秋色のロングダート2022
2022/11/03-@ 群馬県みなかみ町〜中之条町・秋鹿林道
 
 今年もあっという間に11月となり、残すところもあと2ヶ月となった。11月といえば、以前にも秋鹿林道へ走りに行った時に、鮮やかに色付いた紅葉に包まれた景色がとても印象に残っていた。
 祝日となるこの日、秋鹿林道方面の天気予報は晴れ時々曇り、そこそこ期待が持てそうな感じで、これなら前回の曇り空でのツーリングで少々モヤモヤしていたままの気持ちのリベンジができるかもしれない。紅葉を見るにもちょうどいい頃合いだろう。
 
 というわけで、本日は秋鹿林道から走行スタート!空模様は、予報を遥かに上回る雲ひとつ無い青空が広がっている。これは今日一日期待が持てそうだ!
 
 温泉施設を過ぎて、道が二股に分かれる地点で一旦停止。ここには以前、あるものがあったのだが、今でもまだ残っているだろうか・・・?
 
 うお!あった!「村道 大影・秋鹿線」の路線名が記された杭だ!根元が折れたのか倒れて地面に横たわり、表面の白い塗料もだいぶ剥がれてしまってるが、文字はまだ判読できるほどには残っている。ちなみに、俺が初めてここに来た13年前は、まだしっかりと立っていたが、こんな木製の杭がいまでも残っているのは驚きだ。
 
 そこから少し進むと路面がダートに変わる。序盤こそ単調な杉の植林帯が続くが、そこを抜けると・・・。
 
 キター!!周囲の植生が広葉樹に変わり、その一面が温かみに溢れた色彩に包まれている。これは初っ端から素晴らしすぎるぞ!
 
 一昨年の秋に来た時の日付が11月の1日で、この時期に来れば紅葉の色付きも良好なことは分かっていたが、雲ひとつ無い空から降り注ぐ日差しが、あの時よりもより鮮やかに木々を照らしているように感じる。
 
 期待以上の景色が広がっていることに、初っ端からテンション上がりまくりだ!
 
 やがて、道が沢との高低差を詰めてくる区間に出る。この辺りは前回来た時もとても印象的だった場所で、今回も楽しみにして来た。いままさにピークに達した紅葉を透かして降り注ぐ光が、この空間を満たす空気そのものを秋色に染め上げている。なんて素晴らしい光景だ・・・。
 
 道の線形に寄り添うように、清廉な沢が流れている。水が僅かな段差で飛沫を作りながら流れていく様を眺めていると、走っては写真に納め、また走っては止まり、を繰り返してしまう。
 
 黄色く染まった葉があまりにも目に鮮やかで、ちょっと走ってはまたすぐ止まって、ツーリングというのも憚られるようなペースで(笑)写真を撮ってしまう。その行動はまあいつもの通りなんだけど、今日はこの絶好の天気もあって、いつも以上に進むペースが落ちている気がする。序盤からこれじゃ、この調子じゃ林道を抜けるまでどれだけかかるやら・・・。
 
 だって、こんな景色に囲まれていたら、それもしゃあないでしょ?
 
 もう素晴らしすぎて言葉を失う・・・。1年のうちで、ほんの僅かな時期にしか見られないこの秋色の景色を、今年もまたここに見に来ることが出来て本当に良かった。
 
 沢の蛇行に沿ってうねるように伸びる区間を一旦離れると、紅葉のトンネルの中を抜けるストレートに入る。やはり紅葉は青空の下で見るのか一番だなあ。
 
 きっと今日は林道を走ってるあいだ、ずっとこんな景色を見続けられるはずだ。今日来て本当に良かった・・・。
 
 林道十字路までやってきた。ここは交差点の上空が少し開けているので、とても明るい雰囲気が印象的だ。左右に延びる閉鎖された支線の先にも、とても綺麗な景色が広がっているのが見えるんだけど、まあ、この先もここを走れることはないだろうな。
 
 最高だ・・・最高すぎる・・・今日は本当にベストなタイミングで、最高の天気の日に来れたんじゃないだろうか。
 
 この秋鹿林道は路面も概ねフラットで、極端なアップダウンなどもないので、何の不安も感じることなく周囲の景色をじっくりと堪能しながら走っていくことができる。紅葉狩りには最高の林道だよ。
 
 走っているあいだじゅう、気が付けばひとりメットの中で「最高だ・・・!」と呟き続ける始末・・・(笑)。
 
 林道では意外と見ることのない紅い葉。これもいい色だよね。
 
 逆光で差す陽の光を、木々の葉がまるで自ら発光しているかのようにその身に貯えて黄金色に輝く。
 
 橙、黄、緑が複雑に混ざり合った色彩の中を、うねるように下っていく。この季節は、どこを見ても絵になる林道だ・・・。
 
 なんかもう、どこを撮っても「最高」の一言しか出てこないんだけど、この季節のこの林道がどれだけ素晴らしいのかが、見てくれている人に少しでも伝わればいいなあ。もっとも、実物の素晴らしさはこんなもんじゃないんだけど。
 
 道が下り勾配続きになってきた。そろそろ林道も終盤か。
 
 いやあ、楽しいねえBAJA君。やっぱり天気がいいとテンションの上がり方も段違いだね(笑)。
 
 色合いのせいもあってか、何となく夕暮れ時のようにも見えるけど、時間的にはまだお昼前だ。そろそろ腹も減ってきた。次の林道へ行ってから飯にするかな。
 
 林道にいるあいだ、何度も何度もシャッターを切って、こんなんでいつになったら林道を抜けられるのかな?なんて思ったけど、無事に(笑)秋鹿林道を抜けてきた。さあ、続いて向かうのは、秋鹿に来たら自ずとセットとなる万沢林道だ!
 
Aへ続く。