Aはこちら。
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いよいよJバンドの袂へと到達した一行。しかし、ぱっと見ではここを登っていくような道筋は見えないのだが・・・。もう少し近づいてみよう。
(なお今回、Jバンドの道中のあまりの恐ろしさにほとんど写真を撮ることもままならなかった為、タマチャリンさん、まあもさん撮影の写真を多数使用させていただいております・・・。)
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あ、道あった。・・・で、でも、この岩肌に張り付くように延びるこの道、これって相当怖いんじゃねぇか???
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岩原に書かれた矢印によれば、この登りとは反対側にも道が延びているようだったが、振り返ってもこの場所からはそれらしいものの判別は付かなかった。
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Jバンドを登る前の、浅間山を眺めながらの小休止。ここへ辿り着くまでの登りも結構な急斜面だった。
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いよいよこの道を登っていく。この垂直に切り立った崖に、僅かな幅で稜線まで続いていく道の恐ろしさが、こんな写真でどこまで伝わるかは分からないが、高所恐怖症大重体のナノレカワ、既にこの時点で相当ビビッてます・・・。
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まあもさんも一応、高所恐怖症ではあるらしいのだが、俺には全くそんなふうには見えなかったぞ!!
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(↑まあもさん撮影)
振り返って見ると、如何にクレイジーな場所に道が付けられているのかが良く分かると思う。
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この荒々しいJバンドと、その向こうに聳える浅間山の穏やかな山肌とのコントラストの異質さよ・・・。
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見てよこの光景・・・。道がかなりの急斜面で登り詰めているのが分かると思う。しかも、そのすぐ外側は賽の河原まで続く崖となっている。
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タマチャリンさんは恐怖を紛らわすために、叫びながら登っていたらしい!
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(↑タマチャリンさん撮影。)
えっ、ちょっと待って・・・。道の上に巨大な岩が積み上がって、どこを通ったらいいのか良く分からないんですけど・・・。結局、適当な岩の隙間に目星を付けて、大岩を避けるように登って行ったのだが、それでも無数に転がる岩の上を伝っていかねばならず、道の外側には垂直に近い急斜面が麓まで続いている。この辺りであまりの恐怖の為に動悸が激しくなり、本気で心臓が痛くなり始めた。もう外の景色を見る余裕など一切無くなり、両手両足で這いつくばって、すぐ下の足元だけを見ながら無心で登って行ったように思う。これ、ソロだったら絶対に引き返してたわ・・・。
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(↑タマチャリンさん撮影。)
ナノレカワ、完全に腰が引けています。
もう、こんなところに道を付けた人って・・・
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ばかなのかな!?
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それでも何とか数枚の写真は撮ってたみたいなんだけど、まるでその記憶が無い(笑)。
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(↑タマチャリンさん撮影。)
全景を撮った写真で見ると意外と大したことなさそうにも見えるんだけど、ここから見下ろすと本当に垂直な崖にしか見えないんだよ!マジで生きた心地がしない・・・。
タマチャリンさんも仰っていたが、今回、ここを登りに使って本当に良かった。この恐ろしい景色を足元に見ながらの下りなんて、俺には絶対に出来なかったと思う・・・。
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(↑タマチャリンさん撮影。)
遂に稜線近くまで登って来た。ここからは、こんな景色が見えていたのか。写真右側の、こんな目線の位置に迫り出した岩が恐ろしすぎる・・・。こういう、一歩足を踏み外したら、麓まで何も遮る物の無い「落ちたら死ぬ!」みたいな場所って、本当に苦手なのだアワワワワ!
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(↑タマチャリンさん撮影。)
道が大岩を回りこんで稜線の上に辿り着こうとしている。ここは良く憶えてるけど、この吹き曝しの最後の岩の上を登るのも本当に恐ろしかった・・・!
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現在時刻、13:35PM。着いた!ようやくJバンドを登り切ったぞ!こ、ここまで本当に恐ろしかった!今までの人生で、ここまで強く死の恐怖を味わったのは初めてのことかも知れない・・・。
「Jバンド」の名前は、いま登って来た道の線形が、アルファベットの「J」の形に似ていることから名付けられたとのことだが、俺が思うに本当の由来は・・・
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「JIGOKU」の「J」だろッ!
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そして、ようやく登り切ったこの場所も、人が居られる場所というのは、この写真で見えている程度の僅かなスペースしか無く、その外側はいま登って来た急斜面となっているため、やっと登り切ったとは言っても、落ち着けるような場所では全く無かった。いつの間にか、タマチャリンさんもまあもさんも追い抜いていたようで、後続の2人が登ってくるまでのあいだ(と言ってもほんの僅かな時間だったと思うが)、一人ここで心細い時間を過ごした。
あ、そう言えば・・・ヒムロックもYoshikiもいないじゃないか!タマチャリンさんのウソツキッ!!
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そして、いま登って来た斜面と反対側には、群馬県の景色が広がっていた。ここから見えているのは、タマチャリンさんによれば北軽井沢なのだそうだ。凄い!稜線を跨いだ長野側のカルデラの内側とはまるで異なる景色だ!
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この先の進行方向とは反対側の、外輪山の端を覗いてみる。ここから先はもう、とてもじゃないが人が立ち入れる場所ではなさそうだ・・・。
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後から登って来たまあもさんに、憔悴しきってへたり込んでいるナノレカワを撮ってもらっていた。正直、ここに辿り着いてからもしばらくは足がガクガク震えていた程で、本当に笑えるくらいやつれた顔がヤバすぎて、とてもじゃないが人様にお見せできるようなモノでは無い・・・。
ここで、後から登って来たグループと談笑をしたりして、しばしの休息を取った。
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それではそろそろ先へ進むとしよう。って言うか、これ、どこを登って行けばいいの?まあ、先程のグループが先行して歩いているので、どこを歩けばいいのかは大体理解はしたのだが・・・。
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(↑タマチャリンさん撮影。)
う、嘘だろ!?こんな細っこい岩の上を辿らなきゃならないのか!写真左上に写る、遥か下方の景色で、ここがどれほど恐ろしい場所なのかお分かりいただけるかと思うが、やっとJバンドが終わったと思ったのに、まだこんな道が続くのかよ!
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それにしても、ここからの群馬側の景色も実に美しかった。こちら側には田畑や市街地も広がっているが、カルデラを隔ててこれほどの景色の差を楽しむことが出来ることも驚きだ。
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振り返って見た景色。Jバンドを過ぎても、落ち着かない道が続く。
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切り立った崖の切れ目の間からカルデラの内側を覗く。奥に見える平野との差が凄すぎる。
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(↑タマチャリンさん撮影。)
再び振り返って見た景色。人物が入ると、よりこの景色の異質さが際立つのではないだろうか。
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(↑タマチャリンさん撮影。)
ゴツゴツとした岩肌のむき出しになった稜線を登っていく。心なしか、ナノレカワの後姿がしょげているように見える(笑)。
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何だかここだけ異次元の世界が出現してしまったようだ。遠くに平野が見えていることが、より一層その印象を強めているように思える。
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(↑タマチャリンさん撮影。)
賽の河原方面を見下ろす。ついさっきまで、あの中を歩いていたんだよなあ。様々な景色が矢継ぎ早に現れて、本当に飽きさせないコースだ。
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崖っぷちに立つまあもさん。風に吹かれて、漢(オトコ)は何を思う? 笑
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上空には相変わらず雲が広がっている。いまでもじゅうぶん凄い景色だけど、青空だったらどれほど凄まじい景色となっていたんだろう。
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カルデラの内側に向かって突き出たこの岩、物凄い迫力だ!
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雲の隙間から陽が射し、草すべりを照らしている。何と美しい光景だ・・・。
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(↑タマチャリンさん撮影。)
ひたすら稜線に沿って延びる道を進んでいる。この辺りになると道幅も広くなって、だいぶ心にも余裕が出て来てはいたはずなのだが、Jバンドを登ってきてからというもの、ずっと頭がふわふわしたような感じになっていて、ところどころ記憶があやふやなところもあったようだ。後からタマチャリンさんからいただいた写真を見返しても、ああ、こんなところもあったっけ、なんていうところが幾つかあった程で、俺にとってJバンドはそれ程恐ろしい場所だったのだ。
この稜線上の区間も絶景続きではあったのだが、上記の理由もある所為か、自分の撮った写真を見ると驚くほど枚数が少なくて、今回の更新では2人の写真を多数お借りしたが、タマチャリンさんもまあもさんも、絶景満載の記事を絶賛更新中なので、是非見に行って欲しい。
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現在時刻、14:23PM。標高2,319m、仙人岳に到着。
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ここから麓まで、地すべりの痕のような砂地が剥き出しのラインが続いている。ここをダンボールで滑り降りたら楽しいだろうなあ!(死ぬよ!)
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と、この辺りで急に周囲が濃霧(というか雲)に覆われ始めてしまった。このまま雨でも降らなければいいが・・・。
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(↑タマチャリンさん撮影。)
辛うじて進むべき道は見えているが、その外側の景色はすっかり霧に覆い尽くされている。これはこれで何とも物々しい景色だ。
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稜線は細いが、その両脇はなだらかな斜面となっているので、高所恐怖症大重体のナノレカワだけど、こういう場所なら結構平気でいられるのだ。
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(↑タマチャリンさん撮影。)
ただ、賽の河原から見上げた幹事でも分かる通り、そんななだらかな区間はそう長くは続かないのだ。
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マジでこれ、JIGOKUの景色じゃねぇか!!
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(↑タマチャリンさん撮影。)
そして、道はまたしても急な岩肌を登り詰めていく。
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(↑タマチャリンさん撮影。)
さっきのJバンドが文字通りのトラウマになり過ぎてて、こんなちょっとした登りでも、気持ちがビビッてしまって仕方ないのだ。マ、マジで怖ぇ・・・!
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そして、その登りを越えて、相変わらずの霧の中を少し進むと・・・。
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現在時刻、14:45PM。標高2,366m、蛇骨岳に到着。
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ここから先の稜線を見ると、カルデラの淵が下りに差し掛かっているように見える。そして、この蛇骨岳から先は、剥き出しの稜線が終わり、道は樹林帯へと吸い込まれるように続いている。
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Cへ続く。
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