未踏の林道を求めて
2019/05/02 山梨県北杜市・林道金ヶ岳線・他-@
 
 久しぶりに、まだ走ったことのない林道へ行ってみたいなあ・・・。
 そう思って、どこか良さ気なところは無いかなあと考えていると、おお、あるじゃないか、かねてから行こう行こうと思いつつも、まだ行ったことがなかったあの林道が!
 という訳で、目的地が決まったところでさっそく出発だ!
 
 圏央道〜中央道と走り継ぎ、韮崎ICまでやって来た。ここから県道27号線を北東に真っ直ぐ進んでいく。
 
 しばらくすると、進行方向右手に建つ白い建物が目印の、この分岐が現れる。この左に逸れる岐道に入っていく。
 
 少し進むと、林道前山大明神線の起点となる。目的の林道へは、しばらくはこの前山大明神線を進んでいくこととなる。
 
 起点からすぐに、右手に分岐が現れる。今日はこのまま道なりに進んでいくのだが・・・。
 
 ああ、そうだ。ここはいまから6年前に、この前山大明神線にまだ未舗装区間が残っていることを期待して、この右手の林道大明神線方面からここまで来たっけなあ。結局、そのときはまだ未舗装路は残ってはいたのだが、途中で工事現場に出くわして、未舗装路を僅か200m程走っただけで引き返してたんだよなあ。懐かしい。いまはもうこの前山大明神線も全線舗装化が完了してしまったようだが、今日の目的地はばっちりダートが残っているはずなので、気にせず進むのだ!
 
 舗装はされているが、ここから見える景色はとても綺麗だ。ここで、斜面の下のほうに何やら動く物体が見えたので、鹿でもいるのかと思ったらハイカーのグループだった。こんなところを歩いたら気持ち良いだろうなあ。
 
 写真では分かり辛いかもしれないが、この周辺ではまだヤマザクラが咲いていた。
 
 あれ、この分岐、見覚えがあるぞ・・・。そうだ、前回前山大明神線の未舗装区間を殆ど走ることが出来ずに引き返したとき、このまま帰ったんじゃ勿体無いと思って、少しでもダートを通って帰ろうと思ってここに入って行ったんだっけ。うわー、懐かしいなあ。この先がどんな状態なのかは、当時のこのレポをご覧下さい(笑)。
 
 お、あれは八ヶ岳かな?山頂付近は雲に覆われているが、まだ残雪の残る姿がとても綺麗だ。
 
 前回はこの辺りまでは到達していないはずなので、前山大明神線も既に未踏の区間に入ってきているが、ここで左手に分岐する道が現れる。ここは茅ヶ岳林道というらしい。
 
 見ての通り、ここも未舗装路の残る林道で、今日はこっちから来ることも考えたのだが、途中で迷って時間をロスするのも嫌だったので素直に前山大明神線から来てしまった。今日の予定ははっきりとは決めていないが、もし後でこっちへ戻ってくることがあればここも通ってみよう。
 
 場所によっては、道の周囲を新緑のトンネルに囲まれているところもあった。ああ、やっとこんな季節になったんだなあ。
 
 そうしてしばらく進んでくると、進行方向右手に入り口からダートの分岐が現れた。ここが今日の目的地、林道金ヶ岳線だ!
 
 既に開放されているゲートに付けられた看板によれば、つい1週間前まで冬季閉鎖だったようだ。そういえば、冬季閉鎖のこととか事前に全く調べずに来ちゃったな。結果オーライだったけど、もし走れなかったら何しにここまで来たんだ、って話になっちゃってたよな、あっぶねー(笑)。
 
 というわけで、数々のブログなどでも紹介されている、好景観林道との誉れ高き金ヶ岳線。いったいどれほどの景色を見せてくれるのか、早速行ってみよう!
 
 まずは芽吹いたばかりの新緑がお出迎えだ!いいねえ、気分が高まるね!
 
 ガードレールの外には、早速遠くに聳える山が見えている。あれはさっきも見えた八ヶ岳かな?
 
 うお!なんという素晴らしい直線コース!しかも路面は超絶フラット!まだ入って僅かなのに、景色も道も申し分無しだ!
 
なんて思っていたら、気づくと背後に冠雪した山脈の姿が!おおお!ちょっと感動した!
 
 そこから少し引いた地点でもう1枚。いやあ、好景観林道とは聞いていたが、初っ端からこれだけの景色を見せてくれるとは。この先も楽しみになって来たぞ。
 
 その先で、2〜300mの区間で舗装されているところがあったが、この林道の総延長から考えれば取るに足らない距離だ。
 
 こんなに良い天気の中、芽吹き始めた緑に囲まれた、こんなに良い林道を走れるなんて、本当に嬉しいなあ。
 
 しばらくすると、深い谷を跨ぐ大きな橋が現れた。金ヶ岳大橋だ。なんでも、平成23年にこの橋が竣工したことで、晴れてこの金ヶ岳線が全通したのだとか。
 
 その橋の上から見た景色がまた素晴らしかった!幅員が狭いのでBAJAの全身を入れることは出来なかったが(笑)。
 
 あれは方向的に蓼科のほうになるのだろうか。空の色に霞んだ淡い山々の姿が実に美しい。
 
 景色もそうだし、こんなスラッと延びた快走区間がたびたび現れるもんだから、終始テンションも上りっぱなしだよ!本当に素晴らしいな金ヶ岳線!
 
 なんてウキウキしながら走ってきたら、突然周囲の視界が開けた地点が!
 
 オホホッ!もう堪らなすぎて変な声出ちゃうって!本当に景色バツグンだなここは!いまのいままでここに走りに来てなかったことが本当に勿体無い!でも、こんなに清々しい天気の日にくることが出来て本当に良かった!
 
 雲ひとつ無い青空も素敵だけど、あの真っ白な雲が良いアクセントになりすぎて、堪らずもうここで何度もシャッターを切っていた。青い空と白い雲の下に延びる、このうねったダートロードの景色が文句無しに最高すぎる!
 
 角度を変えてもう1枚。奥に見える、遠くの山肌に雲の影が落ちるあの景色が本当に好きなんだよねえ。
 
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 そこから更に少し進んで、谷を跨ぐカーブの頂点まで来ると、さっきは見えていなかった冠雪した八ヶ岳の姿も見えるようになる。あまりに良い景色が続くものだから、僅かな距離を進むのにえらく時間が掛かってしまう。
 
 そのカーブを抜けると、写真では分からないが、写真手前の方向にカーブしていく本線と、写真右方向に延びる支線がある。この支線もゲートは開放されているが、とりあえず本線を進んでみよう。
 
 そこから程なく、舗装路の林道観音峠大野山線に着いて金ヶ岳線が終わった。ここまでの総延長、およそ9.1kmといったところか。久しぶりの未踏林道がこんなに素晴らしい道で、もう大満足だよ!
 そういえば、途中で奥山線という支線が分岐しているはずなんだけど、どこがそれなんだろう。という訳で一旦金ヶ岳線を引き返してみよう。
 
 って、ああそうか、ついさっき見たこの分岐がそうか(笑)。
 
 という訳で、ここが林道奥山線だ。ここも当然初となる林道だ。どんな道が待っているのか楽しみだぜ!
 
 この奥山線も、金ヶ岳線に比べれば規格は下がるものの、概ねフラットな路面が続くそこそこ走りやすい林道だ。
 
 規格が下がるとは言え、普通に林道としてみればじゅうぶんに管理の手は行き届いている。
 
 景色も、遠くまで見通せるような地点こそ無いものの、林間を抜ける気持ちの良い道が続く。
 
 ここは金ヶ岳線に来たならばセットで走っておく価値はじゅうぶんにあると思う。
 
 途中、路肩に「県営林道 奥山林道」と書かれた杭が立っていたが、県営ということは、正式な路線名としては「林道奥山線」ということで間違いは無いだろう(林道おたく的な視点)。
 
 金ヶ岳線からは下り続きとなる道を進んでくると、沢を渡る橋に着いた。
 
 うわあ、すごく綺麗な沢だ・・・。夏場に来たらめちゃめちゃ気持ち良いだろうなあ。
 
 そして、その橋を渡ったところで舗装の林道小森川線に接続して奥山線が終わった。ここでメットを縫いで休憩しつつ、次はどこへ行ってみようかと地図を眺めていると、あれ、すぐ近くに樫山小森川線があんじゃん。昔走ったときはダートだったけど、いまはどうなっているだろう・・・。よし、ここからすぐ近くだし行ってみるか。
 
 Aへ続く。