Aはこちら。
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川上牧丘線を後にして、次の目的地へと向かう。折角ここまで来たんだからと、林道相木川上線に行ってみようということになった。相木川上線といえば、三国峠から下る途中の入り口はガッチリゲートで閉鎖され、この先を出てすぐの小学校脇から入る入り口にも同様のゲートが設置されていて、中津川林道〜川上牧丘林道のコースで走る時も、ここ最近はそのコースに組み込むことも無くなっていた。
ただ、数年前に全線が貫通して南相木村側の区間からもアプローチが可能にはなったこの林道、今現在のそちら側の状況がどうなっているのか、いまひとつ情報がはっきりしないが、とりあえず駄目元で行くだけ行ってみよう。
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県道68号線〜県道2号線と走り継ぎ、いよいよやってきたぞ!
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林道相木川上線だ!こちらの起点側区間は、全線開通後の2009年に一度だけ、小学校脇から入ってこちらへ抜けてきたことがあるが、こちら側から入って行くのは今回が初めてだ。ちなみにその2009年の時もみやさんと一緒に走ってるんだよな。
この地点を見る限り、特に規制などは掛けられていないが、この先がどうなっているのかはまだ分からない。とにかく行けるところまで行ってみよう。
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起点から少しのあいだ舗装路が続いているこちら側の区間だが、緩やかな斜面に林立する、陽を透かしたカラマツがとてもいい雰囲気。
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やがてその舗装が途切れ、いよいよ相木川上線の未舗装区間に入る。ここまで来ても、特に通行止めの措置は取られていないが、この先が何処まで進めるかはまだ分からない。
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ちなみにこの地点からは、未舗装の林道大門線が分岐している。未舗装とは言っても、実際走ったわけではないので全線に渡って未舗装なのかどうかは不明。気になる人は各自調査の方向で。
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相木川上線の未舗装区間に入って程なく、道の外に視界の開ける地点がある。うおおおお!なんだここは!あれだけ巨大な送電線の鉄塔が、まるでミニチュアのように見えてしまうこの雄大な山々!んんん、素晴らしすぎる!そういえばここは以前逆方向から通った時にも目にしてはいるのだが、あの時は生憎の曇り空だった。それはそれで良い景色だったけど、今日の眺めは青空の下、山肌に雲の影が斑に落ちるという、俺の大好きなシチュエーション!久し振りに来た林道ツーリングで、こんな景色が見られるなんてもう最高ですわ!!
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道の外に立ち並ぶカラマツと、荒々しく削られた法面とに囲まれた道を進んで行く。この雰囲気、埼玉ではなかなか味わうことが出来ない景色で、久々の林道ツーリングということもあって、こんな道を走れることがすごくワクワクして仕方ない。
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道がピークを越える地点で、ふと遥か前方の山の中に、突如白い壁のようなものが見えた。どうみても人工物だが・・・。
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どうやらあれは南相木ダムのようだ。周囲にこれといった人工物の見えない深い山の中に、あの一点だけ巨大な建造物が聳えているこの眺めに、いまこうして自分の目で見ているにも関わらず、何故か現実味に乏しい感覚に襲われた。この写真ひとつでこの感覚を伝えるのは難しいと思うが、きっと間近で見るよりも、周囲の広大な山々をひっくるめたこの景色の中にぽつんと存在していることで、よりその感覚を強く感じたんだと思う。人が造り出した一種異様なこの光景に、畏怖の念すら覚えるよ・・・。
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そんな景色を通り過ぎて更に先へと進む。こちらの区間は、この進行方向だと常に右手に法面が続いているのだが、これは走り慣れた川上村側の区間とは逆になる。ここも地続きの相木川上線だと思うと少し不思議な気分だ。
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その先で、南相木村と川上村の境界を越えた。ここで稜線を跨いで、川上村の景色が開ける区間へと入る。
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そういえばここって林道だけど、林道にもこんなりっぱな境界標識を立てるもんなんだな。ちょっと珍しいんじゃないかなこれ?
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ここから先の区間は、南側に面した日当たりの良い斜面に道が延びている。
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前方に見える山の上には、遥か上空まで広がる真っ白な雲が覆い被さり、爽やかな夏の空を感じさせる。
あーあー!分かってるよ夏なんてとっくに終わってるよ!
お、俺の夏を帰せっ(笑)!!
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・・・と、よく分からない憤りを覚えつつも、今のところは特に通行止めの措置なども見られないまま前進を続けていく。
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みやさんもバリバリ行くぜえっ!(やっとまともなの撮れた 笑。)
そんな午後の陽ざしを浴びながら、ノリノリで先へと進んでいると、ふと道の外の木々が途切れた地点から素敵な景色が現れた。
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うおおおおっ!突如目の前に広がったこの景色!川上村を囲う山々が、澄み渡る空の下、霞む空気の中で青みを帯びた淡いグラデーションとなり、遥か遠くまで連なっている。何と素晴らしい眺めだ!午前中のあの曇り空の中を走ってきてからのこの景色だったので、本当に喜びもひとしおなのだ!
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晴れた空の下、山肌に雲が影を落とすこの眺めも、山で見ることが出来る景色の中で好きなものの一つだ。本当に美しい景色だと思う。
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この林道を囲うカラマツ林、今回は秋の黄葉にはまだ早かったようだが、この相木川上線は黄葉シーズンの真っただ中に来ると、周囲には本当に見事な景色が広がる。過去の日記に秋の相木川上線の様子を記してあるので是非見て欲しい。
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やはりツーリングにとって陽射しは重要なファクターとなるが、これが久々に走る相木川上線だということも重なって、いま本当に楽しい!すげーテンション上がってる!
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やがて、右手に道の分岐するT字路に着いた。ここは小学校脇から入る林道秋山沢線だが、ここは以前には相木川上線へのアプローチに使っていた道だ。
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ここも今では小学校の少し先でゲート閉鎖となっていて、このルートで相木川上線に繋ぐことは出来なくなってしまった。
・・・ってか、少なくとも相木川上線の南相木側起点からここまでは、何の問題も無く来れてしまった・・・。本線のこの先にも特に通行止めの様子は見られないし、このまま何処まで進めるんだろう?まあ、行けるとこまでは行きますけど。
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ここは、周囲の木々の伐採時には材木置き場として使われていたのか、路肩が広くなっている。工事関係者さえ来なければキャンプにはちょうど良さそうな平場だな。
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相木川上線に入って、もうだいぶ距離を走って来た気がするが、そういえば以前はもっと路肩から川上村方面を広く見渡せる地点があったように思っていたんだけど、今日はあまりそういう場所に気付かずに走り続けてきてしまった。
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みやさんもそのことは気にしていたようで、斜面の木々が成長してしまったからでは?と言っていた。ここからの眺めも、手前の斜面を覆うカラマツの向こうに、辛うじて川上村の平地がちらっと見えていた。
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やがて、道の周囲は全てカラマツ林に囲まれ、景色の全く開けないストレートに突入した。あれ、この区間って、確かもうすぐ三国峠側の入り口じゃあ?ってか、ちゃんと抜けられるのかなここ・・・?
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分かってたよ、絶対閉まってると思ってたよ・・・。ゲートにはチェーンが掛けられ、南京錠でガッチリと閉じられてしまっているうえに、一見乱雑に積まれた様に見えるゲート脇の丸太は、実はしっかりと組まれていて人力程度ではびくともしない。何人たりとも通すまいという本気を感じるよ・・・。っていうか、向こう側の起点から普通に入れてここまで問題無く走ってこられたのに、この地点まで来て最後の最後でこの仕打ちってヒドくない!?
とにかく、ここを通れないとなると、今走って来た相木川上線をもう一度引き返さなければならなくなるし、今から林道を戻ったのでは時間的にも厳しくなる・・・。
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なので、みやさんと力を合わせ、ここ一番のスーパーイリュージョンを発動し何とか脱出に成功。いやあ、助かった。
とはいえ、ここを抜けたところで、三国峠越えの中津川林道は、先日の土砂崩落により現在通行止めの真っ最中。埼玉への最短ルートが利用できないという状況だ。さあ、どうやって埼玉まで帰ろうか・・・。
ここから選択できる現状最短の帰宅ルートは、南下の中央道〜圏央道ルートか、北上の上信越〜関越道ルートの二択となる。どちらも考えただけで気の遠くなるルートだ・・・。みやさんのナビによると、どちらもほぼ変わらない所要時間になるようで、だったら来た時とちがう上信越方面で帰ろうということにした。ただ、今日は三連休の最終日ということもあって、どうしても渋滞は避けられそうにないので、基本的に佐久方面から下道を通り、渋滞の様子を見つつ、その状況次第で途中で高速に乗ることを考えようということになった。
現時点で想定される帰宅所要時間は4時間以上!気合い入れて行くぞ!
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うおっ、盛大にブレてしまったが、みやさんの記録によるとここは国道254号沿いのセーブオン下仁田西店とのことだ。相木川上線を発ってから既に2時間半程が経過しているが、現時点でも相変わらず高速の渋滞は解消されていないようで、この先も引き続き下道を進むこととなる。
ここで休憩中、たまたま出会った所沢ナンバーのライダーさんと話をしていたところ、何と俺の実家のすぐ近くにお住まいなことが判明し、妙に盛り上がってしまった(笑)。ちなみに、みやさんと俺のブログのことも知ってくださっていたようで嬉しかったです!
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ところ変わって、ここはローソン東松山バイパス店。先程のコンビニから更に2時間程が経過してオリマス・・・。でも、ここまでくればあともう少しだ!結局ここまで下道オンリー、相木川上線からの所要時間5時間以上を掛けての帰宅となったが、そんなことも含めてメチャクチャ楽しい一日だったぞ!それにしても、改めて俺たち林道ライダーにとっての中津川林道の重要性を思い知らされたなあ(笑)。
そしてみやさん、今日もまたいつものように、ルートの計画から案内までまるっと頼ってしまったけど、本当にありがとう!久し振りに一緒にガッツリ走ることが出来て楽しかったよ!みやさんもまたしばらくは忙しくなるかもだけど、時間の都合さえ合えばまたいつでも走りに行こう!
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