秋色のロングダート2022
2022/11/03-A 群馬県吾妻郡中之条町・万沢林道
 
@はこちら。
 
 秋鹿林道を抜けて、続いて万沢林道へやってきた。この万沢林道、実は紅葉の季節に走るのはこれが初めてとなる。
 
 路面がダートになってすぐにゲートがあるが、やった!今日は開いてるぞ(笑)!
 ・・・なんで冬季閉鎖でもないこの時期にゲートが開いてて喜んでいるのかはこちらを参照(笑)。
 とにかく、2年前のこの季節にここまで来ておきながら、この先に進むことができなかったリベンジを果たすときが来た!
 
 そう鼻息を荒くして走りだすと、さっそく視界一面を満たす紅葉が現れた!
 
 序盤は路面との高低差の低い沢と並走する区間が続く。この万沢林道は、この先で何度も橋で沢を跨いでいくが、こうして並走する区間は珍しいが、この時期の紅葉を透かした光を写し取った水面がとても美しい。
 
 ふと、切り通しに向かうカーブの手前で分岐する道があることに気づいた。
 
 ここに入ったことは今まで無かったと思うけど、どこまで続いているんだろう・・・。
 
 そう思って進んでみると、道はすぐに行き止まりとなったが、その脇に砂防堰堤があった。
 
 なるほど、この堰堤の管理用の道なんだな。そういえばそろそろ腹も減ってきたし、この辺りで飯にしておくか。
 
 その堰堤の上流側は、こんな感じの穏やかな流れとなっていて、この河原で飯もいいかなと思ったんだけど・・・。
 
 今日はこの堤体の上で飯にします!万沢食堂3号店、開店じゃあ!万沢は飯にする場所に困らなくて最高だなあ(笑)。
 
 腹も満たされたので再び走りだす。ここでは今現在木材の伐採が行われているようだ。
 
 その先で、伐り出した木材を運搬するためのボンネットトラックが停めてあった。これ、それなりに古い車体なんじゃないかと思うけど、こうして今も現役で大事に使われているのか。いいもの見れたな。
 
 それにしても、この万沢林道も、先ほどの秋鹿林道に負けず劣らずの美しさを見せてくれるじゃないか!
 
 2年前に見られなかった紅葉の景色・・・この鮮やかな色彩の溶け込んだ空気の中を、いまようやく走っているんだなあ・・・言葉にし難い感動だよ!
 
 すごい・・・どこを見ても絵になるな・・・これが秋の万沢のポテンシャルか。
 
 序盤は日影の区間が多かった印象だけど、次第に明るい日差しに照らされた道が続くようになってきた。ちょっと良すぎて変な声が出そうなんですけど(笑)。
 
 青く澄んだ空からの日差しが演出するこの色彩は、きっとこの秋で一番の美しさを見せてくれている。最高だよ、ありがとう万沢・・・。
 
 逆光に照らされた紅葉は、まるで木々の葉そのものが蓄光素材で出来ているかのようだ。ううー、最高だ、最高すぎる。今日来て本当に良かった・・・。
 
 柔らかな色彩に満たされた極上のロングダート。これ以上何が必要かね(笑)?
 
 おっと、ここは春に来た時に、真新しい玉砂利が敷かれたばかりで、めちゃめちゃ走りづらかった地点だ。
 
 半年も経てば少しは馴染んでマシになってるかと思ったけど・・・あまり変わってない感じだな(笑)。
 
 周囲を満たす空気も、この色彩に相応しいような柔らかな暖かさで、いつもの林道ツーリングの何倍もの気持ち良さを感じているよ俺は今(笑)。
 
 日影に入ってもこの美しさよ・・・。終始この日影だとしたらたぶん俺泣いちゃうけど、ここまでこれ以上ないくらいの美しい紅葉の中を走ってくると、こんな日影の区間も、いいアクセントになっているように感じる。現金なもんだぜ。
 
 この日は走りながらずっとメットの中で「最高だ・・・」って呟いてた。初めて走る紅葉の万沢を、こんな絶好の天気の中で走れたことが本当に嬉しい・・・。
 
 やがて、一旦ダートが途切れて舗装区間に入るが、ここは舗装区間も綺麗だよねえ。まあ、ここだって元々万沢の一部なんだから当たり前だけど。黄葉したカラマツが青空に映える・・・。
 
 再びダートに入る。この区間は、周囲を落葉した白樺に覆われている。鮮やかな紅葉に覆われた景色もちろん最高だけど、こういったどこか侘しさを感じる景色も、また良くないですか?
 
 舗装区間を含めた総延長は、ゆうに20km強に及ぶこの道を、最初から最後までこんなに鮮やかな紅葉に包まれた状態で走れるなんて、こんな贅沢なことって他にあるかい??(いや、ない。)
 
 ああ、この景色がどこまでも続けばいいのに。
 ってか、家まで続けばいいのに(笑)。
 
 そんな秋のロングダートもそろそろ終盤。そしてこの道の最後に待つのが・・・。
 
 そう!ここ!
 
 万沢ストレートだ!
 この道沿いに経つカラマツが黄葉したこの光景を、どれだけ見たいと望んだことか!ついに!ついにやって来たぞ!感激だ!
 
 しかも、これ以上ないほどの晴天に恵まれ、紅葉の色付きもまさに今がピークとも言える状態で、本当に・・・本当に待った甲斐があった!2年前の悔しさをもってしても十分すぎるほどのおつりが来るよ!
 
 1kmに渡って延びる極上のフラットダートに、道沿いの幹がストライプの影を落とす。これはこの季節の林道で見るうちでも特に好きな情景なんだけど、これを万沢で見られるとは・・・嬉しすぎて泣きそうだよ俺。
 
 後から来るオフ車やマウンテンバイク乗りが、思い思いの場所て停まって写真を撮ったりしている。もちろん俺も、好きな場所で止まっては好きなだけシャッターを切った。
 
 1ヶ所、道沿いの木が途切れて空が開けた場所があるんだけど、ここもいい景色なんだよなあ。秋色に染まったこの季節だとなおさらだ。
 
 ずっと走りたかった紅葉の万沢林道、そしてこの万沢ストレート。これ以上ないくらいのベストなタイミングとコンディションで走ることができて今日は大満足だ!ありがとう万沢林道!
 
 鮮やかな色彩に包まれた秋鹿林道と万沢林道を走り抜けてきた。こんなに素晴らしい景色の中を走ることができて、今日はもうお腹いっぱいかな、とも思ったんだけど、せっかくここまで来たなら、戻りがてらあともう1本林道に寄って行こう。ここからはちょうど1時間の道のりだけど、暗くなる前には着けるだろう。
 
Bへ続く。