@はこちら。
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峠へと向けて標高を上げて行く。視線の高さが周囲の山々の稜線と徐々に揃っていくこの感じ、やはり何度走ってもわくわくする。
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それにしても・・・暑い!早朝のR299に備えて少々厚着をしてきたというのもあるが、少しずつ陽射しも強くなりだし、だいぶ身体も汗ばんできたので、この奥秩父林道の起点で停車してインナーを脱ぐ。
この奥秩父林道、オートバイで入ることは出来ないが、内部は実に素晴らしい景色が広がっています。以前自転車で通った時の様子はこちらからどうぞ。
ここで休憩をしていると、下から走って来たCRF250L乗りの方に話し掛けられた。どうやらこのサイトを知ってくれている方のようだ。先程紹介した、去年の冬季閉鎖ゲートのエピソードはこの方から聞いたものだ。ここで少々立ち話をし、再びそれぞれ峠へと向けて走りだした。
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ここ、たぶん同じ場所だと思うけど、冬季閉鎖開けには毎年これくらいの雪が残ってるんだよな。峠まではまだしばらく有るけど、陽の当たり方とか、地形的にはここが最後まで解け辛いんだろう。
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標高を上げるに連れ、周囲の木々に芽吹く葉も控えめになり、その枝の隙間を縫って、前方の山肌に、遥か先を延びるガードレールが見える。
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日陰から見る明るい山の連なりと言うのもとても好きな景色だ。
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この辺りまで来ると、周囲の木々はまだその枝に葉を持たず、景色は冬の名残りを見せている。この白い幹の隙間から覗く真っ青な空、この眺めを見られるのもまさに今この時期だけだ。
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次にここを訪れるとしたら、川上牧丘の冬季閉鎖開けに合わせた時期になると思うが、あとひと月もすればこの辺りでも新緑に覆われ、今とは全く印象の異なる景色が広がるはずだ。
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向かいの山肌に、岩場を貫くようにこの先に延びる道筋が見えている。ガードレールの角度もかなりの急勾配で、よくあんな場所に道を付けようとしたものだと思うが、この位置から進むとなると、最短で道を通そうとすると確かにあの場所しか選択肢は無いようにも見えるな。
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その岩場を通る地点まで上って来た。かなりの高さまで垂直に切り拓かれた岩壁が、眼前に抜けるように広がる青空と相まって、えも言われぬ迫力のある光景を作りだしている。それに、ガードレールの下もかなり高い崖となっているので、あまりそちら側には近付きたくは無いかな・・・。
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ここのカーブもついつい足を止める地点だ。白い幹と真っ蒼な空の中を抜けて行くダートロード。もう最高だ!
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峠までだいぶ近付いてきたが、ここも中津川にきたら必ずシャッターを切る地点だ。
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何も遮る物の無い広い空の下、どこまでも連なる奥秩父の山々。初めて見たときから何も変わることの無い景色だ。
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またしても似たようなカーブの登場です(笑)。あー、もうこの時期の中津川は最高以外の言葉が出てこないな!こんなにいい天気に恵まれて本当に良かった。
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ここまできらたもう峠はすぐそこだ。周囲の山の連なりを見ても、だいぶ標高を上げてきたのが分かる。
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あ、あれは武甲山だ。こんな地点からチラ見出来るとは。ここから見えるあの武甲山までの距離は、きっと俺の地元から見るのと同じくらいの距離だろうな(笑)。
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そんなこんなで、だいぶ寄り道が過ぎましたが(笑)、ようやく標高1,740m、三国峠に到着。埼玉側のこの看板の前には誰もいないが、峠を越えたベンチのところには数台のバイクが停まっているようだ。
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そして、この峠のトイレの脇から、三国山へと続く登山道が延びている。最近、ホントこういった指導標がもう気になって気になって(笑)。
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そして、峠から反対後方には、十文字峠へと向かう登山道も。十文字峠か・・・ここをを辿れば、奥秩父林道を介して周回することが出来るな・・・こ、これは楽しそう、ってか楽しいに決まってる!よし、近いうちに歩くぞ!
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これ、ここへ来たライダーがよくやってるやつ。たぶん初めてだと思うけど、俺もやってみた。車通りもほとんどないからこんなこと出来るけど、それでも気を使うな(笑)。
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峠の切り通しを越えて長野側へ。BAJAを停め、十文字峠への登山道の入り口に登ってきた。ちょっと登っただけでもいつもと違った印象に見えるな。
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埼玉側も見下ろしてみた。ここからの眺めはたぶん初めてだと思うけど、中津川林道も見えてかなりいい眺めじゃないか。たまたまフレームに収まったライダーがまたいい感じだな(笑)。
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それにしても、ここから見る川上村と、その奥に連なる八ヶ岳の景色は何度見ても感動を覚える。
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これもこの時期ならではの、青い空に溶け込むように聳える、残雪を冠した八ヶ岳の美しさは、とてもこんな写真で伝えられるようなものでは無い。ここから広がる空間の全てを、身体中全ての感覚を総動員して体感してもらいたい。
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さて、本当だったら奥秩父林道か信濃沢視線まで戻ってお昼にしようかと思っていたのだが、この時点であまりに腹が減って来たので、今日はこのベンチで八ヶ岳を眺めながらランチタイム。そうそう、アイスコーヒーを飲もうと思って凍らせた水を持ってきたら、辛うじてギリギリカップ一杯分だけ溶けていた。この時期じゃまだちょっと早かったか(笑)。
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ここでのんびりと過ごしていると、初めは峠に数台いたバイクも、一台また一台と去って行き、とうとう俺とBAJA君だけになってしまった。この景色を見ているといつまででもここにいたい気分になってしまうのだが、そろそろ俺も引き返すとするか。
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ここは、峠からの戻りでいつも立ち寄る地点。ちょうど進行方向と陽射しの向きがいい感じになって、BAJA君もよりカッコよく見えます(笑)。
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帰りはもっと早く下ろうと思うんだが、それでもやっぱりあちこちでシャッターを切ってしまうんだな。まあ、急ぐわけではないからいいんだけどね。
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ここもすっかりおなじみになったかと思うが、橋の親柱に刻まれた「中津川林道」の文字。これもまた、現在は市道となったこの道の、嘗ての有料林道時代の数少ない名残りの一つだ。中津川林道好きにとっては堪らない萌えポイントだろう(笑)。
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更に道を下り、この切り通しでちょっと停まってみると、ふと足元でちょろちょろと動く生き物が。
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ニホントカゲだ。尻尾に鮮やかなメタリックブルーを纏った優雅な姿が実にカッコイイが、子供の頃見掛けるトカゲといえばほとんどカナヘビばかりで、こいつは憧れだったなあ。後ろからカメラを近付けても大人しくしていたので、ちょっと掌に乗せてみようと思って手を伸ばすと、器用に岩肌をよじ登って逃げていった。
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さて、突然ですがこのチェーンゲートで入口を閉じられたこの分岐(現在地はここ)。
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以前からずっと気になっている分岐で、ここに見覚えのある人もいると思うが、この道は一体何なんだろう。恐らくは大河俣林道などと同じく林道として開削されたのだとは思うが、残念ながら今現在この道についての情報をナノレカワは持ち合わせていない。そんなに奥まで続いているとも思えないが、今日は歩いてこの先の様子を見てみよう。
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チェーンを越えて歩きだすと、路肩はコンクリートブロックで擁壁が組まれていて、意外なことに思いの外しっかりとした車道として造られていたことが分かる。
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ここは、僅かな区間ではあるが、道が尾根の上を延びている。おおお、これは車道林道としては実に貴重な眺めだ!これは良い!実に良い!!
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その尾根の区間を越えてゆるやかなカーブを抜けると、その先で道が途切れているのが見えた。
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広場のように開けたこの場所が、この道の終点だ(現在地はこの辺り)。ここまでおよそ200m程、ごく短い道ではあった。
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道の末端には、水源かん養保安林の杭が立ち、設置年度として平成十八年度と記されている。道の開削そのものはもっと以前の話だと思うが、現在でもちゃんと保安林の管理の為に手は入っているようだ。
それにしても、短いながらもここまでちゃんと造られた道であれば名前くらいはついているはずだが・・・気になる。めちゃめちゃ気になる。もしこの道についての情報をお持ちの方がいましたら、是非ナノレカワまでご一報ください。よろしくお願い致します。
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さあ、あとはもうホントに一気に下るよ!峠から中津川沿いまで下って行く区間も実に楽しいのだが、もう写真は撮らない(笑)。
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一気に中津川沿いまで下って来たが、やはり2日連続の早起きが祟ったのか、もの凄い眠気に襲われだしたので、ここでちょっと休憩を取ることに。
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そしてこの場所には、昨日の秩父林道でも見たゆるキャラ看板がある。こちらのものは、恐らく意図的にだとは思うが、こんな感じで真ん中を切り裂かれてしまっている。ドイヒーなことする奴もいるもんだねーホント。
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ここまで下ってくると、再び周囲は新緑に包まれた景色が広がる。日も高くなり、早朝とはまた違った緑の発色が眩しい。
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先ずは無事に開通初日の中津川林道を堪能出来たけど、今年はあと何回走りに来れるかなー。さっき言ってた十文字峠歩きも近いうちにやってみたいし、やはりなかなか埼玉から抜け出せないナノレカワなのであった(笑)。
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さて、この後は一気に本庄市へと向かい、ひとつやり残していた林道を潰して行こう。
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林道東小平線へ続く。
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