新緑の御荷鉾スーパー林道へ!
2019/05/25 群馬県藤岡市〜下仁田町・御荷鉾スーパー林道-A
 
@はこちら。
 
 下仁田の街に下りて、1年半ぶりとなる「一番」にやって来た!現在時刻は11:10。開店時間にはまだ少し早いはずだが、前回もこのくらいの時間で既に開店して先客もいたので、今日もそのくらいのつもりでやって来たが、のれんはまだ出ていない。今日は時間きっかりに開けるのかな、と思いつつ入り口まで行くと・・・。
 
 え、えええー。臨時休業かあ。残念だけど体調不良なら仕方ない・・・。でも、臨時休業って言うくらいだから一時的なものだと思うけど、心配だな。大したことないといいけど。
 そういえば、makiさんも御荷鉾の西側に行った後で一番に行くって言ってたけど、何とか伝えられないものか・・・そう思ってツイッターにメッセージを残したんだけど、さすがに見てはいなかったようで、やはりここまで来てしまったそうだ。
  
 一番の餃子が食べられなかったのは残念だけど、せっかくここまで来たんだ、少し街を散策していこうと思って細い路地へ入ってみると、すぐにとても古そうな建物が目に入った。
 
 入り口のガラスには「撞球場」と書かれているが、あれ?この建物、ネットで見たことあるぞ!ここにあったのか!全く予備知識無しで突然見つけたからすごく驚いた!
 
 壁面に嵌められたガラスは何枚かが割れていて、そこから中を覗くことが出来る。営業を止めてからどれだけの月日が経ったのかは分からないが、開業当時は相当お洒落な場所だったであろうことは伺える。
 
 すごいな、一体いつから時が止まっているんだろう・・・。
 
 木枠戸には赤と青の色ガラスも使われているが、これがまた本当に洒落てて素敵だ。
 
 そのすぐ近くには、こちらも既に営業はしていないように見受けられる、スーパーと思われる店舗も。
 
 す、すごい!ゆるキャラどころか、これっぽっちのゆるさも感じさせない、余りにリアルな亀の肖像!
 
令和よ、これが昭和だ!
 
 この後も周辺をぶらぶらして幾つか写真を撮ってきたのだが、それらはPHOTOSのほうに上げておくので、素敵な下仁田の街の様子を是非見ていってください。
 
 で、下仁田の街中には他にも幾つか飲食店はあったのだが、一番の餃子を楽しみにし過ぎていたために、他の店で昼飯にする気にもなれず、そのまま林道まで引き返すことにした。写真はその途中、ちょっと行き過ぎた地点にあった交通安全標語の書かれたアーチ。この「事故多し〜」の標語の下には、良く見ると「ぼくもわたしも 正しく歩こう通学路」の文字が隠れている。
 
 反対側にもこんな標語が。
 
 網に貼られた「南牧」の文字が素敵!
 
 なんて寄り道してるけど、もういい加減腹も減りすぎて、早く飯にしたいのだ!急いで林道に戻るぞ!
 
 そんなことを言いつつも、景色の良い所があるとつい停まってしまうのはもうサガなのだ(笑)。
 
 空気に溶けていく山々の緑のグラデーションが余りにも美しすぎる。本当に今日は最高の天気だ。
 
 御荷鉾スーパー林道のダート区間まで戻って来た。このまま飯の場所を探そう。この林道沿いは東屋が幾つも建っているので、飯の場所には困らないはずだ。
 
 あんまり急ぎすぎて転落事故を起こさないようにね!
 
 それにしても本当に走りやすくて景色も良くて、この時期の御荷鉾も本当に最高だな!ここもまた季節を変えて走りに来たくなるが、そういえば紅葉の時期に来たことはまだ無かったな。次は秋の木々が色付いた頃に来てみるのも良いかもしれない。
 
 よーっし!今日はここで飯にするぞ!あー、腹減った!
 
 今日は一番で飯にする気満々だったけど、念の為にカップラーメンは持ってきていたのだよ!実際置いてこようか迷ったのだが、ナイス判断だったぜ俺!
 ただ、写真じゃ分からないと思うが、この東屋が羽虫が多くて、あまりゆっくりした気分になれなかったのはここだけの秘密だ!
 
 その東屋の脇には、こんな森林公園の説明が書かれた看板も立っている。ここにも書かれているが、この御荷鉾スーパー林道は、多野山地の稜線に沿って走っている林道だ。
 
 なので、こんな感じでまさに稜線の上を走る区間が何度か現れる。冒頭にも書いたが、このようなシチュエーションが楽しめる林道は、関東近郊ではそうそう無いと思うので、こういったところもこの御荷鉾スーパー林道の素晴らしいポイントのひとつだ。
 
 そして、周囲の空気まで緑に染め上げるようなこの緑!
 
 新緑の色素が溶け込んだ空気を胸いっぱいに吸い込みながら走っていく。最高の気分だ。
 
 往きに撮った場所でも、やっぱりまたこうして寄ってしまうのだ(笑)。
 
 ま、急ぐ予定があるわけでもなし、せっかくこんなに美しい新緑に囲まれた林道なんだ、のんびりと進んで行こう。
 
 ほら!朝はまだ影の多かったこの場所も、この時間になればこんなに爽快な景色に変わってる!
 
 ああ、5月の御荷鉾スーパー林道、本当に素晴らしかったな。最高の空に最高の新緑、そして最高のフラットダート。目いっぱい堪能させてもらったよ。
 
 県道46号線との合流地点まで戻って来た。この後は帰りがてら最後にあの林道に立ち寄って行こう。
 
 それがここ、林道東御荷鉾線だ。
 
 前回ここに来たときは、まだこの終点標識も無く、入り口の手前には、あたかも県道71号線の続きのように、しかも通り抜けが出来ないと書かれている看板があるので、未成のダート県道かと思ってワクワクして進んで行ったら実は林道だったと判明して拍子抜けしたのだ(笑)。
 
 それでも今日は最後にここを下って帰ろうと思って立ち寄ると、県道からの入り口には、土砂崩れのため全面通行止と書かれた看板が立っていた。ただ、バリケードなどが置かれているわけでもなく、車1台程度が通れるだけの道幅は開けてある。こういう場合って、乗用車での通過は厳しくても、バイクなら問題なく通れるケースが多く、恐らくは、この県道72号線を通ってきた観光者の乗用車が、誤って進んでいかないようにとの意図でこの看板を設置したのだろう。
 
 そう判断して分岐からのダートを下っていくと、途中でら土砂が斜面から路上の半分程まで崩れ落ちている場所があった。ああ、あの看板はきっとこれのことを言ってたんだな。
 
 この東御荷鉾線、山の北側に延びているので、スーパー林道に比べて日陰の区間が多いが、その日陰も新緑が受けた光に照らされて柔らかな色彩に染まり、これはこれでとても気分が良い。
 
 スーパー林道に比べると、荒れた路面状態も多い道を慎重に下ってくると、路肩に道の斜度を示す標識があった。
 
 おお、これこれ!この少数第二位まで記された勾配標識!前回来たときも見たものだが、今実は今日もこれが見たくてわざわざこの東御荷鉾線を下ってきたのだ(笑)。
 
 さらに下るともうひとつ、やはりこちらも小数第二位まで記されている。こんなそこそこ荒れたところもあるダート林道で、ここまで細かに数値を出す意味ってなんなんだろう(笑)。
 
 そんな、見たかった標識に満足して、あとはここを下りきるだけだと思いつつ、舗装路からの分岐から2.4km程も下って来た地点で・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
通行止めと言うか・・・
 
通行不能!
 
 うわー、これは酷い・・・。路上には斜面から崩れ落ちてきた瓦礫が僅かな隙間も無く積み上がってしまっている。
 
 見上げると、斜面を覆っていた吹き付けコンクリートが、ごっそりと剥がれ落ちてしまったようだった。
 
 この時点でもうこれ以上進むことは絶望的なのだが、瓦礫の上に上りその向こうを見ると、こちらも瓦礫の直前にバリケードが置かれていた。いや、ここまで酷い崩落なら、いっそ道の入り口をもっと厳重に閉鎖しておいてくれよ・・・などと、自分の見立ての甘さを棚に上げてそんなことを思うナノレカワであった(笑)。
 
 まあ、今日は御荷鉾スーパー林道も、下仁田の街もじゅうぶんすぎるくらい堪能したし、BAJA君、今日はもう大人しく帰ろうか。
 
 この数日後、あの中津川林道が3年振りに復旧するというニュースが飛び込んできた!おおお!遂に来るか、待ってたぜ!それじゃあ、次の目的地はもう決まりかな?