万沢〜秋鹿ゴールデンルート
2021/10/03-A 群馬県中之条町・万沢林道〜みなかみ町・秋鹿林道・他
 
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 毛無峠を後にして、一気に万沢林道までやってきた。
 
 この万沢林道、今現在工事のために通行止めとなっているということを少し前に見ていたのだが、たまたまこの前日、ツイッターで通行可能になっているということを知った。最初はここを飛ばして直で秋鹿林道まで行こうと思っていたんだけど、通れるなら寄っていくしかないでしょ。
 
 ダートに入って程なく現れる、名物万沢ストレート。ここも紅葉のピークに来ると結構綺麗みたいなんだけど、今年もまた時期を外してしまった。昨年はちょうど紅葉の時期に来てはいたんだけど、そのときは第三者のいたずらと思われるゲート閉鎖で通ることができなかったんだよなあ。
 
 そんなストレートで写真を撮っていると、向かいから来た1代のオフ車が走ってきて、少し離れた場所で同じように写真を撮り始めた。似たような趣味の人の同じような行動を微笑ましく眺めながら、俺も先へと進んだ。
 
 お、この岩は前回来た時も気になったやつだ。ここがまだ未舗装だったらだいぶ風情があっただろうなあ、なんて思ってたんだよなあ。
 
 その脇に、以前は気づかなかった看板を見つけた。どうやらたいへん「あぶない」ようだ。
 
 ・・・それよりも、この真上にあるこの岩のほうが、よっぽど直近の脅威な気はする。いまにも崩れ落ちて来そうじゃねぇか・・・。
 
 その大岩を超えてすぐ、今回の通行止めの要因である白砂川大橋に着く。
 
 事前の予告通り橋は解放されているが、その外側には工事のための足場が組まれていた。
 
 やがて路面は再び未舗装に。この辺り、ちょっと荒れてるなーと思って写真を撮ったんだけど、いつものように写真では全く伝わりませんね。まあ、通行に支障の出るような荒れ具合ではないのでいいっちゃあいいんだけど(笑)。
 
 この辺りの景色が紅葉に染まるにはまだまだかかるようだ。眩しい木漏れ日に体を撫でられてのんびりとダートを愉しんでいこう。
 
 わ、道幅いっぱいの水溜まり。こういうのって、水を浴びることより、途中で泥に滑ることのほうが怖いよな・・・。
 
 前回この舗装区間に出たときは、(えっ、万沢ってこんなにダート短くなっちゃったの?)って思ったんだよなあ(笑)。それくらいにはそこそこ距離のある舗装区間なんだけど、なんでこんな中間地点を舗装したんだろ?
 
 道は再度未舗装に。法面のコンクリートブロックを侵食する苔、好き(笑)。
 
 紅葉に染まるにはまだまだ、とは言ったが、周囲の木々は少しずつではあるがその色彩を変えつつあるのを感じる。夏の終わりを感じると、少し切なくなるのはなぜなんだろうね。
 
 それにしても、いい加減腹が減ったなあと思い、周囲を見回しながら走っていると、橋の外のなかなか良さげな場所が目についたので緊急停車。
 
 おお!これは良いところを見つけたかもしれない!
 
 というわけで斜面に分け入り、さっそく店開きじゃい!思いがけず完璧な食堂を見つけてしまった(笑)。やるじゃねぇか万沢林道!
 
 食事を終えて引き返してきたが、ラーメンを食ってるあいだ、座ってた場所の横に、明らかに人工的な切り欠きと思われる窪みがあるのが気になっていた。
 
 拡大するとこんな感じなんだけど、林道を造ったときの痕跡なのかな?どう見ても自然にできたものとは思えないけど。こんなところに遺構のように人の手の加わった跡を見つけるとちょっと萌えますね。
 
 腹ごなしも済んだし、先へと進もう。この時期になると陽の高さも変わり、こんな時間でも山の影に覆われる区間が多くなってくる。秋へと向かうこの時期の、真夏よりもやわらかな日差しと影のコントラストにうっとりしてしまう。
 
 お、この掘割り、ちょっといい感じじゃん。正面に見える、日向の緑との対比がそう思わせたのかな。
 
 万沢林道のダート区間を抜けた。こちら(四万温泉)側の看板には、野反湖側の看板にあった「通れます」の表示は無かった。こちら側から通行するときは、事前に通行可能かどうか調べたほうがいいかも。
 
 続いて、万沢に来たら当然セットの秋鹿林道だ。
 
 未舗装区間に入って割とすぐのこの地点、周囲を取り囲むように林立する木々を、傾斜のある道から見上げながら走っていると、ふと畏敬の念のような感情を抱いてしまった。この場所の光と影がそうさせたのだろうか。
 
 ただ、その区間を超えると、あとは明るい日差しの降り注ぐ区間が続いていた。
 
 前回秋鹿に来た時は紅葉シーズンで、その前に来た時は薄暗くなってからの通過だったので、こんなに眩しい緑に囲まれた秋鹿を走るのは本当に久しぶりだ。
 
 秋鹿は展望のあるような場所は無いけれど、明るい緑に囲まれたこの景色の続くロングダートを走れるだけでもう十分だ。
 ここでシャッターを切って、何気なく後ろを振り返ると・・・。
 
 おおー、これは美しいな・・・。いつもはバイクを含めた景色ばかりを撮っているけれど、思わずカメラを向けてしまった。
 
 そしていつもの林道交差点を通過。未舗装の林道から分岐する支線が舗装路って、どういう経緯なんだろうな。
 
 ちょうど喉も乾いてきたので、いつもの東屋で小休止。ここの前後の路面も結構洗堀が増えてきたなあ。
 
 さあ、林道を抜けるまではあと少しだ。それにしても、陽が傾くのがだいぶ早くなってきたなあ。
 
 この辺りの区間は、去年来た時の紅葉の美しさがとても印象的だったなあ。今年はもう来ないかもしれないけど・・・いや、時間さえあれば紅葉の頃にまた来てもいいかな?
 
 その沢沿いの区間を過ぎて最後の最後に、背中をそっと押すような西日に照らされた区間に出た。なんだろう、今日の秋鹿、すごく良かったな・・・。
 
 そうして秋鹿を抜けてきたが、このまま帰らずにあと1本だけ林道に立ち寄っていこう。
 
 で、その林道へは秋鹿を出てから30分程度で着く・・・と勘違いしていたのだが、改めてルートを確認したら1時間半ほどかかるようだった。とはいえ、改めてその林道へ出てくるよりは、今日行っちゃったほうがいいと思ってそのまま向かうことにした。陽が傾いて薄暗くなる前に間に合えばいいけど・・・。
 
 さあ、日差しはもうだいぶ傾いてしまったが、ようやく着いたぞ。やってきたのは桐生市の林道赤城東麓線だ。
 
 この林道、今年の春に桐生市の林道のレポを上げた後に、このサイトのメール宛てに場所の情報のみをいただいていた林道なのだが、調べるとどうやら「赤城東麓線」という名前であることが分かった。現地へ来て見ると、交差点となるこの地点に確かに標識が立っていたが、それによるとここはこの赤城東麓線の起点から2kmの地点らしく(恐らく起点は写真左手方面)、ここで林道不動大滝線(写真奥側)と林道滝沢大猿線(写真手前側、こちらから走ってきた)がそれぞれ分岐しているという状態のようだ。
 
 そして、その交差点を境に終点方面へ向けて未舗装路が残っている。それ以外は全く情報を持っていないが、どんな道だろう。
 
 交差点から1.5kmも進んできたところで、道の規格が上がったような地点に出た。なんか、もうすぐにでも舗装されそうな雰囲気・・・。
 
 と思ったら案の定、その先はすでに舗装されていた。うお!?未舗装区間はもう終わりか!?
 
 ・・・と思ったものの、その後もダートは断続的に続いているようだった。
 
 ちょうど舗装が途切れる地点から、夕日に照らされた遠くの山の姿が見えた。手前の薄でやや視界は狭いが、稜線に沿って立つ送電鉄塔が堪りませんなあ。
 
 その後再び舗装となった下りの区間で、前方に聳える、夕日を受けた山の姿が見える区間があった。
 
 俺、この時間帯の夕日に霞む山の姿が本当に好きなんだ。美しいよねえ。
 
 道はさらに未舗装区間を経て続いている。
 
 その後、退避所を伴う真新しいアスファルトの敷かれた区間に出た。交差点から約3.2km地点だった。
 
 さすがにこの先はもうずっと舗装で終わりだろうなあ・・・。
 
 そう思った通り、その先は舗装路のまま交差点から約5kmの地点で別の舗装路に突き当たって終わった。その脇に立つ看板によれば、やはりここまでが赤城東麓線で合っているようだ。
 さーて帰るか!ずっと気にしていたこの赤城東麓線も走れたし、久しぶりにガッツリとダートを走れて、疲れたけどとても満足だ。
 そういえば、帰りは下道で帰ったんだけど、途中で通過した国道17号の上武道路?あそこってかなり長い区間でガソリンスタンドが無いのな!久々にかなり焦ったぜ(笑)。