秩父林道はこちら。→@/A
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昼飯を終えて秩父林道を起点へ向けて下って行くが、途中で往きに見つけていた分岐へ立ち寄って行こう。
まずは、このなぞの作業道から(現在地はここ)。見ての通り、かなり簡易的な造りで幅員も狭く、どう見ても通常の車両の通行は想定していなさそうだ。距離的にも、上から見下ろした時もここから見えている部分からそんなに先までは続いていなさそうな雰囲気が漂っていた。とりあえずここはチャリ君は置いて行こう・・・。
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歩いて坂を上って行くと、足元の路面は意外なほどふかふかしていて、これが結構歩き辛い。
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坂を登りきって振り返ると、やはり道はすぐ先で途切れている。これは、この先も延長されるのか、それともここで打ち切るのか・・・。
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そしてその反対側、坂を上ってそのまま直進方向に延びる道は、猛烈な急勾配で下っていた。ここまでくるともうキャタピラ専用の道だよな・・・。見た感じ、この周囲の植林を伐り出す程度には道は延びるかも知れないが、本当にあくまでも伐採の為の作業道って感じだな。それじゃここはこれで引き返して、次へ行ってみよう。
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さあ、やって来たぞ!中川林業専用道だ(現在地はここ)!さっきの作業道は本当に「ついで」だったが(笑)、こっちはしっかりと路線名も記された銘板付きの道だ。ここはしっかりと見て行かねばなるまいッ!
外側から見た感じ、それほど長く続いている様子でもなかったが、どんな道なのか、じっくり味わい尽くさせてもらおう。
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坂を登り始めてすぐ、先程上からも見えていた崩落個所があった。チャリなら脇を通り抜けられるが、作業の為のトラックなどはこのままでは通れないよな。崩れたのはつい最近なんだろうな。
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おおお、切り通した岩の外側に、なんだか不思議な感じで木が生えているが、一度崩れかけて土砂がそのまま固定された斜面を切り通した感じなのかな。
それにしても、この緑豊かな斜面を見上げながら延びて行く簡素な路面。あー、すっげー良いわこの感じ。
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しばらく行くと、ふいに道が広くなり、その路肩には何かの資材が置かれたままになっている。
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その先には、通常は工事の予定などが貼り出されているであろう掲示板が立ててあったが、今は何も貼られてはいない。
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そのすぐ奥で、道は沢を跨いでカーブしている。路面の造り自体は相変わらず簡素だが、幅員だけはこの手前からかなりの広さを保っている。重機などがカーブを通過しやすくするためだろうか。
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そのカーブを越えると、再び作業道らしい道の表情に戻る。斜面にざっくりと平場だけが設けられた簡素な道だが、このワイルドな感じ、悪く無いぜ。
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道の脇に、待避所を示す標識が立っている。見たところ、一体どこをして待避所と言っているのか全く分からないが・・・。
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その標識は、3つの角がひしゃげてしまい、まだ真新しい道に似つかわしく無い程無残な姿を晒している。これは斜面から崩れ落ちてきた石塊によるものだろう。なんて過酷な環境だ・・・。
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そして、そのすぐ先で道はネットによって遮られている。外から見た感じでも、どうやらこの先は今現在開削が続けられているようだ。
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ここは起点からちょうど500mの地点のようだ。この先はあとどれくらい延びているのだろう。
というわけで、ここから先は徒歩でお邪魔させていただきます。チャリ君、ちょっとここで待っててね。
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ネットを越えて先へと進むと、道に沿って路肩にもネットが張られている。転落防止には約に立たなそうだが、上の斜面にも同じネットが張られているので、これは獣除け目的か。
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この辺りまで来ると、擁壁がほぼ垂直になっているためか、ネットもここで途切れている。路上には、先程も見た黒いネット状の資材が置かれているが、これはもしかしてナメ沢林道でも見た高強度プラスチック網か?
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そこを越えると道はまだ施工途中という印象で、当然ガードレールなども無い為に、周囲は一気に開けた印象に変わる。
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あ、あそこはさっきの「路肩注意」の場所だ。あれは一度崩れた路肩を後から補修したんだろうな。
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その左側に視線を移すと、かなり大規模な地滑りの痕が見える。ここからだといま一つピンと来ないけど、実際にあの場所に立ったら相当広範囲に抉れてるんだろうな・・・。
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さらに左手に目を遣れば、秩父の市街地が見えている。ということは、向こう側からもこちらを見ることは出来るはずだが、ふふふ、まさか今まさにこんなところに人が立っているとは思うまいて(笑)。
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そして路肩から顔を出すと、斜面にはまだ植えられて間も無い苗木しかない為、遥か下を延びる秩父林道本線が良く見えている。うっかり踏み外そうものなら一気に下まで持ってかれるな・・・。
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その先のカーブを越えた地点で、道が途切れて見えた。ここが中川林業専用道の、現時点での終点のようだ。
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とりあえず本当の末端まで行ってみようと思い、更に歩を進めると、何やらその先の様子が変だ。も、もしかして・・・。
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おおおおお!なんだこれ!かなりの急角度でカーブを曲がり、切り通しを抜けて急勾配の道が更に奥へと続いている!あまりの勾配の為、現状ではキャタピラでないと登って行けなさそうな道だが、これからトラックなどが通れる通常の林道程度まで掘り下げて行くのだろうか。それに、ここから見えていないあの奥に、重機が停まっていたりするのだろうか・・・。
と、いろいろと気になるポイントはあるのだが、今現在のこの路面が、本当に斜面を切り崩しただけのふかふかの土が剥き出しの状態で、ここに足跡を付けながらズケズケと登って行くのも、まるでゲレンデの上で板を履かずに歩きまわるような罪悪感を感じ(笑)、それもさすがに気が引けたので、ここで引き返すことにした。
とりあえずここが今後も延伸を続ける予定の道だということだけは分かったが、一体この先どれくらいまで延ばすつもりなのだろう。
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その地点から振り返り、今歩いてきた方向を見下ろす。それにしてもいくら林道とはいえ、路肩にガードレールが無いだけで、景色はこんなにもワイルドに見えるものか。何だか凄い場所だなあ・・・。
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それでは中川林業専用道を後にし、今度こそ本当に秩父林道を引き返そう。
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いずれまたここまで訪れることもあるかもしれないが、その時はこの中川林業専用道も、どこまで延びているのか楽しみだな。
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という訳で、秩父林道の起点まで戻って来た。やはり行き止まりの林道を引き返す時の下りの爽快感は格別だな!
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・・・っつっても、ここからもう一度だけ、少しの登坂が待ってるんだよなー!ヒー!
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それにしても、うっかり忘れていたのは自分だとはいえ(笑)、まさか秩父の、しかも荒川に、まだこんなに興奮出来る場所が残っていたとは嬉しい驚きだった。本当に、ここを進んでいる時の楽しさったら!一体いつ以来だろうってくらいテンション上がりまくりだったよ!おかげで今回、いつも以上に長尺なレポになってしまったかと思うけど・・・(笑)。
ここは本当に素晴らしい林道だ。「林道好き」を自負する方には、自転車であろうと徒歩であろうと、是非一度訪れてこの道を体験してもらいたいと本気で思う。俺もここは奥秩父林道同様、いずれ季節を変えてまた訪れてみたいと思う。それ程素晴らしい林道だった。
それと、今回本当は、帰りにあの大ドッケダンジョンの入口の偵察だけでもして行こうかと思っていたのだが、久しぶりの自転車の押し歩きという無理な姿勢が祟ったのか、足の付け根に微妙な違和感を感じてしまったために、大事を取って寄らずにそのまま帰って来た。あっちは決して忘れて無いからね(笑)!大丈夫、あんな道は逃げやしないから、近いうちにまた仕切り直そう。
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