憧れの南会津でキャンプツーリング!
2013/10/13 福島林道ツーリング・1日目-@ 川俣桧枝岐林道〜林道七ヶ岳線
 
 今週末は3連休。せっかくだから本格的に寒くなる前に、久しぶりにキャンプツーリングにでも行こうかな。でも、何処へ行こう?とりあえず明日の土曜は1日ゆっくりするとして、日〜月で一泊のキャンプツーにしようとまでは決めたものの、その何処かを決める間もないまま毎日が過ぎ、あっという間に金曜日になってしまった。これじゃいかん!帰りの電車で、鞄に突っ込んできたツーリングマップルを開いて候補地を3つ程に絞り込む。あとは明日、詳しいルートを検討しながら決めるとしよう。って、そういや、週末の天気ってどうなんだろ?天気予報を見てみると、候補地の一つはどうやら日曜に雨になるらしい。うーん、「候補地の一つ」などとは言ったが、実はここが一番行きたいところだったんだけどなあ。だが、出発前日の夜になると、何と予報が好転!晴れマークが出てるじゃないか!やったぜ、これはもう行くっきゃねえぇ!
 
 というわけで、東北自動車道〜日光宇都宮道路と走り継ぎ、まずやって来たのは霧降高原道路。途中の駐車場から眺める景色があまりに清々しくて思わず停車。うん、今日も一日目いっぱい楽しめそうだ!
 
 この道に来ると必ずシャッターを押すこの場所。相変わらず素晴らしい眺めだ。今日はこのあと福島は南会津へと抜けて行く。霧降高原から福島へ向かうというルートは、今年の6月にチェンジペダルの破損というトラブルに見舞われて途中で引き返して以来だが、今日はその時に想定していたのとは異なるルートを進むつもりだ。
 
 霧降高原道路を抜けて向かった先は川俣桧枝岐林道(ツーリングマップル関東甲信越P81・D−5)。この林道へ来るのも、かれこれ4年振りとなる。
 
 そうか、前回来てからもう4年も経つのか・・・だけど不思議なもので、振り返って川俣大橋を眺めるこの景色も、そんなに長い時間が経ったとは思えないほど久しぶりと言う感じはしない。
 
 それでも林道に入ると、やはり身体はここに来たがっていたようで(笑)、俄然期待で胸が高鳴ってくる。それにしても、ここってこんなに舗装区間が長かったっけ?しばらく来ない間に、起点からの舗装区間がだいぶ延びてしまったようだ。
 
 起点から2km程も走っただろうか、やがて道の舗装が途切れ、辺りは見覚えのある景色へと変わった。
 
 ダートの道からときおり見える川俣湖を眺めながら、久しぶりの川俣桧枝岐林道を噛み締める。うーん、嬉しいなあ。
 
 周囲の木々は、微かに色味を変えつつはあるが、まだ紅葉というには時期が早いようだ。前回紅葉の時期に来た時も、日付け的にはもう少し後だったし、あと1週間もすれば良い感じに色付いてくるのかな。
 
 それでも、こんな天気の中走ることが出来るだけでも大満足だけどね。本当にいい気分だ。
 
 川俣大橋から10km程も進んできただろうか、ようやく馬坂林道との分岐点(現・村道馬坂2号線)に到着。ここまでってこんなに距離あったんだっけ、すっかり忘れてた。
 
 そして、川俣桧枝岐林道といえばここ・・・この路肩の木の向こうに、もう見えているぞ・・・。
 
 砂防ダムの湖面から突き出す、立ち枯れた木々。この林道に限らず、俺はこの「ダム湖の立ち枯れた木」という景色がどうにも苦手で、見るたびに気持ちがぞわっ、としてしまう。今回、意を決して(←割と本気で)ダムの堤体の上から眺めてみたのだが、意外なことに、今までのようにぞわっとした気持ちにはならなかった。さすがに慣れてきたのかな?その場では普通にシャッターを押して戻って来たのだが、今こうして写真を見返していると、やはりちょっと苦手だなこの景色は・・・。
 
 再びBAJAに跨り、更に奥へ奥へと進んでいく。
 
 先日猛威をふるった台風18号では、あちこちで土砂崩れなどの被害が出たようだったので、ここも路面状況が少々心配ではあったが、特に通行に支障が出るような荒れた様子もなく一安心。
 
 ああ、良い天気だなあ。澄んだ青い空が眼に沁みるぜ。
 
 紅葉にはまだ早い、とは思っていたが、それでも峠に近付くにつれて、周囲の山肌が温かみのある豊かな色彩を纏い始める。あー、来週もここに来て景色の変化を感じたい(笑)。
 
 だいぶ峠に近付いてきた。そこを越えればいよいよ福島だ!
 
 ・・・んが、進む先の空を見上げると、一面に重苦しい雲が立ち込めてしまっている。こ、これは・・・。
 
 遂に栃木と福島の県境、馬坂峠に着いたが、ここから進む先は、ご覧の通りどんよりとした寒々しい曇り空・・・。そう、実はもともとこの日の南会津地方は雨の予報だった。しかし、前日には雨マークが消え、午後からの予報には晴れマークも出ていたので、予報が当たることを期待してここまでやって来たのだが・・・。
 
 栃木側にはずっと青空が広がっているのに、いくら峠だからって何もこんなにはっきりと天気が切り替わらなくたっていいじゃねーかよう・・・。
 
 ただ、現在時刻はまだ11時前、最新の予報でも午後からは天気も好転するはずだし、これ以上天候が悪化することも無いと思うので、そのうち晴れ間でも出ることを期待して進むとするか。
 
 晴れているときのこの場所からの眺めは、この川俣桧枝岐林道の中でも最も好きな景色なのだけど、残念ながら現在は生憎こんな空模様・・・。この後はあまりシャッターを切ることもなく麓まで下り続けることになってしまった。
 
 そろそろ腹も減ってきたので、この林道に来た時は決まって立ち寄る川原に下りて昼飯にしたが、やはりこんな空だとあまりテンションも上がらずに、黙々と食料を摂取してそそくさとこの場を後にした。
 
 BAJAのとこまで戻り、再びメットを被ると、シールドに細かい霧雨の粒がポツポツと・・・うそーん、さっきまで(降らないだけマシか)と思っていたのにぃ・・・。まあ、あくまでも霧雨程度で合羽を着るほどでもないので、そのまま進むことにするけど。
 
 さーて、どうしたもんかなー。このあとの天候次第じゃ、進むルートの変更も考えないといけないかもな・・・なんてことを考えていると、どんどんテンションも下がってきてしまい、いっそ日帰りに変更してしまおうか、なんて弱気な考えすらよぎってしまう。
 
 そんなテンションのまま、川俣桧枝岐林道の終点まで下ってきた。起点からここまでの所要時間、ほぼきっかり2時間。この林道をこの時間で通過とは、俺にしてはずいぶんと早く通り過ぎてしまったな(笑)。
 
 お、おう・・・この建物、まだ残ってたか。もういつ崩れてもおかしくないような凄まじい歪みっぷりに見えるが、実はこの状態で意外としっかりバランスが取れてたりするのか?
 
 一旦、国道352号へと出て次の林道を目指す。進む先の空には雲の切れ間から青空が見えたりもしているのだが、いくら走ってもその雲の切れ間に近付くことが出来ない。何故ならば、雲の流れる方に向けて俺も一緒に走っているからなんだな(泣)。
 実は、次の林道へ向かう途中に、前回チェンジペダルを破損した現場である安ヶ森林道が分岐するので、本当なら峠まで往復してリベンジを果たそうかとも思っていたのだが、生憎こんな空模様でそんな気も起きずに通り過ぎてしまった。あそこはまた天気の良い時にでも改めて訪れるとしよう。
 
 川俣桧枝岐林道を抜けてからかれこれ50kmは来ただろうか、かなり長いこと国道を走り続け、ようやく次の目的地、広域基幹林道七ヶ岳線(ツーリングマップル関東甲信越P89・I−5)に到着!ここは始めて走る林道だが、果たしてどんな道が待っているだろうか。
 
 林道標識から入ってすぐに、路面は未舗装になる。しかも、ここへ来てようやく陽射しも復活してきた!
 
 ツーリングマップルによれば「眺めの良い林道」とのこと。ダートの距離も15.9km程はあるようだし、これは楽しみだぜ!
 
 徐々に高度を上げていくと、ふいに空が広がる地点に出た。うおっ!遂に青空復活!!やったぜ、やっぱそうこなくっちゃ!
 
 しかも、この区間は稜線の近くを延びているため格段に空が広い。意味もなく慌ててあの鉄塔近くまで走り、BAJAを降りて振り返ると・・・。
 
 おおおーっ!出た!これは素晴らしい!恐らく標高自体はそれほど高くは無いと思うが(地図を見たところ1200m程のようだ)、山々の稜線が連なって遥か遠くまで続いているこの景色、凄く好きだな。空を見上げると、まるで台風の目のようにこの上空だけぽっかりと雲の切れ間が出来ている。なかなかいいタイミングでこの場所に来れたようだ。
 
 これから明日に掛けては、もう天気の心配はいらないだろう。深い山の中を延びる道を、ようやく盛り返してきたテンション(笑)で走り抜けていく。
 
 まだ幾分残る雲に陽射しを遮られ、前方に青空が見えている割にはやや寒々しい景色だが(笑)、気分はもうすっかりハイになって来たぜ!
 
 もう10月も半ばだというのに周囲の空気は思ったほど寒さを感じることも無いが、それでも薄に囲まれ、秋の風情を感じさせる道を走りぬけていくと、やはり季節は確実に移り変わっているんだということを実感する。
 
 ふと、途中で分岐する林道が現れたが、その進行方向は、こんな立派な青看で示されている。さすが広域基幹林道だ(?)。俺はこのまま次の目的地へ向かう関係上、この分岐の先は立ち寄らずに直進する。
 ・・・が、ここから分岐する林道富貴沢線、実はこちらもかなり良い景色が見られたようだ。ちょっと立ち寄ってみれば良かったな。
 
 うーん、実に爽快だ。雲一つない青空も素晴らしいが、こういった陽射しを遮らない雲が広がる空っていうのも凄く綺麗なものだよなあ。
 
 そろそろこの林道も終盤に近付き、だいぶ高度を下げてくると、周囲は緑で包まれるようになってくる。
 
 この辺りももう少しして紅葉が進めばかなり素晴らしい景色になるんだろうな。
 
 なんてことを考えながら走っていると、突然広い舗装路に突き当った。すげえな、こんなロングダートがこんな国道からダイレクトに分岐しているなんて。それにしてもこの林道七ヶ岳線、実に素晴らしい林道だった。埼玉にも欲しいぜこんな林道(笑)。
 続いてはこのR289からR401へと走り継ぎ、次の林道を目指す。
 
Aへ続く。