報機も無いのはなかなか怖いな・・・。
 
 さあ、続いてやって来たのは房総名物・素掘りトンネル!これも今回楽しみのひとつだったのだ!
 
 トンネル入り口に立てられた案内板によれば、柿木台第一トンネルというらしい。特徴的な五角形の断面は、観音掘りという日本古来の掘り方なのだそうだが、さすがに何故こういう形に掘る方式を採ったのかまでは書いてないか。
 
 そこそこ距離のあるトンネルを抜けてきた。こちらからのほうが、観音掘りの形状がよく分かるんじゃないかと思う。そして、こんな古めかしいトンネルに、ちゃんと照明が付けられてしっかりと管理されているのも素晴らしい。
 
 続いてのトンネルにやって来た。看板などが無いために名称は不明だが・・・うおっ!これは凄い!バイクとの比較でこの場所のスケールが何となくは分かるかと思うが、道の両脇に切り立つ土の壁がそのままトンネルへと続き、まるで巨大生物の口に飲み込まれてしまうような威圧感を感じる。
 
 先ほどの観音掘りのトンネルとは異なり、こちらは楕円の断面となっている。場所的にもそんなに離れていないトンネルで、このような工法の違いがある理由は何だろう。
 
 いやあ、めちゃめちゃカッコイイなこのトンネル。下手にコンクリートなどで巻き立てずに、掘られたままの姿で保たれているのが本当に素晴らしい!
 
 続いてはこちら。永昌寺トンネルだ。ここはコンクリートのポータルが造られているが・・・。
 
 ん?ここも観音掘りなの?
 
 なんて思っていたら、反対側はしっかりとその形状を保っていた。
 
 トンネルを抜けてきたところをみやさんに撮ってもらいました。
 
 ちなみにこのトンネル、抜けてすぐにT字路にぶつかるので、向こうから来る人は気を付けないと結構危ないかも。
 
 素掘りトンネル群を引き返して次の目的地へ。このトンネル、やっぱりカッコよすぎるな。戻り際にも停まってもう一度写真を撮ってしまった。地層に沿った縞模様がとても素敵。
 
 続いてやって来たのは林道月崎3号線。この起点前は素掘りトンネルへと向かうときに一度通過しているのだが、改めて林道へと入っていこう。
 
 うおっ、これは凄いな。こんな高い法面を施工するなんてかなり大変だろうに。でも、こんな崖が崩れ落ちてきたらそれこそ一大事だもんな。
 
 と、そんな法面以外は取り立てて見所の無い全線舗装の林道を抜けてきたところがココなんですが・・・見てください、この林道っぽさの薄い入り口の風景を!ココがこの林道一番の見所だッ(笑)!
 
 この月崎3号線、どちらの入り口も埼玉でもよく見る青い標識と、菱形標識のコンビとなっているが、恐らく起点側であろうこちら側の菱形標識は、割と最近作られた新しいもののようだ。
 
 よく見ると、ここ最近作られた林道標識ではたまに目にするリフレクター仕様になっている。正直、こんな林道の標識にこの仕様がどれだけ効果的なのかは疑問だが。あ、嫌いではないよ、むしろ好き(笑)。
 
 そんな月崎3号線の向かい側には、小湊鉄道の月崎駅がある。ちょ、ちょっとここで休憩しよう。あ、あまりにも暑すぎるんだぜ・・・!
 次に向かうのは、房総に来たら絶対に行きたいと思っていたトンネルだ!
 
Aへ続く。