久し振りの林道へ。山梨〜長野日帰り林道ツアー!
2016/10/10-@ 山梨県山梨市・林道乾徳山線
 
 ここ最近、普通に週末に休めるようになり、(以前に比べれば)だいぶ生活も落ち着いてきて、先週は日和田山に登って来たわけだが、今週は久し振りにBAJAとの林道ツーリングだ。
  しかも今日は!『XRで行こう』のみやさんとの2年振りのツーリングなのだ!ちょっと前に、最近休めるようになって来たと呟いていたのをきっかけに、みやさんからお誘いを受けていたのだ。徒歩圏内に住んでいながらお互いなかなか日程の合うチャンスがないのだが、ちょうど今みやさんも時間的な余裕があるらしく、この貴重な機会を逃す手はない!
 
 朝7時に近所のコンビニで待ち合わせ。2年前のツーリングの時もここで待ち合わせだったが、ここが一番手っ取り早いんだよね。実はこの後、みやさんが忘れ物を思い出したのだけど、近所で集合するとすぐに取りに戻れるというお手軽さ(笑)。
 久し振りに会うみやさんは、いざ顔を合わせると意外についこの間会ったばかりのような感じもしたんだけど、こうして2台のBAJAが並ぶ光景を見ると、やっぱりワクワクしてくるぜえ!
 
 さて、道中を一気に端折っちゃったけど、圏央道〜中央道と走りついで、勝沼ICに到着。ここ最近もずっと暖かい日が続き、先週も汗だくで山歩きをしていたというのに、今日はこの曇り空のせいもあって、ここまで思った以上の体感温度の低さを味わうこととなってしまった。そりゃそうだ、言ってももう10月だもんなあ。何だか林道へ行くのも久し振りで、季節に応じた装備の案配も忘れてしまったようだ・・・。
 
 国道140号を北上し、途中、大平高原へ向けて分岐する道に入り本日最初の目的地を目指す。舗装路をしばらく進むと、道の脇に林道標識が現れた。ここからの道は林道徳和・下釜口線というようだ。
 
 ここは初めて訪れる林道だ。林道起点からの鬱蒼とした杉林の中を、どんな景色が待っているだろうと期待しながら進んでくると突然、右手の斜面が伐採され、景色が開けた場所に出た。
 
 おお、国道沿いの集落が遥か下に!いつの間にかこんな高い地点まで上ってきていたようだ。
 
 見上げれば相変わらずどんよりとした雲が空一面を覆っているが、遥か遠くの空には、僅かながら雲の切れ間から青空が覗いている。おおい、その切れ目、こっちまで流れて来い!
 
 更に標高を上げ、国道との分岐から8km程も進み続けてようやく路面が未舗装へと変わった。
 
 未舗装路の境には林道の杭が建っている。ここから山梨県の管理する林道乾徳山(南)線となるようだ。やっと着いたぞお!
 
 起点から少しのあいだ、周囲の開けた区間が続いている。これは晴れた日だったらかなり素晴らしい景色だったろうなあ、実に惜しい!
 
 更に進んで行くと、道の周囲は広葉樹に囲まれるようになる。おおお、そうそう、俺が求めていたのはこういうのだよ!石の露出したゴツゴツ路面も何となく山梨っぽいし(?)、あー、やっぱり久し振りの林道は楽しいなあ!
 
 その先で、ふと先行していたみやさんが停車した。乾徳山登山口だ。
 
 おお、しっかりと整備されたそそる入り口じゃないっすか。道標に書かれたコースタイムだと、確か山頂まで2時間半とかだったかな?他の林道を回らずにここだけを目的に来て往復するとかでも全然アリだな。今年中には無理かもだけど、いずれ歩きに来てみようかな。
 
 道の脇に立てられた看板には「冬期通行止」と書かれている。ここもあとひと月程もすれば閉鎖されてしまうんだろう。この辺りも雪深そうだもんなあ。その前に来ることが出来て良かった。
 
 さあ、どんどん進んで行くよ。曇りながらも雰囲気の良いダートを進んでいると、解放されているがゲートのある地点に辿り着いた。
 
 ゲート脇の標識には林道乾徳山線とある。先ほど見た起点杭とは微妙に表記が異なるが、山梨県のサイトを見る限り、ここからも引き続き乾徳山(南)線のようだ。ちょうどこの地点にゲートがあることといい、この路線名の表記といい、細かい違いにどういう意味があるのか埼玉県民の俺にはいまひとつ良く分からんなあ・・・。
 
 再び道の外が開けた場歩に出た。この脇は盛り土でちょっと小高くなっていたので、BAJAを停めて登ってみた。
 
 お、みやさんもやって来たぞ。おーい、ここ、ここ!
 
 おおっ!先ほどの場所よりも更に標高を上げてきたおかげで、かなり広々とした視界が広がっている。ぬー、青空の下でこの景色を見てみたいぜ!
 
 ひとしきりここからの景色を堪能したので、先へと進むとしよう。みやさん、先に行ってるよ!
 
 と思ったら、このすぐ先でバイクで入れるところがあったのでまたすぐ停車したところをみやさんに撮られたナノレカワとBAJAの図。
 
 いやあ、BAJA君。やっぱり久し振りの林道は楽しいねえ〜。ここが初めて走る林道っていうこともあるし、緑に囲まれているこの時っていうのは、やっぱり何ものにも代え難いよなあ。こうしてまた林道を走れていることが本当に嬉しい。
 
 お、この林はカラマツか。まだ10月の初旬だけど、流石にこれだけ上がってくるとほんのりと色付きも始まっているようだ。
 
 ここからは支線が分岐しているようだが、生憎ゲートでガッチリ閉鎖されていて進入は不可能。どんどん先へと進もう。
 
 いいねぇ、このカラマツに囲まれた景色。山梨に来た、って感じがするよね。これで晴れていればもう本当に文句なしだったんだけどなあ(笑)。
 
 その先で道はピークとなり、路肩が広がっていて駐車スペースになっている場所に出た。ここは黒金山への登山口となっているようだ。
 
 見渡す景色は、山の稜線に被さる程の重苦しい雲が空を覆い尽くしている。これで晴れていれば、という想いも無くはないが、山肌をかすめる程に低い位置を雲が流れていくこの眺めも、幻想的でこれはこれで悪いもんじゃないな、とも思える。
 
 そして、乾徳山(南)線の起点からここまでほぼきっかり5km。ここから先の区間は、ゲート閉鎖によって通行止めとなっていた。
 このゲートには、先程乾徳山登山口でも見た「冬季通行止」の看板が張り付けられている。この時期で冬季閉鎖って、いくらなんでも早くないか?と思ったが、山梨県のサイトを見ると、ここから先の通行止めの理由は「路肩決壊の恐れがあるため」となっている。どちらにしても通れないものは仕方ない。
 
 それにしても、通行止めにはなっているが、この先は一体どこまで伸びているのだろう?
 
 ここから更に北上した先に、西沢渓谷の遊歩道があるのだが、そのアプローチとして林道鶏冠山(東)線が延びている。実は、その鶏冠山(東)線から分岐するように、現在この乾徳山線の西沢渓谷側区間の開設工事を行っているとのことだ。タマチャリンさんが西沢渓谷のレポートの中でそのことについて触れているので是非読んでみて欲しい。
 つまり、ここはいずれ完抜となる予定の林道、ということだ(先程の乾徳山線の標識にもその予定ルートが記されている)。ただ、抜けたとしてもそれが一般に開放されるかは、また別の話だとは思うが・・・。
 おそらくR140の分岐からこの地点までは、黒金山登山口があることで一般にも開放しているが、この先にそういう場所が無ければ、たとえ抜けたとしてもこのゲートは閉じられたままということもあるかも知れない。
 
 ん?もしかしてここから先の通行止めの理由は、そもそも路肩決壊の恐れですらなく、向こう側の区間の開設工事によるものじゃないのか?まあ、一般の人の進む理由が無い区間は、たとえ崩れたって完成するまでは復旧は重要視しない、ってことなんだろうけど。
 
 
 ・・・あ。さっき疑問に思った「乾徳山(南)線」と「乾徳山線」の表記の違いは、単純にここが乾徳山線の南側区間だから乾徳山(南)線ってことで、完抜けして晴れて「林道乾徳山線」が完成するわけだな。今分かったよ(笑)。
 
 しかし、この景色・・・。「幻想的で悪くはない」なんて言っては見たものの、こんなにすぐ目の前まで雲が迫ってくると、さすがに笑えてくるな。しかも寒いぃーしよぉー・・・。
 
 まあともかく、初めて走る乾徳山線、晴れていればかなり眺めの良さそうな林道だし、乾徳山への登山道も気になるし、今度は秩父経由ででも再訪してみよう。
 
 往きには気付かなかったが、戻りの舗装区間で見えた、前方に見えているあの雲が無ければ相当広々とした景色が期待できそうな地点。ぬぅー、やはり晴れた日にリベンジだな!
 
 この後は一旦国道まで下り、次の目的地を目指す。
 
Aへ続く。